マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

JP_Stripes 初年度活動記(または、しましま団全国縦断記)

このブログは、Stripeアドベントカレンダー 12/18分のエントリーです。
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先日の12月16日に松山で行われた JP_Stripes in 松山キックオフで今年のストライプのユーザーミートアップは一旦終了です。ということで、この1年(実質10か月)の歩みをまとめてみました。

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記念すべき第一回の集合写真。斜め12度に手をあげるキメのポーズもこの回から

ファーストピン、ロゴ、ハッシュタグ

今年からStripeの日本でのマーケティング業務をサポートすることになったわけですが、このサービスの良さを広く伝える器としてコミュニティの立ち上げを行うことをこの1年のメインミッションとして進めてきました。

ちなみに自分が直接立ち上げに関わるコミュニティとしては、Adobe時代のFxUGAWS時代のJAWS-UG、昨年個人として立ち上げた CMC_Meetup に続き、4つ目のコミュニティ立ち上げということになります。

コミュニティを立ち上げる際に重要なのが、コミュニティのリーダーとなる人たち。初めの2か月はとにかくお客様にお会いして、Stripeのドコを気に入っていただけているのか、コミュニティがあればどんな場を期待するのかをお伺いするとともに、コミュニティリードをしていただけそうな方々を見つけ出すことに注力しました。このコミュニティリーダーの人たちが、その後多くの参加者を生み出すので、よく私はボーリングに例えて「ファーストピン」と呼んでいます。

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ファーストピンについての情報はこちらの記事も参考にしていただければ。

そして、ファーストピンと同様に重要になるのが、「コミュニティに参加している」感を高めるハッシュタグ ( #JP_Stripes ) とロゴ(ストライプにちなんでしまうまがモチーフ)。この3つを揃えて、いよいよ初回のミートアップ開催へと臨みました。

アウトプットが重要

初回はユーザーさんであるTokyo Otaku Modeさんのオフィスを借りての開催。3月22日(水)でしたから、準備期間は2か月位でのスタートということになります。

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Stripeからも最新情報についてお伝えはするのですが、場所を提供いただいたTokyo Otaku Modeさんをはじめ、ビットジャーニーさん、ソラコムさん等、実際にStripeを触っている、実装している人のハナシがメインのカタチで行いました。現在もこの「利用者からのアウトプットが中心」というフォーマットは変わっていません。

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こちらがこの松山までの開催の回数です。東京で5回、京都で3回、大阪で2回、福岡、神戸、松山が各1回でミートアップの回数は6都市で計13回となっています。今年3月に立ち上がったコミュニティとしては、なかなか良い拡がり方だと思います。

特に重視していたのが、このコミュニティから発信されるコンテンツの量です。結果、のべ300名近いエントリーに対して、スピーカー(LT含む、Stripeの講師は除く)がのべ52名と、実にエントリ―の20%弱の方が情報発信側に回っているのは、コミュニティマーケティング的には非常にいい数字になっていると思います。このペースは、今後も維持したいですね。

また、直近のミートアップでは新規参加者が50%近い会も結構あります。コミュニティを拡大していくうえで、一定数(30%以上は欲しいところ)新規参加者がいることが重要になりますので、今のところいいカタチで拡大していっていると思います。

ちなみに、参加者数の推移やサイトPVの推移、新規参加者数をトラッキングするために、イベント告知のプラットフォームはイベントレジストに統一しています。イベントレジストでは、こうしたコミュニティ管理者がKPIとして設定しがちな数値を取りやすいように、いろいろと機能強化されているので、今後も期待大です。

info.eventregist.com

What's NEXT?

年明けには、中国地方で初となる広島でのキックオフや、福岡での第二回目などの開催も控えていますが、こうした開催地の拡大や開催頻度の向上だけでなく、「自走する」コミュニティへ向けて、サポートをしていきたいと思います。既に、大阪や京都のミートアップではStripeのメンバーが参加しなくても、コミュニティメンバーだけで開催できるようになってきているので、こうした自走化をもっと進めていきたいですね。とはいえ、私も東京に限らず全国のStripeユーザーの方ともっと交流したいので、結局は押し掛けてしまうかもしれませんが(笑)。

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その土地のものをいただくのも楽しみだったりします。

このブログを見て、JP_Stripesに参加してみたい、自分が住んでいるエリアでもJP_Stripes を開催してみたい、という方がいればぜひFacebookグループにご参加ください。決済のデジタル化はいたるところで進んでいますが、Stripeをそれを実現するうえでとても便利なプラットフォームの一つだと思いますので。

まずはJP_Stripes に参加して、その良さを感じていただければと!

eventregist.com

 

Stripe本社にいってきた

このブログは、Stripeアドベントカレンダーの12/7担当分です、
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先日、サンフランシスコのStripe本社に行く機会がありました。Stripeのサービス紹介はあっても、なかなかオフィスや社風についての紹介が少ないと思いますので、こちらのブログで紹介してみます。

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 ※受付近くにある、Stripeが拠点をもつ国をモチーフにした絵画の数々

ヨコ長スタイルが流行り?

