マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

「アレクサ、エコシステムを作って!」-- Alexa Day 2018 参戦記

おそらく日本では初めての、アレクサのユーザー、デベロッパーによる大規模カンファレンス Alexa Day 2018 が2月11日(3連休の中日)に神戸市で開催されました。

alexaday2018.jaws-ug.jp

私もこちらに登壇枠をいただいたので、東京からシアトルのコンビニに立ち寄って(笑)で参加してきました。
これは「コミュニティ主導」による、VUI(ボイス・ユーザー・インターフェース)のビジネスエコシステムが日本で大きく動き出したことを示す象徴的なカンファレンスだったの思うので、まとめてみます。

そもそも、アレクサ(Alexa)って何? という方はまずは、こちらの記事をご一読いただいてから進んでください。

wedge.ismedia.jp

 

地方/有料/コミュニティ主催で、300人来場と1,000を超えるツイート

まずこの事実がスバラシイですね。こうした大き目のユーザーカンファレンスは、人が集まりやすい東京周辺や、メーカーからある程度のサポートを得ながら実施されることが多いと思います。今回のカンファレンスは完全にこのパターンの逆を行っています。

  • 東京開催 → 地方開催
  • メーカーサポート → ユーザーコミュニティが100%運営(アマゾンはスポンサーにもいなかったはず)
  • 無料 → 有料イベント(当日:3,000円 ※営利目的ではなく会場費や印刷費等のコストへの充当用)

更に開催日は3連休の中日、とふらっと参加するにはハードルが高い要素が揃っていましたが、それにも関わらず神戸に300人以上の人が集まってのカンファレンス開催。もし、東京開催でメーカーサポートも(告知や運営で)それなりに受けていたら、おそらく800~1,000人位集めることも可能だったと思います。今回の300人の参加はそれぐらいのインパクトがあると考えてよいと思います。

 

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「ファーストピン」の集まりならではの熱量の高さ

セッション内容もパルコさんや大手SIによる金融機関向けの事例に始まり、自作Echo(kokexa)を作った個人デベロッパーの例やCerevo岩佐さんによるアレクサ(AVS)家電のお話し(家電メーカーの方必見の内容でした)など、カバレッジも広く、クオリティも高いものでした。

ascii.jp

 

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セッションだけでなく、参加者からの質問やコメントも多く、ツイート量は1,000を超える数字に。

togetter.com

実は、この「熱量の高さ」は、上記の3つのブロッカー(地方開催、メーカーサポート無し、有料)があったからこそ、醸成できたのではと思っています。東京で開催される無料イベントで、話題のアレクサがテーマであれば、大量の(私がワナビーズとよぶ)「クレクレ君」を呼び寄せてしまい、この熱気にはつながらなかったかもしれません。神戸への交通費、宿泊費をモノともせず(私ももちろん車代とか講演料とかいただいていません)、3連休の中日に参加という難易度の高い家庭内稟議を通し、アマゾンの出荷ポリシー(抽選制)によってまだ手元にEchoがない人が多いという壁の高さにもかかわらず、VUIの将来性=ビジネス性と、純粋にアレクサのテクノロジーとしての面白さにひかれて集まった人たち=ファーストピン(後述)だったからこそ、ノイズが少なくインプット、アウトプットを楽しめる場として機能したのではないかと思います。

コミュニティ拡大はたき火の熾し方に似ている

私はこうしたコミュニティが持つ熱量の拡大のステップを、たき火の育て方に例えて話すことがあります。ようやく火が付いた種火に供給しなければいけないのは、すぐに一緒に燃えることができる木(よくかわいた木、枯れ枝など)であり、間違っても乾いていない生木や草を投入してダメですよね。コミュニティの種火を「ロールモデル」だとすると、よく燃える乾いた木は「フォロワー」であり、投入するとケムリにしかならず火を消してしまう生木や草やクレクレ君=「ワナビーズ」というわけです。今回は種火と枯れた木がいいバランスで集まったことで、大きなたき火に成長した、というふうに見ることができます。

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このロールモデルやフォロワーの方々が、コミュニティ拡大のカギとなります。よく私がコミュニティマーケティングでお話する Sell through the community モデルをボーリングに例えた時の「ファーストピン」となるわけです。

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エコシステムの重要性

今回のAlexa Day 2018での私の登壇枠はパネルディスカッションでした。この中で「VUI関連のビジネスでは誰と組むべきか?」というお題がありました。私は以下のように答えました

