マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

RevOps視点でStripeの価値を考えてみる

皆さんは、RevOps = Revenue Operations というコトバ、聞いたことありますか?

今回は、2024年後半にSaaS/スタートアップ界隈での認知度が一気に上がった(自分調べ)「RevOps」の視点で、Stripeというサービスの価値を考えてみたいと思います。

※このブログは、Stripe / JP_Stripes Advent Calender 2024 の9日目の記事です
qiita.com


尚、今回は2017年から務めているStripe のエバンジェリストとしての知見だけでなく、今年から就任したヌーラボのCROとしてのラーニングもミックスして書いています。

StripeとRevOps

ここ2年くらい、Stripe のユーザーコミュニティ:JP_Stripes での活動を中心に、Stripeは「RevOps」を実現するためのツールである、という訴求をしてきました。

www.docswell.com

※StripeのDevelopers Advocate:岡本さんの発表資料


もともと、StripeのグローバルのメッセージではRFA = Revenue and Finance Automation というコンセプトで、決済にまつわるオペレーションに必要な機能やサービスを提供してきたのですが、

prtimes.jp

 
日本のデベロッパーや事業責任者の方には、もっと伝わりやすいカテゴリーでお伝えした方が良い、ということで、あえてコミュニティやイベントではRevOps文脈でお伝えしてきています。しかしなら、今年の中頃までは、RevOps自体の説明にそこそこ時間を使ったりしているのが実情でした。(それでもRFAから説明するよりは早かったと思いますが、、、、)

デベロッパーが多い場では、こんな感じで、DevOpsになぞらえて説明してみたり。

が、2024年、遂に流れが来ました(笑)!
そう、RevOps本の出版です。

 

これによって、特にSaaS周りのビジネス関係者に、「そもそもRevOpsとは?」の説明をするコストが一気に下がりました!

先月には、このRevOps本の出版をきっかけにしたイベント(THE REVENUE)の開催も!
2,000名を超えるエントリーがあったようで、RevOpsに対する理解やデマンドが一気に拡がった感がありますね。

イベントは当然私も参加してきましたよ。

B2Bマーケといえば、の庭山さんと会場でパチリ

 


当事者としてのRevOpsチームの立ち上げ

この書籍の出版に前後するタイミングで、私自身がRevOpsチームの立ち上げをリードする、というリアルな体験をしています。6月にCROを拝命したヌーラボで、ビジネスの解像度をより高めるために、MOpsやBizOpsとか、チームごとにOpsチームを持つのではなく、全社で一貫した収益管理やボトルネックの可視化、カイゼン提案や業務の効率化、自動化を行うチームとして、それまで複数部門でOpsや販売管理業務に従事していたメンバーに集まってもらい、新たに「RevOps部」を新設しました。

ちなみに、ヌーラボにおけるCRO管轄の組織構造はこんなイメージです。

この件だけで、ブログ数本書けそうですが(笑)、今日お伝えしたいのはCROがRevOpsな組織に求める視点、です。

 

正直、どのツールを使う、とか、どのようなデータ統合をすべきか、はHowの部分であって、経営視点でRevOpsチームに求めるゴール=Objectiveは、収益管理における鳥の目、虫の目、魚の目、を如何に与えてくれるか、です。

鳥の目、虫の目、魚の目は、Google先生のAI要約によると、、、、

つまり、予定通りに収益が向上しているか、ボトルネックがどこにあるかを素早く把握できるか?(鳥の目)問題点を細部にわたってドリルダウンできるか?(虫の目)、そして計画との乖離の兆しや、どの施策が効果を上げているかを素早く測定できるか?(魚の目)、が重要で、それがわかるデータやインサイトの提供が求めたい役割、という事になります。

そう、決済はできてあたりまえ。で、さらにその効率を上げたりボトルネックを発見、対応したり、関連プロセスを自動化(人手をかけずに実行可能に)したりする部分をより求めるわけです。

RevOpsに貢献するStripeの価値

では、ここからRevOpsの視点で、Stripeがどのような価値を持っているか、5つのポイントに整理してみます。

①UX改善 × 決済成功率=コンバージョンの向上

決済はできてあたりまえ、とは言いつつ、その収益向上に寄与するには利用者の顧客体験と、決済成功率の向上は重要です。
Stripeでは、用途に合わせた決済手段の提供のほか、機械学習やNetwork Tokes を使って決済成功率の向上を支援します。

 

 

②業務運用負荷の低減 × 打てる施策の増加 = 生産性の向上

決済機能の実装や売上把握にかかる工数だけでなく、未払い顧客などへの対応などの各種プロセス自動化や、割引、クーポン運用もダッシュボードから簡単に行えるので、業務運用付加が低減するとともに、打てる施策が多い(しかもグローバルSaaSの恩恵で、多くの顧客からのフィードバックが次々と実装されていく)ので、バックオフィスの人員を大幅に増やすことなく、ビジネスの成長に対応できます

③プライシングの変更やアップデートに、素早く柔軟に対応

SaaSビジネスをやっていて、一度も価格やライセンス形態の変更を考えたことがない企業はないんじゃないかと思います。が、ビジネスサイドでこうした変更をしたくても、システムの対応が追い付かずタイムリーにできないことも多いわけで、このあたりが柔軟に設計、修正できるのは、収益向上に責任を持つ者としては大きな武器になりますね。


また、顧客サイドでのプラン変更にも、顧客向けのポータル画面が用意できるので、セルフサービスでの対応も簡単に。このあたりも自作する開発・運用共にかなりの手間になるので、ありがたい機能と言えます。

 

ダッシュボード&SQLで、鳥の目、虫の目、魚の目を実装

これはRevOps文脈において、かなり要(かなめ)の部分ですね。各種Opsチームが組織されるのも、データやトレンドの可視化=ダッシュボード作成が大きな目的の一つだったりするわけですが、Stripeには標準でLTV把握    やコーホート分析できるレベルでのダッシュボードが提供されています。

これが実質無料(Stripeの利用料は、基本は決済金額に手数料をかけるモデルなので、ダッシュボードそのものへの値付はされていない)で使えるのは、特にサービス立ち上げ初期の収益管理者にとっては強みになりますね。

これでKPI等のトラッキングをすることで、鳥の目、魚の目を得ることができますし、各種情報をドリルダウンすることで、虫の目も得やすくなります。


さらに、Stripeの中に格納されている決済周りの情報をSQLで抽出することも可能。標準のダッシュボードだけでは得られない分析やインサイトが必要な時は、このSigmaというサービスが強力な味方に。カスタマイズした会計データの作成や、データ中sつをスケジュールして、レポート作成業務の自動化までやってのけます。まさにRevOpsのための機能。



⑤銀行振込、コンビニ決済等、非クレカ決済にも対応 = データ統合の手間を省略

ダッシュボードが強力でも、そこに決済情報の大半が集まっていないと威力半減となるわけですが、B2Bでよくみられる銀行振込、ECでは欠かせないコンビニ決済等、日本独自の決済習慣にも対応しているので、別々の決済インフラの情報を再統合する手間が省けます。これは、バッチでデータ統合してから集計してレポートしていた人からすると、とてもバリューがわかりやすいかと。

ちなみに、銀行振込は、顧客ごとにバーチャルな口座番号を割り当てるので、入金後の消込作業なども圧倒的に楽になるので、オペレーション的なメリットも大ですね。

また、クレカ決済のバリエーションで、Apple Pay、Google Payにももちろん対応しているので、スマホ等からのEC利用でよくあるユースケースもStripeだけでカバーできます。

 

管理するインフラが少ない=データ統合の工数削減、は自明の理なので、複数決済手段を持っているサービス事業者の方こそ導入や移行の検討価値があるかと。

自作 .vs サービス利用:ロードマップとリソースの確認を

もちろん、どんなシーンでもStripeを使った方がゴールへの近道となるとは限りません。自社ビジネスの収益最大化に向けて、手元のリソースやロードマップをよく確認して、コスパ、タイパよく進めるのが肝要だと思います。

一つ言えるのは、自社リソースを将来にわたって「車輪の再発明」に投入し続けるのは得策ではない、という事。既にStripeのようなサービスで提供されている=今後もグローバルレベルのフィードバックループと開発力で、サービスレベルがアップデートされると予想できるものに、自社リソースをかけ続けるかどうか、まさに経営レベルでの判断が問われるところですね。

昨年、既存の自作決済基盤からStripeへの移行を決めた kubell (旧Chatwork)さんのディシジョンメイキングも、RevOpsの実装を考える皆さんの参考になるかと。

Stripe へ移行した成果はすでに見え始めていると、春日氏は語ります。「2023 年 7 月に価格改定を行ったのですが、これまでだと実装に半年程度かかっていた工数が、Stripe を利用することで約 1 カ月の期間で完了できました。決済周りの管理は可能な限り Stripe に任せる構成にすることで、エンジニアのリソースをサービス向上に集中させることが可能になります。より良いサービスをユーザーに提供できる環境が整ってきたと感じています」

利用者の増加に伴うリスク管理にも、春日氏は目を向けています。
「サービスのスケールに伴い、決済リスクも増大します。今後は、豊富なデータ量による機械学習で不正を防止する Radar の導入を検討しています。日本の 99% を占めるのは、中小企業です。その DX 推進を支えるコミュニケーションのインフラとして、誰もが簡単に使えてシームレスな決済基盤を Stripe と一緒に実現していきたいと考えています」

 

導入社社数
43.1 万社以上、登録 ID 数:664 万、DAU:110.8 万 (2023 年 12 月末日時点)

stripe.com

 

それでは、皆さん、よいRevOps導入を!

