マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

5年目のシマシマ団、オンラインシフトの行方 -- 2021年のJP_Stripesアクティビティログ

本ブログは2021年 Stripe Advent Calendar 2021 の12/2分のエントリーです。
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2017年3月に立ち上がった、オンライン決済プラットフォーム Stripe のユーザーコミュニティ:JP_Stripes。その年から始まったJP_Stripes のアドベントカレンダーで、コミュニティの1年の振り返りを毎年してきました。

そして、今回が5年目の振り返り、となります。

オンライン活用、リフトではなくシフトへ

昨年の振り返りで、実はこんなことを書いていたのですが、

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つまり、コロナ禍でオフラインでの勉強会ができなくなったからといって、オフラインでやっていた勉強会を単純にオンラインに移行するだけでなく、オンラインの良さを特徴を生かした運営にトライする、ということです。

そこで始めたのが、新しいシリーズ「Deep Dive」と「What's New」です。

■JP_Stripes Deep Dive

JP_Stripes Deep Diveというのは、Stripeが持っている様々なサービスから、毎回一つにフォーカスして、Stripe社員から機能紹介を深めにするのと、実際のユースケースをコミュニティメンバーが紹介して、利活用イメージを持ちやすくするセッションです。

内容についても、ある程度Stripeのことを知っている人向けと割り切り、JP_Stripes のFacebookグループ内への配信に限定しています。こんな感じで配信されますよ。

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JP_Stripes でのFacebook Live配信画面


Facebookグループへの配信は安定のStreamYardで! StreamYard、最近使っているコミュニティやイベントも増えてますが、私も2020年から結構「推して」マス。下記は、その推しブログ。

stilldayone.hatenablog.jp

 

■JP_Stripes What's New

一方で、JP_Stripes What's New は、直近でリリースされたサービスを、Stripeのナカの人が解説するセッション。時間も30分くらいでクイックにお伝えする内容にして、Deep Diveと同じくStremYard →  Facebook Live 配信。こんな感じで、ライブデモもお見せしながら新機能のご紹介をしています。

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ライブデモを実演中

Facebook グループ内でFacebook Liveを配信することのメリットの一つに、ライブ配信後そのままアーカイブになる、という点ですね。ライブで見逃した人もキャッチアップしやすい点にあります。もちろん質疑はライブでないと受けられないので、ライブで見る意味も十分にありますね。

What's New は、その内容からより多くの人に見てもらいたいという考えがあり、見逃し配信でもサクッとみられる(見る気になる)30分くらいのフォーマットにしています。

※見逃し配信例:JP_Stripes のFacebookグループ参加者の方は、コチラからアーカイブを確認できます。

 

ミートアップも地域軸からへトピック軸へ

一方、これまで各都市でオフラインで行ってきた勉強会は、2020年は各都市ごとにオンライン配信をトライしてきましたが、各地域ごとで配信環境を準備したりはそれなりに負担となるのがわかってきたので、配信環境は統合することで個々の負担を減らし、ミートアップの企画に専念するやり方にしています。

なので、JP_Stripes xx という風に、xxに東京とか福岡とか都市名が入っていた形態を一旦やめて、すべてJP_Stripes Online Meetup というカタチで運営しています。

運営母体は、各都市のJP_Stripes のリーダー層の皆さんの共同体のカタチにして、各ミートアップのオーナーも複数の都市のリーダーがトピックに合わせて合同で(この回は、東京のAさんと神戸のBさんで、という風に)行っています。

こちらのミートアップは、より多くの人に参加してほしい+インタラクションを多めにしたいという考えがあるので、申込はイベントサイトで広く受け付けて、参加はZoomでという形式です。告知はこんな感じ。

eventregist.com

また、コメントもTwitterで受け付けて、ログも広くアクセスできるカタチにしています。やはり、公開イベントとツイートまとめは相性いいですね。

togetter.com

 

まとめると、Deep Dive / What's New / Online Meetup はこの図のような関係性になります。

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こんなトライも

さらにこんなもやってみた、というところでは今年話題だったclubhouseですね。音声だけなので、カジュアルな場が作りやすいというメリットがあります。が、ログは残らないので、イベントツールとしてみると、その辺りは良し悪しは評価がわかれるところだとおもいます。