  • 新しい技術やビジネスの立ち上がり時期は、誰が適切な相手かは「看板」や「資格」で判断できないので難しい=既存の方法ではマッチングしづらい
  • 一番いいマッチングシステムは、コミュニティ。初期にコミュニティに参加している人、企業はマッチング対象となりうる
  • コミュニティで良いアウトプット(発表、デモ、情報公開)をしていると、マッチング相手から見つけられやすい
  • このマッチングシステムの参加者が多いほど、よりニーズにあったマッチングが成立=コミュニティの大きさが、マッチングを加速

つまり、この当日参加している人や企業の中に、マッチング相手はいるし、こうしたコミュニティ、エコシステムがない技術や製品はマッチングが難しい=ビジネスの立ち上がりが遅い、ということになります。

このやりとりを現場で聞いていた、某東証一部上場企業CIOの方のツイートがこちら

 

ところでアレクサってそんなにいいの?

パネルでは「VUIは今後来るか?(ビジネスになるか?)」というお題もありました。私を含めた3人のパネリストは全員「間違いなく来る」と回答、もっというと3人とも「7-8年前に、あんなもの使えないという評価をされがちだったクラウドの立ち上げ期に似ている」という意味のコメントをしました。そう、クラウド以降の流れを見るとAIが絡んだVUIが普及するのは不可避な流れだと思っているのです。
なぜ、VUIが来ると思っているのか、私の理由は以下の三つです

  • 「自然」に使える:よくよく普段の生活を振り返ると、音声で何かを頼む(今は頼む相手が人間であることが多いですが)シーンがすごく多いですよね。むしろキーボードでしか入力できないシーンのほうが不自然とも言えます。キーボードフリーになると、ITリテラシーに関係なく、子供やキーボードに馴染みのない高齢者などの入力も受けられるようになるので、入力対象者がグッと広がることになります。「バリアフリー」的にもイイですね。
  • 「ながら」が可能:音声インターフェースはながら作業に向いています。料理をしながら、PCで作業をしながら、運転をしながら、機械の修理をしながら、などいわゆる手がふさがっている状態で利用できるという利便性だけでなく、何かの作業中でも「使ってもらえる」というのは大きなアドバンテージです。今、様々メディアやガジェットが24時間しかない人の時間の奪い合い(シェアの取り合い)をしているわけですが、VUIであれ他のものに時間を取られているところにもスッと入り込むことができます。時間の奪い合いの観点からすると、これは大きなアドバンテージです。
  • AIの「学習データ」としての価値:今、AIをめぐるプラットフォーム争いが激しくなっています。ここでこぞってプラットフォーマーが注目しているのが、AIを教育するための「データ」です。以前は、グーグルが「検索エンジン」という圧倒的なテキストデータを吸い上げる仕組みを使って優位に立っていましたが、取集データの範囲はテキストだけでなく、画像や映像へ広がり、それが音声にも広がっているのが現状です。なので、アマゾンのみならず、グーグル、マイクロソフト、アップルといったグローバルプラットフォーマーがどんどん「AIスピーカー」的な仕組みを出してきています。この世界的な投資が、VUIの新しい使い方を生み出し、普及が加速していくと思われます

ここまではVUIが今後来る! と私が確信している理由ですが、ではそのなかでなぜアマゾンのアレクサが優位と思っているか? それは前述した「エコシステム」をアレクサがいち早く構築しているからです。米国でのアレクサのエコシステムの大きさは、既に様々なメディアで伝えられている通りですが、日本でも言語対応やスピーカー発売でLINE、グーグルの後発(まだ出荷調整中ですし)であるにも関わらず、こうしたコミュニティのうねりがいち早くみられるというのは、現時点で競争優位になっているといえるのではないでしょうか?

What’s next?

今回のイベント主催側には、実は「アレクサユーザーグループ」的な名前のコミュニティは存在していません。アマゾンのクラウドサービス AWSのユーザーコミュニティである JAWS-UG のメンバーのなかで、このアレクサに可能性を感じた人や、既にビジネスとして取り組んでいる人たち(この日本最大のクラウドユーザーコミュニティ:JAWS-UGがアレクサのコミュニティの母体にある、というのは日本では大きな強みとなっているわけです)が中心メンバーとなっています。普段の勉強会や情報共有を通じてアレクサに関する情報を過去1年以上発信し続け、特に発信の多かったJAWS-UG神戸に所属する人たちが中心になって、今回のイベントの企画を立ち上げ、そこに全国のJAWS-UGの有志が参加してきて運営の母体ができたようです。なので、ちゃんと地道なコミュニティ活動の結果が適切なタイミングで花開いた、と言えると思います。
今回のイベントで初めてこうしたコミュニティに触れた人も多かったのではないかと思いますが、そうした新たな参加者をどんどん取り込みながら、正式に「アレクサ」の名前を冠したコミュニティができるのでは? と思っています。
この名前が更に求心力を増して、日本のアレクサコミュニティ、エコシステムが一気に拡大しそうですね。もちろん私もこの波をちゃんと捉えていきますよ。

 

Amazon Goは「無人コンビニ」か?