 

 

バタフライエフェクト ~上司の部屋を出ていったら、18年後に協会が立ち上がって、高知が燃えていた話~

この記事は、CLS高知 Advent Calendar 2024 33日目の記事です。

 

皆さん、映像の世紀・バタフライエフェクトは好きですか? 割と私はよく見るのですが、モノゴトって、ほんとにちょっとしたキッカケが、後に大きな変化につながることが多いですよね。

バタフライエフェクト(効果):「非常に小さな出来事が、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながる」ことを意味する言葉である。日本のことわざでは、『風が吹けば桶屋が儲かる』(一見関係のないようなことが、意外なところに影響を及ぼす)と類似している。

出典: https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-20918.html

これだけ見ると、単なる成り行きの連鎖のようにも取れますね。が、成り行きだけだと、人生面白くないわけで、そこにいろんな人の意思=Willががあるから面白い。今日は、そんなWillの連鎖で、最終的に高知が燃えている(笑)お話を。

単なるイメージです。ChatGPTに読ませた位ではこれが限界(笑)

Back to 2006:「30分時間をください」

2005年に、当時所属していたAdobeMacromediaを買収発表、その年の年末に、MacromediaFlex(後にAdobeで私が担当することになる製品)のユーザーコミュニティ(Flex User Group:FxUG)の立ち上げをしていた、クラスメソッド社長の横田さんと出会い、私の企業コミュニティとの関わりがスタートしたわけですが、正直その時点では、コミュニティ×マーケティングをちゃんと理解していたり、それほど熱量をもって取り組んでいたわけではありませんでした。

その当時、プロダクト、イベント、アライアンスなどの分野でのマーケティングではそれなり経験値や自信(今から見ると随分カワイイ自信ですが)もあったのですが、コミュニティをどうマーケティングに活かすか、については知見もなく、あくまでいくつかある手法の(なかでも、ちょっと変わった)一つだなーという位置づけ。

ただ、「コミュニティが持つパワー」というのは、LinuxXMLのコミュニティに少し関わっていた関係でなんとなく理解していました。が、そこに企業が積極的に関わる構図は、見たことも、聞いたこともなく、当時は横田さんのサポートをしつつ、見よう見まねでコミュニティの力学をキャッチアップしているような状態。

転機になったのが、2006年年明けごろだったと思うのですが、当時の上司だった伊藤かつらさん(現在は人事院人事官 !!)に部屋に呼ばれて、「小島さん、Flexでコミュニティイベントをやるのよ。デベロッパーナイト的な感じで!」と突然言われたオーダー。

コミュニティイベント? デベロッパーナイト? 言葉はわかっても、何を言われているのかさっぱりでしたし、やる意義とかも、とっさには理解不能というのが正直なところ。

で、すぐに即答できずに、確か「30分時間をください」的なことを言って、かつらさんの部屋から出て行った記憶があります。で、30分、いろいろ考えてみたんですが、わからないなりにも、これをやらないと次のステップに行けないような感じがして、かつらさんの部屋に戻ってから「わかりました、やります」とコミット宣言。ここから、コミュニティ×マーケティングの自分ゴト化が始まったように思います。

今年のクラスメソッドさんのイベントで、久しぶりに横田さん、かつらさんと対談する機会があり、この当時の話を振り返ったのですが、間違いなくこれがバタフライエフェクトの始まり、そして私にコミュニティマーケティングをちゃんと評価されるものにしたい、というWillが宿るスタートラインでもありました。

dev.classmethod.jp

クラスメソッドさんのイベントでは、18年の時を経て再会した、Flex Developers Night の関係者たちともre:Unionな記念写真を撮れて、嬉しかったですねー。

その後、日本のFlexのコミュニティ=FxUGはAdobeの中でも世界有数の規模に成長。それもこれも、Flex Developers Nightで「自分ゴト」ができて、これを成長エンジンにしたいという明確なWillができたからこそ、コミュニティの成長に貢献できたんじゃないかと思います。

FxUGの存在感は、当時のIT系メディアの記事からも読み取れますね。

news.mynavi.jp


AWSでコミュニティをイチから設計(2009年~)

コミュニティマーケティングの自分ゴト化が始まった2006年、アメリカで新たな「ウェブサービス」が始まりました。まだクラウドという言葉が生まれる前、そうAmazon Web ServicesAWSがサービス開始。

そのAWSの日本チームに、いろんなご縁で2009年にジョインすることになります。ジョインといっても日本では初めてのAWSメンバー採用、ということで組織も何もない状態からのスタートだったのですが、ある意味日本の戦略をイチから決められるのはなかなか得難い体験。まだセールスも日本のデータセンターも日本語サイトもない時代だったので、ここは顧客同士のユースケース流通から始めよう、とかなり強いWillをもってコミュニティの立ち上げを行いました。

Adobe時代の経験=HOWをそのままトレースせず、ゴール設定を含むコミュニティの基本設計をしっかりやって、シアトル本社との合意形成やコアメンバーを集めるところからスタート。これが後のJAWS-UGとなります。

jaws-ug.jp

JAWS-UG立ち上げのストーリーは、いろんなところでコンテンツになっているので(後述するケースメソッドにもなってる!)、ここでは詳しく書きませんが、B2Bでコミュニティマーケティングに効果がある事例として、日本で初めて広く認識されたケースだと思いますし、AWS在籍中に、社内外、国内外のステークホルダー「コミュニティ×マーケティングの意義や効果」を何度も説明して、合意を得てきた経験が、後のCMC_Meetupや、コミュニティマーケティング推進協会の立ち上げに欠かせない基盤になったことは間違いないですね。

ちなみに、2009年にAWSに入って最初の対外イベントで知り合ったのが、現在は #武闘派CIO で知られる長谷川秀樹さん。後にJAWS-UG、E-JAWSの中心人物になる人なんですが、この頃はGmail を企業導入した先駆者として有名でした。「こんな人にAWSの企業利用の良さを語ってもらえるようになるといいな」と思って、結局2-3年かかりましたが、想像以上のファーストピンの存在になっていただいたと思います。ファーストピンは見つける(Finding)のではなく、なっていただく(Becoming)ものなんだというのを再確認するケースでもありました。長谷川さんとのバタフライエフェクトな話は、それだけで長編ブログになりそうなので(笑)、今回はこの辺で。

そうそう、 武闘派CIO は、最近はディナーショーも開催するらしいです。

hennge.com

もう一人、AWS時代にあった人で外せないのが、AWSの初代エバンジェリストで、先日見事にKDDIグループからスイングバイIPOを実現した、ソラコムCEOの玉川憲さん。彼がいなければ、おそらくJAWS-UG のエンタープライズ向けな立てつけである・E-JAWSも生まれなかったでしょう。ソラコムを創業した際には、ほぼ同時期にコミュニティを立ち上げてるなど、それまで自分が考えていたコミュニティの枠を大きく拡げてくれた人でもあります。

特にソラコムでは(JAWS-UGの経験値があったからこそだと思いますが)製品のPMFをコミュニティを通じて素早く実現しているのを見て、「コミュニティの立ち上げはPMF後が鉄則」と思っていた自分の考えを随分と変えてくれる事例でした。

このころから、私も他社のコミュニティマーケティング事例からも学ぶようになってきたと思います。

「コミュニティマーケティング」の言語化元年(2014年)

ここまで書いてきて、昔から「コミュニティマーケティング」というコトバを使っていたかのように感じるかもですが、このコトバを始めて意識して使ったのが、2014年のイベントマーケティングサミット。ここで話した内容はログミーにバッチリ収録されているので、詳しくはこちらを読んでいただければわかるのですが、この記事もまさにバタフライエフェクトのキーエレメントですね。

今でも、「この記事を読みました!」というお話を沢山いただきますし、これがきっかけで「コミュニティマーケティング」というコトバがJAWS-UG関係者以外にも広がるようになっていきます。

logmi.jp

そして、このイベントや記事化を仕込んでいたのが、当時のイベントレジストCOOの小笹さん。後に、CMC_Meetup を一緒に立ち上げ、コミュニティマーケティング推進協会の理事(というか、小笹さんがいなければ法人化で躓いてた可能性大)になるわけですが、小笹さんなくしては、CMC_Meetupも協会も存在しなかったのでは? と思います。

 

メディア x コミュニティ:JAWS-UG on ASCII

AWS時代でもう一つ触れておきたいのは、それまではSNSやブログ主体だったUGC流通が、メディアにどんどん載るようになったこと、です。その結果UGCの流量拡大や、ある種の権威付けも進みましたし、今でいうところの「スター顧客」の誕生プロセスにも大きく寄与することになります。

そこで外せないキーパーソンがアスキー大谷イビサさん。彼とのプロジェクトである JAWS-UG on ASCII はコミュニティと他のマーケティング施策のかけ合わせの好例になったんじゃないかな、と思います。ASCIIさんでは、多くのIT/SaaS系企業のマイクロサイトを手掛けていますが、このJAWS-UG on ASCII がベースのフォーマットになっているものもきっと多いはず!

ascii.jp

CMC_Meetupでコミュニティへの関わりがパラレルに拡大(2016年~)

2016年、AWSを辞めてパラレルマーケターへの道を踏み出すわけですが、ここでビックリするくらい「コミュニティマーケティング」のことを聞かれる経験をします。
考えてみれば、AWS時代は周りも色々遠慮があって、直接私のところに聞きに来る人が少なかっただけで、既に「知りたい」人たちの醸成が十分できていたんだと思います。

