2歳になりました -- CMC_Meetup 成長記
「コミュニティマーケティングを、みんなで考えて広めていくコミュニティ」が必要だと考えて、Community Marketing Community = CMC_Meetup を立ち上げたのが、ちょうど2年前でした。立ち上げから2年たって、ビジネスにおけるコミュティへの注目度や、コミュニティマーケティングそのものへの関心も随分と高まってきたと思います。そこで、CMC_Meetup の2年の歩みを振り返りながら、コミュニティマーケティングの今の立ち位置や今後についてまとめてみます。
B2B、B2C、C2Cと全方位で拡大
2018年の今、コミュニティマーケティングを取り巻く状況はどのようになっているのでしょうか? AWSにおけるJAWS-UGの「成功例」がロールモデル化していることもあり、コミュニティマーケティング的なアプローチがIT系を中心としたB2B企業にかなり認知が広まってきています。B2Cでも、従来は「口コミマーケティング」や「ファンマーケティング」と表現されていたところにも、明確にコミュニティを志向した施策については、「コミュニティマーケティング」というラベルで紹介されることが多くなってきますし、最近大きく市場を伸ばしているC2Cの分野でもコミュニティマーケティングの注目度が上がっています。
2年前は「コミュニティマーケティングをやっています」と会社やマーケ担当が明言していることが(私が在籍していたAWSを除き)ほとんどなかったわけですが、今だとちょっとサーチしただけでもいろいろな会社の名前が出てきます。
【B2Cの例】ヤッホーブルーイング
【C2Cの例】Anyca (DeNA)
この状況であれば、コミュニティマーケティングに関する勉強会や記事を見ても不思議な感じはしないと思いますが、この流れができる2年前に、どうしてCMC_Meetup が立ち上がったのか?
CMC_Meetup はなぜできたか?
これは2016年の夏に、私がAWSを卒業した頃にさかのぼります。会社を辞めたことで、声がかけやすくなったのだと思いますが、いろいろな企業の方から私に「マーケティングの話を聞かせて欲しい」という依頼が多く来るようになったのがキッカケです。私的にはプロダクトマーケ、イベントマーケ、リード管理など、オールラウンドにマーケティングの話をする気満々(今でも自分のことは「オールラウンドマーケター」だと信じていますが、、、)だったわけですが、どこに行っても聞かれるのは「JAWS-UGをどう作ったか?」 とか、「コミュニティマーケティングを教えて」という話ばかり。つまり、そこにニーズがあることに気づかされたわけです。
でも、いろんな会社を回ってお話しても、先方は初めて聞くお話なので喜んでいただけるものの、私は毎回ほぼ同じ話と同じ質問に答える、ということの繰り返しになるので、私が得るインプットはすごく少ないことになりますし、なにより効率が悪い。だとすると、聞きたいと思っている方に集まってもらって、そこで聞いてもらったり、質問いただいたり、更には聞いたことを実践した人にお話いただく方が、何倍もアウトプットもインプットも増えるわけです。これがCMC_Meetup という場を作るきっかけにななりました。
言い換えれば、コミュニティマーケティングという概念を、コミュニティマーケティングの手法で広める、というアプローチをすることに決めたわけです。
で、2016年11月に投稿した【ゆる募】がコチラ。
初期メンバーがコミュニティの成長曲線を決める
コミュニティ立ち上げ時の参加者を誰にするか、がコミュニティマーケティング成功のポイントというのは、常々CMC_Meetup でもお伝えしているわけですが、今回もそのセオリーに則って、「熱量が高く」「実際に行動を起こしやすい」メンバーを起点にしようと思い、先ほどの【ゆる募】投稿をしたわけです。
この投稿を見ると、いいね!が250に対して、コメントが50くらい(この時点で20%)。さらに、実際にメッセージを私に送って参加表明してくれた方が35名程度(250人→35名=14%)でしたから、関心が有っても行動できる人はだいたい15% ~20%前後ということになります。これは自分の経験値とも会う数字で、「よさそうだ」と感じても、実際に行動に起こすまでには多くのハードルがある事を表しています。
逆に、コミュニティの中心に、こうした「行動できる人」をなるべく多く置くことで、その後のインフルエンスも大きくなる、つまりコミュニティ拡大のスピードが速くなる傾向があるのです、CMC_Meetupでは、こういう行動できる人を(ボウリングピンに例えて)1stピン、と呼んでいます。
逆に行動が遅い人や、情報のGiveの前にTakeを要求するクレクレ君タイプの人は初期にはあまり混ぜないのが賢明です。CMC_Meetup では「ワナビーズ」と呼ぶこの層の人たちにも、いずれはコミュニティに参加してもらう必要がありますが、その前に1st ピンの人たちを集積して、コミュニティの熱量を上げておく必要があるのです。
そんなわけで、2年前の2016年11月に開催したキックオフの模様がコチラ。「行動する人」主体で立ち上げたので、初回からツイート数やブログなども結構ありましたね。
コミュニティ拡大の3軸
マーケティングとしてコミュニティを捉えた場合、そのコミュニティが継続的に拡大していくことが重要だというのは皆さん異論のないところだと思いますが、熱量を失わないままコミュニティが拡大するための軸として、以下の3つを挙げることができます。
- 自走化:ベンダー側の担当者と、コミュニティの成長スピードの依存関係を無くす。つまり担当者が参加しなくてもコミュニティが自走できれば、より多くの活動ができるようになる。もちろん自走化=自分ゴト化なので、熱量も高まることに。
- 地方展開:コミュニティはオフライン起点になることが多いので、「集まりやすさ」は重要な要因。初めは東京や大阪で始まったコミュニティ活動が、地方に展開していくのは、コミュニティの成長スペードやカバレッジを広げる意味でも不可避。
- 株分け:1回のミートアップ参加者が増えていくと、だんだん全員の関心ゴトに応えることが難しくなり、全体の熱量が下がることにもつながりかねない(初めての人 vs. 常連の構図もこれ)。なので、ある程度関心軸が分かれてきたら、関心軸毎にミートアップを「株分け」するのが、参加者を増やし続ける意味でも、熱量を維持、拡大する意味でも効果的。
ちなみに、地方展開と株分けは、共にコミュニティリーダーを増やす施策にもつながります。コミュニティリーダーの数が増えることで、コミュニティの全体の熱量もさらに上がっていくわけです。
コミュニティマーケティングのフレームワークを遵守して成長
2年前に発足したCMC_Meetup は、まさにこうしたコミュニティマーケティングのフレームワークを実践して大きくなっています。
東京や各地で開催されるミートアップの多くが、場所確保やスピーカー手配など自分たちで行う「自走化」に向かっている一方で、開催単位も都市ごとだけでなく、B2C専門支部(B2C事業者のミートアップ)や、Deep Dive(コミュニティマーケティングを実践しているマーケ担当者のミートアップ) など、東京開催ながら、株分けされたミートアップも増えてきており、上記の3軸で規模を拡大していることがわかります。
また、コミュニティ成長の3つのファースト:コンテキストファースト、オフラインファースト、アウトプットファーストも徹底しました。特にアウトプットは回を重ねるにつれてその量もどんどん増加し、今月の東京でのミートアップではついに2時間のミートアップで。約1,000のツイートが投稿されるほどに。
※こちらのブログでは過去10回の東京開催のまとめを確認できます。
こうしたフレームワーク遵守活動の結果、CMC_Meetup はこの2年で下記の規模までに成長しています。
- ミートアップ数:27
- Facebook グループ参加者数:1,500+
- #CMC_Meetup ツイート総数:4,800+
著名人のオンラインサロンでもなく、有名な会社の製品でもなく、「コミュニティマーケティング」という新しいマーケ手法という関心軸だけで、これだけの共感者、フォロワーが2年で誕生したことの要因には、やはりコミュニティマーケティング成長のためのフレームワークをきちんと遵守したことが大きいと思います。
What's next?
