はい、タイトルがすごくハイコンテキストだと思います(笑)。このCMCとCLSの略語にピンとこなかった人は、スルーして大丈夫かと。
ちなみに、タイトルに出てきた各略語の意味は以下の通り
CMX Summit はUSでCMX HUB を母体として行われている、コミュニティマネージャー、コミュニティマーケティングのためのビジネスカンファレンス、CMC_Meetup と CLS高知 は、いずれも小島が発起人(のひとり)になって開催している、企業などをバックに持たないコミュニティイベントになります。
というわけで、明確にCMXは別モノなんですが(笑)、CMCとCLSは確かに混同してしまう人も多そうです。
タイトルにCMXも入っちゃってるのは、たまたまこのブログを書いてるタイミングで、CMX Summit の参加でUSに来てるので、コミュニティつながり×Cから始まる3文字つながりで入れてみました!
きっかけ
CMCとCLSの違いを書いておこうと思ったのは、最近立て続けに、この違いについて質問があったから、なんです。
具体的には、CMC_Meetupリピーターの人、CLS高知リピーターの人から、それぞれ「CLS高知とCMC_Meetup の違いって何ですか? それとも実質同じものですか?」 という問いが続いて、ハッとしたんですよね。自分の中では明確に違うこの二つが、そうみられてるのか、と。
同じようにみられていること自体に大きな弊害があるわけではない(それぞれのイベント、コミュニティの趣旨に賛同して参加してくれればいいので)とも思ったのですが、誤解があると食わず嫌いになってしまう可能性もありますし、なにより「普及の第一歩は、正しい理解から」と思うタイプなので、このあたりちょっと整理したいと思いました。
あ、繰り返しますが、CMSとCLSというキーワードにピンと来ていなければ、スルーいただいて大丈夫です(笑)
なぜ同じに見える?
CMC_Meetup にも ”CMC_Meetup 高知” という地方開催のものがあったり、最近、”CLS東京” というタイトルのイベントも開催されたり、で確かに混乱しやすいのもありますがそれ以上に、
-
どちらも同じ人が主催してるっぽい
-
どちらもコミュニティイベントらしい
-
どちらも、地域ごとに開催がある(CMC_Meetup は東京をはじめ全国 高知から始まったCLS高知も、CLS道東、CLS東京、、、と拡大中)
という共通項があるからだと思います。
おまけに、写真を撮ると、こんな感じで「C」のマークを手で作るところも似ているので、はたから見たら同一視されがちなのはわかります。
#CMC_Meetup も #CLS高知 も、写真のハンドサインが「C」で同一な件。確かに写真だけ見ると、違いが分かりにくいかもー。
— オジマヒデキ @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2023年10月2日
※CLSのは逆になってるw pic.twitter.com/Ef1gpWPieU
あえていえば、CLS高知には「鰹」があるけど、CMC_Meetup は特に「鰹」色はない、くらいがわかりやすい違いでしょうか?(笑)
ちなみに、どちらもコミュニティイベントで、地方開催もあるのはその通りなんですが、同じ人=小島がやってる、というのはあまり正しくなくて、どちらも発起人ではあるけれど、運営自体はそれぞれ10名くらいの体制で運営チームがありますし、イベントの進行そのものも、私以外の人がやってることが多く、個人プロジェクトってわけではないんです。
が、ついついCMCとCLSへの「愛情」が溢れてしまって、私からソーシャル等への露出が多めなのは確か。そのように見られがちなのは自覚してます。ちょっと色は薄めたいとは思ってますが、自分の自己紹介スライドでも、こんな感じで紹介しちゃってますしね。
じゃ、なにが違うの?