これに応えるカタチで、「コミュニティのことはコミュニティで学ぶ」をテーマに立ち上げたのがCMC_Meetup

この後、全国12都市で、130回を超える(オンライン含む)ミートアップの開催実績を持つまでに成長するのですが、これもAWSを辞めたあとの気づきが無ければ立ち上がってなかったでしょうね。

そして、AWS時代には接点なかった人たちとも、CMC_Meetup を通じて新たに知り合う多くなり、結果的に多くのコミュニティマーケティング施策の支援にパラレルに関われるようになりました。その結果、私自身の経験値も上がっていく、そしてその経験値を他のコミュニティ施策に還元するという、高速スパイラルができていくことになります。

AWSでやっていた時よりも、学習スピードや検証スピードが、グッと上がった感じに。

地域課題×コミュニティマーケ=CLS高知のスタート(2018年)

ようやく高知のエピソードにたどりつきました(笑)。上記の通り、CMC_Meetup の立ち上げで多方面の方との接点が増えたわけですが、そんな中、出身地の高知県のイベントに呼ばれることに。

ascii.jp

ここでお会いした、当時の尾崎知事(高校の一期先輩でもあります)と控室で話した内容が、後のCLS高知発足につながります。地域課題に、コミュニティマーケティングの力を活用する、端的に言うと関係人口創出と地域の(マイルド)活動家と県外の有力なネットワークのマッチングを、コミュニティで実現する、というものです。

そして、2018年の5月に、CLS高知の初回が開催。この時は50名位のイベントでスタートしていますが、スピーカー陣や参加者などはその後の広がりを考え、いわゆるファーストピンな方々に絞ってお声がけした覚えがあります。数より質、ですね!

ascii.jp

尚、前述のCMC_Meetup と CLSの違いはこちらのブログを。

stilldayone.hatenablog.jp

CLSという場で、どれだけ多くの関係人口創出とマッチングが行われたかは、このアドベントカレンダーを見れば説明不要かな、と(笑)

 

コミュニティマーケティング書籍化(2019年)

あるカテゴリーが出来上がる過程では、必ず書籍の存在がある、、、かどうか不明なのですが、この書籍の存在は自分でいうのもなんですが大きいんじゃないかと思います。

当時支援先だったABEJAのイベントで、私がモデレートしていたパネルディスカッションを見た出版社の方が「この人面白そう」的な流れでコンタクトしてきたのが実はきっかけだったんですが、色々話をしていくうちに「コミュニティマーケティング」と「キャリア形成」をテーマとする書籍の企画に

書籍の内容は読んでいただければ良いかと思いますが、もう一回書きたいか?といわれると、躊躇してしまうくらいには難産でした(笑)。

今でも、この本キッカケでお問合せをいただくことがすごく多いです。書籍は持続性の高いアウトプットだと思いますので、カテゴリークリエイションを考えている方は、書籍化のアプローチもぜひ考えてみてはいかがでしょう?(ただし、大変です)

https://www.amazon.co.jp/dp/453405677X

協会立ち上げの源流・スナックひきだし会合(2021年)

現在、フルタイムで外資ベンダーでマーケ責任者をしつつ、慶応大学でブランドコミュニティの研究で博士課程に在籍している長橋さん(当時は某外資ベンダーでコミュニティ立ち上げ中だったはず)から、「コミュティマーケティングの効果をもっと会社の上司に理解してもらうには?」の相談を受けてて、ミーティングの場にセットされたのが、紫乃ママ の「スナックひきだし」。

確か、営業時間前の空き時間をお借りして(ボトルは入れました!)色々お話したんですが、その時に「コミュニティに関心がない人にも理解を得るためには、権威性のあるアウトプットや団体が必要では?」という結論になり、長橋さんに「コミュニティマーケティング総研」的な団体を立ち上げてみては? と話したのを覚えてます。そう、その構想がブーメランになって後に自分に帰ってくる=協会立ち上げにつながるとは、その時には全然思ってなかった、というか、自分が先頭に立ってそういう団体をやることには、この時はメッチャ消極的だったのに、、、、

そういえば、スナックひきだしの紫乃ママとの接点もCLS高知(2回目の開催でLT登壇&懇親会で貸し切ったスナックで「ママ」をやってもらった)だったりしますね。

そして、このミーティングの時に、ふらりと(営業時間外だったにも関わらず!)スナックひきだしにやってきたのが、春日井製菓さん。そう、これが原さんとのファーストコンタクトで、その場でいれたばかりのボトルで一杯おごりつつ、次回のCLS高知への参加を約束させた場でもあります。その後の、原さんの(CLSのみならず)高知へのコミット具合は、関係者はよく知っているわけですが、この日が原さんにとっての高知とつながるバタフライエフェクトな日だったわけですね。いくつものバタフライエフェクトが始まった濃ゆい1日でした。

写真は、原さんに盗撮された(笑)一枚

 

CLS道東爆誕!→三島、出島につながる分岐点!(2022年)

年2回の開催をコンスタントに続けて成長してきたCLS高知。その2022年初鰹編の懇親会で、後のCLS全国展開のキッカケになる出来事が。

CLS高知・初回の登壇者にして、常連組でもある琴絵さんが、懇親会の席で「こんな会合を私の故郷の釧路でもやりたい!」と宣言。その場で、日程や登壇者が次々とアサインされる超スピード進行で、企画がスタートしました。思えば、これがCLSが各地で開催されるようになったターニングポイトですね。その後の釧路(道東)、三島らへん、出島につづくCLS全国展開の流れは、各発起人のアツいブログで!

■CLS道東

note.com

■CLS三島らへん

note.com

■CLS出島

note.com


「教え方」を学びに行った早稲田NEO(2022年)

CMC_Meetup や CLS でコミュニティマーケティングに興味がある人が増える一方で、「コミュニティに関心がない人」にも理解を得なければいけないシーンも、直接的、間接的に増えてきました。こうした関心がない人たち(でも、同意を得なければいけないステークホルダー)に、どうやってコミュニティマーケティングの価値をお伝えするか、が自分の中で大きなテーマになってきたのがこのころです。
そこで、伝え方、教え方を学ぶのを主目的に(もちろん、マーケティング全般の体系だった知識を得たかった、というのもあります)、早稲田大学が開催している社会人向けのマーケティング講座に、意を決して参加してきました。

学びはもちろんあって、その後の活動に役立っているのですが、一方で「なぜマーケティング講座はB2CとB2Bの話がごっちゃになっているのか?」というギモンが生まれます。

これが、後に早稲田大学とコミュニティマーケティング推進協会の協力プロジェクトであるB2Bマーケティング総合講座」の開設で伏線回収されるんですが、これも思わぬ方向へのバタフライエフェクトな出来事ですね。

あ、B2Bマーケティング総合講座は、今年11月からのスタートです。申込期限は11月1日なので、ご興味ある方はお早めに!
もちろん、コミュニティマーケティングの講義やワークショップもありますよ。

wasedaneo.jp


アカデミアな方々との出会い(2023年)

前述の長橋さんが、その後早稲田大学大学院(WBS)のMBAコースに進みコミュニティマーケをテーマに学んでいた時に、ケースメソッドの題材にAWSの話を書いてくれたご縁で、WBS及川先生や澁谷先生ともディスカッションさせていただく機会を得ることができました。ここから、アカデミアな方々との交流が始まるようになります。

このあたりから、「コミュニティ」を前面に押し出すのではなく、顧客の行動変容に強く作用する「CtoCインタラクション」を起こす効率的な手法として、コミュニティマーケティングを紹介するトーンに変わってくるのですが、これは明らかに澁谷先生等の影響を受けてますね。

このあたりは自分でも大きな転換点だったようで、珍しくブログも書いてます。

stilldayone.hatenablog.jp

この年の冬には、澁谷先生の「消費者行動論」の授業で、MBAを目指す大学院生の皆さんに、「コミュニティマーケティング」について2コマお話させていただく機会もいただき、コミュニティマーケティングの伝え方を更にブラッシュアップすることができした。このころにまとめた考え方や定義が、後に誕生する「コミュニティマーケティング推進協会」の骨子になっていきます。

 

コミュニティで出会った人と、コミュニティマーケティングのシゴトをする関係に

こうした私自身の変化だけでなく、周りで一緒に働く人にもコミュニティの影響が。

エバンジェリストとして2017年からサポートしているStripeでは、2022年から元々コミュニティ参加者だった岡本さん がデベロッパーアドボケイトとしてStripeのナカの人に。今は #JP_Stripes の運営など中心にやっています。

jpstripes.com

 
また、社外取締役を務めているprimeNumberでは、元クラスメソッド(←これもご縁を感じる!)で、CLS高知の初回のLTスピーカーでもある。たいがーが2024年から #TROCCOUG のコミュニティマネージャーに。

note.primenumber.co.jp

そして、CROを務めているヌーラボでは、コミュニティマーケターとして、マコリーヌ が、2023年後半から参画。#JBUG のリブートや、新たに #CacooCN の立ち上げなど、精力的に動いてくれてます。

jbuginfo.backlog.com

さらに、「スター顧客」の創出を支援するKEENの創設者・小倉一葉さんとは、ここ2年ほどアドバイザーとして関わってます。18年前は、まさか「コミュニティマーケティング」支援ツールのSaaSが登場するなんて、考えても見なかったですねー。これは大きなバタフライエフェクト

keen-inc.com

 

そして、皆さんJAWS-UGやCMC_Meetup やCLS高知の登壇者です。これは持論ですが、コミュニティマーケティングや、コミュニティマネジメントに携わる人は、コミュニティ参加、登壇、運営経験がある方がキャッチアップは早いですね。今後もコミュニティで出会った人と、コミュニティマーケティングのオシゴトをするシーンが増えてくるのは間違いないでしょう。


日高村の「スパ関」になる(2023年)

CLS高知のつながりで、前述の原さんともども、日髙村のスーパー関係人口創出メンター制度(略称:スパ関)という制度でメンターに選出いただき、半年ほど日高村で事業創出を検討している方々との #OWWH フレームワークを使った、壁打ち講座を持たせていただきました。

prtimes.jp

 

この講座を通じて、スパ関制度の発案者でもあり、地域商社・一般社団法人nossonの代表理事小野さんの考えを深く知ることになります。そんな小野さんとの壁打ちの結果ともいえる新しい試みが、コチラのクラウドファンディングに。これもバタフライエフェクトの結果と言えるのでは?

camp-fire.jp

このブログが出るころにはもう初期の目標金額を達成しているかもですが、きっと目標額を次のステージに向けてあげてくるんじゃないかと思いますので(笑)、皆さん引き続きご支援を!


