マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

Road to the Evangelist -- ザビエルを訪ねて

皆さんは、エバンジェリストというと誰を思い浮かべますか? Guy Kawasakiや、IT業界で現役のベンダーさんのエバンジェリスト、はたまたジャパネットの高田元社長など、様々な人が挙げられると思いますが、私の中では歴史の教科書にいたあの人、フランシスコ・ザビエルが思い出されるわけです。

先日、DevRel Meetup in Singaporeで、シンガポールまで行く機会があったので、翌日マレーシアまで足を延ばして、ザビエル師ゆかりの街を訪ねてきました。そう、世界遺産の都市、マラッカへ。

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エバンジェリズムはオフライン起点

マラッカ行きの前の日は、MOONGIFTさんが運営しているDevRel Meetup in Singaporeに参加してきました。まったく現地での伝手がない中で、かつ日本のメンバーによる開催ということで、初回には多くの方の参加はハードルが高いと思っていましたが、想像以上に厳しい参加率でのスタートとなりました。が、いずれにせよこうしたオフラインでのタッチがないとスタートをしないわけで、まずは第一歩にちゃんと参加者が来てくれたのはよかったと思います。なにより、ゼロから実施したのはすごい。

ムーブメントを作るうえでオフライン起点が重要であることは、最近読んだ本でも実例を交えてかなり詳しく書いてました。現オイシックスのCOCOである奥谷さん紹介の本ですが、オフラインファーストを理解するうえですごく参考になります。

 

ソーシャルがこれだけ普及すると、一見ソーシャルだけでムーブメントが作られているようにも錯覚しがちですが、起点はオフラインのクチコミなんですよね。次回のDevRelミートアップでは、今回のタネが育っていくフェーズになるといいですね。

写真は同じく日本から講師参加していたトレタの増井さんと、ミートアップ後の懇親会でパチリ。増井さんは自分がパラレルキャリアを進めようと考えた時に、参考にしたロールモデルの一人、です。お互い流しのCTOとCMO、って話をしていましたが、どちらかというと「流しのエバンジェリスト」といったほうがしっくり来たかも。

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いざ、マラッカへ!

さて、ハイエース国道1号、高速道路を飛ばしてマラッカへ。シンガポールからは海峡を橋で渡って陸路でいけますが、国境越えの作業を含めると3~4時間かかるコース。この日は、春節の直前で混雑が気になったのですが、幸いそれほどでもなかったですね。あと二日遅ければ春節大移動とぶつかってたかもしれませんね。

途中のパーキングエリアでは、イスラム教のお祈り所が完備。

 マレーシアを支えてきた基幹産業ともいうべきヤシのプランテーションを横目にマラッカへと進みます。

 

複数の宗教ランドマークが混在する町

マラッカに到着後、まずはマラッカでの一番の観光ポイントであるジョンカーストリートに行くと、300~400m位のくらいの通りに、道教仏教ヒンズー教の寺院、イスラムのモスク、そしてキリスト教会も並んでいる一画があります。通称「ハーモニーストリート」。こうした狭いエリアにこれだけ密集したエリアは世界でも珍しいとのこと。

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今のマレーシアを見ると、イスラムの色が強いと思いますし、ザビエルの話を聞くと、東南アジアのキリスト教布教の拠点だったというストーリーが思い浮かぶわけですが、実際に訪ねると実に多様な宗教がこの地にあったことが分かります。

これは最後のほうの統治者であったオランダやイギリスの影響があるようですね。信教と統治をきちんと分けておくことが合理的な判断だったのでしょう。

聖地巡礼

ハーモニーストリートを抜けて、昔の砦あとの高台に上ってくると、ここで迎えてくれるのがザビエル像。この町で出会った日本人(やじろう)との出会いが、彼を日本への布教へ突き動かしたようです。

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像の右手がかけていますが、それにもストーリーがあるようですね。

マラッカは鉄鉱石の産地だったので、こうした建物にも鉄鉱石が多く使われていました。数百年たった今では、鉄分が酸化でもろくなっていていろいろと補修が入っています。

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ここがザビエルの遺体が一時安置された場所。お賽銭を皆が投げ入れていました。

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コチラは360°画像。Facebookでごらんください。

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ガイドの良さを再発見

これまで、ガイドを使わずに一人でいろいろ歩き回る旅を良しとしてきたのですが、最近はガイドの方と一緒にいる良さを再発見しています。先日のロシアでもそうでしたが、現地ガイドの方から聞く話は、いろいろ発見もありますし、なにより歴史や風習についてまとめて理解するうえではとても効率がいいですね。ザビエル師についても、歴史の教科書以上の話はあまり知らなかった(マラッカがザビエルが日本に来る切っ掛けの土地だったというのも初めて知りました)わけで、いつまでもラーニングが大事ですね。これからも、旅だけでなく、ビジネスでもいろんな方にガイドいただこうと思った次第です。 Keep on Traveling and Learning!

 

パラレルキャリアへの道

今月半ばに自分のソーシャルアカウントでもお知らせしましたが、2足の草鞋ならぬ、まずは5足の草鞋で2017年をスタートすることになりました。正・副という、「副業」ではなく、いくつも同時並行で進める「複業」というスタイル、今風に言うとパラレルキャリアということになります。

https://www.instagram.com/p/BPbQtUrAKoW/

re:Boot!

なぜ「複業」することにしたのか?