今後も自走化、地方展開、株分けを加速させながら、CMC_Meetup が広まっていくでしょうし、なにより重要なコミュニティマーケティングの実践者がどんどん増えていく事になるはずです。そして、実践で得た知見はアウトプットファーストの考えに則り、どんどん公開してほしいと思います。
というわけで、コミュニティマーケティングに関する皆さんのナレッジや体験、考察をぜひアウトプットしていただきたい、と思い、コミュニティマーケティングのアドベントカレンダーも用意してみました。
ぜひこのカレンダーに参加して、皆さんも「行動する人」になるキッカケにしていただけると嬉しいです。
まだCMC_Meetup に参加したことがない、という方にはぜひこちらのFacebookグループにもご参加下さい。きっと「行動する人」になりたくなるはず!
パラレルキャリア月報 -- Sep 2018
今年の9月はとても暑かった気が(ほぼ1か月たってしまっているので少し記憶が薄れてます)。。。 次回こそは、季節感が合っているうちに月報書きたいと思います。
というわけで9月の月報です。例によって、打ち合わせやクローズドな会合は省いています。
サマリー
いつものコミュニティ系の登壇に加え、大き目のハコでの登壇がGoogle Next 18 の前夜祭的に実施された INEVITABLE ja night 。400名近い方にエントリーをいただきました。いつものテクノロジーテーマではなく、テクノロジーの進化がもたらす「情シス」の役割の変化について、著名なCIOの皆様とのパネルや、情シスバックグラウンドを持つ方のキャリア論のディスカッションなど、かなり深くお話できたと思います。
今後も、テクノロジー軸だけでなく、こうしたキャリア論でもテーマ設定していこうかなと思います。
写真は登壇前のスピーカー陣と。
登壇ログ
クラウドお遍路高知(9/1) [Still Day One]
高知まで、バイクで行ってからの登壇。今回は漫才形式で、コミュニティがもつ「わらしべ長者」効果についてお話してきましたよ。
尚、高知までのバイク珍道中の模様は、こちらのブログに。
CMC_Meetup DeepDive (9/5) [CMC_Meetup]
CMC_Meetup ではB2C分科会に続いて2つ目となる、「関心軸」での分科会。既にコミュニティマーケティングを開催している方だけを対象にしたDeep Dive な会です。
ツイートできない内容も多かったので(笑)、分量少なめですがツイートまとめはこちら。
Deep Diveは9月13日に早くも2回目の開催。こちらは私が参加しないで開催された初のCMC_Meetup となりました。さすがコミュニティマーケティング関係者限定の会合。自走化が早いです!
JP_Stripes 東京 Vol.9 「秋の Connect 祭り」 (9/7) [Stripe]
東京で早くも9回目となる JP_Stripes。この回はStripe Connect 特集、ということでC2C系のプラットフォームサービスを展開しているスタートアップの皆さんが事例を共有してくれました。特に nearMe. は自分も使いたいサービスでドンピシャだったので、さっそく登録を。
当日のツイートまとめはコチラ。
JP_Stripes 宮崎キックオフ (9/10) [Stripe]
九州では2都市目の開催、宮崎での JP_Stripes キックオフ。事例にはConnect 利用のモノもあり、「宮崎やるな!」と思った回。早くも2回目が11月19日に開催と、ペースも早めで、期待のエリアです。
名物「へべす」はサワーにも料理にもベストマッチ!
JP_Stripes 福岡 Vol.4 (9/11) [Stripe]
宮崎から空路で福岡へ! 福岡では4回目のJP_Stripes。毎回地元の事例をお話いただけるので素晴らしいですね。
セッション前に沖縄と秋田から来てくれたスピーカーの皆さんと、ヌーラボオフォスでパチリ。
セッションの模様はコチラを。
INEVITAVBE ja night #6 (9/18) [Still Day One]
前述した通り、400名近いエントリーでの開催。今回は、これまでのINEVITABLE ja night シリーズの中でも、参加者の満足度が最も高いものの一つだったので、「情シス」というオーディエンス設定が効いたのかな、と思います。
このテーマは奥深いので、またやりたいところです。
写真は、なぜか「おなじみの小島さん」と紹介されたところのものですね(笑)
おなじみの小島さんやー
— beppu01 (@beppu01) September 18, 2018
#inevitableja pic.twitter.com/nqMYepHfpl
ASAC Presentation (9/26) [Still Day One]
トーマツが支援しているスタートアップのアクセラレーションプログラム:ASAC参加スタートアップの皆さまに向けに、コミュニティマーケティングの進め方について。リアルなシチュエーションでの質問が多くて、私もたくさんフィードバックをいただきました!
ぜひ、今回受講の方にも、コミュニティマーケティングを実践いただきたいなと思います。
その他のメディア露出
ニシタイ:Bigbeat Live レポート(前編)
ニシタイ:Bigbeat Live レポート(後編)
※8月31日の掲載だったようですが、前回の月報で漏れていたので、こちらに。
番外編:You are what you eat :-)
二子玉川にて
宮崎にて
鹿児島にて
宮崎にて
渋谷にて
六本木にて
銀座にて
パラレルキャリア月報 -- Aug 2018
台風が来るたびに、秋が近づく気配ですが、秋になり切る前に8月のパラレルキャリア月報を。例によって、クローズドなセッションや打ち合わせは抜いています。
下記は、Backstageでの登壇内容をグラレコいただいた一枚。こうしたグラレコも最近どんどん増えてきていますね。
サマリー
8月土佐高の先輩でもあるビッグビート社長の濱口さんのお誘いで、初めて参加したBigBeat Live ( #BigbeatLive) の登壇に始まり、JP_Stripes 3連発を挟んでの、コミュニティマーケティングの認知度の定点観測の場ともいえるイベントレジスト社主催のBackStage ( #Backstage18 )への3年連続登壇で閉まるという流れ。
ビッグビートは広告代理業、イベントレジストはチケッティングサービスと出自は少し異なりますが、どちらもクライアントの要望に応じてイベント運営を行うビジネスをしています。その2社ともが、「自社主催」で大型イベントを開催しているというのが、時代を感じますね。クライアントからのオーダーを「代行」するだけでは顧客の満足を得られないので、自ら主体者となってゴール設定をし、そのためのイベントの企画、運営を行う力をつける(また、その力があることをクライアントに示す)ための動きだといえます。
イベントや各種マーケティング施策は、実行も大事ですが、そのゴール設定からステークホルダーの巻き込み、参加した人にどう「行動」してもらうの設計が実際はモノをいいますよね。コミュニティ活動も同じで、参加することももちろん意義がありますが、運営側に回るともっと視野が広くなります。できれば、自分でコミュニティを主宰してみるのがおススメ。
登壇ログ
BigbeatLive (8/1) [Still Day One]