協会立ち上げ→CMC_Central開催(2024年)

2014年に初めて「コミュニティマーケティング」というコトバを使ってちょうど10年、節目の年に仲間たちと新たなチャレンジをすることしました。

それが「コミュニティマーケティングをあたりまえにする」を目標に立ち上げたコミュニティマーケティング推進協会です。

協会立ち上げに際しての思いなど、設立記念イベントで理事やフェローの皆さんとお話させていただいたので、ぜひ記事も読んでいただきたいのですが、特徴的なのは「5年後に解散する」と決めた時限組織であるということ。期限をきめることで、密度濃くヤリキルという意思の表れでもあります。

ascii.jp


まずは次々と行動を起こしていく、ということでコミュニティマーケティング有償トレーニングも個社向け、個人向けともデリバリーできています。

communitymarketing.jp

そして6月にはCMC_Central という、オフラインでは初の全国規模のコミュニティマーケティングイベントを開催。名古屋に300名近い人が集まっていただくことができました。

CMC_Central では、クロージングセッションで、KTさんとスタンドアップで掛け合いセッションをやったんですが、これはここ最近の登壇のなかでもかなり高い熱量でコミュニティについてお話出来たんじゃないかと思います。コミュニティにまっすぐに向き合っているKTと、いいケミストリーになったかと。その模様は編集記事ではなく、臨場感が伝わるように、あえての書き起こしをしてもらってますので、ぜひ読んでいただければと。

logmi.jp

 

このセッションも含め、当日の模様を取り上げたメディア記事や参加者ブログ等を協会のnoteにもまとめてますので、こちらでコミュニティがキテルのを感じていただけると嬉しいです。

note.com

 

2024年に入って、こうした対外的な活動が一気に加速していますが、期限内=5年以内にヤリキルにはまだまだ仲間が必要です! ぜひ、みなさんのチカラを貸してください!

 

そして、また燃える高知へ!

このブログの下書きを、CLS高知2024戻り鰹編に向かう船上で書いてます。

18年前に、かつらさんの部屋を出て行った結果が、こんなにいろんな結果に連鎖しているとは、、、と、書きながらバタフライエフェクトの影響度合いの広さ、深さを確認するいい機会になりました。


バタフライエフェクトの結果の一つであるCLS高知は、初開催から7年を経て、チケットが毎回数時間でSold Outする人気イベントに成長。期間中(ワーケーションから後夜祭・オトナの遠足まで参加すると最長5日間の長丁場)、200名を超える参加者が、それぞれの関心軸を中心に様々な交流ができるように設計されており、運営も今年から若手メンバーを中心に一般社団法人化するなど、多くの皆さんを受け入れる器となるべく日々成長しています。会場がカラーTシャツで一色になる光景もお馴染みになってきました。

 

フェリーで向かっている私と同じように、全国から多くの人が高知に向かって移動開始しているはず。そして、この週末は、夜の高知の街にカラーTシャツな集団が溢れる事でしょう。そして、今回のCLS高知も、きっと誰かのバタフライエフェクトな場になりますね。

皆さんのバタフライエフェクトなストーリーも、現地で聞かせてくれると嬉しいです。

 

Where there is a will, there is a way -  意思あるところに道は開ける、なので、ぜひWill(意思)をもって、CLS高知に飛び込んでください!

では、高知で会いましょう!

7年目のシマシマ団、その舞台裏(Behind the scene)

本ブログは、JP_Stripes Advent Calendar 2023 の12/18分のエントリーです。

adventar.org

 

2017年3月に立ち上がった、オンライン決済プラットフォーム Stripe のユーザーコミュニティ:JP_Stripes。その年から始まったJP_Stripes のアドベントカレンダーで、コミュニティの1年を毎年振り返ってきました。

そして、今回が7年目の振り返り、となります。

2023年最後の JP_Stripes 開始前の一コマ

活動量と体制

2023年最後のJP_Stripes は、12月15日開催の JP_Stripes 東京 vol.17 でした。発足した、2017年3月のキックオフから数えて、129回目のミートアップ、約7年間弱の累計活動量はこんな数字になってます。延べ344人のスピーカー(私やデベロッパーアドボケイト等、Stripeのナカの人の登壇はカウントしていません)が129回のミートアップでお話いただいているので、大体各回3名位の外部スピーカーがいらっしゃる計算になりますね。

JP_Stripes これまでの累計活動量

このうち、2023年に関していうとミートアップの数は20回、でした。(ちなみに、私自身はCMC_MeetupCLS高知 の活動も関わっているので、個人での活動量は今年は40回になります。)

で、JP_Stripes の活動ですが、リブートも3か所(神戸、会津、広島)あったほか、新たに鹿児島でキックオフなど、数字だけみるとコロナが明けて順調に活動が回復、拡大しているように見えますし、そう見せてもいいんですが、それをやっちゃうとStripe以外で、企業側やユーザー側でコミュニティに関わっている人に「誤った」メッセージになるな―と感じるようになりました。つまりコミュニティを立ち上げて、何回か開催したら、あとは勝手に自走する、という幻想が拡がるんじゃないかと。

実際、そんなことはないわけで、立ち上げから7年近いコミュニティでも(だからこそ)やることをきちんとやっていないと、すぐに活動が止まってしまいます。そんな状況になるコミュマネやコミュニティが少しでも減るように、今日は「普通に見える活動の舞台裏」について書いてみます。

尚、前提となるStripeの日本におけるコミュニティ支援体制は、私=エバンジェリストと、デベロッパーアドボケイトの岡本さんの2名体制です。
私はStripeではほぼコミュニティマネジメント(+スピーカー)専任ですが、ご存じの通りパラレルで仕事している関係上、フルタイムのコミュニティマネージャーというわけではないです。Stripeに投下している工数は人月計算すると0.3人月以下だと思います。

上段の四角の枠が現在(2023年12月)の複業支援先

 

そして、デベロッパーアドボケイトも、DevRelで様々なコンテンツを提供するのがメインミッションなので、コミュニティ施策に100%のリソース投下をしているわけではないです。コミュニティに関わる業務は、おそらく0.5人月位ではないでしょうか?

ちなみに、デベロッパーアドボケイトとしてのQiitaへの記事投稿はこの2年で200を超えたようです。スゴイ!

qiita.com

2人合わせても、1人月の専任者よりは投下工数は少ないわけですが、コミュニティマネジメントとコンテンツ作成の両方の機能をカバーできているのは強みだと思います。

では、この1人月以下の体制で年間20のミートアップを回していくうえで、何を気を付けているのかについて以下に記載します。

Behind the scene ①:リーダーとのシンクロ率

7年たっても、やはりここが基本ですね。組織でリーダーシップとマネジメントの両輪が必要なように、コミュニティでもその2つがしっかりとかみ合っている必要があります。具体的にはコミュニティリーダーとコミュニティマネージャーが、①共通のゴールを目指していて、②そこに向かって役割分担ができていて、③どちらかが十分できていないときは双方がカバーできる状況、と言えます。

イメージ的にはこんな感じ。

コミュニティにはリーダーシップとマネジメント双方が必要

特に③については、にゴール、目標を共有しているだけではなかなか難しくて、コミュニティマーケティング的なメカニズム、力学を双方が理解している状態が望ましいですね。実際、このあたりがうまくいっているエリアのコミュニティリーダーの方々は、(コミュニティマーケティングを学んだり、実践できる場である)CMC_Meetup への参加率、登壇率も高いので、これは明確な相関関係があると思います。

余談ですが、CMC_Meetup は地方開催の頻度が高いので、地方でコミュニティリーダーを「育成したい」と思っているコミュマネの方は、お近くでCMC_Meetup が開催される際に、参加を呼び掛ける(なんなら一緒に参加する)のも有効だと思います。

CMC_Meetup の開催情報は、こちらのアカウントをフォローしてチェックを!