名称や写真、イベントだけを切り取ると似た面が多いかもしれませんが、それはいわゆるHowの部分が似ているだけで、CMCとCLSはそもそもの目的=Objective が全然違う設計になってます。
Objectiveが違えば、そこに呼ぶべき人(Who)、訴求する内容(What)、伝え方・実施の仕方(How)も異なってきますよね。このObjective とWho、What、Howの関係性はこのように考えています。
では、CMCとCLSってそれぞれどんなObjective設定なのか? 端的にいうと下記のようになります。
- CMCのObjective=コミュニティマーケティングの実践者・成功者を増やす
- CLSのObjective = 地域課題の解決に取り組む人(県内)と、外部にネットワークを持つ人をつなぎ合わせ、課題解決を前進させる
つまり、
と理解すると、だいぶ違いが分かりやすいかと思います。
CMCはコミュニティマーケティングそのものの普及がゴールで、CLSは課題解決がゴール。なので、CMCが地方開催するのは、コミュニティマーケティングを学びたい、実践したい人がいるところ、集まりやすいところ、であり、中で話される内容はどこで開催されても基本的には同質性が高いです(もちろん、地域ごとの特色はあります)。
最近も、名古屋のCMC_Meetup に参加した人が、広島でもやってみたい! と企画を初めていただいて11月に初開催となる流れになっています。場所とコミュニティマーケティングを学びたい人がいれば、どこでも開催しうるのがCMC_Meetup の強みでもありますね。
今月、名古屋で初めて参加してとんとん拍子で決まった初の #CMC_Meetup 広島開催!@hide69oz さんはじめご賛同いただいた仲間も集まり11/24に広島の名所「おりづるタワー」で開催します!(ドリームアーツ様ありがとうございます🙇🏻♂️)
— 風西|マーケ|製造業🚗←観光業✈️ (@kazenishi14) 2023年9月29日
しかもこの日は #CMC_Meetup 7周年👏
みんなでお祝いしましょう! pic.twitter.com/KpQBbX5OFW
一方で、CLSは「どの地域のどんな課題に向き合うのか」がスタートなので、地域ごとでだいぶ内容や登壇者が異なります。しかしながら、集客や登壇者発掘の方法には、コミュニティマーケティングの手法(Sell Through the Community)を使っていますし、イベントだけでなく、コミュニティとして成立できるように「コンテキストファースト」「トラストファースト」「アウトプットファースト」の3つのファーストは徹底して行っています。
2022年から、CLS高知からのスピンオフ的に始まった「CLS道東」は、高知とはセッション内容や登壇者層というHowの部分は結構違いがありますが、Sell through the Communityの活用や、3つのファーストの徹底など、フレームワークは同じものが適用されています。つまり、内容は違うけど、地域活性という目的や、イベント設計のフレームワークは共通というのが、CLSの各地イベントでの特徴といえます。
なので、内容や場所を変えながら、「課題のある地域」で、それをコミュニティのチカラで解決したい、と思う発起人がいれば、CLSも(CMCと同様に)各エリアで開催が拡がる可能性があります。先日、東京でもCLS東京がパイロット版的に開催されましたし、静岡県・三島でも開催される機運も!
こちらスネーク、ボーディングブリッジで、#CLS三島 実行宣言を確認した。#きっかけはCLS #CLS道東#CLS高知 pic.twitter.com/uU64D78vT5
— オジマヒデキ @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2023年7月2日
違うけど相性ヨシ!コミュニティ越境のススメ
どうでしょう? ざっくりと違いが伝わりましたでしょうか?
日本でも、コミュニティ○○という名のイベントがだいぶ増えてきた感じはありますが、「コミュニティ」とつけば全部同じか? といえば、そうではないのと同じで、CMCとCLSも割と違いのあるイベントであり、コミュニティです。
でも、底辺を流れる「Sell through the Community」や、3つのファーストなど、イベント、コミュ二ティの基本設計部分が同じフレームワークを使っているので、実はDNAレベルでかなり近いんでしょうね。だから、外から見たら同じ雰囲気があるんだとな、書いてみて改めて感じました。
直近のCMC、CLSそれぞれのアウトプットを見てみても、そう見えるな―と(笑)
というわけで、これまでCMCだけだった人、CLSだけだった人も、お互いのイベントにいってみても居心地は悪くなさそう、です(笑)。実際、双方に参加したり、登壇している人も少なくないので。
ちょっとでももう一方に興味、関心があれば、ぜひ参加してみてはいかがでしょう? きっと新しい世界が広がってると思いますよ。
コミュニティで越境、おススメです!