オフォスの場所は、サンフランシスコジャイアンツの本拠地として知られるAT&Tパークのすぐ隣にあるCHINA BASINのビルにあります。

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右がAT&Tパーク、左がオフィスが入っているビルです。このビルの特徴は、ヨコにすごく長いこと。約1/4マイルって言ってましたから、400m近くあることになりますね。オフィスはその長さ400メートルのフロアを丸々使った超フラットなレイアウトです。元々はDropbox のオフィスだった模様。そして、Powered by StripeなライドシェアのLyftも同じビルにはいっているようです。

最近は、こういう横に長いオフィスが流行りなのか、ロンドンのGoogleの新オフォスもこんなヨコ長のビルのようです。

www.businessinsider.jp

この長いフロアにオフィススペースとカフェテリアがそのままつながっていて、そのほかにもソファーコーナーも沢山。よく見ると、自分の机で作業するよりも、ソファーやカフェテリアで仕事している人のほうが多いように見えました。リラックスして作業するのを好むんですね。このあたり、自分がかつて所属したAdobeAmazonのHQのレイアウトとはだいぶ違います。(AdobeのHQは全員個室だった!)

我々のミーティングも、カフェテリアで。

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通勤に便利な立地

AT&Tパークの隣、と書きましたがその反対側はカルトレインのサンフランシスコ駅(4th & King sts.)になります。この近くは、AdobeのSFオフィス(旧マクロメディアHQ)があるところで、Adobe時代にも何度か行ったことのあるエリアです。その当時はちょっと治安の悪いエリアのイメージでしたが、再開発されてすっかりきれいになってましたね。このカルトレインに加えて、Light Railとストリートカーが走っているので、サンフランシスコ市内からだけでなく、もっと南のエリアからも通勤しやすい環境かと。

私は今回ピア39近くのホテルに宿泊していたのですが、そこからストリートカー一本でいけました。すごく便利。

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 尚、朝のカルトレインの駅はこんな感じ。日本ほどではないですが、それなりにラッシュアワーはあるようです。

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 デザイン重視

うまく伝えられる写真がないのですが、オフィスが全体的にセンスよいテイストなんですよね。デザインというかUXというか、そういうものの重要性を会社が理解している感じです。APIや実装のシンプルさにもつながるDNAのような感じでしょうか。前職のAmazon だと「Frugality(質素倹約)」という考え方がデザインやオフィスレイアウトにも一貫して適用されていたのですが(最近できた新しいシアトルHQのビルは違うかも)、Stripeはデザインや色使い(でも華美な感じはない)に一貫したポリシーを感じますね。下は記念写真的に撮ったレセプションでの一枚。ちなみに受付の人も「ワタシ、ニホンゴチョトデキル」的に、日本語でフレンドリーに対応してくれました。

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オフィスだけでなく、Tシャツなどにもこうしたストライプテイストが表れてますので、日本でのミートアップの際はTシャツやステッカーもなるべくお持ちするようにしますね。

直近の日本でのミートアップの予定はコチラをご覧ください。

eventregist.com

番外:

ちょうどサンフランシスコに行った時期が、スーパームーンと重なってました。夜景もきれいでしたね。今回は3泊のショートステイでしたが、次回はもう少し長めに滞在できればと。

https://www.instagram.com/p/BcSz_wLjxTX/

Super moon at Bay Area.

 

 

 

 

パラレルキャリア月報 - Nov 2017

2017年11月の活動月報です。例によって社内打ち合わせや、クローズドなセッション等は抜いています。今回は、海外含め割と移動が多めでしたが、その分多くのインプットをいただきました! そして、こんなケーキも。

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サマリー

今月のハイライトは、昨年立ち上げたコミュニティマーケティングを考えるコミュニティ = CMC_Meetup が1周年を迎えたこと、そのコミュニティマーケティングについての連載インタビューが出たこと、そして古巣のAdobeAWSのフラッグシップイベントに立て続けに参戦(Adobe MAX Japan → AWS re:Invent)したこと、ですね。コミュニティマーケティングついては、昨年時点ではほとんどキーワードとして取り上げられることがなかったことを考えると、CMC_Meetup が一年続き(東京開催×7、京都開催×1、福岡開催×1)、Webメディアにインタビューが掲載されるまでになったのはこの考え方が着実に拡がっているエビデンスになるかと思います。