AWSの次のキャリアを考えたとき、向こう数年間での「インプットの幅を増やす」というのが頭にありました。もう一つ重要視したのが、「どの分野でキャリアを積むか」、という点。考えてみれば、新卒以来、おもに「B2BのIT商材でのマーケティング」でキャリアが一貫しているのですが、携わった分野が幸いにもインターネット(ほんと、黎明期でしたね)に始まり、電子政府XML、(Web2.0的な)RIAとUX、そして直近のクラウドと、割とその当時のカッティングエッジな分野でした。で、こうした分野では、アーリーアダプターなお客様やパートナー様に早い時期から関われることの刺激や、自分自身と業界の成長のシンクロ感が自分としては大変得難い経験になっていまして、次にどのカッティングエッジな分野を選ぶかが大事なポイントに。ただし、過去7年におよぶクラウドと同じ幅を(IaaS的なクラウドは、お付き合いするお客様、パートナー様、利用用途や技術も凄く幅が広かった)1分野から得られるのは難しい気もしていていました。なので、分野としては以下にある「不可避」な流れを考慮しつつ、どこか一社ではなく、複数社のビジネスに関わることで「インプットの幅を増やす」という手法をなんとなく考えながらのキャリア探しスタート。

「不可避」な流れ

次にチャレンジする分野を選ぶうえで、大きな影響を受けたのがこの本。

原題では「The INEVITABLE」となっているとおり、技術やビジネスにおけるこれからの「不可避」な流れを説明したものです。 

とりわけ、AIやVR、データセンシングやシェア経済等が大きな波として紹介されているわけですが、技術の変容だけでなく、ビジネス構造の変容にも触れているところが興味深い本です。自分的には8年前に読んで、クラウド業界への転職を決めた「クラウド化する世界」(原題:The Big Switch)にも通じる書籍。

この「不可避」な流れから、技術的にはAI、VR、IoT関連、ビジネス的にはこれまで経験のないB2B以外の市場やシェア経済の市場も視野に入れるとともに、決済行動が大きく変化すると考えて決済もターゲットにして探すことに。

このあたりの考え方は。今見てみても2016年10月~11月ごろに参加したイベントやインタビューで繰り返し話していますね。

japan.zdnet.com

 

【インタビュー】元AWS小島氏×元Azure砂金氏特別対談。二人が考えるクラウドの未来とは?(後編) - クラウド Watch

小島:
自分が次どうなるかはちょっとわかんないですね。わかんないっていうのは、働き方は何かトライをしたいと思っていて、できれば複数の事業体にかかわる仕事ができればいいんですけど。技術の人には何人かいるんですけど、マーケティングでそれやってる人ほぼいないんですよね。なんとかコンサルタントとかを除くと。

砂金:
社外取締役いっぱいやってるおじさんとか。

小島:
ちょっとそういう人じゃないんですよね。リアルにいろんな会社のマーケティングに携わって、僕自身もいろんなインプットもらえたり、アウトプットしたり。そのロールモデルがないので、それを作れるかどうかがちょっとわからない。いまいろいろお話しいただいたのは基本的に100%コミット、つまりうちに就職して下さいなんですよ。だから複数のビジネスにかかわるってことができるかどうかトライ中で、

 

コミュニティマーケティング

自分としては、プロダクト、イベント、デジタルと幅広い分野をカバーできるオールラウンダーなマーケターだと思っているのですが、AWS退職後に多くお声がけいただいたのが「コミュニティマーケティング」に関することでした。自分が考える以上にコミュニティマーケティングに対するニーズがあるな、というのが発見でした。はじめはこうしたお話しをいただくたびに、個別にその会社でお話しをしたりしていたのですが、全部個別に対応できないボリュームになってきたので、このニーズそのものにコミュニティの仕組みで対応しよう、と考えて作ったのがCMC_Meetup (コミュニティマーケティングコミュニティ)。

CMCでどんなことをやっているか、についてはコチラを。

devrel.jp

で、結局何をしているのか?

 まず、InstaVRでは、不可避な流れと考えている「VR」分野でのクラウドサービスのマーケティングを推進するCMOに。InstaVRは、これまでハードルが高かったVRコンテンツの作成を一気に「民主化」するサービスだと思っていて、黎明期のクラウドコンピューティングとも似た雰囲気を感じています。

また、これまで日本市場をターゲットとした活動が主だったわけですが、InstaVRでは世界市場を目指しているわけで、このあたりも自分的には新しいチャレンジですね。

 

jp.instavr.co

Stripeは、USベースの外資系企業ですが、Webでのオンライン決済で注目されているスタートアップです。ここでは、おもに日本でのユーザー、デベロッパーコミュニティを軸に、日本市場での普及を図ることになりますが、2020年に向けてまずますオンラインでの決済が増えていくと考えている自分としては、ぜひ携わりたい分野だったわけです。

あと、外資のカルチャーからあまり離れたくないというのもありましたね。USに本社があるということは、Pro/Conそれぞれありますが、やはり日本企業だけでは得難い視点に触れられるので。

stripe.com

 

Biker's Garageは、自身初のC2Cマーケットを対象としたビジネスです。メルカリなどの成功でC2C自体への注目は高くなっていますが、Rider's Garageは、それをバイク関連のマーケットに絞って展開をしています。C2Cという分野もさることながら、バイクに関わるビジネスにたずさわれるのは個人的にとても嬉しいです。最近はリターンライダーブーム(自分もその一人ですが)に沸いている業界ですが、新規にバイクに乗る人も増えて、バイク文化がもっと広がるようになれば、そのためのいいインフラになれればと思っています。ここでも、おもにコミュニティを通じたRider's Garage利用カルチャーの普及をサポートすることになります。

 上記の3つのビジネスについては、「中の人」としてビジネスの拡大を実施する側ですが、そのほかにより多くのビジネスをサポートする形態として、MOONGIFTEvengtRegistの2社とパートナーシップを持つことになりました。どちらもコミュニティの立ち上げや拡大を支援するようなポジションになりますが、MOOGGIFTは主にDevRel拡大手法としてコミュニティ立ち上げ支援、EventRegistはオフラインイベントを起点としたファンやコアユーザづくりの支援をするカタチになります。こちらは私はアドバイザー的な立場で、直接実行まではできないことが多いと思いますが、その分をこの2社が実行支援するモデルですね。

DevRelでのモデルは、こちらのサイトが参考になるかと。

com2.io

もちろん、CMC_Meetupの活動も継続して行っていきますので、自分でコミュニティマーケティングを学んで実施したい、という人はぜひこちらに。もちろんコミュニティなので無料です。

もう、満席になってしまいましたが次回は2/8の開催です。

eventregist.com

 

「独立」したの?