400名近いB2Bマーケターを集めた今年のBigbeatLiveはシンフォニーマーケティング・庭山さん、B2Bhacker.com・飯室さん、私の3人がそれぞれホストを務める3部構成。今回は、私が普段からイベントで口にしている「勉強になりましたは敗北の言葉」というのを、イベント全体のスローガンに採用いただきました。
その甲斐あってか、参加者の熱量やイベント後の行動にも手ごたえを感じられる場になりました。「行動してほしい」という期待値をきちんとお伝えすることが大事ですね。
当日の熱気や、その後のアクションについては、適宜こちらの「ニシタイ」にレポートが上がっていますので、ご参考までに。
当日の私のモデレートによるセッションにはサイボウズ・鈴木さん、ビズリーチ・青山さん、そしてDropbox・植山さんとのパネルで、いい意味で「公私混同」できるマーケターが最強でしょ、という話をさせてもらいました。この話では私も新たな気づきが結構ありましたので、別途ブログにまとめたいなと思います。
当日の私の自己紹介スライドと、パネルの進行スライドはこちらを。
INEVITABLE ja night Vol.5 (8/2) [Still Day One]
いつもとは毛色を変えて、この回はエンターテイメント分野にフォーカスして「エンターテック」をテーマに開催。この分野では第一人者のParadeAll・鈴木さんをお迎えしての対談。横道にそれますが、鈴木さんの声はすごく良く通るので、一緒に対談やっていても進行がとてもやりやすいです。
そんな鈴木さんの良い声は、こちらのINEVITABLE TVでもお聞きいただけます(笑)・
JP_Stripes 東京 Vol.8 (8/3) [Stripe]
東京では8回目のJP_Stripes。SaaSのプライシングにかなりフォーカスした回でした。プライシングとビジネスモデルの相関性を強く感じた回でもあります。
JP_Stripes 京都 Vol.5 (8/6) [Stripe]
京都のはてなさんを会場に、Stripe Sigmaに関するかなり深い話を聞くことができた回。ちなみに、京都は既に5回目の開催で、東京意外では一番開催数の多い JP_Stripes でもあります。アクティブな運営グループの皆さんに感謝。
JP_Stripes 松山 Vol.3 (8/18) [Stripe]
四国では初めてのStripeハンズオンを実施。実際に触っていただける方も増えてきてありがたい限り。
Backstage 2018 (8/29) [Still Day One]
今回のBackstageも前回同様、メイン会場での登壇と、展示エリアでのCMC_Meetup 番外編のダブルヘッダーです。
パネルでは、「行政とコミュニティ」をテーマに、神奈川県庁の脇さんと、高知県庁の武市さんとの対談セッション。一般に行政とコミュニティというと、「地域軸」のコミュニティが主体なことが多いのですが、これからは「関心軸」コミュニティが重要になるというハナシでとても共感できました。まだまだ行政とコミュニティの関係には伸びしろがありそうです。
CMC_Meetup のほうでは、初めてCMC_Meetupを知る方もいるので、まずはコミュニティマーケティングのキホンについて少し紹介して、あとはB2BとB2Cの違いについて、DeNAの宮本さん、チャットワークの藤井さんと一緒に進行するスタイル。セッション中もセッション後もたくさん質問をいただけたので、来場していた皆さんの関心軸にもあっていた模様。
冒頭に紹介したように、グラレコでもアウトプットいただきました!
最近、CMC_Meetup は東京での開催が少し間が空いていますが、地方や専門支部ではいいペースで開催されていますので、お近くで開催される会があれば、ぜひお越しください。
番外編:You are what you eat :-)
高知より取り寄せ(明神丸)
横浜にて(へべすそば)
博多にて
松山にて(三津浜焼き)
高知にて
高知にて
500 miles a day -- カツオを求めて800km!
今年初めてSSTRに出て、「バラバラなところから出発して、最後に集合地点で合流する」スタイルのツーリングの面白さに目覚めた感じです。で、それが面白いイベントとして成立するためのGood Excuse として①距離、②シンボリックなゴール ③ゴールでの旨いサカナ、の3つが必要というのが自分なりの理解です。もちろんソロだと成立しないので、複数参加はマスト。
で、これって高知ゴールな長距離ランでできるんじゃないか? と思いつきました。その名も「戻り鰹ラン」。日本各地から出発した人がその日のうちに高知の城下町を見下ろす夕陽ポイントに集結、そして一番脂がのって旨いとされる「戻り鰹」を高知食文化の聖地、ひろめ市場で堪能する! という企画です。
まずはPoC
とはいえ、一人で盛り上がっても、これが「実現可能」で、「参加者をひきつけられる」ものかどうか、コンセプトの検証=Proof of Concept (PoC)が必要です。
というわけで、9月1日に高知で開催された 「四国クラウドお遍路」に参加がてら、PoCを企画してみました。東京から高知までですと、ざっくり800km! 500 miles a day ということで、あの名曲が思い出される距離です。
そのPoCをバイク関連のFacebookグループに告知したのがコレ
結果、2名の参加が決まり、私を含めて3名でのPoC実施となりました!
いざ出発!
9月1日(土)のイベントに間に合うように、前日の金曜日にスタート。朝7:00頃に東名港北PAに集合です。ちなみに今回一緒に走ってくれる方は、お二人とも長距離ランに備えて新型のホンダ Gold Wing 2018モデルをレンタル。色も赤でお揃い。私のK1300R がコンパクトに見えるサイズです。
2台の奥に置くと、隠れちゃいます。
ちなみに、Gold Wingはカーナビモニターがビルトイン。Apple CarPlay連動なのでiPhone本体が必須です。
殆どクルマ、ですな。 トランクもセンタートランクだけでヘルメットが二つ入る収納力。そのほかオーディオスピーカーも搭載で、ロングツーリングにはもってこいな装備満載。
このままだと、Gold Wing紹介ブログになるのでスタート! 3台の中では、給油タイミングは間違いなくK1300Rが一番早いので、私が給油するタイミングで休みを入れていくスタイルで進みます。
草津SAまできた! #cloudohenro #ohenrorun pic.twitter.com/Kd0dUz70n3
— Hideki Ojima (@hide69oz) August 31, 2018
当日は月末の金曜日ということで、渋滞が激しいかもと思っていたのですが、トラックの数は多いものの、大和トンネル以降は目立った渋滞もなかったです。やはり平日はイイですね。心配した天気も、伊勢湾岸で10分ほどザーっと降られた以外は高知に入るまで大丈夫でした。給油ポイントは、新静岡(新東名)、草津(名神)、吉野川(徳島道)、そのほかに食事&水分補給で湾岸長島(伊勢湾岸道)、淡路(神戸淡路鳴門自動車道)位なので、割と良いペース。一緒に走った人がGPSデータ取得していて、それをMotionBoardで可視化してくれました。速度域も可視化されるんですねー((((;゚Д゚))))
ちなみに、SA休憩の度にリモートワークする人も。どこでも働ける時代になったからこそ、平日に移動できるようになったわけでここ数年の働き方改革(を認める環境)に感謝!