あとは、「パラレルキャリア」軸でお声がけをいただくことも多くなりました。JAWS Festa でのパネルは今後のパラレルキャリアの進め方のヒントになる話が沢山聞けたのも収穫でしたね。また、にっぽんのマーケターさんにも私の「パラレルキャリア観」について取材をいただきました。該当記事はコチラ:

nipponmkt.net

登壇ログ

11月の登壇セミナーや公開資料はコチラ

11/4(土) JAWS Festa 2017 [Still Day One]

jft2017.jaws-ug.jp

今回は初の四国開催となったJAWS Festa。ブログにも書いた通り東京からバイクで駆け付けたのですが、私だけでなく多くの方が自腹で四国まで集まっていただけるのは、このコミュニティの「自走感」が感じられて嬉しいです。

今回はVRネタと、働き方改革ネタの二つのセッションに登壇。

www.slideshare.net

ASCIIさんで、セッション内容も記事にしていただいています。

ascii.jp

 パネルディスカッションの進行スライドはこちら。

www.slideshare.net

こちらのパネルでは、「リモートワーク」と「副(複)業」はわけて考えるべき、というのが共通した見解でしたね。リモートワークについては、パネルに参加いただいたソニックガーデン・倉貫さんのこちらのブログが参考になるかと。

kuranuki.sonicgarden.jp

11/10(土) Developer Sapporo 2017 [StillDayOne]

www.devfesta.jp

既に雪の舞う北海道に上陸。このDeveloper Festa は歴史の長いイベントで、AWS時代も講演者を手配させていただいていたのですが、自分が登壇するのは初めて。で、クラウドビジネス創世期に同じ戦線にいた方々ともご一緒する場になりました。記念に札幌某所の地下基地にてパチリ。

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私のセッションでは四国と同じくVRネタで。Web系のデベロッパーにはARよりも先にとっつきやすいテクノロジーだと思うので、ぜひ実際にVRアプリ作成までトライいただきたいところです。

www.slideshare.net

11/14(火) INEVITABLE ja Night #2 [Still Day One]

cloudplatformonline.com

Googleさんでシリーズ化していただいている「不可避な流れ」を語るナイトセッションシリーズ。2回目の今回はAIにフォーカスしたお話しでした。私のパートはgumi の代表である国光さんとの対談。AIの使いどころとして、「エモーショナルな判断」をする分野への適用と、RPAに代表されるプロセスの自動化における「正しい判断」をする分野の二つに大別されそうな話をさせていただきました。この対談内容はlogmi でも公開される予定なので、お楽しみに。

www.slideshare.net

11/19(日) Web祭 [ヌーラボ]

webmatsuri.kktix.cc

ヌーラボでサポートしている台湾・高雄市で開催されたWebデベロッパー向けのカンファレンス。実は台湾での講演には縁があって、過去2回ほどセッションを持たせていただいたことがあるのですが、いずれも台北での開催でした。今回、はじめて高雄のデベロッパーの皆さん向けにお会いしたのですが、皆アツい感じでしたね。会場は午後イチからAfter Partyまで結構長丁場だったのですが、多くの方が遅くまで参加していただけてました。私はコミュニティのハナシをさせていただいたのですが、台湾の人にもこのSell throght the Communityの考え方は受け入れやすいようです。

www.slideshare.net

Web祭のFacebookページがこちら。漢字で書かれているのでなんとなく読めますね(笑)。

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来年もきっとあると思いますので、台湾・高雄のデベロッパーにリーチしたい企業の方は、ぜひご連絡を。運営側とおつなぎします。

11/22(水) ABEJA Cloud AI Night #1 [ABEJA]

eventregist.com

ABEJAで11月から新たに始めたカジュアルミートアップイベント。初回はABEJA Platform が求められる背景についてスライドでご紹介させていただきました。ABEJA社内のエンジニアやRettyさんからのゲストスピーチもあり技術的にも深い会だったかなと。

www.slideshare.net

11/24(金) CMC_Meetup Vol.7 [CMC_Meetup]

eventregist.com

サマリーでお伝えした通り、CMC_Meetup の1周年記念となるミートアップ。今回150名分の参加チケットがSold Out するなど、これまでで最大の申し込み者、参加者数でした! 私のほうでは一年を振り返る的なご紹介と、

www.slideshare.net

コミュニティの「招かれざる客」問題についてKDDI ウェブコミュニケーションズの山田さんとの掛け合いセッションをさせていただきました。「招かれざる客」問題は、皆さんの関心が非常に高かったので、どこかで深堀したほうがよさそうですが

  • 飲食目当て  →500円でよいので「有償化」することでほぼ排除可能
  • 個人向け営業 →事前にお断り明記+現行犯逮捕 が現実的な対応
  • 粘着系    →塩対応