 複数のビジネスに携わっている、というと「独立したの?」とよく聞かれるのですが、自分としてはそういうつもりではないんですよね。実際の雇用形態としては社員扱いのところもありますし、契約での業務遂行というものもあるミックスな形態です。自分的にはそれぞれの会社の「社員」として関わるのがいいと思っていたのですが、日本(だけではないとは思いますが)では、複数の会社で正社員になるのは、社会保険などの負担割合などがあり現実的にはうまく機能しない、ということに行きあたりました。

そういう意味では、社会保障や税制的には、まだまだ「複業」をサポートするカタチにはなっていないな、と感じるわけですが、ここは率先していろいろ声を上げていければと思っています。こうした「複業」や「パラレルキャリア」についても、お話しする機会があればアウトプットしていきたいので、そうした機会があればぜひお声がけいただけると嬉しいです。

Powered by AWS!

そうそう、最後になりますが今回ご紹介したビジネスがすべてPowered by AWSな環境で動いています。改めて、AWSエコシステムの強さ、広さを感じた次第です。立ちあげに関わったJAWS-UGにも、引き続き「ユーザー」として参加していきますので、どうぞよろしくお願いします!

最近は、「JAWS-UGバイク部」も立ち上げましたので、JAWS-UGな方でバイク乗りなかたはぜひJoinを!

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You Are What You Read -- 2016年個人的おススメ書籍

この4か月は、本を読める時間もずいぶんありましたので、気になったITや経済関連の書籍から、小説、マンガを問わず色々読みました。結構気に入った=影響を受けた書籍を中心に今年のまとめ的に何冊か紹介してみます。クラウドバイク、旅という私に近いクラスタの方には楽しんでいただけるのでは。

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<インターネット>の次に来るもの -- 未来を決める12の法則

最近読んだ書籍の中ではイチオシです。インターネットやオープンソースクラウドの波を経験した自分的にもしっくりくる本。インターネット、オープンソース&シェア経済、クラウドが前提となった世界で、次に来る「不可避な」ITや経済の流れをまとめた書籍です。8年前に「クラウド化する世界」を読んで、クラウド業界に行こうと決めたときと同じインパクが個人的にはありました。次のキャリアは、この「不可避」な流れの業界を選びたいと思いますねー。

 

UXの時代 -- IoTとシェアリングは産業をどう変えるのか

なぜか途中で、ソラコム押しの記載が出てくる(笑)、ビジネスやサービスデザインにおけるUX--ユーザ体験の重要性に関する書籍。技術やビジネスの流れについての話だけでなく、働き方についても示唆がある本です。今の自分の考え方にも近い本。

チャンスは貯金できない」という有名なフレーズが引用されているのですが、これも響きますね。

 

人工知能は人間を超えるか -- ディープラーニングの先にあるもの

昨今の人工知能ブーム(第三次?)で、AIやディープラーニング等の言葉が氾濫していてちょっと整理を付けたい人にはうってつけの書籍かと。私的には、この本でだいぶすっきりしましたよ。

 世界のデンジャースポット

旅人として、もっと攻めろ! と言われているような写真集。これ自体いい本ですが、この一冊はAWS卒業時に皆が寄せ書きして贈ってくれた本、ということでそのメッセージ込みで自分にとって唯一無二な一冊になりました。

 

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寄せ書きで、写真が見づらくなっていますが(笑)、純粋に旅本として素晴らしい本です。旅人志願の方におススメ。

「世界のデンジャースポット」は、Facebokページも持っていますね。書籍のプロモーション方法としても、なかなか興味深いです。

アンダーグラウンド・マーケット

仮想通貨「N円」の設定以外は、かなりリアルで一気読みしてしまう本。特にIT業界の方は親しみやすいのでは。

RIDEX(1~11巻)

現時点で出版されている全11巻まとめ買いで、一気読みしてしまいました。マンガのまとめ買いにはkindleは重宝しますね。一話完結なので、気に入ったストーリーを何度も読み返しています。男性目線なストーリーですが、バイク女子にも受け入れられる内容なのか、ちょっと聞いてみたい気が。。。

AmazonKindle効果で、今年も「欲しい」と思ったときに、すぐに本を手に入れられていろいろ助かりました。来年もガンガン読んでいきたいので、おススメの書籍があればぜひ教えてください!

