9月の北海道ツーリングから続けてきた旅も、次は変わったところに行きたい、という思いが強くなってきました。東南アジアやヨーロッパも考えましたが、既に誰かが行っているところが多くて決め手に欠ける。そんななか、ふとテレビで見たプーチン大統領のニュースを見て思いつきました。そう、お隣の国でありながら、ヨーロッパの雰囲気漂う(らしい)ロシアがあるではないですか! それもモスクワやサンクトペテルブルグではなく、ウラジオストクやハバロフスクといった(行った人が少なそうな)冬のシベリア地域をターゲット。
さっそく調べましたが、成田からフライトがあるウラジオストクもハバロフスクも2~3時間でつくという近さ。時差も1時間しかなく、日本一近いヨーロッパといえます。その近さから、代理店によっては「ニホチカ」というキャッチフレーズを使ってますね。その上、行ったことがある人が、私の周りにはほとんどいない模様。これは行かない手はないエリアです。
ロシアにはビザが必要
結構手間がかかったのがビザの取得。出発前にこれだけ手がかかった旅は久しぶりでした。ちょうどプーチン大統領の来日時期と重なり(大使館が忙しくて受け付けてくれない)受付時間がタイトなうえに、12月頭にアメリカに行っていたのでパスポートを大使館に提出する日程がギリギリ。かつ、ウラジオストクもハバロフスクも、成田から週3便程度しかフライトがないので、旅行日程も限られます。申し込みを決めた時点で、ビザ取得時間を考慮すると12月24日出発が年内では最短。来年に持ち越すと、行きづらくなりそうなので、家族の了承もとりつつ24日出発で申し込みました。
ロシアビザの取得には、日程=いつ入出国、どこに泊まる、を事前に完全FIXする必要があります。いわゆる自由旅行はまだ日本人には許可されていないんですね。すべてバウチャーと呼ばれる事前の行程表にのっとって移動する必要があります。
このあたり、社会主義だったころの名残かなと思いますが、安倍首相とプーチン大統領の関係が現在良好なこともあり、来年には短期であれば事前ビザ取得をせず、到着した空港で受け取れるようになるようです。ただその場合は、ウラジオストク空港に到着の場合は、ウラジオストクの外にはいけない(今回のようにハバロフスクまでの移動とかはNG)らしいですが、行きやすくなるのはいいですね。
ルーブルは入手困難
さて、出発当日。いつもは最寄り駅から一本でいけるリムジンバスを使うのですが、クリスマス渋滞を避けて、今回はNEXで移動としました。想像に反し、NEX車内は凄く空いててちょっと拍子抜け。
今回は久々にGregoryの出番。それにしてもNEXすごい空いてる。 pic.twitter.com/T67YsyHbHK
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2016年12月24日
さて、成田に着きました。ロシア極東エリアで、どれだけクレジットカードが通用するかわからないので、まずは現地通貨=ルーブルを入手と思い、両替所へ。
おー、ここは扱ってないのか。そういえば前日にロシア渡航歴のある父親から「円→ルーブルへの両替が難しいので、(現地で一番通用する)米ドルを持っていけ」とアドバイスをもらっていたことを思い出しました。米ドルも少し持ってましたが、他の両替所ならルーブル入手できるだろうと思い、2軒目。
ちょっと焦ってきました。さすがに1ルーブルもないまま現地に行くのはマズイよなと思いつつ、3軒目へ。
ここでようやく入手。京葉銀行ありがとう!アメリカならそんなに現金を持たないで行くのですが、今回は現金を少し多めに、ということで4日間で3万円≒12,300ルーブルの換金です。(ホテル代、主要交通費は支払い済)
お初、S7エアライン
成田から第一目的地、ウラジオストクまではS7エアライン、いわゆる旧シベリア航空を使います。ちなみにJALのマイレージがつきます。
時間になりましたので、少し派手な機体に搭乗。機材はエアバスで残念ながらイリューシンやツポレフといったロシア製の機材は現在運航していません。
Go North! S3 ならぬ S7 でBeyond the Cloud. pic.twitter.com/f5HSeKhLje
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2016年12月24日
出発は第二ターミナルなので、LCC扱いではないですが、オーディオもモニターもないエコノミーな仕様。まぁ、2時間30分のフライトですので特になくても問題ありません。機内はロシアな方がお土産と思しき荷物をたくさん持ち込んで搭乗されてましたが、あるお客さんが持っている手荷物にくぎ付け。スシローのお持ち帰りセット(大き目の丸い寿司桶)をそのまま持ち込んでいる人が。きっと、日本のお寿司をお土産にと思ったんでしょうけど、これで税関通過できるんですね。ちょっとカルチャーショック。
では、いざロシアの地へ!
後編に続く