というのが大まかな対処方法としてお話しさせていただきました。こちらのスライドはちょっとカンベンしていただければと。

この回はツイート流用も多く、開催時間中はツイッターのトレンドで2位に入った模様。ツイート内容はこちらのまとめでご覧いただけます。

togetter.com

また、こちらのチャットワーク・藤井さんによる「運営チーム側から見たCMC_Meetup 成長記」は、コミュニティを運営している皆さんの参考になる素晴らしい資料かと。

www.slideshare.net

11/28(火)Adobe MAX Japan - VRセッション [InstaVR]

www.event-web.net

10年ほど前の、Adobe MAX Japan初開催の時は、Adobeの「中のヒト」として関わっていたイベントですが、今回初めてスピーカーとして登壇。それにしてもAdobe製品のVR対応機能はここのところ急激に進化していますね。

 

11/28(火) ABEJA Cloud AI Night in AWS re:Invent [ABEJA]

eventregist.com

ABEJA Cloud AI Night をre:Invent期間中に、ラスベガスでも開催。これに間に合うために、前述のAdobe MAX Japan 終了後に急いで米国に出国。乗り継ぎもタイトでしたが、何とか間に合うことができました。

 

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今回はディナーを兼ねた有償イベントだったのですが、60名近い方にご参加いただき熱量高い会合となりました。今回はスライドは使わずに最後のほうで「なぜABEJAがクラウド上でディープラーニング実行のためのプラットフォームを出すのか」についてお話しさせていただきました。翌日のre:Inventのキーノートでは、IoT/AI周りで怒涛の発表があったわけですが、その前にこのお話ができてよかったと思います。(その後だと、先んじてトライしている感が伝わらなかったかも)

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これを機にABEJA Cloud AI Night のFacebookグループも立ち上がっていますので、AI、ディープラーニング関連にご興味ある方にもご参加いただければと。

その他メディアでの露出:

にっぽんのマーケター:コミュニティマーケティングインタビュー記事

nipponmkt.net

nipponmkt.net

nipponmkt.net

番外編:You are what you eat :-)

松山にて

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長門にて(喜楽)

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小樽にて(おたる政寿司)

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札幌にて(だるま)

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台北にて(欣葉)

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高雄にて(高雄婆婆氷)

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ラスベガスにて(Delmonico Steakhouse)

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最後に、ラスベガスの居酒屋でのAWS OB(含むOB予定者)との会合。東京でもなかなか会えないメンバーで、パチリ。

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「不可避な流れ」を取り込むAWS -- re:Invent 2017参戦記

今年のre:Invent 2017に初めて「Attendee」として参加してきました。昨年参加をスキップしたので、2年ぶりの参加となりましたが、その規模と内容がかなり進化していたので、所感をまとめてみます。

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今年は会場もSANDS EXPOだけに収まらずARIAやMGMにも拡張され、参加者が43,000人、日本からの参加者も1,000名を超える(聞いた話だと1,400名にもなるらしい)規模に大きく拡大していました。ただ、単に規模を拡大しているだけでなく、その発表内容も更に厚み(というか凄み)を増していたというのが正直な感想です。

AR/VR、IoT、そしてAIでエコシステムの中心を狙いに

AWSGoogleが提供する「クラウド」が生み出したエコシステムが、現在のビッグデータやモバイルのエコシステムを形成し、更にその先にVR/AR/MR、IoT、AIのエコシステムができる流れを生み出している、というのはここ最近私がいろんなところで、以下のスライドで「不可避な流れ」として紹介している話ですが、

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この文脈では、あくまでAWSはそのVR/AR/MR、IoT、AIのエコシステムのベースとなるクラウド環境を提供しているイメージでした。ビッグデータ。モバイルのエコシステムの時に、Fire Phoneが”失敗”となっているので、その思いが強かったように思います。今回はAndy Jassy CEOのキーノートに先んじて、VR/AR作成のためのサービス、Amazon Sumarianを発表したのを皮切りに、

aws.amazon.com

キーノートの中ではIoT、AIまわりの新サービスを続々と発表。特にDeepLensやSageMakerを見て思ったのは、AWS自身がIoTやAIのエコシステムの中心=プラットフォーマーになろうとしている動きです。これについては多くのメディアも誌面を割いて取り上げています。

www.businessinsider.jp

jp.techcrunch.com

AWSを既存の「カテゴリー」で理解してはいけない

周りの参加者に聞いても、DeepLeansのようなハード込みのサービス提供はインパクトが強いようでしたが、それは「AWSクラウドベンダーで、ハードウェア提供はメインではない」という周りの勝手なカテゴリー付けの枠に収まらない発表だったからだと思います。でも5年以上前に、世の中がクラウドベンダーをIaaS/PaaS/SaaSベンダーに「カテゴライズ」したがっていた時から、AWSはそうした外から見た枠に自身を押し込めることなく、顧客の求める(ちょっと先の)サービスを提供し続けてきた会社です。今や、AWSを「IaaSベンダー」と表現する人は業界にはいないと思います(まだ言っている人がいれば、ちょっと現状認知ができていないと思わます)。そもそもAWS(というかAmazon自体)を「既存のカテゴリー」で理解しようとすると、本質が見えなくなります。何がこれからの主流となる用途なのか、それを誰よりも早く見極め、そこにサービスを投入し、素早いフィードバックループでサービスの改善と拡充を図る -- 結果としてその分野のプラットフォームの位置を得る、というのがAmazonのDNAなわけです。7年AWSにいて、そうしたDNAはよくわかっていたつもりでしたが、今回は改めてその徹底ぶりを目の当たりにした感じです。