朝メシとリモートワーク。自由だ! #cloudohenro #ohenrorun pic.twitter.com/HuGXooXrhF
— Hideki Ojima (@hide69oz) August 31, 2018
南国高知は雨
順調に明石海峡を超えて、本州を離脱。
本州を離脱! #cloudohenro #ohenrorun pic.twitter.com/tCaiN8rvx1
— Hideki Ojima (@hide69oz) August 31, 2018
高速を降りることなく(以前は徳島道への接続で、一般道に降りる必要があったのが改善!)、800km近く走ってゴールの高知は目前! もともとゴール設定していたのは高知の城下町を見下ろす五台山にあるカフェ「パノラマ」。ここは、元ロープウェイの頂上駅跡を改装したとろで、見晴らしがすごくイイです。
天気が良ければ、こんな感じ。
展望台が突き出てていい感じです。
最後は、ここのカフェで夕陽を眺めて一息ついてからホテルに移動のつもりでしたが、、、
高知に入った途端に雨。。。 #cloudohenro #ohenrorun pic.twitter.com/Oe7CFmFHBl
— Hideki Ojima (@hide69oz) August 31, 2018
結構な雨で視界を奪われてしまいました。ここは安全第一ということで、ホテルに直行。この雨だと、夕陽も楽しめないですしね。。。
雨降りなので、予定してたカフェパノラマではなく、ホテルにダイレクトコネクト。 #cloudohenro #ohenrorun pic.twitter.com/dLgP7mKDlr
— Hideki Ojima (@hide69oz) August 31, 2018
ひろめ市場の「特等席」で高知の食を堪能!
安定のドーミーインの温泉で汗を流したあと、もう一つのゴール地点(いや、こちらがホントのゴールか)、ひろめ市場へ。
高知に来たことない方はご存知ないかもしれませんが、ひろめ市場は、屋台村やフードコート的な場所と思っていただいていいですが、その地元料理の集積具合がすごいです。迷ったら、まずはひろめ市場に行けば間違いないです。
が、一つ迷うのは、この市場に沢山あるお店の何処で料理を頼むのがベストか、ということ。自分の中ではその店は「やいろ亭」一択なのですが、なかなかそのお店の前の席を確保するのは難しかったりもします。この日は「クラウドお遍路」の前夜祭で、なんと「やいろ亭」前の特等席を実行委員の方が抑えてくれてるという完全勝利パターン。
で、これです!
このために800km 走って来た! #cloudohenro #ohenrorun pic.twitter.com/3OdGtM54hJ
— Hideki Ojima (@hide69oz) August 31, 2018
まずは、塩タタキ!
皮付きカツオの刺身(銀造り)
とさ赤牛のグリル
採れたてのどろめ
四万十川のあおさノリの天ぷら
これを、土佐の地酒で楽しむわけです。800km 一気に走った甲斐のある、至福の時間ですね。
〆はソライロの特塩うめラーメンで。高知で呑んだ後は、最近はここがお気に入りです。
繁華街近くには、ここ以外にも「しじみラーメン」で有名なお店があります。こちらも呑んだあとはおススメ!
家に帰るまでがPoC
ソライロの特塩うめラーメンの効果もあり、翌日はスッキリ起床。朝イチで、10月高知で開催されるコミュニティリーダーズサミット高知・リターンズの企画会議のあと、「クラウドお遍路」に参加。
私も登壇機会がありましたが、一緒に東京から走ってくれた武市さん、高橋さんもLTに登壇。高橋さんは、AWSコミュニティでAzureネタを推すストロングスタイル(笑)。
VMware 界からの刺客! #cloudohenro #jawsug pic.twitter.com/UcwBbYGAPA
— Hideki Ojima (@hide69oz) September 1, 2018
武市さんは、なんと前日の高知までの800km の行程をLTネタに。さすが仕事が早い!
東京への戻りは、1日で一気に東京までに戻る組と、一泊挟んで2日で帰る組に分かれてのPoC検証。1日で戻る組は、日曜日で渋滞も心配されましたが、その日のうちにちゃんと帰宅。私は1泊組でしたので、室戸岬経由で徳島に移動し、フェリーで和歌山にわたってから、南紀をぐるっと回って帰るコース。
フェリーで和歌山へ。サヨナラ四国。 次は #CLS高知 リターンズで! #cloudohenro #ohenrorun pic.twitter.com/FIhobFG3dJ
— Hideki Ojima (@hide69oz) September 2, 2018
台風21号がこのエリアに上陸する直前でしたが、海岸線を満喫できるコースでした。時間がある方はこちらのコースもおススメ。
南紀ではクジラも堪能できます。
最後はナイトランに。富士川までくればもう一息!
富士川SA。もう一息。#ohenrorun pic.twitter.com/nZyuKNI8Jn
— Hideki Ojima (@hide69oz) September 3, 2018
そして無事にゴール。和歌山からぐるっと南紀巡りしたコースでも23:00 過ぎには帰宅できましたよ。高知から東京方面に帰る方は、時間があればこのコースもぜひご検討を。
Gooooooooal!! #cloudohenro #ohenrorun pic.twitter.com/ws86RHE3qi
— Hideki Ojima (@hide69oz) September 3, 2018
本番の「戻り鰹ラン」やります!
走って、食べて、イベントで学んだ今回の四国までの旅ですが、冒頭に書いた通り、これはPoCでしたので、もちろん「本番」があります。本番は、「戻り鰹」のもっとも良い時期とされる10月中旬に高知を目指します。開催は2018年10月12日・金曜日です!
当然ながら、ひろめ市場で戻り鰹を堪能できなければ意味が半減しますので、遅くてもコチラの懇親会(10/12 金曜日 20:30~)に間に合うように走るのが基本。
翌日(10/13 土曜日)には、日本各地から「コミュニティリーダー」が集まる、コミュニティリーダーズサミット in 高知・リターンズ(←戻り鰹にかけてます)がありますので、ぜひこちらにもご参加を!
登壇者も下記の通り豪華です!
ほか(現在、さらに参加者調整中)
では、10月12日の夜、高知でお会いしましょう!
パラレルキャリア月報 -- Jul 2018
7月のパラレルキャリア月報です。例によってクローズドなセッションや打合せなどは基本抜いています。
あー、7月のパラレルキャリア月報を書かなきゃ、と思っていたらこんなツイートが。
パラレルキャリア は古い。
— 島袋孝一 しまこ #BackStage18 #アドテック #NewsPicks おすすめPicker (@simakoo1) August 28, 2018
スパイラルキャリア へ進化せよ。
by @souta6954
(´-`).。oO(重鎮 @hide69oz さんへの挑戦状か...、なんって、ワケでもなく、世代とフェーズ、経験次第ですね。)#朝渋 #公私混同の複業 https://t.co/6qACCwcMGi
もうパラレルキャリアは古いとは、ずいぶんと時代が変わってまいりました(笑)。ただ、ここの「スパイラルキャリア」で言っている事が、自分が実践しているパラレルキャリアだと考えてているので、これからもパラキャリ月報で行こうと思っています。一応、アンサーツイートも。
パラレルキャリアってそういう意味じゃないつもりなんだけどーw #パラキャリ #スパイラルキャリア #公私混同の複業 https://t.co/nEVKwi8MIm
— Hideki Ojima (@hide69oz) August 29, 2018
サマリー
7月は沖縄、大阪、札幌と地方での登壇機会が多めでしたね。7月後半はテレワーク・デイズにかこつけて北海道でバイク×リモートワーク三昧を試してみました。以下のブログにも書きましたがHDMIケーブルと有線LANケーブルを持っておくと、色々と捗りますよ!