 

 

 

You Are What You Eat: Reloaded

年末年始に台湾行き(101のカウントダウン花火狙い)を目論んでいたのですが、これは雪山旅に変更に。いけないとなると、俄然台湾のおいしいものが頭をよぎり始めるわけですが、それ以外にも旅先でいろいろ食べたなー、と。ということで、今回は9月の北海道ツアー以降に主に海外の旅先で食したもので、記憶に残っているものをいくつか。

 

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台湾編

まずは台湾編から。実は、この10月に行ったのが初めての台湾だったのですが、ここはホントにおいしいものがたくさんありますね。その中でも個人的に響いたものをいくつかご紹介。

まずは「カラスミです。日本で食べるソレは、塩気が強いものが多い気がするのですが、台湾でいただいたカラスミはどこのお店のものも濃厚かつ塩気がそんなになく、良質なチーズを思わせる旨さ。当然ながら、お酒との相性抜群

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現地の人に連れて行ってもらった屋台的なお店で衝撃的な出会いをして以来、滞在中いくつかのお店でもいただきましたが、どれも抜群においしかったです。お土産で買ってこなかったのを後悔しています。これを食べるだけでも、行く価値あると思っています。

もう一つは、台北からわざわざ高鐵(台湾の新幹線)に乗って、高雄まで南下して食べに行った「サバヒー」。単なる魚のすり身のスープのはずですが、シンプルな中にも骨太な旨さ。食べたお店が、市場街にある大衆食堂のような場所だったのも旅愁をプラスして美味しさ倍増だったのかもしれませんが、これもまた食べに行きたい。

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お値段も100元くらいと、とってもお安いです。(新幹線代を考えるとアレですが)

高雄では、「マンゴーかき氷」も外せません。日本では高級果実であるマンゴーがふんだんに使われているふわふわのかき氷は鉄板。日本でも食べられなくはないでしょうが、値段を含めた感動度合でいうと、やはり高雄に軍配が上がりますね。(注:交通費を除く)

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書き出すとキリがないのですが、排骨、魯肉飯、線麺、点心も外せないところですね。

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あー、また台湾行きたい。次は胡椒餅にもトライしたいです。

アメリカ(東海岸)編

12月のアタマにフィラデルフィア~ニューヨークを旅したのですが、アメリカで間違いない食事といえばステーキ。今回も何軒かステーキハウスに伺いましたが、どこもハズレなく美味しくいただきました。

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が、ステーキの紹介ではあまりに普通なので、今回私的に大ヒットだったものをいくつか。

一つはフィイラデルフィアのステーキハウス(McCormick & Schmicks)でいただいたマグロの洋風おつまみ的な一品(品名は失念。。。)。写真もないのですが、ネットで探すとありました。たぶんコレですねー。

 

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サイコロ状に切られたマグロに、スパイシーなハラペニョベースっぽいソースを絡めて、チップスと一緒にいただくのですがこれがいいコンビネーション。

あと、このお店でいただいたビアカクテル「Black & Blue」。ギネスとBlue Moonのハイブリットなわけですが、予想以上にイケてました。途中まで完全にギネスなんですが、気が付くとBlue Moon。見た目もいい感じです。

 

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場所によっては「Black & Tan」とも言うそうで、そこそこメジャーなビアカクテルのようですが、私は初めての体験でした。これはキャンプや自宅でもできそうなので、日本でも再現してみようと思います。

ニューヨークでは、直前に仕入れた情報をもとに訪ねた1888年創業の老舗デリ、Katz' Delicatessenのパストラミサンド。

www.tripadvisor.jp

出来立てのパストラミの塊からその場で厚切りしてくれるパストラミをアメリカンサイズに詰め込んだもので、それまでのパストラミに対する認識が一変する逸品。マスタードとの相性も素晴らしいです。

 

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このお店はパストラミだけでなく、コンビーフも出来立て(加工してすぐのもの)が提供されます。今度はコンビーフサンドもトライしないと。

もう一つは、いつもの定番的なお店ですが、ニューヨークのグランドセントラル駅にあるオイスターバー。ここでいただくマンハッタンクラムチャウダーは、シアトルのそれと違った味わいがあります。古いダイナー風な店のたたずまいと、店員のアメリカンな対応(笑)が旅気分を盛り上げます

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 もちろん、食事自体はおいしいのですが、この雰囲気コミのお味といえますね。

ロシア編

先日、久々にビザの必要な国に出かけてきました。日本から最も近い外国の一つ、ロシア。

stilldayone.hatenablog.jp

ここでは、メニューが全く読めないこともしばしばで、名前がわからない料理も多かったのですが、非常においしかったのが、このロシア風フィッシュスープ。

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スープというより、タラやサケ、野菜がふんだんに入っていて、完全に一人鍋状態の旨さ。日本人には響きます。このお店自体はウラジオストクでも100年以上の歴史のあるお店で、これ以外も伝統的なロシア料理がたくさんあります。ウラジオストクにお越しの際は、ぜひ。

www.tripadvisor.jp

別のお店では、定番のボルシチもトライしました。日本で食べるのとちょっと違う感じですが、定番だけにおいしいです。

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が、付け合わせに出てくるヨーグルトと酸っぱ辛い野菜のピューレ的なものは、別で食べるのかスープに投入するのかが謎。少しスープの中に入れてみましたが、一体感はなかったので、おそらく箸休め的に、別でいただくものなんでしょうね。

あと、日本でカニコロッケというと、クリームソースのコロッケを想像しますが、こちらでいただいたのはいわゆるクラブケーキをコロッケにしたもの。この組み合わせは初めてだったのですが、なかなかイケます。

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ビールとの相性もよし。

その次に訪れたハバロフスクでは、夕食のときに、ついつい「日本風」居酒屋に入ったのですが、ここで出会ったのがこちらのサーモンロール。

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出てくるまで、勝手にサーモンは巻かれる具材のほうだと思っていたのですが、この発想はなかった。。。完全に予想が外れました。日本でもこういうサーモンロールってありましたっけ? あと、ガリも紅ショウガ風で斬新です。海外にいるときは、日本料理屋に行くことはほとんどないのですが、久々に入ったらやはりヤラレました。。。

 