インターフェースとしての音声の重要性

既に、こうした動きは皆さんAmazon Echo/Alexaをめぐる最近の動きで体験したばかりだと思います。一般には「スマートスピーカー」という商品として認知されているAmazon Alexaですが、これこそが今後人間が「サービス消費」するうえで重要となる音声インターフェースのプラットフォームを取りに行っている(そして世界で一番大きなエコシステムを形成しつつある)動きであることは、今となっては誰もが認めるところだと思います。そしてそのプラットフォームは当然AWSビジネスにも深くかかわってくるわけです。「AlexaはAWSの範疇じゃない」とか分けて考えていると、こうした大きな流れを見逃しがちなので、注意が必要ですね。

www.businessinsider.jp

AWSは市場創造者でもある

というわけで、「AWSがすべてを飲み込む」的に書いてきましたが、逆に言うと新たな市場創造者(時には拡大者)であるとも言えます。今回、AWSが発表してきたVR/AR、IoT、AIAWSが本格参入してきたことで、今後成長間違いなしのマーケットと認知された、と見るべきです。この拡大する市場で、どのようにPlayするかが、今後多くのIT系ベンダー、サービス事業者、IT利用企業にとって重要になるでしょう。

今回のre:InventはABEJAとして参加してきたわけですが、このIoTやAI(特にDeep Learning)市場が拡大するというのは、大きなチャンスとなるものととらえています。来年の2月には、国内のDeep Learning 事例を多く集めたイベントもABEJAとして準備していますので、ご興味ある企業の方はぜひお越しいただければと。

six.abejainc.com

皆で、この「不可避な流れ」を楽しんで行きましょう!

※追伸

re:Invent は運営側でなく、参加者側で行くべきものということを今回身に染みて感じました(笑)。心労もなく、今ままで一番楽しめたre:Inventになりました。運営のAWSの皆さまに感謝です!

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JAWS Festa 2017 に(バイクで)参加してきた話

11/4に四国・松山で開催されたAWSのユーザーコミュニティイベント、JAWS Festa 中四国 2017に参加してきました。昨年は自転車で参加東海道53次沿い)したわけですが、

stilldayone.hatenablog.jp

今回は更に長距離かつ「海外」ということで自転車は断念(笑)。バイクで向かってみました!

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いざ、乗船

はい、自走で高知までと思ったのですが、会場につかないという不測の事態は避けたいので、雨で移動が難しくなるなどの不確定要素は減らしたいもの。ということで、木曜日の仕事が終わってからそのままお台場の先のフェリーターミナルへ。夜にバイクと一緒に乗船すれば、翌日の昼すぎには四国・徳島につくというナイスな行程。心配していた雨もなく(なら自走しろ、って感じですが)、東京湾の夜景を楽しみながらの出航です。

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ゲートブリッジを通過。

船内はきちんと仕切られた寝台に、海が見えるお風呂も完備。快適な船旅です。翌朝から紀伊半島近くを通るのでLTEもつながり、快適なオフィス状態。ここでJAWS Festaの資料仕上げてました。

 

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四国の幸を堪能

資料がだいたい出来上がったころに徳島着。お昼はかねてから行こうと思っていたTHE NARUTO BASEへ。

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タイミングよく、お店にオーナーの大関さんがいらっしゃってて、ITで地産外商を実現するシステムについてアツくレクチャーをいただきながらのおいしいランチを。写真はいただいた阿波金時豚の低温ロースト、うまし。

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こちらのお店は素材から厳選した調味料もスバラシイです、ホントに完熟したトマトから作るので、ケチャップだけでも美味しくいただけます。

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このケチャップや味噌、ドレッシングなどもお店で買えますよ。偶然、鳴門のほうまで来ていた妹夫婦(現在は高知在住)も合流しての、楽しい場になりました。最後に記念写真をパチリ。

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THE NARUTO BASEは、一次産業がありながらも既存の流通やビジネスの壁を突破できない課題先進県な地方エリアにとってとても有効なモデルだと思います。考えてみれば、大関さんにも四国で開催されるJAWS Festaでお話しいただければと良かったですねー。

