マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

総走行距離2,500km -- テレワーク・デイズを北海道で試す

7月23日(月)~27日(金)は、「テレワーク・デイズ」と称して、全国的にテレワーク(ってなんかなじまないですねー。リモートワークと書きたい)を推奨する運動がありました。この日程をを含め、10日間ほど北海道にいる予定になっていたので、勝手に「テレワーク・デイズ」を実践してみたので、ログ的にまとめておきます。

テレワーク・デイズとは

昨今の「働き方改革」の流れの運動だと思っていたのですが、トリガーとしてはオリンピック対策のようですね。詳細はこちらに。

teleworkdays.jp

サイトを見ると、総務省厚生労働省経済産業省国土交通省内閣官房内閣府とかなり広範な組織が音頭取りになっています。昨今のサマータイム騒動でも感じるのですが「東京」オリンピックがトリガーのことを、なぜ全国に展開しようとするのか理解に苦しむところもありますが、リモートワークが普遍的になるのは良い事かなと思います。ただし、リモートワークを全員に強いるのは、あまり健全な働き方ではないのではとも思っています。昨年のJAWS DAYSで、倉貫さん、古賀さん、大石さん等とパネルディスカッションさせていただいた時も強く感じたところですね。

stilldayone.hatenablog.jp

全員がリモートワークをする必要はないが、リモートワークを希望する社員がいる場合は対応可能になっていることが、で今後多様な労働力を「確保しなければならない」企業には必要な要素だと思います。

テレワーク(リモートワーク)ログ

以下に、今回のログを日ごとにまとめておきます。

Day1:7月20日(金)

リモートワーク初日はテレワーク・デイズ前週の7月20日・金曜日からスタート、まずは札幌で開催された #JBUG に参戦です。ヌーラボの誇るプロマネツール、Backlogのユーザーコミュニティの札幌でのキックオフミートアップ、でした。

togetter.com

最後はススキノで〆。次回の #JBUG 札幌は10月開催予定です!

 

Day2:7月21日(土)

チェックアウト遅めのホテルだったので、朝はホテルで一仕事。いつものことですがホテルのWi-fiの遅さが気になり始めました。このままだとWeb会議のときにパフォーマンスが落ちるのは間違いなし、ということで有線LAN接続を多用するように。

この日は札幌のエコモットの皆さんとのキャンプ予定だったので、午後は仕事なしで移動。何気に、北海道では初テント、でした。

 

Day3:7月22日(日)

アサイチで、一時間ほどのテレカンでした。キャンプ場でもスマホ一つでミーティングできるとはいい時代になりました。電源問題も、今どきのバイクは電源ソケットを使っての充電もOK。が、この時にかなりパケットを使ったようで、あとでデータチャージする羽目に。

この日のリモートワークはこれまで。ルート確認して襟裳岬~帯広経由で、札幌戻りのコース。Google Mapsもいいけれど、紙の地図は雰囲気でますねー。

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Day4:7月23日(月)

全国的には、この日がテレワーク・デイズの初日=Day1。前日入りした札幌のホテルでランチ以外は外に出ずにリモートワーク。テレカンが多いと、やはりホテルの部屋のほうが室外よりも楽ですね。せっかくホテルにいるので洗濯もこなします。

夜は、札幌で早くも3回目となる #CMC_Meetup 。この日も200近いツイートをいただく熱気ぶり。どのセッションも北海道での皆さんの実践に基づいた示唆に富むお話(しくじりネタもあり)でよかったですが、とりわけ最後のNPOの方のお話が非ITでもコミュニティマーケティングが効果あることを証明してくれたように思います。当日の模様は、コチラのツイートまとめで。

togetter.com

Day5:7月24日(火)

この日は、バイク初ツーリングが北海道(!)な友人と苫小牧で落ち合って、日勝峠を超えての帯広行きの行程。ホテルがレイトチェックアウトだったので、できる範囲の作業をホテルで終えてから苫小牧港へ。昼過ぎにフェリーターミナルでハーレーな友人と合流。

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ここから日勝峠を目指します。

日勝峠手前でGS休憩しているところで、たまたま北海道に来ていた別の友人が近くにいることがわかり合流。お互いの位置がわかるFacebookっていろいろと凄いですね。

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ここから、3台揃って日勝峠へ。2年前の大雨の爪痕がまだまだ残るルートですが、道路はほぼ完全復旧している感じで、峠越えながらハイペースで走れるコース。

日勝峠の展望エリアでは、雲と山の合間から日が差す、幻想的な風景も。

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そんな景色をバックに、ここでテレカンに入らなければいけない友人1名を残して、2名先行で帯広へ。

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こんな峠でもテレカンできる、今のモバイルネットワークはすごい(けど、逃げられないですね)。

帯広では、十勝ハーブ牛で有名なノベルズグループの情シス担当の方から、最新の農業×IT動向についてお伺いする食事会。実際に話を聞くと、特にIoT周りの運用の難しさも聞けてすごく理解が深まりました。また、牧畜の現場がこれだけIT導入に前向きなのも、実際に当事者から聞くと迫力がありますね。これも現場に行く醍醐味。

Day6:7月25日(水)

水曜日は、ほかの友人たちはバイクでそれぞれの目的地へ。私は翌日が日中テレカン三昧&夜は札幌でミートアップなので、この日のうちに札幌のホテルに戻るのが主な行程。お昼ごろにテレカンが一つあるだけのゆとりのスケジュールのはずでしたが、、、 なんと目的のSAが工事中でテレカンできるスペース確保ができず、あわてて高速出口まで移動。