アマゾンがシアトルで運営している「オフライン」店舗 Amazon Goが、2018年1月下旬からついに一般顧客でも利用できるようになりました。 長いβ期間(この期間中はアマゾン社員のみ利用可能だった)を経て、多くの人の関心を呼んでいたこともあり、早くも体験記事などが沢山でています。これらを読むと一通りのことはわかった気になるのですが、やはりこの手の新しい概念のものは実際に試してみないと得られないことも多いので、この週末にさくっと行ってみてきました。以下、自分が体験したこと(事実)と、そこから考えられるアマゾンの思惑(これは私の仮説)について書いてみます。

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Amazon GoへGo!

シアトルのダウンタウンはここ数年ですっかり「アマゾンタウン」の色が濃くなりました。自分がAWSに在籍していた時はまだ建設中だったAmazon Spheresも完成し、今までになくHQ的なアイコン感があります。

https://www.instagram.com/p/Be-YJ3qjuEN/

Amazon Spheres.
このAmazon Spheres の隣(どちらもアマゾンのHQビルに隣接)に、Amazon Go があります。よく日本で「無人コンビニ」として報道されていますが、確かに品ぞろえや広さ的にはスーパーというより(日本サイズより)少し広めのコンビニといった大きさ。

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徹底した「NO LINE」の仕組み

Amazon Goに入店するには事前にAmazon Goのアプリをスマホにダウンロードし、そこにamazon.comのアカウントとクレジットカードを紐づければOKです(amazon.co.jpのアカウントだとうまく行きませんでした)。これが完了するとアプリにQRコードが出てくるので、これを入り口ゲートのバーコード読み取り口に読み込ませればゲートが開いて店内に入れます。ゲート前でオレンジ色のショッピングバッグを配っているので、手持ちの袋がなければこれを受け取って店内に入りましょう。

尚、今回一人だったので試せていないですが、一人がこのAmazon Goのアプリを持っていれば、同じQRコードを使って一人ずつゲートを通すことで、複数人で入店することも可能です。

ゲートを出る時には、こうしたQRコードをかざすなどの作業もいりません。ゲートに近づくとストッパーが自動的に開いて、そのまま外に出られます。もちろんバリアフリー

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なので、外に出る時にもたつく人が出たり、列ができたりすることはまずない構造になっています。まさにNO LINE至上主義。

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店内の様子

初日は木曜日の夕方だったのですが、通常の買い物客以上に「視察」に来ているっぽい人たちも多く、自分以外にも店内写真を撮りまくっている人たちが沢山いました(日本からのグループも)。興味深いのは、モノを買うよりも写真撮影に熱中する来店者に対して(見に行った2月9日現在)撮影禁止とかの措置が一切ないこと。店内のどこを撮影しても、ノウハウや技術流出が起こらないというアマゾン側の強い自信がうかがえます。

ちなみに翌朝(金曜日早朝7:00)オープンにあわせてもう一度訪ねてみると、さすがに視察やカメラをもった顧客はいなくて、出勤前に朝ごはんやランチ用に買っていく「普通使い」の顧客がほとんどです。


前の日は気づかなかったのですが、ゲートを出たところにはレンジ、電源、Wifiが揃ったイートインコーナーもあり、買ったものをそこで温めたり、食べたりすることができます。

品揃えは、サンドイッチなどの調理パンや総菜、スナック、飲料品(奥のほうにはワインコーナーも)などに加えDinner for 2 in about 30 minutes (30分で用意できる2人分の夕食)というキャッチの「Dinner Meal Kit」(夕食キット)も多めにおいていました。客層としてはシングル、またはDINKS向けっぽい感じです。


また、一部にはアマゾンが傘下におさめたばかりのWhole Foodsのセレクションのコーナーや、Amazon Go限定のマグカップ、ボトル、チョコレート等、お土産を意識したものも用意されています。