さて、一路松山へ。徳島からは高速も空いていて、2時間走るくらいで着きます。松山ではJAWS Festa前夜祭あぶれ組と合流して、瀬戸内の地物(厚切りと薄造り)をサカナに一杯。

 

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Art/Play/Work/Labor

さて、四国に渡ったのは飲み食いに来たわけではなく、イベント参加がメイン。ということで翌日がJAWS Festa 本番。オープニングはフジテックCIOの友岡さんの基調講演から。いきなりスライドに自分が出てきて苦笑。

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自分がこうした人と人とのブリッジになっているとしたら嬉しいですね。友岡さんのお話しはキャリアや仕事観の上で大変参考になったのですが、特にいいなとおもったのがこの「働く」4つの発展段階を示したピラミッド。WorkからPlayの段階にジャンプできるかどうかが、多くの人にとっての分岐点であることは間違いなさそうです。

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友岡さんの資料はコチラで公開されています。

www.slideshare.net

今回自分の登壇はVRのセッションと最後のパネルのモデレーターの二つ。VRのセッションも多くの方に参加いただけて嬉しかったです。特にWeb、モバイル系のデベロッパーの方は早めにVRに触っておくのはチャンスだと思いますので、喰わず嫌いにならずにトライいただきたいです。WorkではなくPlayな働き方を目指している人もぜひ。当日の資料もこちらに貼っておきますね。

www.slideshare.net

これからの働き方とは?

最後のセッションが、自分がモデレートするパネルディスカッション。パネリストにはサーバーワークス・大石さん、デジタルキューブ・小賀さんソニックガーデン・倉貫さんの3人の社長さんに加え、地元からはサイボウス松山オフォスで開発部部長を務める水戸さんといづれも経営、管理者側の方々をお迎えして、クラウドとコミュニティがこれからの働き方にどのように影響するかについてお話しいただきました。

興味深かったのは、4社とも現在はリモートワーク&副業(複業)OKながら、当初からそれを目指していたわけではなく、優秀な人を採用する、社内にとどめておく過程の中で必然的にこの形態になった、ということです。会場にいる方にもお聞きしたのですが、一度リモートワークがOKになった後に、再び禁止になった会社はないとのことでしたので、こうした働き方の多様化を認める方向は、優秀なタレントを社内に確保する上で「不可避な流れ」と言えそうです。

一方で、誰もがリモートワークや(特に)副業に向いているわけではない、というのも皆さん一致したご意見。実際、サイボウズさんやサーバーワークスさんは副業を持たず、オフィスに来る人が主流なようで、全員にリモートワークを強いるのは、よほどメンバーを選抜しないと(デジタルキューブさんはまさに”選抜”しているイメージ)難しそうです。友岡さんの基調講演にあった、

90分に及んだパネルディスカッションですが、要点をまとめるとこんな感じ

  • (4社とも)初めからリモートワーク&副業OKの会社を目指したわけではない
  • リモートワーク導入のきっかけは家族生活を重視する人(特に女性に多い)を採用する際に始まることが多い
  • 勤務者としては、リモートワークは一度始めると(いい意味で楽で)やめられない
  • 管理者として、リモートワーカーの評価やコミュニケーションにはより一層の透明性が必要
  • リモートワークと副業(複業)は分けて考えるべき。導入する時期や、求められる管理スキルが大きく違う
  • 複数のコミュニティに参加することで、自分の「市場価値」を知るきっかけになる。場合によっては採用にもつながる
  • クラウドがリモートワーク&副業(複業)しやすい環境を作り出しているのは間違いない

そういえば、フルリモートで始まったクラウドネイティヴさんが、「社員同士が集まれる場所や、自宅以外の働き場所が欲しい」という声からシェアオフィスを借りることになった流れも、今回のパネルの話と符合していますね。あと、クラウドネイティヴがトライしている「自己申告制給与」というのは、ソニックガーデンさんの「全員同一給与」というのと実は発想が同じで、いかに透明性を担保するか、というハナシだと思います。

というわけで、あわせて読みたいブログ↓

blog.animereview.jp

一応バイク旅なので

帰りはフェリーではなく、九州、中国地方を経由して自走で帰りましたよ。天気にも恵まれて楽しく走れました。総走行距離は1,700km位でしたね。さて、来年のJAWS Festaは何で行くか、今から作戦を練ってます(笑)。

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パラレルキャリア月報 - Oct 2017

月報をはじめてから、2か月目。2017年10月の活動サマリーです。例によって社内ミーティングや個別のビジットは含みません。一押しの写真は、某社でサポートしているコミュニティ支援の場での「毎日がハロウィン」な方との一枚を。これまで自分の活動はB2B&IT関係がメインだったので、こういう場は新鮮です。

