このブログは、JP_Stripes Advent Calendar 2020の12/8分のエントリーです。
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2017年3月に立ち上がった、オンライン決済プラットフォーム Stripe のユーザーコミュニティ:JP_Stripes。その年から始まったJP_Stripes のアドベントカレンダーで、コミュニティの1年の振り返りを毎年してきました。
ということで、4年目の今年も JP_Stripes のアドベントカレンダーに投稿しております。とはいえ、2020年はこれまでにない大きな変化があったわけですが。
コロナ禍で、オフライン開催が急減速
昨年まで順調に開催都市を増やしていたJP _Stripes ですが、2020年も1月の札幌(1/17)、島根(出雲)(1/25)、大阪(1/27)、2月の金沢(初開催!)(2/22)、会津(2/28)と、新たな開催地も加えながら出だし好調なスタートでした。ところが、3月に入ったところで、コロナ禍の状況がかなり深刻となりキホン的にオフラインのミートアップは中止ということに。
3月には新たな開催地ということで鹿児島でのミートアップも3/19に予定されていたのですが、こちらは幻の開催地となってしまいました。
試行錯誤のオンラインミートアップ対応期
オフラインではミートアップができない、とは言え、コミュニティでのアウトプットや情報流通が止まってしまうのは開けたい状況です。もちろん、Facebookグループでも日ごろ情報流通をすることは可能なのですが、やはりイベントドリブンというか、ミートアップのタイミングでコンテンツが生み出されるというサイクルが強いので、ミートアップのオンライン開催対応が急務となったわけです。
とはいえ、オンライン配信のノウハウが、今ほど広まっていない時期ということもあり、ボランティアベースのコミュニティ活動では、なかなか難しいなと思っていたところに、我々の前に現れたのが「天神放送局」さん。
コロナ禍において、彼らに助けられたコミュニティは数多くあると思いますが、JP_Stripes もタイミングよく彼らのサポートを得ることができました。
天神放送局の拠点の一つが福岡だったこともあり、3月にオフライン開催予定だった福岡のミートアップを、スピーカーだけ配信場所に集まり、無観客で天神放送局さんからYouTube配信するという形式に。こうして、手探りながらも3月のうちにJP_Stripes のミートアップのオンライン対応という実績解除をすることができました。
その時の模様はこちらのブログに詳しく記載されています。
この時点で既に意識していたことは、合いの手を入れる「聞き手」を配したプレゼンフォーマット。オンラインで登壇したことある方であれば経験があると思うのですが、観客の反応が見づらい中での単独プレゼンは、早口になったりして聞きづらかったりするものです。オンラインでもより聞きやすい、わかりやすいセッションを行う上で、この2名体制でのプレゼンは効果高いと思います。
また、上記のブログを見ていただくとわかるのですが、視聴者が全国から参加可能ということで、いつものオフラインでの地方開催の時よりもたくさんの反応をいただけることもわかりました。
サステイナブルな運営、配信フォーマットを求めて
無事に初のオンライン開催を行ったJP_Stripes ですが、毎回天神放送局さんの力を借りつわけにもいきません。コミュニティメンバーだけで運営できる方法を求めて、いろいろとサステイナブルな方法を模索しましたが、今のところZoomでの配信が主流となってきています。
運営メンバーにノウハウがあれば、Zoom → YouTube 配信もできますが、それなりに機材やスキルが必要となります。ですが、YouTube 配信ができれば、そのままアーカイブもできるのは魅力ですよね。
【Live】JP_Stripes (Stripe ユーザーグループ)in サッポロ Vol.6
それがそろわないときには、無理せずZoom Meeting でお互いの顔が見える形で運用しています。実際、懇親会などをオンラインで行うときには、Zoom Meeting の方がやりやすかったりしますので、どちらもメリットあると思います。このあたりは運営メンバーと、想定参加者数を考慮してチョイスするカタチが現実解となっています。
あと、新たな方法としては、StreamYard を使って、JP_Stripes のFacebookグループに配信するフォーマット。これはZoom Meeting 同様、機材もほとんど不要ですし、ワンオペで運用できるの運用負荷は低めですし、参加者のコメントもZoom よりやりやすいと思います。このあたりは以下のブログにもまとめていますので、興味ある方は参考にしてみてください。
ちなみに、オンライン開催になってから、地方グループ単独で行うよりも、同地域の複数グループ(瀬戸内エリア、とか九州・沖縄連合とか)での共同開催をトライしています。地方のコミュニティは運営者の絶対数が少なく、負担が大きくなりがちですが、このように近隣グループとの共催のカタチを取ることで、運営負荷を減らしながらサステイナブルなコミュニティ運営を模索しているところ、です。
が、この合同開催のモデルも、調整する相手が多くなることもあって、オフライン時代に比べて、開催頻度を数多くすることがまだできていません。結果的に今年後半のミートアップ開催ペースは、2か月に1回くらいに落ち込んでしまっているので、ここは来年に向けて改善してきたいなと考えています。
オフラインにこだわり開催延期した全国イベント(JPSC2020)
このように、コロナ禍でも新フォーマットを模索しながらコミュニティ活動を継続することができたのですが、ひとつやり残した大きなプロジェクトがあります。
それが、JP_Stripes の全国規模の年次カンファレンス・JP_Stripes Connect 2020(#JPSC2020) 。
今年は、昨年に規模を上回る5トラックでのセッションを用意していて、スピーカーのアサインや、スポンサーの獲得もほぼ済んでいたた中、コロナ禍と遭遇してしまいました。
他のコミュニ二ティの全国カンファレンスの多くが、オンライン開催に舵を切ったなかで、JPSC2020については「オフラインで全国メンバーと会える場」であることにこだわり、「延期」というカタチで一旦プロジェクトを凍結しました。
オリンピックと同じく2020年中の開催はできませんでしたが、2021年に当初の狙い通りオフライン開催とするのか、時流に合わせてオンライン開催とするのかはまだ検討中です。このあたりは、今年の知見も生かしながら、コミュニティメンバーにとっての最適解を見つけていきたいです。
2021年の展望。オンラインへのリフトではなくシフトを
2020年12月現在、まだまだリモート前提のコミュ二ティ運営が続きそうですが、これまでのオフラインのコミュニティ運営を単純にオンライン化する(リフト)のではなく、オンラインならではの特性や良さを生かした運営フォーマット(シフト)を模索していきたいと思います。その為には、コミュニティ内外の方の知見や協力をいただきながら進んでいくしかありません。
現在進行形のこのお話の続きは、 12/14開催のCMC_Meetup でもディスカッションする予定です。お時間よろしければぜひご参加いただき、コメントやフィードバックいただけると嬉しいです!