アマゾンなので、安さをアピールするPopとかあるイメージを持っていましたが、そういう安売り感は感じず、わりとハイセンスなイメージ。

無人コンビニ」ではない

日本での報道を見ると、「レジがない」とか「無人コンビニ」といった、省力化によせた仕組みのように報道されますが、実際は結構人がいます。まず商品の棚入れは人がやっていますし、接客をするメンバーの一定数店内に常駐していますし(時にはワインコーナーにソムリエがいることもあるらしい)、店の外にも、Amazon Goの使い方の説明を兼ねて、ショッピングバッグを配る人が常時2名以上配置されています。

なので、確かにレジに人はいらなくなっているのですが、その分「接客」にリソースを振り分けている印象ですね。また、アメリカの一般のコンビニやスーパーと比べると明らかに店員の質が良いです。一部の人はアマゾンの正社員であることを示す、通称「ブルーバッジ」をつけていたので、現在はそれなりのメンバーを配置していると考えられます。

どのように「購入」を判断するか

このあたりの技術的な解説は、既に多くの記事(推測も含む)が出ているので、ここで深堀しないですが、いわゆるRFIDのように商品側に何かデバイスを付けて管理する、という仕組みではなく、入店した人の動きをカメラで追って、その行動を解析することで、「誰が何を買ったか」を判定する仕組みになっています。
「どの商品を」棚から「誰が」とったか、が購買行動の単位となりますので、棚からとったあとに他の人に商品を渡しても、会計は棚からとった人に紐づきます。なので、その時点で「購買」が終わっているので、そのあと自分のザックにしまおうが、手に持ったまま店を出ようが関係ないわけですね。これだとゲートを出るところがスムーズになりますし、もっというと出口には(誰が通過したかをカメラで認識できれば)ゲートさえも必要ないと言えます。

もちろん、棚に商品を戻したら、購入状態がキャンセルされます。考え方としてはEコマースでカートに商品を入れたり出したりするようなイメージですね。

Amazon Goが持つビジネスインパク

顧客にとっては、買い物体験の向上が一番のメリットとなります。レジ待ちもなく、キャッシュレス(カードを出す必要さえもない)、そして店員の対応もいいので、品ぞろえの問題や大きな価格差がなければ、間違いなくAmazon Goに通うようになります。これは体験したからこそ、自信をもって言えるところです。

では、事業者にはどのようなインパクトがあるでしょうか? Amazonがどう内部でこの仕組みを使おうとしているのか、オフィシャルに聞いたわけでもないので、ここからは完全に私の仮説ですが、自分が知っているアマゾンの企業文化と照らしあわせて下記のとおり推測してみます。

■「買われなかった商品」情報の取得
今回のAmazon Goの仕組みの最大のポイントがココだと思っています。Eコマースでは、「誰が何を買ったか」、以上に、「誰が何を買わなかったか」の情報が重要です。たとえば、商品ページに何度も訪問しているのに買わなかったり、一度カートに入れたのに最終的に買わなかったり、というのはそのブロッカー(値段、デザイン、機能など)が取り除かれれば購入される確率がグッと上がります。で、このEコマースでは当たり前だった「買われなかった商品」の情報が、このAmazon Goの仕組みではオフラインの店舗でもわかるようになります。もちろん、このデータが取れてもその解析方法、利用方法が分からないと「宝の持ち腐れ」となるわけですが、世界一のEコマース企業であるアマゾンであれば、今までのビジネスモデルと全く同じなので、苦も無くこのデータを活用できるようになるでしょう。

■顧客とのエンゲージメントの強化
顧客のAmazon Goへの来店頻度、滞在時間、購入履歴(+購入しなかった履歴)がきちんとわかるようになるので、これもEコマース同様のきめ細かいOne to Oneのオファリングができるようになります。

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今は実装されていないと思いますが、店内に入ったタイミングで個別に商品のリコメンドをすることもできます。これまでは一人一人の来店者に合わせた対応というのを、大規模店舗で行うのが難しかったわけですが、Amazon Goの仕組みならできますね。

また、レジ打ちにいままでかかっていた人員を、店内でのオフラインでの接客に当てることができるので、オンライン、オフラインの両面から顧客とのエンゲージメントを高めることができます。

■「招かれざる客」対策
どの業界もLTVをどう高めるか、が重要な課題になっています。逆にいうと万引きやクレーマーなどの「招かれざる客」は極力排除したいわけですが、Amazon Goなら簡単ですね。
Amazon Goで商品をとって店の外に出ると、数分で何を買ったか、のレシートがアプリで確認できますが、ここで「買っていない」商品ということで、返金を要求することもできるようになっています。調子にのって、買ったものもどんどん返金を要求してくる顧客がいれば、そのIDでは入店できないようにするだけでよいので、「招かれざる客」対策も、これまで以上に簡単にできるわけです。