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サマリー

10月は高知県とコミュニティリーダーの方々との橋渡しが、ハイライトの一つ。課題先進県と言われる高知を、従来の企業誘致や補助金制度とは違う切り口で変化させることができればと思っています。とりあえず、旬の「カツオ」の威力は絶大。 写真はカツオのタタキを使った「土佐巻き」(と、みょうがの田舎寿司)。

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高知独特のお酒の楽しみ方も、伝授させていただきました。

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まだまだ走り始めたばかりのプロジェクトですが、それなりの方々とセッティングさせていただいたので、次の動きが楽しみです。

あと、長い間懸案だった「名刺入れ問題」の解決策として、クラウドファンディングで良さげなものを入手しました。運用開始してまだ間もないのですが、そのうち使い勝手もレポートできればと思っています。

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登壇ログ

10月の登壇セミナーや公開資料はこちら。

10/4(水) CMC_Meetup Tokyo Vol.6 [CMC_Meetup]

eventregist.com

まもなく立ちあげ1年となるCMC_Meetup の東京での6回目のミートアップ。今回は新しく参加してくる方も多かったので、今一度コミュニティマーケティングのキホンとギモンをQ&Aを含めお話ししました。

www.slideshare.net

LTも充実のラインナップ。当日の模様や資料ダウンロードのリンクはコチラを。

togetter.com

10/5(木)ABEJA パートナーミーティング [ABEJA]

ABEJAとしては初めての登壇でした。内容は既存パートナー様向けなので非公開なのですが、新たにABEJAパートナーにご興味ある方はぜひご連絡を。現在、下記で発表したABEJA Platformを使ったAI案件の開発、インテグレーションができるパートナーを強化拡大中です。

www.abeja.asia

10/6(金) NTTデータイントラマート EWS(Enterprise Web Solution) 2017 [Still Day One]

イントラマート・中山社長より直々にご連絡いただいての登壇となりました。中山社長も最近注目している「コミュニティマーケティング」について話してほしいということで、セッションを持たせていただきました。「コミュニティマーケティング」の考え方は、経営層の方にも響きますね。

www.slideshare.net

例によって、名札の肩書問題に直面。 

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10/13(金) TGIF Meetup @ TECH LAB PAAK [Still Day One]

リクルートさんが運営しているスタートアップ向けのインキュベーション施設、TECH LAB PAAKでのスタートアップの皆さん向けのセッション。

今回は、皆さんから興味が高かった「アマゾン流組織の作り方」について。 

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 10/20(金) Red Hat Forum Tokyo 2017 | NETWORKING PARTY [Still Day One]

アフターパーティーでのトークセッションでお話してきました。レッドハットさん、最近はLinuxRHEL)というより、コンテナ技術のほうで存在感を増している印象です。

いただいたスイーツもロゴ入り!

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10/26 TECH PLAY CONFERECE SPEAKERS PARTY [Still Day One]

 8月に6日間に渡って開催されたTECH PLAY CONFERENCE 2017 の登壇者が一同に集まる場でした。もともとこのイベントはVRのエリアで出ていたのですが、ステージではAI周りも含めたパラレルキャリアだとお話ししたら、それに関していろいろお話しが。パラレルキャリアだと、どの立ち位置で認識されるかで話題がガラっと変わってくるので、面白いです。普段は聴講いただいた方からフィードバックをいただくネットワーキングが多いわけですが、こういう登壇者のみのネットワーキングも幅が広がるのでいいですね。

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 8月のVRセッション内容のレポートはコチラ。

techplay.jp

番外:You are what you eat :-)

安房小湊にて(いいとこ)

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京橋にて(山ト天)

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目黒にて(とんかつ大宝)

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川崎にて(ラーメン二郎

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渋谷にて(バッハ)

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某社のワイン会にて。Why Japanese People!

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10月も、ネットワークと体重が増えました!

The INEVITABLE -- AIへの流れは「不可避」か?

AWSクラウド卒業後に、「パラレルキャリア」を選択したのは、ブログや講演で何度かお話している通り。で、単に複数の会社で働くだけでなく、「どの分野」にパラレルに関わっていくか、も同じく重要なテーマでした。それを決めるうえでの参考書となっていたのが「インターネットの次に来るもの」(原題:THE INEVITABLE)。

この本を読んでから、エコシステムがエコシステムを産むんだな、と思うようになり、クラウド → モバイル / ビッグデータと続いた流れが、AI、仮想体験(VR/AR/MR)、IoT(と、決済)につながる、と言ってきたわけです。この考えをお伝えする上で、昨年から良く使っているスライドがコチラ。

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というわけで、AIは当初から関わりたい分野だったわけですが、このたびご縁があり、ディープラーニングのテクノロジーで世界に挑戦する日本発のスタートアップABEJAにもマーケティングディレクタ―として参画することになり、やりたいことにまた一歩近づくことに!