ハバロフスクでは、最終日の朝食が宿泊費にインクルードされていたのですが、いわゆる「朝定食」的なもので、いろいろとチョイスすることはできず。テーブルに運ばれてきたのがコレ。

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豆腐(だと思われる)のソテーに、千切り野菜の酢漬け、甘いポテトケーキに酸っぱいヨーグルト添え、そしてパンのセットです。一つ一つはそんなに変な味でもないのですが、この組み合わせが謎です。私的には味の統一感がなかったのですが、これは定番朝食なのか、気になりますねー。

食って、その地域の文化が現れるものなので、できるだけ現地スタイルのものを食べるようにしています。台湾、アメリカ、ロシアは三者三様なスタイルで面白いです。ただ、魚の出汁が出ている食べ物はどこの料理でも日本人的には相性よしですね。アメリカは肉料理が鉄板ですが、オイスターやクラム等の貝系も捨てがたし。さて、次はどこへ何を食べに行こうかな。

 

 

 

 

日本から一番近いヨーロッパ、ロシア極東地域を旅する(後編) -- Исследуйте на Дальнем Востоке России

前編の行程を経て成田を飛び立ち、いざ日本から一番近い(ニホチカな)ヨーロッパ、ロシアのウラジオストクへ。想像以上の寒さに遭遇する旅。あと世界の車窓からシリーズも。

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ウラジオストクは極東のサンフランシスコ?

2時間半のフライトで、ほぼオンタイムでウラジオストクへ。この日は天気も良く、着陸前は窓の外の夕陽がきれいに見えてました。その頃、ロシア上空ではこんなことがあったらしい。

 ウラジオストク空港は思いのほかコンパクト。懸案だった(ここで入出国カードを発行してくれるはずですが、確信がなかった)パスポートコントロールを無事通過し、ホテルまで送ってくれるガイドさんと合流。外気温はマイナス10℃を軽く下回っていて、想像以上に寒い!

テルチェックイン後、夜の市内を散策。思ってた以上にヨーロッパですね。明るいところ(雪のおかげで夜も明るい)を歩いている限りは、治安もよさそうです。

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サイハテの駅、ウラジオストク駅。シベリア鉄道の起点でもあります。

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ちなみに、この日はクリスマスイブだったわけですが、あまりクリスマス色が強くありません。ホテルに送ってくれたガイドの方に聞いてみると、ロシア正教ではクリスマスは1月7日とのことで、12/24 - 25 はあまり意識していないようですね。で、クリスマス以上にお正月休みがイベントとしては重要とのこと。こういうのも、現地に行ってみないとわからないことが多いです。

というわけで、期待していたクリスマスムードはなく、一人でバーで食事。定番のビーフストロガノフですが、バーゆえにイティングがコロコロ変わり正確な色が写せません(笑)。日本でいただく薄切り肉ではなく、細切り肉がたっぷりの肉料理で、ちょっとイメージが違いましたがおいしいです。

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翌朝は市場から、軍港へとぐるりと。市場の雰囲気はちょっとアジアっぽくもありますが、一番違うのはその気温。冷凍庫よりも寒いくらいなので、冷凍された肉、魚、加工食品がそのまま屋外で陳列されています。

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教会は、ロシア正教独特な形。

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昔なら、すぐにつかまってしまいそうですが、軍港を撮影してても何も言われません。

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ちなみに、この軍港があるのが金角湾と呼ばれる内海で、ここは凍っていないのですが、数百メートル離れた外海側のアムール湾の海は、こんな感じで12月時点ですでに凍ってます。

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ウラジオストクはロシア極東唯一の不凍港ということで、軍事的にも重要な拠点だということが分かります。そのため、ソ連時代は閉鎖都市指定されていて1991年までは外国人の立ち入りも禁止されていたところです。

一日歩き回ったウラジオストクの印象は「坂の町」ということ。海に面した坂に沿ってビルが立ち並んでいて、雪がなければサンフランシスコっぽい街並みです。湾を横断する橋やケーブルカー等、それっぽいアイコンもありますし。

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ですが、この雪と寒さで路面は凍結しているのがサンフランシスコとは大きく違うところ。そこをスイスイと上がっていくのは日本車(走っている車の9割は日本の中古車=右ハンドル)ばかり、と日本製品の優秀さを感じますね。

あと、気が付いたのは雪の上を歩く現地の人の足取りが早いこと。自分も歩くのは結構早いほうだと思いますが、雪の上+坂が多いという条件だとどうしても慎重になりがちで、現地の女性にもどんどん引き離されるしまつ。この標識も、現地の人には不要なようです。

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異国情緒たっぷりなシベリア鉄道

さて、この日のメインイベント、というより今回の旅のメインイベントの一つがシベリア鉄道の乗車。 さすがにモスクワのほうまで乗ると1週間くらいかかりますので、今回はまずはハバロフスクまで。シベリア鉄道全体の路線図を見るとちょっとの距離に見えますけど、これでも800km位ありますから、日本で換算すると東京から青森くらいの距離ですね。ここを11時間ちょっとかけて走破します。

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※出典:シベリア鉄道 専門旅行社 ツーリストシアター

 今回は時間の関係で夜行にしましたので、外の景色を写真でとれませんでした。なので、沿線風景はこちらのイメージ動画をどうぞ。

www.youtube.com

出発は夜の9時。海外では多いですが、いわゆるプラットフォームがない駅になります。夜っていうのもあり異国情緒を掻き立てます。

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今回は2等寝台を手配。一室に二段寝台が二つで4人定員になります。