 

Behind the scene②:自走化の前にリーダーをマメにサポート、時には先回り

こちらの書籍を読むと、「コミュニティを作ると自走化する」と読めてしまう人が続出しているようです。いや、そんなことは書いてないつもりなんですが、コミュニティ自走化の良さをアピールするあまり、そのように読めてしまうのかもしれません。

ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング | 小島 英揮 |本 | 通販 | Amazon

※拙書:コミュニティマーケティング

ここではっきり言っておくと、コミュニティを作っただけでは自走化しないし、自走化を最初の目標にすべきではない、という事です(最終目標としてはアリだとしても)

自走化の件で伝えたかったのは、コミュニティリーダーの方々で自律的に日程やコンテンツを決められるようになれば=自走化比率が高まれば、結果的により多くのコミュニティの人をサポートできる、ということで、コミュニティリーダーに丸投げをして楽をする話とはちょっと違うわけです。自走化というと100%自走するイメージがあるかもですが、あくまでも自律的に動ける範囲が多くなるようにサポートする、というスタンスが大事です。

スピーカー発掘やテーマ設定も丁寧にサポートが必要です。ミートアップが終わったら、その時の反響を参考に、次回のテーマ決めをリーダーの方と行うとか、懇親会の場で次の登壇者候補を一緒に探したり。私の場合、次回登壇してもよさそうなサインを出している人には、よくこういうポストをしたりします。

※あくまでも本人の同意を得て、ですよ。

こうした、頼まれちゃったからしょうがないなー、的なGood Excuse (良い言い訳)があれば、人って動きやすいものなんです。なので、懇親会中は、いろんな人とお話して、その人の興味や好奇心に注意を払う必要がコミュニティマネージャーにはありますね。

また、StripeではOrbitを導入しているのですが、これを使ってまだ接点のない発信者をソ―シャル上で見つけてコンタクトをして、コミュニティでの登壇を促したりもします。

リーダーまかせだけにぜず、時折こういう先回りをすることで、結果的にコミュニティの自走化を支援することになります。

Behind the Scene③:他のマーケティング施策と「掛け算」する

コミュニティの場では、素晴らしいユースケースやTIPSが沢山出てきます。ですが、そのままにしておくと、必要な人のところに届かないケースも多々ありますよね。

なので、コミュニティマネージャーは、他のマーケティング部門と連携して、コミュニティで発掘したスピーカーや事例を、もっと多くの人に届ける活動をするべき、です。

Stripeも、(諸事情により)この部分は決してうまくできていないのですが、それでもコミュニティで評価の高かった事例が、大型自社イベントでのセッションになったり、

prtimes.jp

動画に切り出して、広く流通する情報パッケージにしてみたりと、「掛け算」になるようなトライをしています。

www.youtube.com

このあたり、今年の米国でのCMX Summit でも、「コミュニティをこれ以上隔離してはいけない」というメッセージがでていたくらいで、今後、他のマーケティング施策との掛け算は、コミュニティマネージャーには必須のスキルになるんじゃないかと考えてます。

 

Well-Architected First!!:基本設計重要

と、いろいろHowな部分を書いてきましたが、最後はコミュニティの設計図がどれだけちゃんと作られているか、に帰結すると考えています。ここがちゃんと考えられていないと、いかにコミュニティマネジメントを頑張っても、リーダーの熱量が高くても、袋小路に陥ってしまいがち。

正しく設計することが、結果的にコミュニティが目指すゴールへの近道になると思います。うまくいっていないときには、OWWH(Objective = Who x What x How)を再設定するのも大事かと。なので、既に稼働しているコミュニティでもOWWHのフレームワークで「どこかに無理が出ていないか」を確認してみるのもおススメです。

OWWHとマーケティングフレームワークの関係

もし、現状のOWWHでは対応できないあらたな要件があるときにはAWSが2014年頃に、従来のJAWS-UGとは別のフォーマットとして、E-JAWSを発足させたように、新たなコミュニティを立ち上げて対応する、ということも考えてみてよいでしょう。

ascii.jp

そして、この基本設計と日々の活動(リーダーシップ×マネジメント)が連動したとき、コミュニティマーケティングはスケーラブルでサステナブルな施策として、顧客理解、顧客育成、顧客創造にいたるまで効果を発揮するわけです。決して、ピザとビールで、一部のユーザーと懇親する会じゃないんです。

そのスケーラビリティとサステナビリティは、この業界のコミュニティ運営のお手本でもあるJAWS-UGの実績を見ればわかります。ちなみに、JAWS-UGとE-JAWSあわせて、今年1年で400(!!)を超えるミートアップが開催されたようですよ。

speakerdeck.com


What' Next?

だいぶ、コミュニティマーケティング全般の話になりましたが、JP_Stripes では常に上記であげた基本設計に基づいて、コミュニティリーダーとコミュニティマネジメントチームとの連携を図ることを心掛けてきています。それなくして、7年近く(コロナ禍を挟んで)活動を継続することはできなかったでしょう。そして、2024年は「マーケティング施策との掛け算」にも、より力を入れるべく色々仕込み中、です。

来年のAdvent Calandarに、そのあたりの進化を書けるように、来年もヤリキリます!

 

 

 

 

CtoC化するマーケティングとコミュニティ

※このブログは、コミュニティマーケティングAdvent Calender 2023 の12/1分のエントリーです。

adventar.org

2016年11月にコミュニティマーケティングを考えるコミュニティ=CMC_Meetup を立ち上げて、もう7年になります。そのころから、"Sell Through the Community" の考え方を軸に、コミュニティをマーケティングで活用することの価値をお伝えしてきたのですが、ここのところ少し行き詰まりを感じてきていたのも事実。

そんな状況から今年は次のステップへのトビラが開いた感があったので、そのあたり書いてみたいと思います。

何に行き詰まっていたのか?

オーディエンスの変化に、説明、いや説得方法を対応させる部分が大きいと思っています。これまでCMC_Meetup に参加する人は「コミュニティをやりたい」「コミュ二ティマーケティングで成果を出したい」という方が多数だったので、なぜコミュニティか?を説明する必要性が、比較的薄かったわけです。

なので、求められる情報がコミュニティマーケティングで成果を出すための設計方法(OWWH=Objective / Who / What / Howでよく説明している内容)とか、実際にコミュニティを運用するための基本方針(3つのレイヤー、3つのファースト、3つのベクトルで説明している内容)だったりしたわけです。どちらかというと手法の話ですね。

OWWHの説明で、よく使っているスライド

いや、これは今でもとても大事なんですが、最近はコミュニティマーケティングがより多くの企業で取り入られるようにになってきていて、コミュニティ施策に取り組む企業やステークホルダーが増えてきています。今年の2月には、そんな状況をポジティブにとらえて、こんなブログも書いています。

 

stilldayone.hatenablog.jp

コミュニティマーケティングは異端から先端へ!
上で書いた通り、コミュニティ施策に向き合う=顧客に向き合うことが不可欠なわけですし、LTV重視の昨今のビジネス戦略とも相性がいいことがわかります。
これは、コミュニティマーケティングは、もはや「異端」ではなく、マーケティングに必要なエッセンスのど真ん中な部分と深くつながっている。むしろ、「先端」ともいえる部分を担うのではと考えています。
今年あたりからは、コミュニティマーケティングが、異端から先端にポジションチェンジする時期ではないかと思っています。この考え方に賛同いただけたり、確かに!と思われる方は、CMC_Meetup の活動などで、ぜひご一緒できればと!

 

コミュニティマーケティングを検討している企業、組織が増えていること自体は、素晴らしいことなんですが、コミュニティマーケティングに懐疑的な、または特に思い入れがない人にも説明、説得する必要が増えることを意味しています。

そうなると、「コミュニティっていいよね」から説明するのは、むしろ悪手になりえます。コミュニティというコトバを使わずに、これが合理的、合目的な手法であることを説明できるといいわけですが、その突破口がなかなか見つけられなかった、というのが感じていた行き詰まり感の原因の一つ、でした。

「オレオレ理論」扱いからの脱却

もう一つの行き詰まり要素が、「オレオレ理論」扱い。私が過去経験したAWSの事例(JAWS-UG)や、コミュニティ界隈では有名な、SalesforceのTrailblazers、B2C/D2C業界では、ヤッホーブルーイングさんやベースフードさんの取り組みなど、コミュニティマーケティングやファンマーケティング施策の「成功事例」と呼ばれるものは多く出てきているのですが、

なかなか共通の成功要因があるとは理解されずに、「あの会社だから」とか、「○○さんがいたから」的な「特殊例」として扱われる風潮も少なくありません。

特に、私がJAWS-UGの事例を話してしまうと「オレオレ理論」と見られてしまい、懐疑的な人にはまったく刺さらない、という状況になります。いや、コミュニティマーケティングの概念が広まり始めた時期なら、「わかる人にだけわかってもらう(そして先に成功してもらう)」というやり方でもよかったのですが、普及期に来ているという状況ですと、そろそろ「オレオレ理論」扱いから脱却しなきゃいけない時期であるは間違いないです。

アカデミアでの出会い

昨今のリスキリングな流れに乗って、、、というわけではないんですが、昨年から、ちょこちょこと大学が提供している社会人向けのマーケティングコースや、MBAコースの「ダイジェスト」的なセッションを受講したりと、アカデミアの世界に触れる機会が増えてきました。受講の目的は、「知識を得たい」というだけでなく、「教え方を学ぶ」という視点もあって通い始めたのですが、そこで今回の行き詰まりを打破するヒントに出会いました。

この手のコースですと、実務家側とアカデミア側、双方の講師がいることがあるんですが、今回ヒントを得たのはアカデミア側の方の講義。正直、はじめは「事例が古いなー」とか「実務との距離が遠いなー」とかナナメに見てたんですが、だんだんと「既に実証された理論」を組み合わせて説明すると、納得感=説得力が高まる、ということに気が付きました。

(逆にいうと、どんなに著名な実務家が講義にきても、自分の経験則だけで講義が組まれると「オレオレ理論」に聞こえてしまう、というのも学びでした)

オレオレ理論を脱する、そして、コミュニティの良さや事例から説明するスタイルからの脱却を考えたときに、アカデミア側で使われている、先行研究や実証されたセオリーの組み合わせ、というのがヒントになったわけです。