あと、沖縄ではトライクも試してみました。なかなか面白い!が、次回はオープンカーにしようと思います(笑)
登壇ログ
JP_Stripes 東京 Vol.7 -- English Only Version (7/3) [Stripe]
Doorkeeper のPaul さん発案の、JP_Stripes初の英語縛りのミートアップでした。英語にするだけで、いつもと違う人たちに参加いただけてうれしい限りです。逆に「Language Bareer」について考えさせられる場でしたね。定期的に英語縛りの会は開催していきたいと思います。
SORACOM Discovery (7/4) [Still Day One]
昨年に引き続き、今年もパネルのモデレートをさせていただきました。クラウドボス・長谷川さんと、みずほ銀行/Blue Labの大久保さん、さらにJapan Taxi / IRIS の岩田さんという現組織では全員「外様」な方がパネリストで、「Digitalization(デジタライゼーション)がもたらす未来」についてお話させていただきました。結論としては、「外のモノサシを知らない組織では、変革は起きない」ってことですね。人材の流動性がこれまで以上に問われる時代が来ていますね。
JP_Stripes 沖縄キックオフ (7/6) [Stripe]
沖縄のStripeユーザーの方のおかげで、ついに南の島でのJP_Stripes が実現! 次回開催(10/19) が琉球銀行で決まるなど、出だし好調な会合となりました。当日の模様はこちらのツイートを。
CMC_Meetup B2C Vol.2 (7/9) [CMC_Meetup]
第二回目となる CMC_Meetup の「B2C」専門のミートアップ。B2Cという関心軸でミートアップが成り立つレベルまで、コミュニティマーケティングが広がってきた証拠、ですよね。こちらは企画、運営も私以外の方が中心になって回していて完全に「自走」している感があります。私自身が登壇することもほとんどなく、コメントを少しお話させていただくレベルです。今後ますます広がっていきそうですねー。こちらはまとめのブログを。
朝日新聞メディアフォーラム (7/9) [Still Day One]
朝日新聞が新たに立ち上げた「コミュニティ志向」な媒体のローンチイベントで、コミュニティとメディアについてのパネル登壇。高広さんとは結構久しぶりの現場だったような。パネルはモデレーターのほうが多いのですが、この回はパネリストということで結構言いたいことを言わしていただいた気がします。で、壇上でキリンの加藤さん、花王の板橋さん含めパチリ。
下のレポートは、だいぶ尖った部分は丸めてもらっているかも。
JP_Stripes 大阪 Vol.3 (7/10) [Stripe]
大阪でのJP_Stripes も3回目。今回はJCB対応のネタも含め、地元のスピーカーが4人も! ありがとうござます。当日発表いただいた、話題のJCB対応資料はコチラ。
ツイートまとめも併せてリンク張っておきます。
CMC_Meetup 大阪 キックオフ (7/11) [CMC_Meetup]
大阪で初のCMC_Meetup! これが6都市目の開催地となりました。
JCSSAセミナー (7/12) [Stripe]
JCSSA(日本コンピューターシステム販売協会)のセミナー。「5年後のビジネスを考える」というお題で、こんなお話を。
DevRel Conference Tokyo (7/15) [moongift]
東京で開催されるDevRel Conference、ということでセッションは全編英語です。私もコミュニティマーケティングのお話で英語セッションをさせていただきました。海外からの参加者からも割と反応良かったので、ちょっと伝わった模様。定期的に、こうした英語縛りの会で話をするのはイイですね。
ウフルセミナー: AI × IoT特別対談「ここが嘘だよホントだよ。AI × IoTの都市伝説をぶっ飛ばす」 (7/18) [ABEJA]
はい、いわゆる都市伝説バスト的なイベントですね。ABEJAの岡田社長とウフルのミスターIoT・八子さんとのパネルディスカッション。
(八子さん)顧客に新規アイディアの提案を持って行ったら「他社がやってないことは手を出せないな…。でも、他社に持って行くのは困る…」。#abejauhuru pic.twitter.com/uM2HmaVhTO
— wataru yamazaki (@wyamazak) July 18, 2018
結構、切り込んだハナシをしたと思いますが、来場いただいた皆さんにどう伝わったか。こちらのツイートもご覧いただければと。
JBUG 札幌 キックオフ(7/19) [Nulab]
Backlogのユーザーコミュニティ JBUG初の札幌開催。私は登壇ではなくツイート応援団+懇親会支援要員で現地入り。ユーザーの方も多くいらっしゃって、早くも10月に2回目開催が決まるといういい流れに。当日のレポートはこちら。
CMC_Meetup 札幌 Vol.3 (7/23) [CMC_Meetup]
今回も、地元のスピーカーが沢山お話いただいてアウトプットファーストな会合になりました。ツイート数も地方開催で200を超えて、熱量の高いものに。
この回で、ついにCMC_Meetup は全国で20回目のミートアップ開催となりました。下記は当日のスライドより抜粋(現在はもっと数字が増えてます)。
JP_Stripes 札幌 Vol.2 (7/26) [Stripe]
この回は、「俺流290杯のゲイン」を紹介いただいた下記のジャクスタポジション・西山さんのプレゼンがツボに入りました。金額を身近な単位に換算する手法は、「自分事感」が増しますね! ハッシュタグの使い方とか、今後とも「西山メソッド」を学んで実践していきたいと思いました。
Amazon Goのセッションではライダーおじさん(長谷川さん)の乱入も。
郡司メソッドをヘルメットおじさんが紹介中 #JP_Stripes pic.twitter.com/leEaQOdpkc
— Hideki Ojima (@hide69oz) July 26, 2018
この日も100件を超えるツイートをいただきました。
番外編:You are what you eat :-)
沖縄にて(焼く前のヤギ肉塊)
沖縄にて
沖縄より(持ち帰り品)
大阪にて
大阪にて
苫小牧にて
大間(青森)にて
岩手にて
日本のサマータイム導入は誰得?
オリンピックにリンクすると、なんでも通ると思っているのか、急に降ってわいた(ように見える)サマータイム騒動。自分的には、かなり「スジが悪い」と思っている施策なのですが、NHKの世論調査等をみると、現時点(2018年8月13日)では必ずしもそうではない人も多いようです。なので、なぜサマータイムは「スジが悪い」と思っているのか、整理して書いてみます。
夏だけではない、海外の「サマータイム」
まず、ファクトとして世界ではどのようにサマータイムが運用されているのか整理しておきます。
アメリカではサマータイム(Summer Time) とは呼ばず、Daylight Saving (DST)と呼ぶように、日照時間を有効に使おう、というものです。もともとはベンジャミン・フランクリンが提唱し、第二次世界大戦中に本格導入されて現在に至るわけですが、導入の主目的は省エネ、ということでした。(電気をつけて活動する時間を減らそう、という意図)
ヨーロッパではSummer Timeと表記することが多いようですが、アメリカと同様に日照時間の節約、が主目的です。その証拠にアメリカもヨーロッパも適用期間が3月末から10月末と長い(南半球では10月~4月 ※ブラジルは~2月)ということで、今回日本で言われる「暑さ」対策とは出発点が異なっています。はた目から見るとDSTの期間のほうが長いので、コチラを標準時にしても良いのでは、と思うくらいですね。
この辺りの情報は下記のサイトにもまとまっているので、ご参考までに。
実際、サマータイム期間中にアメリカに出張したりすると、仕事の後も外が明るくて、同僚と食事に行ったりしたときにもQuality of Lifeを感じたりするわけですが、これは大体の業務が18:00頃に終わるという海外の終業時間状況を考慮しないわけにはいきません。
もし、日本で同じ状況になるためには、サマータイム導入前に18:00や19:00に仕事が終わる習慣ができないといけないわけですが、これは今回のサマータイム導入とは連動しないお話ですね。
薄すぎるサマータイム導入メリット
意外にも、日本でもサマータイム導入は何度か試みられたことがありますが、いずれも定着せずに廃止、または法案提出に至らずとなっています。
- 1949年 GHQ配下で実施 → 1952年 主権回復とともに廃止
- 1989年 国民生活審議会がサマータイムの導入を答申 → 法案提出に至らず
- 2004年 衆参両院超党派の100名超の国会議員らにより「サマータイム制度推進議員連盟」が設立 → 法案提出に至らず
- 2007年 日本経団連が自由民主党に対して夏時間の導入を提案 → 法案提出に至らず
平成に入ってからの省エネを目的にしているわけですが、その効果についてはなかなかメリットを証明できておらず、結果的に法案提出にさえ至っていません。先ほどの サマータイムについて の中にも、下記の記載があります。
最近、東日本大震災と福島第1原子力発電所の事故に伴う電力不足の関係で、サマータイムの効果について2つの試算が公表されています。一つは、電力中央研究所の今中健雄主任研究員によるもので、「サマータイム」の需要削減効果は薄く、7月の平日に2時間営業を早めても削減効果は62万キロワット、8月の平日に2時間早めても88万キロワッ トと試算しており、休日シフトの5分の1程度となっています。もう一つは、産業技術総合研究所の研究員によるもので、サマータイムにより、すべての人々が生活時間を1時間前倒しすると、14時の電力需要が抑えられる一方、帰宅によって16時に家庭での電力需要が増加し、業務と住宅を合計した最大電力需要は引き上げられる可能性があるという試算になっています。2つの試算ともに、サマータイムについては、電力需要に関して、あまり効果がないという結論でした。
経済的なメリット(省エネ、消費額向上の双方)が不明確、また国民自身から導入の機運が高まっていないところを見ると、そもそもサマータイム導入のメリット自体が疑わしいです。次項にデメリットについても挙げてはいますが、そもそもメリットが薄すぎるのでは?