■スケーラビリティ
Amazon Goでは商品棚の前の通路の天井部分に無数のカメラがあります。このカメラと商品棚のセットを1ユニットとすると、理論上はどこまでも店を大きくすることができます
もし、接客側にリソースを割かず、省力化の方向にこの技術を使えば、ゲート入口で応対する人と(数人)、商品の棚入れをする最小構成メンバーだけで大規模店舗を回せるようになる可能性があり、これまでの店舗での人員コストや、ピーク時にあわせたレジ打ち人員のシフト管理コストなどを削減できることになります。

なぜアマゾンはこのモデルを試しているのか

ビジネスに勝つには、相手の土俵ではなく、自分の土俵で勝負する、つまり自分に有利なルールで戦うほうが当然強いわけです。私は、アマゾンがこのAmazon Goのモデルで、オフラインでの小売ビジネスでのルールを変える、ゲームチャンジャ―になることを目指しているのだと考えています。「既存事業者が本質に気が付かないうちに、新たなビジネスルールを早期に確立」する、というアプローチです。

Amazon Goのようなモデルを現実のものとするには、最先端の画像認識と行動解析技術、およびそのML(機械学習)やDL(深層学習)などのAI技術の実装と運用力、そしてモノにするまでの期間の経済的体力が必要です。この技術投資や運用力をアマゾン以上にもっている企業は、現時点でそう多くはありません。なので、技術的、資金的に競争相手が少ない今の段階で(他の企業がこのモデルのメリットに気が付く前に)開発投資をし、今後の多店舗展開でこの開発コスト、運用コストを回収しながら、多くのフィードバックループを回してビジネスモデルを確立することを目指すと思います。このスピードが速ければければ早いほど、先行者メリットが享受できます。

技術的には、このモデルは映像データが入力値なので、今までのように多言語対応による追加コストも発生しにくいので、世界展開のブロッカーも少ない可能性があります。

既存の小売企業がこのモデルの優位性に気が付いて、後から開発をスタートしても追いつける企業が非常に少ない、という、かつてアマゾンがクラウド事業(AWS)で、IT業界に起こした変革と同じ構図になる可能性が高いと思います。

Software is eating everything!

Amazon Goの仕組みは、これまでのハード的な投資や、店長や発注者の経験、店のオペレーションマニュアルなどの人的スキルが重要だった小売り店舗運営を、ソフトウェア側がかなりの部分までカバーできるようになることを意味します。そして、その範囲や質は、不眠不休で学習し続ける(システムなので当たり前ですが)ML(機械学習)/DL(深層学習)で、どんどん拡大、向上していくので、この仕組みを持っている事業者ともっていない事業者では差が開く一方になりますね。このソフトウェア側のアプローチが、ハードウェア投資力を凌駕するという流れを理解しないと、ことの本質が見えづらくなります。もし、これからAmazon Goを視察に行く方は、無人コンビニ」という報道からくる低コスト店舗のイメージを捨てて、その背景にある戦略を探る視点で見ると、気づきが多くなると思います。このブログが、そんな皆さんのご参考になれば、幸いです。

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※2/14追記:道中、店内でのツイートまとめを追記しました。ライブ感ある(?)ほうが良い方はこちらもお読みいただければと。

togetter.com

パラレルキャリア月報 - Dec 2017

更新が遅くなってしましたが、昨年12月の活動報告、です。例によって、登壇ログにはクローズドなセッションや会議などは抜いています。12月のタイトル写真は、ロサンゼルス近くを飛行中に撮影した大規模な山火事の模様。空から見ると、その規模の大きさが分かります。

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サマリー

12月は海外出張とコミュニティの「自走化」がハイライトですね。

re:Inventでのラスベガス滞在中に迎えた12月、週末には何気に初訪問となる(ラスベガスは10回位行っているのに!)グレートキャニオンまで足を延ばし、ヘリやボートも使っての遊覧を満喫。素晴らしい場所ではありましたが、自分の高所恐怖症を再度確認することに。写真はヘリからの一枚。

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その後サンフランシスコに移動し、StripeのHQやいくつかのミーティングで3日ほど滞在しました。ちょうどスーパームーン時期でホテルもピア39付近(窓からアルカトラズが見える!)だったのもあり、ベイエリアの夜景も楽しめました。