 

デジタル時代のCtoCの情報フローの増加と購買行動への影響

幸い、CMC_Meetup 界隈には、MBAMOTで学んだ経験のある方がいらっしゃって、コミュニティマーケティングに関係しそうな参考文献をおススメいただける、というナイスな環境がありました。で、最近拠り所にしている論文がコチラ。

マーケティング・サイエンス Vol. 26 No. 1 2018 pp. 7 - 39
 「デジタルメディア環境下のC2Cインタラクション-研究動向の概観と展望」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/marketingscience/26/1/26_260104/_pdf/-char/ja

現在・早稲田大学 大学院の澁谷先生や慶応大学の山本先生などが共同で書かれたものです。内容を抜粋すると、こんな感じ。

 

CtoCでの情報発生、流通が、顧客(法人、個人とも)の想起形成や購買行動に大きく影響しているのは、皆さんも実感があると思いますが、その前提である「CtoCの情報フロー」が、デジタル時代に大きく進展していることについて研究された内容です。

ただ、この論文ですと、「発信者」と「受信者」の適切な出会いを増やす方法論までは踏み込んでいません(おそらく、実証する実験が難しい?)。しかし、コミュニティマーケティング界隈の方はピンときましたよね? そう、まさに「発信者」と「受信者」の出会いを、偶然から必然(は、言い過ぎかもですが)に変えるための器がコミュニティだという事に。

ちなみに、最近のニールセンの調査は、この増加するCtoCの情報フローが、広告や(いわゆる)インフルエンサーからの告知よりも、購買活動につながりやすいと報告しています。

prtimes.jp

これもポイントを抜粋すると、こんな内容です。

 

そういえば、AIDMA(アイドマ)で有名な購買行動モデルも、2005年以降はCtoCの情報フローを織り込んだものになっていました。最近出てきた購買行動モデルと、トラディショナルなAIDMAを比べてみると、こんな感じ。

AIDMA時代と違い、どのモデルも行動(Action / Participate)のあとに一つプロセスが追加されていることがわかります。そして、そのプロセスのイニシャルが、いずれも「S」なのがカギですね。購買後に、共有(Share)、満足(Satisfaction)、拡散(Spread)の「S」が起こり、それが次の人の購買を後押しする検索(Search)、確信(Conviction)、共感(Sympathize)、確認(Identify)の「元ネタ」になっている、という循環ファネル的構図が、どのモデルをみても共通で見てとれます。

尚、上記のモデルは、決してBtoC/DtoCなどのコンシューマー向けビジネスだけに当てはまるものではないです。むしろ購買鼓動にステークホルダーが多いBtoBのほうが、この影響度合いは大きいですね。法人顧客が購買行動に移る前に「想起集団」に入っていない製品、サービスは、そもそも選定から漏れてしまうといことも、調査で分かってきています。

markezine.jp

コミュニティがCtoCの情報フローに対応したマーケティングのカギに

上記のように、購買行動への影響度合いが増しているCtoCの情報フロー、自社製品・サービスに関する情報も組み込んでいきたいと考える人は多いはずですよね。それをする上では、以下を考える必要があります。

  • 増加するCtoCの情報フローのなかで、いかに自社製品・サービスに関する「発信者」と「受信者」が出会う確率を上げるか?
  • CtoCの情報フローのキモである「体験」「共感」が、自社製品・サービスについても生まれやすい、伝わりやすい環境を作ることができるか?
  • 顧客の「想起集団」に、自社製品・サービスが入りやすくするためには?

そう、ここで登場するのがコミュニティというわけです。特に、自社製品・サービスにとって適切な「発信者」と「受信者」が出会いやすくなるためには、そのためのコンテキスト設定がされたコミュニティの存在が特に重要になります。図で示すとこんな感じ。

このようにコミュニティが機能するためには、その場のコンテキスト(関心軸、方向性)が共有されているのが大前提で、その上で情報発信・流通が加速するための、心理的安全性=トラストが確保されている環境がカギになります。そして情報発生の頻度や流通量を増やすためのアウトプットを促す仕掛け、が組み合わさることで、効果が高まるわけです。逆に、これを意識しないまま、企業サイドが「コミュニティ」と称する器や場を作っても、十分に発火しません。(事実、そういう”自称”コミュニティも沢山目にしてきました)

いままでもCMC_Meetup などで訴求してきた、コンテキスト、トラスト、アウトプットの3つのファーストがやはり欠かせない要素になりますね。

New Place、New Approach

このブログの挿入スライドで気づかれた方も多いかと思いますが、この「デジタル時代の情報フローのCtoC化に対応したマーケティング手法としてのコミュニティ活用」のストーリーで、コミュニティマーケティングの説明スライドも、この1か月ほどでだいぶ一新しております。

このストーリーが、どの程度響くのかの確認や、更なるブラッシュアップのために、アウェイな場所も含め、これまでとは違う登壇機会に、どんどん出ていきたいなと。

手始めに、来週、WBS早稲田大学 大学院経営管理研究科) のMBAコースの授業(消費者行動論)の中で、このストーリーでご紹介してきます。MBAコースの皆さんに、果たして通用するか、今から楽しみ、です。


このMBAの授業でのフィードバックも、どこかでアウトプットできれば、と思っています。

皆さんのほうでも、この「CtoC化するマーケティングとコミュニティ」なストーリーを紹介する登壇機会があれば、お声がけいただけると嬉しいです!

 

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(2023/12/02追記)

コミュニティ参加者が、どのような動機でコミュニティに参加しているかの調査アンケート。前述のWBSで、まさにコミュニティマーケティング修士論文テーマにしている方がいるので、こちらでも共有です。

これもCtoCの情報フローとコミュニティの関係や、受信者から発信者になるメカニズムの裏付けになる調査だと思いますので、このブログに興味持った方はきっとこちらのアンケートも気になるハズ! アンケート回答者は「B2B製品のコミュニティ参加者」という制限はありますが、もしそれに該当していたらご協力を。有効回答していただいた先着200名の方には、1,000円のアマゾンギフトカードもいただけるようなので、お早めに!!

wasedaunivcampus.au1.qualtrics.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CMCとCLSの違いを、CMX出張中に整理する

はい、タイトルがすごくハイコンテキストだと思います(笑)。このCMCとCLSの略語にピンとこなかった人は、スルーして大丈夫かと。

ちなみに、タイトルに出てきた各略語の意味は以下の通り

cmcmeetup.com

www.cls-kochi.com

events.cmxhub.com

 

CMX Summit はUSでCMX HUB を母体として行われている、コミュニティマネージャー、コミュニティマーケティングのためのビジネスカンファレンスCMC_Meetup と CLS高知 は、いずれも小島が発起人(のひとり)になって開催している、企業などをバックに持たないコミュニティイベントになります。

というわけで、明確にCMXは別モノなんですが(笑)、CMCとCLSは確かに混同してしまう人も多そうです。

タイトルにCMXも入っちゃってるのは、たまたまこのブログを書いてるタイミングで、CMX Summit の参加でUSに来てるので、コミュニティつながり×Cから始まる3文字つながりで入れてみました!

きっかけ

CMCとCLSの違いを書いておこうと思ったのは、最近立て続けに、この違いについて質問があったから、なんです。

具体的には、CMC_Meetupリピーターの人、CLS高知リピーターの人から、それぞれ「CLS高知とCMC_Meetup の違いって何ですか? それとも実質同じものですか?」 という問いが続いて、ハッとしたんですよね。自分の中では明確に違うこの二つが、そうみられてるのか、と。

同じようにみられていること自体に大きな弊害があるわけではない(それぞれのイベント、コミュニティの趣旨に賛同して参加してくれればいいので)とも思ったのですが、誤解があると食わず嫌いになってしまう可能性もありますし、なにより「普及の第一歩は、正しい理解から」と思うタイプなので、このあたりちょっと整理したいと思いました。

あ、繰り返しますが、CMSとCLSというキーワードにピンと来ていなければ、スルーいただいて大丈夫です(笑)

なぜ同じに見える?

CMC_Meetup にも ”CMC_Meetup 高知” という地方開催のものがあったり、最近、”CLS東京” というタイトルのイベントも開催されたり、で確かに混乱しやすいのもありますがそれ以上に、

  • どちらも同じ人が主催してるっぽい

  • どちらもコミュニティイベントらしい

  • どちらも、地域ごとに開催がある(CMC_Meetup は東京をはじめ全国 高知から始まったCLS高知も、CLS道東、CLS東京、、、と拡大中)

という共通項があるからだと思います。

おまけに、写真を撮ると、こんな感じで「C」のマークを手で作るところも似ているので、はたから見たら同一視されがちなのはわかります。 

あえていえば、CLS高知には「鰹」があるけど、CMC_Meetup は特に「鰹」色はない、くらいがわかりやすい違いでしょうか?(笑)

CLS高知といえば鰹!!

ちなみに、どちらもコミュニティイベントで、地方開催もあるのはその通りなんですが、同じ人=小島がやってる、というのはあまり正しくなくて、どちらも発起人ではあるけれど、運営自体はそれぞれ10名くらいの体制で運営チームがありますし、イベントの進行そのものも、私以外の人がやってることが多く、個人プロジェクトってわけではないんです。

が、ついついCMCとCLSへの「愛情」が溢れてしまって、私からソーシャル等への露出が多めなのは確か。そのように見られがちなのは自覚してます。ちょっと色は薄めたいとは思ってますが、自分の自己紹介スライドでも、こんな感じで紹介しちゃってますしね。

自己紹介スライドの写真もハンドサインが「C」な件

じゃ、なにが違うの?

