マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

オンライン時代のコミュニティのオンボーディングとナーチャリングに「StreamYard+Facebookグループ」活用のススメ( #CMC_Meetup #JP_Stripes でも実践中)

2020年は、多くの人がオンライン配信、オンラインコミュニティに触れた年だと思いますが、それはオンラインでミートアップやコンテンツ配信を「行う」側に回った人も、また多く誕生したということです。

実際、私の周りでもオンライン配信を行う側になった人が多くいまして、配信するための機材やツールについても情報が飛び交うようになりました。

私の観測範囲では、配信側はZoomを使う(参加方法は、Zoom、Zoom ウェビナー、YouTube連携など多彩)パターンが主流なように見えますが、私が注目しているのはコレ。StreamYardです。

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JP_Stripes での配信画面

Stream Yardって?

StreamYard はオンライン配信を行うためのプラットフォームです。詳しい解説はWebにもたくさんあるので、そちらを見ていただくとして、

rocketnews24.com

私がStreamYardをいいなと思うのは、以下のポイント

  • 配信側、受信側もアプリ不要。ブラウザのみでOKという手軽さ
  • 配信先が、YouTube Live、Facebook Live、Twitterなど多彩に設定可能
  • 視聴者からのコメントを拾って、テロップ表記可能(インタラクティブ性が増す)

そして、なによりいいのが

  • まるでテレビのようなテロップ、ワイプ画面での絵作りが「ワンオペ」で「簡単」に可能

という絵作りのリッチさ、簡単さにあります。

参考までに私がStreamYard で配信したYouTubeを以下に貼っておきます。特に動画編集などのスキルも必要とせず、コストもかけずに(私はロゴとかをカスタマイズしたいので有償プラン使っていますが、同じことが無料プランで可能)、しゃべりながらワンオペで出来ちゃってます。


Still Day One Talk Vol.3 【Leadership】

で、StreamYard のメリットですが、配信先は複数選べるので、このようにFacebook Liveにもできちゃいます。

www.facebook.com

そう、このようライブ配信したら、そのままアーカイブされるところも手間いらずで魅力的です。

リモート前提時代のコミュニティの課題

ここから本題です。コロナ禍で、オフラインでのミートアップの開催機会が大幅に減り、オンラインでしか接点がないままコミュニティに参加すると、そのコミュニティならではのコンテキストを参加者に共有する機会や力がどうしても少なくなってきます。

そうすると、「オンラインコミュニティとオンラインセミナーの同質化」が始まります。コミュニティとセミナーの大きな違いの一つが、参加者が発信者になるかどうか、があると考えているのですが、セミナーと同質化すると、この参加者が発信者になるというプロセスがとても弱くなってしまいます。

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セミナー化させないためには、そのコミュニティで語られているコンテキストや情報への理解、共感が不可欠です。で、これを「一回参加しただけのオンラインミートアップ」で得ることは中々難しいですし、これが得られないと、次のミートアップにわざわざ申込して参加するという意欲も少なくなる、、、ということに。

このスパイラルに入ってしまうと、ミートアップの新規参加者に「コミュニティメンバーになってもらう」というオンボーディングプロセスが機能しなくなってしまいます。

Stream Yard+Facebookグループで、「コミュニティメンバー限定」の接点を増やす

この悪いスパイラルを避ける方法として提案したいのが、日本の多くのコミュニティが持っているFacebookグループとStreamYard を組み合わせる、という方法です。

このFacebookグループに、ある種強制的に配信してしまう、というところがミソです。事前のイベント登録などの手間がいらないばかりか、ライブ配信が始まると自動的に目に触れる機会が多くなる、ということでコミュニティメンバーとの接点までのハードルを大きく下げることができます。

これをオープンなFacebookアカウントで行っても、コンテキストが合わない人にはかえって迷惑な配信にもなりかねないのですが、コミュニティのFacebookグループではコンテキストに沿った内容であればそういう心配はありません。

で、見ているコミュニティメンバーの質問をテロップで拾って、リアルタイムにやり取りすることで、インタラクション性も高まりますし、ほかの質問やコメントも促しやすくなります。

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CMC_Meetup で視聴者の質問に答えているところ

オンボーディングとナーチャリングをケースによって使い分け

今は、CMC_Meetup (コミュニティマーケティングを考えるコミュニティ) と、JP_Stripes(オンライン決済プラットフォーム:Stripeのユーザーコミュニティ)の二つで運用中です。

CMC_Meetup では、どちらかというとFBグループに参加したばかりの人を対象にしたオンボーディング的な用途に、JP_Stripes では、ある程度サービスを使っているけど、新しいサービス運用にまだトライしていない人向けのナーチャリング用途にStreamYard +Facebookグループ配信を行っています。

CMC_Meetup のFacebookグループ:

www.facebook.com

JP_Stripes のFacebookグループ:

www.facebook.com

 

皆さんのコミュニティでも、セミナーとの同質化や、参加メンバーのオンボーディング、ナーチャリングの手法を探しているようでしたら一度トライしてみてはいかがでしょうか? 実施ハードルも低いですし、コミュニティメンバーの反応も見やすいのでおススメです!