考えられるデメリット
一方で、デメリットについては下記の内容が挙げられます。
<健康問題>
まず、夏の2か月だけ、「実質2時間早起き」を強要するのは、生活リズムに大きな変化をもたらします。特に子どもには影響が大きいかと。受験生を抱える親御さんの気持ちとしては「やめてくれ!」というのが共通した思いではないでしょうか? この時期にリズムを崩してしまうのは、いい事一つもありません。
2012年に日本睡眠学会がまとめているこちらのレポートを読むと、より広範囲は健康問題について理解することができます。せひ読んでみてください。
http://www.jssr.jp/data/pdf/summertime_20120315.pdf
ちなみに、このレポートでまとめられている健康問題は「1時間」のサマータイム実施での想定です。今回報道されている通り、「2時間」の時間変更の場合、影響度合いはもっと大きくなります。
<「お試し」するには高すぎるシステムの移行コスト>
サマータイム導入に肯定的な人のブログなどや論調などをいくつか読んでみましたが、皆さんシステム移行に関するコストについては、少し楽観過ぎると感じます。
お手元のPCの時間設定を直すだけ、と思っている方も多いと思いますが、それほど簡単な仕組みでは世の中動いていません。ピタゴラスイッチ的に連携しているシステムの途中に2~3個「対応不可」や「うっかり設定もれ」があっただけで大混乱です。
で、これを完璧にやり遂げたとして(無理ですけど)、そのコストに見合うメリットがホントにあるんでしょうか? その結果出現するのは、2時間時間が前倒しされた以外、ほとんど状況の変わらない世界=生産性も変わらない世界です。
海外ではサマータイムに各種システムが対応できているではないか、という人もたまに見かけますが、そもそもITでシステムが構築される前から、サマータイムが実施されている国のシステムと比べても意味がありません。日本ではシステム設計時にサマータイム的な要素は考慮がなされていないものが多数を占めるわけですから。
バックデータについては少々ざっくりしていますが、システム移行にかかるコストについては立命館大学の上原教授によるスライドも参考になるかと。主要インフラの対応だけで、約3,000億円と見積もられています。
<ITの経済効果≒機会損失>
このシステム移行の費用なども含めて、「経済効果」とみなす人もいるようです。たしかにシステム移行コストを誰かが負担する、ということになれば請負側にとっては「経済効果」と言えなくもないですが、その結果は前述した通り生産性が大きく変わるものにはなりません。このコストを本当に生産性向上することに投資したほうが、よほど前向きな施策ではないでしょうか? 予算もIT人材も不足気味な中でサマータイム対策でIT投資がかさむほど、他の成長機会の損失になるということです、つまりサマータイムは、全体のパイを大きくする特需とはならないばかりでなく、多くの成長機会もつぶしてしまう事になりかねません。
<東京以外の地域への影響>
緯度が高く、標準時の経度よりずっと東に位置している北海道東部エリアなどは、サマータイムの時間と実際の日照時間が釣り合ってよさそうに見えますが、西日本や九州、沖縄ではデメリットのほうが多くなると思います。沖縄に至っては8月の日の出時刻が6:00am位なので、2時間のサマータイム実施になると、夏にも関わらず日の出が8:00am 位になるわけです。これってあまりいい状況ではないですねー。もちろん暑い時間の行動時間が長くなりますので、電力消費は上がるはずです。
「サマータイムごっこ」をやってる場合か?
今の日本は、人口減少により不可避な「国内経済の縮小」、「限界地方都市の加速的な増加」、「移民、越境ビジネスへの対応」といった待ったなしのアジェンダが目白押しです。そんななか、この導入効果の薄い、そしてコストのかさむサマータイム導入を議論している余裕があるのでしょうか?
もっと大きなアジェンダが山積みで、納税者としてはこちらに対応してくれる政党、政治家に活躍してほしい気持ちでいっぱいです。超党派でサマータイムを推進するという動きもあるようですが、そのメンバーは全員大局が見えてないと、納税者としては思わざるを得ません、これは私だけが思うことではなく、多くの納税者の方が同感なのではないでしょうか? そうであれば、サマータイムを推しても票にはつながらないということをもっとはっきり伝える必要がありそうです。
誰が何のためにサマータイムを推しているのか?