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車内の改札風景。車掌さんは女性です。

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車内は暖房がガンガンに効いていて暑いくらいです。Tシャツに着替えて寝床の準備をしているうちに、列車は定刻通りに音もなく発車。 アメリカのAmtrak等と違い、警笛をあまり鳴らさずに(たぶん、踏切の数が圧倒的に少ない)進むので結構静かです。読書をしながら夜汽車気分に浸っていると部屋が消灯に。1日歩き回った疲れと、レール音の催眠効果で睡魔が。。。。

ハバロフスクへの到着は朝の8時15分の予定。7時過ぎくらいから皆が支度をはじめる気配で目が覚めました。ちょっと驚いたのはハバロフスクへの到着が定刻通りだったこと。少し時間にルーズなイメージを勝手に持っていたのですが、いい意味で裏切られました。緯度が高く、冬ということもあり、8時過ぎでも周りはまだ真っ暗です。

ヨーロッパ感満載のハバロフスク

ウラジオストクも相当寒かったですが、更に内陸のハバロフスクシベリア感満載の寒さ。ついた日もすでにマイナス20℃近く、この日は連続2時間を超えて外で活動することができませんでした。なので、ホテルをベースに何度か細切れに外出をしたのですが、朝イチで訪れたのがアムール川。写真のように全面凍結してまして、ちょっと日本では見られない風景です。

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360°画像はこちらで。

www.facebook.com

 

これだけの規模の川が凍結したところに来たのはもちろん初めてで、面白がって川の上を歩き回ってましたが、芯まで冷える寒さ。スマホで写真を撮るたびに手袋を外すわけですが、このダメージが結構すごくて回復に時間を要しますね。とにかく体が動いていないと耐えられないので、街をひたすら歩きます。

で、歩くと写真に撮りたい景色に遭遇 →手袋外してダメージ →また歩く、の無限ループ。

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 ウラジオストクもヨーロッパ風ではありますが、ハバロフスクのほうがはるかにヨーロッパ度が高いですね。行ったことがないですが、たぶん東欧っぽいというか。若い人はスキーや登山用のようなスポーツ系の防寒着を来ている人が多いですが、少し年配の方は毛皮のコ―トと帽子をお召しになっている方が多いですね。これも写真で見たことがある東欧風。

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歩いてばかりだと凍ってしまいそうなので、路面電車での移動も試みましたが、電車も古い形式が多く、趣はあるものの寒さをしのぐにはちょっと役不足な感じ。

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 夜になると、雪のおかげもあってさらにいい雰囲気になりますね。

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思いのほか近い極東ロシア

さて、翌日4日目はもう帰国の日です。相変わらず、朝はまだ暗ーい感じ。

朝の8時半にホテルで空港に送ってくれるガイドさんと待ち合わせ。ホテルから空港までも1時間もない距離です。

空港ほほとんどお店らしいものがないので、このあたりはヨーロッパの感覚とは違いますね。お土産を買う場合は、市内で調達しておくのが正解ですね。

ハバロフスク→成田も2時間半のフライトで、雑誌を読んでるうちにつく近さ。

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この時間って、成田から自宅の最寄り駅までのバスの時間とほぼ同じなんですよね。こう考えると、極東ロシアの近さが際立ちます。

今回、年末で時間をあまりとれず3泊4日の短期旅行だったのですが、これでウラジオストクハバロフスクの2都市を回りシベリア鉄道まで乗れていますので、かなり充実の行程かと。ロシアが遠いと思っている人も、ビザ取得の手間とかはありますが、旅行代理店が全部手配してくれますので、一度トライしてみてはいかがでしょうか?

これだけ身近で、異国体験ができるところもなかなか無いと思いますので、おススメです。Have a Nice Trip!

 

 

日本から一番近いヨーロッパ、ロシア極東地域を旅する(前編) -- Исследуйте на Дальнем Востоке России

9月の北海道ツーリングから続けてきた旅も、次は変わったところに行きたい、という思いが強くなってきました。東南アジアやヨーロッパも考えましたが、既に誰かが行っているところが多くて決め手に欠ける。そんななか、ふとテレビで見たプーチン大統領のニュースを見て思いつきました。そう、お隣の国でありながら、ヨーロッパの雰囲気漂う(らしい)ロシアがあるではないですか! それもモスクワやサンクトペテルブルグではなく、ウラジオストクハバロフスクといった(行った人が少なそうな)冬のシベリア地域をターゲット

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さっそく調べましたが、成田からフライトがあるウラジオストクハバロフスクも2~3時間でつくという近さ。時差も1時間しかなく、日本一近いヨーロッパといえます。その近さから、代理店によっては「ニホチカ」というキャッチフレーズを使ってますね。その上、行ったことがある人が、私の周りにはほとんどいない模様。これは行かない手はないエリアです。

ロシアにはビザが必要

結構手間がかかったのがビザの取得。出発前にこれだけ手がかかった旅は久しぶりでした。ちょうどプーチン大統領の来日時期と重なり(大使館が忙しくて受け付けてくれない)受付時間がタイトなうえに、12月頭にアメリカに行っていたのでパスポートを大使館に提出する日程がギリギリ。かつ、ウラジオストクハバロフスクも、成田から週3便程度しかフライトがないので、旅行日程も限られます。申し込みを決めた時点で、ビザ取得時間を考慮すると12月24日出発が年内では最短。来年に持ち越すと、行きづらくなりそうなので、家族の了承もとりつつ24日出発で申し込みました。

ロシアビザの取得には、日程=いつ入出国、どこに泊まる、を事前に完全FIXする必要があります。いわゆる自由旅行はまだ日本人には許可されていないんですね。すべてバウチャーと呼ばれる事前の行程表にのっとって移動する必要があります。