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この米国滞在時期と被っていたこともあるのですが、Stripeのユーザーコミュニティ: JP_Stripes のミートアップを、大阪と京都で私抜きで「完全自走」で開催いただきました! コミュニティ活動が軌道に乗るうえで、この自走が始まることが大事なステップになるのですが、年内に複数のミートアップで自走が始まったのはとてもありがたかったですね。更にStripeのアドベントカレンダーもコミュニティメンバーの方主導でスタートと、自主的な動きが目立ってきています。

adventar.org

この大阪、京都に加え、12月は JP_Stripes の東京、松山でもミートアップ開催。東京、松山もコミュニティの方に進行していただく等、自走化が進んでいる。2017年は合計で13回のミートアップ開催となりましが、2018年は20回ほどに伸ばしたいと思っています。

stilldayone.hatenablogABEJAのコミュニティ活動、ABEJA Cloud AI Meetup も「毎月22日開催」が定着してきました。参加社の皆さんはもちろん、ABEJA社内メンバーの積極的な協力で、いい運営が出来つつあります。

 

登壇ログ

12月の登壇セミナーや公開資料はコチラ。

12/14(木)JP_Stripes Tokyo #5

 東京で5回目となる JP_Stripes のミートアップ。今回は、Apple Pay、Google Pay等のStripeとの実装事例もユーザーの方にお話しいただけるなど、利用範囲が着々と広がっています。

 

 

ゲストスピーカーには、16歳で一億円調達をしたONE PAYの山内さんも登壇! 山内さんはなんと私のムスコと全く同じ年齢ですね。世代交代の波がすぐそこに。。。

 

togetter.com

12/16(土)JP_Stripes in 松山 キックオフ

 四国で初めてとなる JP_Stripes 開催。会場のサイボウズさんにあったポスターのインパクトが大。○○ファースト、って言ってそうです。

 

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当日発表資料はコチラに。

www.slideshare.net

12/21(木)CMC_Meetup 2017 反省会(ポッドキャスト

当日参加可能な運営メンバーで、「公開反省会」を実施。実はポッドキャストはお初でしたが、このライブ感はイイですねー。またポッドキャスト形式で、こうしたアウトプットができればと。

soundcloud.com

メディア露出

11月開催のINEVITABLE ja night #2 対談ログ(ログミー)

logmi.jp

logmi.jp

番外編:You are what you eat :-) 

ラスベガスにて(Oyster Bar at Palace Station)

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サンフランシスコにて(crustacean)

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松山にて

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札幌にて(さっぽろジンギスカン

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Year of the Rooster -- You are what you did

2017年酉年は、トシオトコでした。考えてみると次の酉年はもう還暦になってるってことですね。というわけで、最終コーナーに入る前に2017年の振り返りなど。

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What I did: Top5

#1 パラレルキャリア

まぁ、これは外せないですかね。昨年このプランを考えているときは、なかなか難しいかなとも思ったのですが、結果的にご理解いただける方が多くいて、パラレルキャリアに踏み出すことができました。また、パラレルキャリアのおかげ(?)で、実はこれまで正式に持つことがなかった「エバンジェリスト」のタイトルもはじめて持つことに。

パラレルキャリアについての最近の考え方はコチラに。

nipponmkt.net

 

#2(消極的)起業

パラレルキャリアはしても、起業するつもりはさらさらなかったのですが、契約上、社会保険制度上、そして税制対策上やむなく起業ということになりました。このあたりの制度関係は、「働き方改革」にほど遠い仕組みかなーとも思うわけで。このあたりはどこかで整理してお話ししたいところですね。

というわけで、出来上がった名刺がコチラ。

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一つ言えるのは、freeeさんの起業支援ポータルの出来の良さはスバラシイですね。これがなかったら、何日無駄にしたかわからないです。というわけで、これから起業される方には、こちらのサイトをおススメします。時間が無駄になりませんよ。

www.freee.co.jp

#3 バイク増車

これも予想外だった出来事ですが、ひょんなことからバイク2台体制に! 2気筒も4気筒もイイところあるので、どちらにも決めきれなかったところでの解決策(になってない)。複数のバイクで迷っている皆さん、こんな解決法もありますよ。

stilldayone.hatenablog.jp

 