しかしながら、コミュニティにおける接触頻度をオンラインでも上げる方法としては、可能性があるツールだと思います。先日も、Stripe創立10周年(ちょうど日本法人も設立5周年だった)のタイミングで、こんなJP_Stripes on clubhouse放談をやってました。

www.clubhouse.com

 

また、StripeのワールドワイドでのカンファレンスであるStripe Sessionsが完全オンライン(一部は日本語字幕アリ)だったので、深夜にみんなで視聴しながら、日本語でツイートしていく、っていうのもやってました。#StripeSessions のツイートログを見ると、結構日本語勢が頑張っているのがわかりますね。

こういうのもオンライン時代の楽しみ方の一つかな、と。

twitter.com

コンテストでコンテンツ流通を加速

これは現在進行中の施策なのですが、コミュニティが産みだすコンテンツの流通をもっと加速して、価値あるものを共有していこう、ということでStripe Japan でも初となる「開発者ガイドコンテスト」を現在行っています。優秀賞は50万円! または1,800万円の取引決済までの手数料無料!と、Stripe初の日本でのコンテストながら、いきなり太っ腹な企画です。

とはいえ、一攫千金をあおりたいわけではなく、あくまで有益な情報にはきちんと対価を、という考え方なのでご理解いただければと。日ごろ、JP_Stripes の活動を通じて共有いただいている情報をドキュメント化して、より活用しやすい流れができることを目標にしています。詳細はコチラにて。

 

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〆切は12月末なので、結果がどうなるかはこれからなのですが、これもコミュニティ活性化の新たな施策として期待しています!

ついにコミュニティメンバーから「ナカの人」への流れが!

そして、Stripeのコミュニティ活動において、個人的に一番のハイライトがコレです。

AWSやkintone(サイボウズ)のコミュニティ回りだと、わりと初期のころからあった「コミュニティ転職」の流れ。活動が活発な(ベンダー系)コミュニティでは、その分野での能力が認められると、顧客間やパートナー間での転職、さらにはベンダー(AWSサイボウズ)への入社、という人的な流動性が高くなる傾向があると思っています。

私の古巣のAWSJAWS-UG でもそれは活発なのですが、ついにStripeでもそれが実現しました。京都、大阪、神戸のJP_Stripes を当初から盛り立てていただき、JP_Stripes の全国イベントである JP_Stripes Connect でも中心的な役割を担っていただいていた岡本さんが、今週からStripeの「ナカの人」に!

このあたりの経緯は、岡本さんご本人がブログにまとめてくれてますので、詳しくはコチラを!

zenn.dev

で、数字的にはどうだった?

わかりやすい数字で表現すると

  • ミートアップ数:10(Online Meetup:3 + Deep DIve:4+ What's New:3)
  • FBグループメンバー数:累計1,386(2021/01 - 11 で146名増加)

というところですね。

ミートアップも、フォーマットを増やすことで毎月何かしらのミートアップ開催を目指していましたが、ペース的には少し及ばず。その結果か、新規にFBグループに参加する人の伸びも、夏以降に鈍化しているのが見て取れます。

フォーマットを新しくするだけでなく、適切なケイデンスでやりきることの重要性を感じるわけですが、来年からは岡本さんという心強いメンバーがいますので、ペースを上げてやっていきたいなと思います。

 

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2021/01/01 - 2021/12/01 のメンバー増加数

What's Next?

ということで、2021年で固めた Deep Dive / What's New / Online Meetup のフォーマットの開催頻度を上げつつ(エンジンは2台体制になったのでできるはず!)、コロナ禍のおさまり具合と相談しつつ、オフラインのミートアップも再開していきたいと思います。しばらく開催できていない、全国イベント(JP_Stripes Connect)も2022年こそは、何らかのカタチで開催したいですね。

JP_Stripes の活動を通じてやりたいのは、ミートアップのフォーマットを増やすことではなく、コミュニティを通じてアウトプットが増えて、その情報を必要としている人により多く届くようにする、というところなので、その本質を見失うことなく、でも新しいトライもしていこうと思います。

2022年も、皆さんのお力を貸してください!