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このあたり、社会主義だったころの名残かなと思いますが、安倍首相とプーチン大統領の関係が現在良好なこともあり、来年には短期であれば事前ビザ取得をせず、到着した空港で受け取れるようになるようです。ただその場合は、ウラジオストク空港に到着の場合は、ウラジオストクの外にはいけない(今回のようにハバロフスクまでの移動とかはNG)らしいですが、行きやすくなるのはいいですね。

ルーブルは入手困難

さて、出発当日。いつもは最寄り駅から一本でいけるリムジンバスを使うのですが、クリスマス渋滞を避けて、今回はNEXで移動としました。想像に反し、NEX車内は凄く空いててちょっと拍子抜け。

さて、成田に着きました。ロシア極東エリアで、どれだけクレジットカードが通用するかわからないので、まずは現地通貨=ルーブルを入手と思い、両替所へ。

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おー、ここは扱ってないのか。そういえば前日にロシア渡航歴のある父親から「円→ルーブルへの両替が難しいので、(現地で一番通用する)米ドルを持っていけ」とアドバイスをもらっていたことを思い出しました。米ドルも少し持ってましたが、他の両替所ならルーブル入手できるだろうと思い、2軒目。

 

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ちょっと焦ってきました。さすがに1ルーブルもないまま現地に行くのはマズイよなと思いつつ、3軒目へ。

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ここでようやく入手。京葉銀行ありがとう!アメリカならそんなに現金を持たないで行くのですが、今回は現金を少し多めに、ということで4日間で3万円≒12,300ルーブルの換金です。(ホテル代、主要交通費は支払い済)

 お初、S7エアライン

成田から第一目的地、ウラジオストクまではS7エアライン、いわゆる旧シベリア航空を使います。ちなみにJALマイレージがつきます。

www.s7.ru

時間になりましたので、少し派手な機体に搭乗。機材はエアバスで残念ながらイリューシンやツポレフといったロシア製の機材は現在運航していません。

出発は第二ターミナルなので、LCC扱いではないですが、オーディオもモニターもないエコノミーな仕様。まぁ、2時間30分のフライトですので特になくても問題ありません。機内はロシアな方がお土産と思しき荷物をたくさん持ち込んで搭乗されてましたが、あるお客さんが持っている手荷物にくぎ付け。スシローのお持ち帰りセット(大き目の丸い寿司桶)をそのまま持ち込んでいる人が。きっと、日本のお寿司をお土産にと思ったんでしょうけど、これで税関通過できるんですね。ちょっとカルチャーショック。

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では、いざロシアの地へ!

 
後編に続く

stilldayone.hatenablog.jp

エフハチに乗り換えました。

昨年リターンライダーになってから乗っていた400カタナは大変気に入っていたのですが、大型2輪免許取得を機に、大型に乗り換えることにしました。新しい機種は自分でもビックリの外車、BMW F800S。通称エフハチ(またはエフハチS)です。

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エフハチって?

BMWがミドルクラス(といっても800ccと、いわゆるナナハンより大きいわけですが)に2006年から投入した比較的新しい「F800」というシリーズで、かなりスポーツよりに振ってあるモデルです。このBMW F800シリーズでスタントをやるChris Pfeifferrという有名な人がいるのですが、その人が乗るとこんな高機動な動きを見せます。 はい、バイク自体のポテンシャルはかなり高いです。

 

www.youtube.com

エフハチ選定までの道のり

当初は、油冷最終型のスズキ GSX1100Rを狙っていました。カタナ乗りのバイブル、「キリン」でも、二代目キリンがカタナの後に乗っていたのが確か油冷最終のGSX1100R。そんな流れもありますし、ハーフカウルにして油冷エンジンが見えるようにすると今見ても相当カッコいいです。

www.bikebros.co.jp

ですが、いざいろいろと調べてみると次の2点が気になってきました。

  • レビューを見ると、振動が大きいというコメント多い
  • 設計、登録が25年以上前 ⇒ 乗りやすさに疑問

振動についてはカタナ(も4気筒とは思えない振動あり)でのロングツーリング時にも結構負担になってましたし、何より登録から20年以上たったバイクは、ヤレ具合もそれなりにあるわけで、だんだんと候補から落ちていくことに。

じゃあ、設計年度が新しければいいのか? といことで同じスズキのGSX1300R ハヤブサも考えましたが、さすがにこれは車体もパワーもてあましそう。なにせ200hp、300kmオーバーのバイクですから。でもデザインはすごくいいので、いつかは。。。

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今一度、自分がほしいバイクのポイントを整理すると以下の通り

  • カウルは欲しい(ハーフカウルが好み)
  • もっとコントローラブル&よく効くFブレーキ(カタナでは低速時にガツンと効いてしまうクセがあった)
  • できればグリップヒーター(北海道ツーリングで実感。手が寒い!)
  • シフトインジケーター、燃料計があると楽(カタナのデザイン重視なメーターにはこんな機能なし)
  • 荷物が積みやすいリア形状(ツーリング派なので)
  • 片持ちのリアサスに憧れ(単純にかっこいい)
  • リアタイヤのサイズは180以上(160とかだと、リアビューが貧弱)
  • バックステップ不要(特にロングツーリングで)

この中で片持ちリアサスを除くと、ヤマハのMT-09 トレーサーあたりはかなりイケてる感じです。新車でも比較的リーズナブルですし、3気筒エンジンも新設計でパワフル。グリップヒーター等も、オプションをいろいろ組み合わせれば、ほぼ要求を満たします。