#4 コミュニティ立ち上げ

昨年のCMC_Meetup に引きつづき、今年はオンライン決済を推進するStripeでのコミュニティ立ち上げにトライ。初年度で、13ミートアップ、FBグループには400名近い方に参加いただけました。まだ立ち上げ時期ですけど、来年はキャッシュレスの流れにのって更に多くの方に参加いただけそうです。立ち上げに活動に関しては、こちらのブログにも。

stilldayone.hatenablog.jp

#5 旅

仕事、プライベート、国内、海外を取り混ぜ今年もいろんなトコロに行きました。海外では、台湾の高雄(結局今年は2回行くことに)、アメリカのオースティン、マレーシアのマラッカあたりがお初なエリア。国内だと、今年もバイク旅で北海道を回ってきたほか、松山で開催されたJAWS FESTA にもバイクで参戦させていただきました。実はパラキャリになってからのほうがリモートワーク比率が高くなっているので、結果的に時間の調整がつきやすくなっていることもあり、来年も旅をしながら仕事ができればと思っています。

 

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2018年のフォーカス

今年やりきれなかったこともいくつかありますし、思い通りにならないことも沢山あったりしますが、次のトシオトコまで走り切れるように以下の基礎体力強化を目指そうと思います。

 

  • フィジカル強化:体力、健康面が万全であることは、次のトシオトコを迎えるまでに絶対的に重要な要素だなと感じてます。ということで、この数年ちゃんと運動できてなかったですが、2018年はこの状況を改善します!
  • チーム力強化:今年大きくキャリアチェンジして、多くの組織のチームと関わることになりました。自分が期待されている大きな役割として、これらのチームの力をどう強めていくか、があると思っています。2018年の終わりには、自分がかかわったチームがより大きなことができるような基礎体力を付けていきたいですね。チームの皆さん、よろしくです!
  • 財務&税務知識強化:パラレルキャリア&起業で、これまで以上に税制や貯蓄に関して考えることが多くなりました。自分でいろいろ考えていかないと、周りが何か用意してくれる時代や体制ではないと思うので、財務と税務関連については着実にレベルアップしていきたいですし、こうした勉強会などもニーズがあれば企画してみようかと。ご興味ある方はご連絡ください。

 

というわけで、2018年もアクセル開けて攻めていきたいと思います。皆さんのご支援のほど、どうぞよろしくお願いします。

 

 

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JP_Stripes 初年度活動記(または、しましま団全国縦断記)

このブログは、Stripeアドベントカレンダー 12/18分のエントリーです。
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先日の12月16日に松山で行われた JP_Stripes in 松山キックオフで今年のストライプのユーザーミートアップは一旦終了です。ということで、この1年(実質10か月)の歩みをまとめてみました。

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記念すべき第一回の集合写真。斜め12度に手をあげるキメのポーズもこの回から

ファーストピン、ロゴ、ハッシュタグ

今年からStripeの日本でのマーケティング業務をサポートすることになったわけですが、このサービスの良さを広く伝える器としてコミュニティの立ち上げを行うことをこの1年のメインミッションとして進めてきました。

ちなみに自分が直接立ち上げに関わるコミュニティとしては、Adobe時代のFxUGAWS時代のJAWS-UG、昨年個人として立ち上げた CMC_Meetup に続き、4つ目のコミュニティ立ち上げということになります。

コミュニティを立ち上げる際に重要なのが、コミュニティのリーダーとなる人たち。初めの2か月はとにかくお客様にお会いして、Stripeのドコを気に入っていただけているのか、コミュニティがあればどんな場を期待するのかをお伺いするとともに、コミュニティリードをしていただけそうな方々を見つけ出すことに注力しました。このコミュニティリーダーの人たちが、その後多くの参加者を生み出すので、よく私はボーリングに例えて「ファーストピン」と呼んでいます。

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ファーストピンについての情報はこちらの記事も参考にしていただければ。

そして、ファーストピンと同様に重要になるのが、「コミュニティに参加している」感を高めるハッシュタグ ( #JP_Stripes ) とロゴ(ストライプにちなんでしまうまがモチーフ)。この3つを揃えて、いよいよ初回のミートアップ開催へと臨みました。

アウトプットが重要

初回はユーザーさんであるTokyo Otaku Modeさんのオフィスを借りての開催。3月22日(水)でしたから、準備期間は2か月位でのスタートということになります。

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Stripeからも最新情報についてお伝えはするのですが、場所を提供いただいたTokyo Otaku Modeさんをはじめ、ビットジャーニーさん、ソラコムさん等、実際にStripeを触っている、実装している人のハナシがメインのカタチで行いました。現在もこの「利用者からのアウトプットが中心」というフォーマットは変わっていません。