名称や写真、イベントだけを切り取ると似た面が多いかもしれませんが、それはいわゆるHowの部分が似ているだけで、CMCとCLSはそもそもの目的=Objective が全然違う設計になってます。

Objectiveが違えば、そこに呼ぶべき人(Who)、訴求する内容(What)、伝え方・実施の仕方(How)も異なってきますよね。このObjective とWho、What、Howの関係性はこのように考えています。

 

では、CMCとCLSってそれぞれどんなObjective設定なのか? 端的にいうと下記のようになります。

  • CMCのObjective=コミュニティマーケティングの実践者・成功者を増やす
  • CLSのObjective = 地域課題の解決に取り組む人(県内)と、外部にネットワークを持つ人をつなぎ合わせ、課題解決を前進させる

つまり、

と理解すると、だいぶ違いが分かりやすいかと思います。

CMCはコミュニティマーケティングそのものの普及がゴールで、CLSは課題解決がゴール。なので、CMCが地方開催するのは、コミュニティマーケティングを学びたい、実践したい人がいるところ、集まりやすいところ、であり、中で話される内容はどこで開催されても基本的には同質性が高いです(もちろん、地域ごとの特色はあります)。

最近も、名古屋のCMC_Meetup に参加した人が、広島でもやってみたい! と企画を初めていただいて11月に初開催となる流れになっています。場所とコミュニティマーケティングを学びたい人がいれば、どこでも開催しうるのがCMC_Meetup の強みでもありますね。

 

一方で、CLSは「どの地域のどんな課題に向き合うのか」がスタートなので、地域ごとでだいぶ内容や登壇者が異なります。しかしながら、集客や登壇者発掘の方法には、コミュニティマーケティングの手法(Sell Through the Community)を使っていますし、イベントだけでなく、コミュニティとして成立できるように「コンテキストファースト」「トラストファースト」「アウトプットファースト」の3つのファーストは徹底して行っています。

2022年から、CLS高知からのスピンオフ的に始まった「CLS道東」は、高知とはセッション内容や登壇者層というHowの部分は結構違いがありますが、Sell through the Communityの活用や、3つのファーストの徹底など、フレームワークは同じものが適用されています。つまり、内容は違うけど、地域活性という目的や、イベント設計のフレームワークは共通というのが、CLSの各地イベントでの特徴といえます。

なので、内容や場所を変えながら、「課題のある地域」で、それをコミュニティのチカラで解決したい、と思う発起人がいれば、CLSも(CMCと同様に)各エリアで開催が拡がる可能性があります。先日、東京でもCLS東京がパイロット版的に開催されましたし、静岡県・三島でも開催される機運も!

 

違うけど相性ヨシ!コミュニティ越境のススメ

どうでしょう? ざっくりと違いが伝わりましたでしょうか?

日本でも、コミュニティ○○という名のイベントがだいぶ増えてきた感じはありますが、「コミュニティ」とつけば全部同じか? といえば、そうではないのと同じで、CMCとCLSも割と違いのあるイベントであり、コミュニティです。

でも、底辺を流れる「Sell through the Community」や、3つのファーストなど、イベント、コミュ二ティの基本設計部分が同じフレームワークを使っているので、実はDNAレベルでかなり近いんでしょうね。だから、外から見たら同じ雰囲気があるんだとな、書いてみて改めて感じました。

直近のCMC、CLSそれぞれのアウトプットを見てみても、そう見えるな―と(笑)

togetter.com

togetter.com

togetter.com

というわけで、これまでCMCだけだった人、CLSだけだった人も、お互いのイベントにいってみても居心地は悪くなさそう、です(笑)。実際、双方に参加したり、登壇している人も少なくないので。
ちょっとでももう一方に興味、関心があれば、ぜひ参加してみてはいかがでしょう? きっと新しい世界が広がってると思いますよ。

コミュニティで越境、おススメです!



 



 

 

 

 

 

 

 

 

バイバイ ツンデレ姫👸

出会いと別れ、皆さんもいろんなシーンで経験あると思います。必ずしも二つが同時で来るわけではないですが、やはり新たな出会いのためには、別れも必要、ですよね?

ということで、一体何のハナシだと思った方も多いかと思いますが、近手放したイタリアの至宝:MVアグスタ F4 との思い出を。

 

このナナメ後ろからのアングルが美しかった!!

気がつけば「増車」の誘惑

釣り竿だったり、ギターだったり、知らない人からすると「同じもの」でも、そこにハマっている人には「違い」がちゃんとあって、知らず知らずのうちにどんどん増えていく現象=沼って、ありますよね?

近年の私の場合、それがまさに起こっていたのが「バイク(オートバイ)」。3年前にガレージオフィスを作ったときに、当時持っているバイクよりも多めに収容できるように設計していたのが、ついうっかり機能してしまい(笑)、気になったバイクがいつのまにかガレージに収まってる、という流れができてました。

気がつけば、最大で5台のバイクがガレージ内にあるという、傍目からみるとオフィスなのか、バイク屋なのか判別つかない状況に。多めの来客時には、ガレージからバイクを外に出しておく必要も。

この光景を見ると、バイク屋と勘違いする人がいてもおかしくないですね。実際、朝ガレージのシャッターを開けると、外に知らない人がたってて、「あのー、パンク修理お願いしたいんですけど」と言われたこともあったり。

 

ゆるむイタ車への警戒心、そして出会い!

そんな増車モードの中で勢力を伸ばしてきたのがイタリア車勢。いや、元々はバイクでなく、4輪の「営業車」であるアルファロメオ・ブレラがガレージオフィス初のイタリア車だったわけですが、その後にモトグッツィ・Griso 8v を手に入れてから2輪も4輪も日常的にイタ車に触れる環境が出来上がりました。当初覚悟してたほど、そんなにクリティカルなトラブルは2台ともなかった(今にして思えば、ちょくちょくマイナートラブルはありましたが)こともあり、イタ車に対する警戒心(笑)がだいぶ薄れてきていたときに出会ってしまったのです。そう、イタリアの至宝・MVアグスタ F4に!

バイク屋で見つけたF4! 特徴的な4本出しのテールサイレンサー越しにパチリ。

昔からの憧れのモノが、意外と手に届くところ(値段もコンディションも)にあると知ったら、ちょっと無理してでも手が出てしまいますよねー。というわけで、気がついたら契約。自分がF4 に乗れるときが来るなんて考えもいなかったので、この納車待ちの時はそうとうワクワクして待っていたのを思い出します。

初日からいきなりの洗礼、そして伝説へ

待ちに待った納車日、まずはバイク屋からガレージオフィスまでの初乗り。ひととおり操作のポイントを教えてもらってガレージに向けて走り出しました。「おぉ、これがフェラーリが技術協力したと言われるエンジンかー、レスポンスも音もすごいゾ! でもアイドリングが安定しないなー」、と一人でブツブツ言いながら走っていると、いきなり「ストン」と。ガレージまであと30mのところでまさかのエンジンストップ!

そのまま、バイク屋までトランポで直帰となりました。

初日から自走を拒否するツンデレ姫。さっそくじいや(バイクショップ)がお迎えに

これは結局、電気系統(フューズ)の問題で、メカ的に壊れていないってことが分かって一安心。再び、手元に戻ってきたF4 との初ナイトランにソロで繰り出したのですが、途中の高速道路で急に進まなくなる緊急事態発生!

幸い、PAのすぐ手前だったのでなんとかそこにたどり着き、色々診てみたら、なんとリアブレーキが完全にロックしている状態。これはレッカーかなーと思いましたが、しばらく放置しておくとロック状態が解消したので、リアブレーキを一切使わずなんとかガレージまで帰還。翌日、再びバイク屋に引き取られていきました。

 

ユキがちらつく中、またまたトランポのお迎えが

リアブレーキ再整備のあと、懲りずにナイトランに。バイク屋にテストもしてもらっていたので、まぁ同じトラブルは再発しないだろと思いつつも、また高速でとまってしまうとおっかないので、今度は仲間と一緒にナイトランへ。

そこでまさかの同じトラブル発生!

ブレーキトラブルでローターが真っ赤!(焼けてる!)

仲間に見守れらながら(笑)、高速料金所の先で完全にストップ! ブレーキが引きずられすぎて、ローターが真っ赤です。こんなの普通じゃないですねー。

三度、バイク屋へお帰りになることになりましたw

 

三度、トランポのお迎えがw

このころから、「走れば必ず拗ねてしまう」というイメージが仲間内に広がり始め、F4にはいつしか「イタリアの至宝」ではなく、ツンデレ姫」(走り出すとすぐ拗ねてしまうくせに、ガレージではそのルックスとサウンドで走りへと誘う、の意味)という愛称が定着することに。

 

愛情の総量ってあるよね

さすがに、21世紀のバイクで(それでも製造から16年くらい経ってる古いバイクです)こんな状態は普通ではないわけで、何度かのパーツ交換を経て、3か月位たったらだいぶ安定稼働するようになりました。少しづつ遠出もできるようになって、富士山にF4があつまる会合(タンブリー二祭)に出かけてみたり、ナイトランにも周りに迷惑をかけずに参加できるようになったりと。

 

F4がこんなに!(ツンデレ姫を探せ!)

川崎工場地帯の夜景

が、不思議なもので、手がかかってたバイクが普通に走るようになると、他のジャンルのバイクに気持ちが移ったりもしますよねー。自分の中では、それがオフロードやフラット林道のジャンル。

この分野では、ホンダのCRFや、BMWのGSあたりがテッパンの選択肢ですが、アルファロメオ、モトグッツィ Griso 8v、アグスタF4、、、とイタ車づいてたこともあり、たぶんレアな選択ですが、ここでもイタ車を選択!