私が考える限り、サマータイムを押して得する人は凄く少ないと思いますが、報道や過去の事実で把握する限り表に見える推進者は、
・五輪組織員会
のみのように見えます。ここに(なぜか)サマータイムを推進したい国会議員の方がいるという構図なのかもしれません。
・経団連
も、2012年に自民党にサマータイムを申し入れた事実ありますので、全体としては肯定派と考えても良いでしょう。ただし、今回は表立って起案側にいるわけでは無いようにも見えます。ただ、どうしてもわからないのが「何のため」に推進したいのか、というところです。報道にあるようにオリンピックのマラソンの出走時間云々であれば、出走時間のみ調整すればいい話です。誰かが言ってましたが、東京で行うのが気温的に問題あるなら、北海道とかで走ってもいいはずです。逆に、「東京オリンピック」なのに、なぜ北海道や沖縄も含めた日本中の時間をいじる必要があるのか? で、このオリンピック問題を除けば、今、このタイミングで、サマータイムを導入して誰が得するのか、本当に不思議です、
一方、世論にもサマータイム導入に肯定的な人が意外と多いようで、NHKの調査によると過半数の人がサマータイム賛成とのこと。
@narumita 残念ながら、NHKの世論調査では、サマータイム導入賛成の声が51%、反対は12%だったようです。ネットで見る限り反対の声が大多数だと思っていましたが、むしろ逆だったのが怖いしやばいですよねhttps://t.co/VntAEEwnq7 pic.twitter.com/FE7gc1htSM
— 夕刻の詩 (@mimi0176) August 6, 2018
この数字は、きちんと受け止める必要がありますが、おそらく導入に関わるコストや東京以外の地域の混乱について、きちんと理解していないだけではないかと想像します。「なんとなく」面白そうな話のように思っているのかもしれませんが、それに伴い支払わなければいけない負のコストがきちんと説明されていないというのは健全な状況ではありませんね。
で、この不健全な状況が変わらなければ、「サマータイムを世論が支持している」というシグナルに感じてしまうと、この流れに乗ろうとする団体や議員がどんどん出てくるかもしれません。私としては、前述してきた通りそれは避けたいなと思うわけです。
サマータイム導入で「日本の残り時間」を浪費しないためにできること
もし、皆さんが私と同じようにサマータイム導入は良い施策ではないと考えるのであれば、上記の人たちに正しいシグナルを送るのが重要かと。経済関連の人には「労多くして益少なし」、政治家には「票にはつながらない」、そして一般の周りの人たちには「大事な問題が先送りされる」ってことを伝えるのが大事ですね。ということで、そんな皆さんにできそうな次の一歩について、下記にまとめておきます。特に個人についてはどれも簡単にできること、です。
<個人ができること>
- 周りの人に話す:ぜひご家族や周りの同僚になぜ不合理なのかお話してみてください。
- コメントを政党に送る:例えば自民党でしたら下記のサイトから意見を送れます。
自民党へのご意見 | ご意見・ご質問 | 自由民主党
※ただし、タイトルが過去に誰かが書いたタイトルと同じだと「既に投稿されています」というエラーが出る謎仕様(笑)です。「サマータイムについて」とか書くと間違いなくエラーになるので、そのあとに日付やイニシャルでもつけてユニークなタイトルにするようにしてください。 - ツイート、ソーシャルで意思表示する: 今のところ #サマータイム反対 というハッシュタグが一番ポピュラーなようです
<団体ができること>
- 複数会社が連名で意思表示する:特にスタートアップ界隈や、IT関連の団体が声を上げるのが世間から見つけられやすいと思います。政治的なメッセージはどうも、、、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、これは生活に直結する話なので、十分声を上げるのに値する話かと。
- 業界団体で意思表示する:経団連以外のどこか。。。
数年前と違い、ソーシャルの進展により、皆が考えていることを束ねて意思表示することができる時代になりました。これは社会のためにならない、と思うことがあればぜひ一歩行動してみてはいかがでしょう?
私としては、身の回りにある沢山の電波時計が役立たずにならないのを願っています。
総走行距離2,500km -- テレワーク・デイズを北海道で試す
7月23日(月)~27日(金)は、「テレワーク・デイズ」と称して、全国的にテレワーク(ってなんかなじまないですねー。リモートワークと書きたい)を推奨する運動がありました。この日程をを含め、10日間ほど北海道にいる予定になっていたので、勝手に「テレワーク・デイズ」を実践してみたので、ログ的にまとめておきます。
テレワーク・デイズとは
昨今の「働き方改革」の流れの運動だと思っていたのですが、トリガーとしてはオリンピック対策のようですね。詳細はこちらに。
サイトを見ると、総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、内閣官房、内閣府とかなり広範な組織が音頭取りになっています。昨今のサマータイム騒動でも感じるのですが「東京」オリンピックがトリガーのことを、なぜ全国に展開しようとするのか理解に苦しむところもありますが、リモートワークが普遍的になるのは良い事かなと思います。ただし、リモートワークを全員に強いるのは、あまり健全な働き方ではないのではとも思っています。昨年のJAWS DAYSで、倉貫さん、古賀さん、大石さん等とパネルディスカッションさせていただいた時も強く感じたところですね。
全員がリモートワークをする必要はないが、リモートワークを希望する社員がいる場合は対応可能になっていることが、で今後多様な労働力を「確保しなければならない」企業には必要な要素だと思います。
テレワーク(リモートワーク)ログ
以下に、今回のログを日ごとにまとめておきます。
Day1:7月20日(金)
リモートワーク初日はテレワーク・デイズ前週の7月20日・金曜日からスタート、まずは札幌で開催された #JBUG に参戦です。ヌーラボの誇るプロマネツール、Backlogのユーザーコミュニティの札幌でのキックオフミートアップ、でした。
最後はススキノで〆。次回の #JBUG 札幌は10月開催予定です!
サッポロ vol.2 は10月に開催です! #JBUG pic.twitter.com/BlcnwPf8J4
— Hideki Ojima (@hide69oz) July 20, 2018
Day2:7月21日(土)
チェックアウト遅めのホテルだったので、朝はホテルで一仕事。いつものことですがホテルのWi-fiの遅さが気になり始めました。このままだとWeb会議のときにパフォーマンスが落ちるのは間違いなし、ということで有線LAN接続を多用するように。
この日は札幌のエコモットの皆さんとのキャンプ予定だったので、午後は仕事なしで移動。何気に、北海道では初テント、でした。
今日はバイクキャンプ。 pic.twitter.com/o3mdTtNlLn
— Hideki Ojima (@hide69oz) July 21, 2018
Day3:7月22日(日)
アサイチで、一時間ほどのテレカンでした。キャンプ場でもスマホ一つでミーティングできるとはいい時代になりました。電源問題も、今どきのバイクは電源ソケットを使っての充電もOK。が、この時にかなりパケットを使ったようで、あとでデータチャージする羽目に。
この日のリモートワークはこれまで。ルート確認して襟裳岬~帯広経由で、札幌戻りのコース。Google Mapsもいいけれど、紙の地図は雰囲気でますねー。
Day4:7月23日(月)
全国的には、この日がテレワーク・デイズの初日=Day1。前日入りした札幌のホテルでランチ以外は外に出ずにリモートワーク。テレカンが多いと、やはりホテルの部屋のほうが室外よりも楽ですね。せっかくホテルにいるので洗濯もこなします。
#teleworkdays #day1 #札幌
— Hideki Ojima (@hide69oz) July 23, 2018
仕事だけでなく、洗濯も。
この後は、 #cmc_meetup サッポロ Vol.3 です。 pic.twitter.com/YtA0kU8BcD