AIもパラレルキャリアも不可避

ABEJAへは今年の夏ごろから参画していたのですが、公になったのは代表・岡田さんによる9月のこちらの投稿から。

www.facebook.com

この投稿の後、結構聞かれたのが「パラレルキャリアを辞めて、ABEJAに就職したの?」という質問。パラレルキャリアは続かないだろう、とか、パラレルキャリアは一時的なモノで、いづれどこかに就職するだろう、思っていた人も多かったのかな?

結論から言うと、パラレルキャリアはAIと同様に自分には「不可避な流れ」に見えているわけで、これから増えていく働き方だと思っています。なので、パラレルキャリアは継続していて、新たにAI分野のABEJAが加わった、という事になります。もちろん、腰掛けではなく、本業の一つとしてABEJAのビジネス立ち上げに取り組みます。

自分の興味をアウトプットすることが重要

ABEJAとお話しがあってから急にAI推しになったわけではなく、例えば旅人修行中(パラレルキャリア開始前)だった去年の時点で、「AIと決済」に関わりたいと言っていたようです。

logmi.jp

決済分野へのかかわりは、1月から先んじてStripeへの参画で実現していたわけですが、ABEJAがパラレルキャリアに加わることで、希望するポートフォリオができたことになります。

また、4月にはTHE BRIDGEへの寄稿でも、「インターネットの次に来るもの」の一節を引用しつつ、AIへの流れの合理性を書いています。

「安価な並列処理機能とさらなるビックデータ、そして進化しつづけるアルゴリズムによるこの巨大な嵐によって、60年間もかかったAIが、あっという間に実現することになった。(中略)このクラウドベースのAIはわれわれの生活に深くかかわるものになるだろう」

thebridge.jp

自分がどこに興味があるか、何がしたいのか、は今の時代どんどん公言したほうがいいなというのが持論です。今回のお話しも、「AI分野へのラブコール」を去年からしていたのが、結果的に自分をそこに近づけてくれたと考えてます。

ABEJAでは何を?

ABEJAは、ディープラーニングに関する自社技術と、それを扱う優秀なエンジニアの組み合わせで、これまでも多くのお客様向けにソリューションを提供してきましたが、基本的にはお客様の要望に社内のエンジニアを投入して応える「受託」に近いビジネスモデルだったと思います。この自社での一気通貫モデルは社内にノウハウがたまる一方で、より多くのお客様にスケーラブルに応えるのが難しいという側面もあります。この社内にたまったノウハウをプラットフォーム提供というカタチで、パートナーの方々にも開放し、より多くのお客様に「AIの民主化」を届けるエコシステム型に転換する時期にあります。この転換を、マーケティングの立場から強力に推進するのが、当面のミッションということになります。また、若いチームメンバーにこれまでの経験や考え方をインストールしつつ(もちろん私も学びながら)、ABEJAのマーケティング組織、力を強化する、というのも並行して進めることになります。ABEJAとのAIエコシステム拡大に関心がある方は、ぜひお声がけ下さい!

AIへの流れを理解するイベント準備中

このAIへの流れを加速すべく、AIフォーカスの2つのイベントを来月から来年アタマにかけて準備中です。

INEVITABLE ja night 2

クラウド以降の「不可避な流れ」をテーマにした情報発信・共有の場を作りたいという私の思いを、グーグルさんにサポートいただき始まった”INEVITABLE ja night" というイベントシリーズ。来月11/14日開催の次回は、gumiの代表取締役社長・国光さんをお迎えして、起業家・投資家双方の視点でAIとビジネスの今後の関係について掘り下げていただきます。国光さんも、クラウド以降の流れをウェブ3.0と表現していて、AIやAR/VRへのビジネスの流れを必然ととらえている方です。

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※国光さん作成によるWeb1.0~3.0への変遷(出典:The BRIDGE)


ビジネスの最前線での視点をふんだんに盛り込みたいと思います。今から、どんな対談になるか楽しみです。特にビジネスの視点でAIに関心のある方に、ぜひご参加いただきたいですね。

cloudplatformonline.com

SIX 2018

もう一つが、来年の2/22にABEJAが開催予定のSIX 2018。これはABEJAが提供するテクノロジーやプラットフォームのみならず、AIを使って成功しているお客様やパートナーエコシステムの生の声が聴ける場として準備を進めています。かつて、AWSが事例を中心にクラウド導入への市場の信用を得てきた流れと同じように、What is AI?だけではなく、Why is AI?がわかる場になる予定ですので、AI導入やビジネスに関心がある方はSave the Dateを!AI分野でのキーパーソン、東京大学・松尾特任准教授の登壇もありますよ。

six.abejainc.com

イベントを通じてAIへの「不可避な流れ」を感じていただけると嬉しいです。