ミドルサイズながら、シャフトドライブ(オフロード走行後のメンテが楽!)ということで、新たにモトグッツイのV85TTを導入。往年のパリダカレーサーっぽいルックスがお気に入りで、パリダカのゴールを思わせる、SSTRの千里浜ゴールでもすごく「映え」ます!

 

V85TTが来て、なんとガレージオフィスにある「イタリア車」は4台になりました。ちょっと古い(V85TTは現行機種ですが)クルマやバイクは、マメに乗ってあげるのが調子を保つコツなのですが、そのローテーションも守れなくなってくるという、、、 自分がバイクやクルマに注げる愛情と(ガレージの)スペースの限界を感じるように。。。。

 

このイタ者軍団の他にBMWのバイクが2台=計6台あったわけで、これはちょっとキャパオーバーですね。実際、特定のバイクにだけ乗ってたりすると、乗られなかったクルマやバイクでバッテリーあがりが起こりがちに。。。

別れの季節

これは台数を削減しないと、バイクにも自分にも良くない、と思い始めたころに、一番早く「車検」のタイミングが来てしまったのが、なんとF4。そして、F4には当初からガレージオフィスにおける「ポジショニング」(マーケターっぽいw)に課題がありました。そう、同年代のSS=BMW HP2 Sports が既にいたという事実。見た目の趣はだいぶ違う2台ですが、バイクカテゴリー的には完全にキャラ被り、です。

ガレージオフィスのSS 2トップ!!

F4がキライになったわけではないけど、他のバイクを先に手放すのも理由がないな、、、と悩んでいる所に朗報が。なんと、夜走りをご一緒しているチーム (Weekend Night Riders) の方から、この車検のタイミングで、F4を引き取ってもいいよ、と。

つまり、ガレージオフィスからはいなくなってしまうけど、会おうと思えばいつでも会える(わけではないけど、気持ち的にw)ところに、F4が引っ越すだけと思うと、だいぶ気が楽になりました。なので、このお申し出に甘えて「ツンデレ姫」を仲間のガレージに託すことに。

というわけで、今、ツンデレ姫は別のガレージで愛情を注いでもらってます。

新しいガレージに収まるツンデレ

そして、時々夜走りでも幸せそうなツンデレ姫に会える感じが、完全に元カノ感(嘘ですw)

 

夜走り会で、ツンデレ姫に再会!!


実は、これまでに所有したバイクでも2番目に短いお付き合い(約1年)でしたが、強烈な印象を残してくれた一台でした。ツンデレ姫、ありがとう!!

 

そして、別れの後には出会いがある、ということで、その話はまた別の機会に!

 

7期目に向けて -- それでもまだ「初日」なStill Day One近況報告

本日、5月1日はStill Day One 合同会社の登記日、ということで今日から7期目です。

先日、とある白ワインな会合に行った際に、「最近何やってるの?」と聞かれることが多かったので、近況報告代わりのブログを。

パラレルマーケティング支援先

一部、「社外取締役」のような、個人請けしかできない業務もあるので、全てがStill Day One合同会社経由というわけではないですが、常時6~8社位の支援に関わっています。この数が自分的にはコンテキストスイッチがきちんとできる範囲、ってことになりますね。そして支援方法も大きく代走・伴走・コーチ、という3つのレベルにわけて運用しています(全部「代走」だとこの数はできないですよね)。

代走・伴走・コーチの分類については、昨年のブログで細かく紹介しているので、ご興味あればこちらを。

 

stilldayone.hatenablog.jp

 

最近の傾向としては、B2BやITといった私の経験値の長い分野だけでなく、小売りやD2C、そして人材/キャリア支援系のビジネスからもお声がけが来ることが増えてきました。もし、フルタイムで一社のシゴトをしていたら、こうした業界の枠を超えて経験値があがることが少なかったはずなので、このあたりは今のパラレルキャリアな働き方を選んでよかったな、と思うところです。

あと、誤解もあるのですが「コミュニティマーケティング」の文脈だけで受けている支援ってほとんどなくて、マーケティング戦略全般で支援することの方が多いですね。コミュニティマーケティングは、あくまでも(有益な)実行手段の一つ、ということで。

「コミュニティ×マーケティング」分野の拡がり

とはいえ、コミュニティマーケティングは自分にとって重要なテーマであり、普及させたい考え方です。思えば、2014年のこの記事から、日本で「コミュニティマーケティング」というコトバが(今の文脈で)流通するようになったわけですが、

logmi.jp

ほぼ10年近くたった今、「コミュニティマーケティング」でGoogle検索すると、ちゃんとその検索ワードを買った企業の広告が出るまでになっているのを見ると、そこに一定の経済的なエコシステムがあるカテゴリーにまでに育ってきた感があります。

ただ、人やベンダーによって「コミュニティマーケティング」の定義や範囲も違ったりしているのが見られるので、そろそろアカデミア方面で研究されたり、共通理解となる定義がでてきたりするといいな、と思い始めています。

というわけで、大学/大学院などで学んだり教えたりしている方々のお力を借りながら、言語化、定義化も進めていきたいと考えるようになりました。最近、ご縁があってこうした機会に恵まれてきたので、この流れは大事にしていきたいところ。

ascii.jp

これらのご縁から、それぞれ別の講義やゼミでも追加でお話させていただく流れができつつあります。

「コミュニティマーケティング」というコトバが誕生して、来年で10年になるわけですが、10年目にしてようやくアカデミアの方に注目されるところにたどり着いた感じ。まさにStill Day Oneですね。

また、コミュニティマーケティングを考えるコミュニティ=CMC_Meetup も、年々増えるニーズに対応しながら、フォーマットや開催地域を増やしていますので、こちらもぜひご覧いただければと。

www.facebook.com

OWWH(Objective = Who x What x How)フレームワークの活用促進

マーケティング戦略や施策立案支援やコミュニティ設計支援を行う上で、ここ数年多用しているのが、そのビジネスや施策の勝利条件=Objective を設定し、そこへの「近道」をWho(誰に)、What(何を)、How(どうやって)の掛け合わせで組み立てる方法です。これをOWWHフレームワークと呼んで、多くの支援先で導入しています。支援先で関わる実務者やステークホルダーが多くなればなるほど、このOWWHを導入することで、どこに課題があって、なにをカイゼンすべきかが見えやすくなるので、迷走する率がグッと低くなる感覚があります。

Objective = Who x What x How の構造は、最近使っているスライドを抜粋してご紹介すると、まず基本の考え方がこちらで、

細かくは、それぞれになぜそのOWWHなのか(Why)を設定し、

Objective(勝利条件)を満たすために、Who x What x How が何ライン必要なのかを考える必要がありますね。

コミュニティマーケティングの設計も基本はOWWHフレームワーク進めていきます。で全社のビジネスとの連動を考えたObjective 設定をするのがキモになりますね。

 

このあたり、5/11開催の CMC_Meetup Tokyo でも、コミュニティのObjective や、他の施策との掛け算の重要性のお話しをするので、ご興味あればぜひこちらにもご参加を!

eventregist.com

戻ってきた「現地現物」の流れ

コロナ禍が完全に開ける前から、比較的オフラインファーストに活動を戻してきていましたが、この2023年4月までの1年(Still Day One:第6期)で、出張日数はざっくり100日でした! 私本体の「現地現物」主義な動きが、だいぶ戻ってきた数値だな、と。

個人としても発起人であり、Still Day One としても継続してスポンサードしているCLS高知のような地方イベントも、オフラインファーストを徹底して、現地現物でしか得られないインプット、アウトプットをしていきたいと思っています。こうした地方でのイベントでもテーマさえピン!ときたらどんどん参加していきたいので、ぜひお声がけいただければと!

あ、今年のCLS高知【初鰹編】は、エントリー開始2時間で100名近いチケットがSold Out する、という人気イベントに成長しました。今回エントリーができなかった皆さん、ぜひ10月の【戻り鰹編】をお見逃しなく!

www.cls-kochi.com

先ほど、アメリカ西海岸のRedwood Cityで10月に開催されるCMX Summit 2023 のチケット(現地時間の4/30までがアーリーバードでチケットが安かった)も入手しましたし、今年はもう少し海外も増えるかも。そうした海外イベントでもお会えできる方が増えるといいですね。

 

ガレージオフィスのお客さま

Still Day Oneの拠点といえば、そう、ガレージオフィスですね!

2020年の夏に拠点開設してから、着々と備品(笑)も増え、だいぶ自分らしいガレージオフィスに仕上がってきたと思います。

最近は、私のおシゴトより、ガレージオフィスに興味がある人が増えているような(笑)。

いらしていただいた皆さんは、このようにツイートでログしております。

 

ということで都心にあるわけでもないのに、訪問いただける方が増加傾向です。出張も多くなっているので、ふらりと来られていもいないときが多いので(もちろんミーティングでシゴト中の時もあるので)、お越しになる際は、事前にご一報を!

 

いろいろ進んでいるようでも、Still Day One

Still Day One 合同会社としてはまる6年がたち、7期目にはいるわけですが、日々学びや出会いがありますね。

社名の起源でもある、「常に初日」の感覚を忘れず、いい意味で「慣れず」に、今年度も面白がりながら進んでいきたいと思っています。面白い話には積極的に巻き込まれ力を発揮していくつもりなので、お声がけいただければと。

でも、それ以上に私からお声がけすることも多いと思うので、ぜひ巻き込まれてください(笑)。