Hangoutも遅延なく良好な環境。が、ここでまたデータが枯渇してチャージする羽目に。

ホテルに着く前に、家電量販店に立ち寄ってHDMIケーブルと巻き取り可能な有線LANケーブルを調達。これで有線LAN環境も盤石(ホテルによっては備え付けのケーブルが短かったり、ツメが折れたりしている)ですし、ホテルの液晶テレビをPCのセカンドモニターとして活用可能に。

Day7:7月26日(木)

朝から、ホテルのTVをモニターにしてテレカン。何気に音がTVのスピーカーを使うので臨場感出ますね。この日公開になったYouTubeコンテンツもチェックしましたが、TV画面で自分を見るとやはり気恥ずかしい。

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夕方にホテルを出て、市内のミートアップ会場に。今回はNECソリューションイノベータさんのご協力で、カフェ仕様なおしゃれ会場での #JP_Stripes 札幌 Vol.2

togetter.com

セッション後半には、根室まで足を延ばしていたはずのバイク乗りの友人が、ヘルメットで乱入セッションをするなど。今回も盛りだくさんの内容。

最後はススキノのいそのかづおで〆ました!

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Day8:7月27日(金)

この日もレイトチェックアウトを利用して、朝だけ3時間ほどリモートワーク。相変わらず有線LAN最強です。

昼ごろにホテル出発して、札幌から中山峠、ニセコを回って、牡蠣小屋経由しての追分ソーランラインで夕陽を見つつ、函館に滑り込む下道オンリーの行程。このルートは走りごたえありましたが、函館についた時の満月が素晴らしかったですねー。ただ、スマホだとその美しさが撮れないのが残念。

Day9:7月28日(土)

函館から大間までフェリーで渡り、下北半島の大きさを堪能する行程。なので、リモートワークはフェリーの中のみ。Wifi&電源完備でテーブルもあり、結構と快適でした。

 

フェリーはネットワークさえつながれば、いい仕事環境になりますよね。とはいえ長距離フェリーは陸地からの距離もあり、4G/3G回線がつかみにくいので、ぜんぶフェリー側でWifi完備にしてほしいところ。

フェリー到着後は大間のマグロを堪能して、本州最北端で記念撮影からの恐山、その後尻屋崎で寒立馬に会いつつ、三沢を抜けて高速へ。ホントは盛岡あたりで投宿したかったのですが、宿が全然なくて北上まで足を延ばしての宿確保。でも、冷麺はちゃんと押さえておきました。

 

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Day10:7月29日(日)

朝、チェックアウトギリギリまでホテルでリモートワークしてから出発。ちなみにギリギリまで書いていたのはこちらの月報でした。次回こそ、もっと早く書こう。

stilldayone.hatenablog.jp

この日は横浜に帰るだけですが、どうしても見ておきたかった陸前高田方面へ。見た人も多いと思いますが、1棟残された団地の残骸と、奇跡の一本松は訴えかけてくるものがありますね。

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https://www.instagram.com/p/BlzPEkYBK7h/

The Ipponmatsu.

陸前高田からは仙台方面へ抜けて、フクイチ横を抜けて常磐道で都内へ。

途中、友人のパニガーレV4の出迎えを受けるというサプライズで今回の旅も終了。ちなみにちょっと試乗させてもらったパニガーレV4はウルトラスムースなバイクでした。峠で乗るとこれはかなり早く走れそう。後ろのKTMと比べると、そのコンパクトさが際立ちます。

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そのままランデブー走行で、首都高をナイトランしつつ東名川崎インターまで。というわけで、走行距離約2,500kmでの自分的テレワーク・デイズは無事終了しました。

まとめ:バイク旅でのリモートワークは現実的か?

仕事量にもよりますが、可能だと思います。ホテルカンズメ日は全く問題ないですが、移動主体の日も3~4時間は作業時間を確保できます。もちろん、寝る時間を削ればもっとできますが、それは旅の楽しさをスポイルするので意味がないように思います。

なので、バイク旅の間の仕事を3~4時間にセーブできる #半分仕事 モードが可能であれば十分アリですね。

最後に、今回のバイク旅でのテレワーク・デイズにおける個人的な学びを書いておきます。

  • ホテルでのリモートワークは朝にすべし:夜より朝のほうがチェックアウト時間まで集中できるので効率的(特に朝風呂あとはやる気スイッチが入りやすい)
  • 日中はスマホへの依存度高し:防水対策した梱包からのPCの取り出しが面倒なので、道中はスマホでできる範囲しか仕事は難しい。道中は電話でも済むぐらいのライトなミーティングにするか、先方の期待値調整をしておくことが無難
  • 有線LAN最強:ホテルは有線LANのほうがパフォーマンスが安定しやすいのは、どこのホテルでもほぼ同じ傾向。LANケーブルを携行しましょう
  • データプランの見直し:スマホでの直接のテレカンや、場所によってはテザリングも多用するので、場合のよってはデータプランは見直し必要
  • Google Hangouts Meet、Facebookメッセンジャー、Zoomで違いなし:テレカン環境はいろいろ試しましたが、どれも遜色なく使えますね。ネットワークがそこそこちゃんとしていれば、どのツールを使っても問題なさそう
  • HDMIでホテルテレビを2ndモニターに:最近のホテルのテレビは必ずHDMI接続があるので、HDMIケーブを携行しましょう
  • 屋外テレカン対策必要:屋外でのテレカンをもっと快適にする装備が必要(PCを使わずに簡単にできる方法)

というわけで、次回のバイク旅&リモートワークな日程を検討中です。