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で、トレーサーにだいぶココロが傾いてきたところで(実際に、レンタルバイクでMT-09の半日試乗までしています)偶然見つけてしまったのがBMW F800S。すでに絶版(同じシリーズのF800RやF800GT、オフロード仕様のF800GSは継続販売しているのに)のバイクですが、2006年デビューと設計年度も新しいですし、ハーフカウルの形状もなかなかいい感じです。何よりも、ほとんど見たことがないレア車でありながら、ルックスが自分好み。試乗記事やレビューを見てみてみても、なぜ絶版になったのかがわからないくらい軒並み高評価。とくに乗りやすさ、ブレーキコントロールのしやすさはかなりいい評価が出ています。

そういえば、初代キリンが乗り換えたバイクもBMWだったなー(モデルは違います)、と勝手に自分のなかでカタナ→BMWの理由もつけて、気持ちはほぼ固まりました。あとはマメに中古車情報をチェックする日々、探し始めて2週間くらいで出会ったのが今の個体。34,000kmと走行距離はそこそこ行ってましたが、外装の程度もよく、グレードも「ハイライン」という、グリップヒーター、オンボードコンピューター、ABS装備とフル装備のグレード。おまけにセンタースタンド(これはたぶんオプション)もついていたので、洗車とかがやりやすそうな一台。さっそくお店で金額交渉。カタナを下取りに入れることで、なんと追い金20万円で乗り出し可能という好条件。車検取得、バッテリー交換、オイル交換、ETC+USB給電+スマホホルダーのカタナからの移設、およびエフハチの特徴であるリア駆動のベルト(エフハチはチェーンではなく、ベルト駆動)交換もコミです。バイカーズステーションSOXさん素晴らしい! まぁ、カタナの下取り価格が高いとも言えますが。

で、納車日にエフェクト付きでパチリ。以前のカタナ(右)ともちょっと雰囲気似てますね。

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乗ってどうだったか?

納車されてから1か月半ほど経ちましたが、一言でいうと、「乗りやすい」バイクです。さすがBMWの意欲作。大型バイクではありますが、まずエンジンがコンパクトに設計されており(設計は名門ロータックス)、ガソリンタンクもシート下に配置されているので軽量、低重心。長さが少しありますが、ほぼ400ccバイク的な取り回しで扱えるユーザーフレンドリーな設計です。これまで並列4気筒のバイクしか所有したことがなかった(カワサキZX-4 → ホンダ CB-1 → スズキ GSX400S カタナ)のですが、今回初の2気筒エンジンとなったのでそのパフォーマンスには興味がありました。結論からいうと、4気筒っぽいドラマチックな伸びはないものの、400ccの単気筒×2のトルクはなかなかのもので、低速でも結構扱いやすいエンジンです。

成り立ちを含め面白いエンジンなので、これだけで記事が一つ成立するほど。

www.virginbmw.com

回せばかなりの速さになるのですが、流しながら走ってもストレスにならないのが2気筒はいいですね。4気筒はどうしても「回せ!、回せ!」とエンジンに急かされる感じがあるのですが、そういう神経質なところは皆無です。更に、決定的に改善したのがブレーキ性能。これがブレンボかー、というコントロールと制動力。扱いやすいエンジンとブレーキ、およびハンドリングの良さで結果的に山道も走りやすいくなっています。カタナよりだいぶ楽になりました。

また、フロントビュー、リアビューとも個人的にはすごく好みです。片持ちサスのおかげで、リア周りのデザインも今風です。

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 カタナの時は、ほとんどソロツーばかりだったのですが、最近バイクに乗っていることがだいぶ知られてきて、ツーリングのお誘いをいただくようになりました。数台で連なって走るのも、また独特の面白さがありますね。

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あと、燃費がすこぶるいいです。街乗りでも以前のカタナ並みに走りますが、高速や信号のない道主体の走行だと、満タン(16L)で400km位に届く勢い。以前、カタナで高速道路走行中にガス欠になって怖い思いをしたので、航続距離は重要な点なのですが、この点についても満足できる性能です。ヨーロッパ車の常で、ハイオク仕様ではあるのですが、この燃費であれば気にならないレベルです。

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もう一点、グリップヒーターの存在は大きいです。これがあるので冬になってもバイクに乗り続けられますね。今後買うバイクでも、グリップヒーターは必須装備になりそうです。

気になるところは? 

国内仕様はローシートが標準で、足つきの良さには貢献しているのですが、ステップとの間が窮屈だな、と感じてました。長距離走ると足がつりそうになったりも。これは思いがけず知り合いからF800用のハイシートを譲っていただくことができ一気に改善。見た目もなかなかいい感じです。

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もう一つは、メーター周りですかね。オンボードコンピュータの各種機能はとても重宝するのですが、スピードメータータコメーターが上下でつながったレイアウトがどうもしっくりきません。まぁ、走るうえでは特に支障はないのですがどうしてこういうレイアウトになったかは、理解に苦しむところではあります。

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これはバイクそのものの問題ではないのですが、ナビに使っている古いカシオのスマホ(いわゆるGショックスマホですね)が、異常終了することが多いのと、明るいところで画面が見ずらいのが難点。ここはいつかリプレースですね。

でも、普段使っている感じではほとんどが気にならない些細なところ。全体的にはとても気に入ってます。

 JAWS-UG バイク部

バイクに乗っていることをソーシャルやブログで書くうちに、「私も乗ってますよ」と声をかけてくれる方が多くなってきました。知り合いの多いJAWS-UG界隈でもそういった方が多いので、有志でJAWS-UGバイク部設立に動いてます。ロゴとかもいま準備中(下記の案から選定中)ですが、決まったらロゴ入りTシャツとか作ろうと思っていますので、JAWS-UG界隈でバイクに乗られている方はぜひご連絡&ご参加を!

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Facebookグループも準備中:https://www.facebook.com/groups/1080095175446137/

 

これから寒くなりますが、それに負けず一緒に走る人、募集してます!