夜は、札幌で早くも3回目となる #CMC_Meetup 。この日も200近いツイートをいただく熱気ぶり。どのセッションも北海道での皆さんの実践に基づいた示唆に富むお話(しくじりネタもあり)でよかったですが、とりわけ最後のNPOの方のお話が非ITでもコミュニティマーケティングが効果あることを証明してくれたように思います。当日の模様は、コチラのツイートまとめで。
Day5:7月24日(火)
この日は、バイク初ツーリングが北海道(!)な友人と苫小牧で落ち合って、日勝峠を超えての帯広行きの行程。ホテルがレイトチェックアウトだったので、できる範囲の作業をホテルで終えてから苫小牧港へ。昼過ぎにフェリーターミナルでハーレーな友人と合流。
ここから日勝峠を目指します。
日勝峠手前でGS休憩しているところで、たまたま北海道に来ていた別の友人が近くにいることがわかり合流。お互いの位置がわかるFacebookっていろいろと凄いですね。
ここから、3台揃って日勝峠へ。2年前の大雨の爪痕がまだまだ残るルートですが、道路はほぼ完全復旧している感じで、峠越えながらハイペースで走れるコース。
日勝峠の展望エリアでは、雲と山の合間から日が差す、幻想的な風景も。
そんな景色をバックに、ここでテレカンに入らなければいけない友人1名を残して、2名先行で帯広へ。
こんな峠でもテレカンできる、今のモバイルネットワークはすごい(けど、逃げられないですね)。
帯広では、十勝ハーブ牛で有名なノベルズグループの情シス担当の方から、最新の農業×IT動向についてお伺いする食事会。実際に話を聞くと、特にIoT周りの運用の難しさも聞けてすごく理解が深まりました。また、牧畜の現場がこれだけIT導入に前向きなのも、実際に当事者から聞くと迫力がありますね。これも現場に行く醍醐味。
Day6:7月25日(水)
水曜日は、ほかの友人たちはバイクでそれぞれの目的地へ。私は翌日が日中テレカン三昧&夜は札幌でミートアップなので、この日のうちに札幌のホテルに戻るのが主な行程。お昼ごろにテレカンが一つあるだけのゆとりのスケジュールのはずでしたが、、、 なんと目的のSAが工事中でテレカンできるスペース確保ができず、あわてて高速出口まで移動。
本日の屋外 テレワーク場所。電波良好ですが、日差しが眩しい。
— Hideki Ojima (@hide69oz) July 25, 2018
ツールは google hangout #teleworkdays day3 pic.twitter.com/ocrKaAGYkc
Hangoutも遅延なく良好な環境。が、ここでまたデータが枯渇してチャージする羽目に。
ホテルに着く前に、家電量販店に立ち寄ってHDMIケーブルと巻き取り可能な有線LANケーブルを調達。これで有線LAN環境も盤石(ホテルによっては備え付けのケーブルが短かったり、ツメが折れたりしている)ですし、ホテルの液晶テレビをPCのセカンドモニターとして活用可能に。
#TELEWORKDAYS day4、新兵器導入。コレで勝てる! pic.twitter.com/94vcHDi2Bm
— Hideki Ojima (@hide69oz) July 26, 2018
Day7:7月26日(木)
朝から、ホテルのTVをモニターにしてテレカン。何気に音がTVのスピーカーを使うので臨場感出ますね。この日公開になったYouTubeコンテンツもチェックしましたが、TV画面で自分を見るとやはり気恥ずかしい。
夕方にホテルを出て、市内のミートアップ会場に。今回はNECソリューションイノベータさんのご協力で、カフェ仕様なおしゃれ会場での #JP_Stripes 札幌 Vol.2
セッション後半には、根室まで足を延ばしていたはずのバイク乗りの友人が、ヘルメットで乱入セッションをするなど。今回も盛りだくさんの内容。
郡司メソッドをヘルメットおじさんが紹介中 #JP_Stripes pic.twitter.com/leEaQOdpkc
— Hideki Ojima (@hide69oz) July 26, 2018
最後はススキノのいそのかづおで〆ました!
Day8:7月27日(金)
この日もレイトチェックアウトを利用して、朝だけ3時間ほどリモートワーク。相変わらず有線LAN最強です。
レイトチェックアウトを活用しての #teleworkdays day5。相変わらず有線最強! pic.twitter.com/awZEf7hMRo
— Hideki Ojima (@hide69oz) July 27, 2018
昼ごろにホテル出発して、札幌から中山峠、ニセコを回って、牡蠣小屋経由しての追分ソーランラインで夕陽を見つつ、函館に滑り込む下道オンリーの行程。このルートは走りごたえありましたが、函館についた時の満月が素晴らしかったですねー。ただ、スマホだとその美しさが撮れないのが残念。
Day9:7月28日(土)
函館から大間までフェリーで渡り、下北半島の大きさを堪能する行程。なので、リモートワークはフェリーの中のみ。Wifi&電源完備でテーブルもあり、結構と快適でした。
#teleworkdays day6. 本日の移動オフィス。 pic.twitter.com/ssIPluXYvb
— Hideki Ojima (@hide69oz) July 28, 2018
フェリーはネットワークさえつながれば、いい仕事環境になりますよね。とはいえ長距離フェリーは陸地からの距離もあり、4G/3G回線がつかみにくいので、ぜんぶフェリー側でWifi完備にしてほしいところ。
フェリー到着後は大間のマグロを堪能して、本州最北端で記念撮影からの恐山、その後尻屋崎で寒立馬に会いつつ、三沢を抜けて高速へ。ホントは盛岡あたりで投宿したかったのですが、宿が全然なくて北上まで足を延ばしての宿確保。でも、冷麺はちゃんと押さえておきました。
Day10:7月29日(日)
朝、チェックアウトギリギリまでホテルでリモートワークしてから出発。ちなみにギリギリまで書いていたのはこちらの月報でした。次回こそ、もっと早く書こう。
この日は横浜に帰るだけですが、どうしても見ておきたかった陸前高田方面へ。見た人も多いと思いますが、1棟残された団地の残骸と、奇跡の一本松は訴えかけてくるものがありますね。
陸前高田からは仙台方面へ抜けて、フクイチ横を抜けて常磐道で都内へ。
途中、友人のパニガーレV4の出迎えを受けるというサプライズで今回の旅も終了。ちなみにちょっと試乗させてもらったパニガーレV4はウルトラスムースなバイクでした。峠で乗るとこれはかなり早く走れそう。後ろのKTMと比べると、そのコンパクトさが際立ちます。
そのままランデブー走行で、首都高をナイトランしつつ東名川崎インターまで。というわけで、走行距離約2,500kmでの自分的テレワーク・デイズは無事終了しました。
まとめ:バイク旅でのリモートワークは現実的か?
仕事量にもよりますが、可能だと思います。ホテルカンズメ日は全く問題ないですが、移動主体の日も3~4時間は作業時間を確保できます。もちろん、寝る時間を削ればもっとできますが、それは旅の楽しさをスポイルするので意味がないように思います。
なので、バイク旅の間の仕事を3~4時間にセーブできる #半分仕事 モードが可能であれば十分アリですね。
最後に、今回のバイク旅でのテレワーク・デイズにおける個人的な学びを書いておきます。
- ホテルでのリモートワークは朝にすべし:夜より朝のほうがチェックアウト時間まで集中できるので効率的(特に朝風呂あとはやる気スイッチが入りやすい)
- 日中はスマホへの依存度高し:防水対策した梱包からのPCの取り出しが面倒なので、道中はスマホでできる範囲しか仕事は難しい。道中は電話でも済むぐらいのライトなミーティングにするか、先方の期待値調整をしておくことが無難
- 有線LAN最強:ホテルは有線LANのほうがパフォーマンスが安定しやすいのは、どこのホテルでもほぼ同じ傾向。LANケーブルを携行しましょう
- データプランの見直し:スマホでの直接のテレカンや、場所によってはテザリングも多用するので、場合のよってはデータプランは見直し必要
- Google Hangouts Meet、Facebookメッセンジャー、Zoomで違いなし:テレカン環境はいろいろ試しましたが、どれも遜色なく使えますね。ネットワークがそこそこちゃんとしていれば、どのツールを使っても問題なさそう
- HDMIでホテルテレビを2ndモニターに:最近のホテルのテレビは必ずHDMI接続があるので、HDMIケーブを携行しましょう
- 屋外テレカン対策必要:屋外でのテレカンをもっと快適にする装備が必要(PCを使わずに簡単にできる方法)
というわけで、次回のバイク旅&リモートワークな日程を検討中です。