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こちらがこの松山までの開催の回数です。東京で5回、京都で3回、大阪で2回、福岡、神戸、松山が各1回でミートアップの回数は6都市で計13回となっています。今年3月に立ち上がったコミュニティとしては、なかなか良い拡がり方だと思います。

特に重視していたのが、このコミュニティから発信されるコンテンツの量です。結果、のべ300名近いエントリーに対して、スピーカー(LT含む、Stripeの講師は除く)がのべ52名と、実にエントリ―の20%弱の方が情報発信側に回っているのは、コミュニティマーケティング的には非常にいい数字になっていると思います。このペースは、今後も維持したいですね。

また、直近のミートアップでは新規参加者が50%近い会も結構あります。コミュニティを拡大していくうえで、一定数(30%以上は欲しいところ)新規参加者がいることが重要になりますので、今のところいいカタチで拡大していっていると思います。

ちなみに、参加者数の推移やサイトPVの推移、新規参加者数をトラッキングするために、イベント告知のプラットフォームはイベントレジストに統一しています。イベントレジストでは、こうしたコミュニティ管理者がKPIとして設定しがちな数値を取りやすいように、いろいろと機能強化されているので、今後も期待大です。

info.eventregist.com

What's NEXT?

年明けには、中国地方で初となる広島でのキックオフや、福岡での第二回目などの開催も控えていますが、こうした開催地の拡大や開催頻度の向上だけでなく、「自走する」コミュニティへ向けて、サポートをしていきたいと思います。既に、大阪や京都のミートアップではStripeのメンバーが参加しなくても、コミュニティメンバーだけで開催できるようになってきているので、こうした自走化をもっと進めていきたいですね。とはいえ、私も東京に限らず全国のStripeユーザーの方ともっと交流したいので、結局は押し掛けてしまうかもしれませんが(笑)。

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その土地のものをいただくのも楽しみだったりします。

このブログを見て、JP_Stripesに参加してみたい、自分が住んでいるエリアでもJP_Stripes を開催してみたい、という方がいればぜひFacebookグループにご参加ください。決済のデジタル化はいたるところで進んでいますが、Stripeをそれを実現するうえでとても便利なプラットフォームの一つだと思いますので。

まずはJP_Stripes に参加して、その良さを感じていただければと!

eventregist.com

 

Stripe本社にいってきた

このブログは、Stripeアドベントカレンダーの12/7担当分です、
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先日、サンフランシスコのStripe本社に行く機会がありました。Stripeのサービス紹介はあっても、なかなかオフィスや社風についての紹介が少ないと思いますので、こちらのブログで紹介してみます。

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 ※受付近くにある、Stripeが拠点をもつ国をモチーフにした絵画の数々

ヨコ長スタイルが流行り?

オフォスの場所は、サンフランシスコジャイアンツの本拠地として知られるAT&Tパークのすぐ隣にあるCHINA BASINのビルにあります。

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右がAT&Tパーク、左がオフィスが入っているビルです。このビルの特徴は、ヨコにすごく長いこと。約1/4マイルって言ってましたから、400m近くあることになりますね。オフィスはその長さ400メートルのフロアを丸々使った超フラットなレイアウトです。元々はDropbox のオフィスだった模様。そして、Powered by StripeなライドシェアのLyftも同じビルにはいっているようです。

最近は、こういう横に長いオフィスが流行りなのか、ロンドンのGoogleの新オフォスもこんなヨコ長のビルのようです。

www.businessinsider.jp

この長いフロアにオフィススペースとカフェテリアがそのままつながっていて、そのほかにもソファーコーナーも沢山。よく見ると、自分の机で作業するよりも、ソファーやカフェテリアで仕事している人のほうが多いように見えました。リラックスして作業するのを好むんですね。このあたり、自分がかつて所属したAdobeAmazonのHQのレイアウトとはだいぶ違います。(AdobeのHQは全員個室だった!)

我々のミーティングも、カフェテリアで。

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通勤に便利な立地

AT&Tパークの隣、と書きましたがその反対側はカルトレインのサンフランシスコ駅(4th & King sts.)になります。この近くは、AdobeのSFオフィス(旧マクロメディアHQ)があるところで、Adobe時代にも何度か行ったことのあるエリアです。その当時はちょっと治安の悪いエリアのイメージでしたが、再開発されてすっかりきれいになってましたね。このカルトレインに加えて、Light Railとストリートカーが走っているので、サンフランシスコ市内からだけでなく、もっと南のエリアからも通勤しやすい環境かと。

私は今回ピア39近くのホテルに宿泊していたのですが、そこからストリートカー一本でいけました。すごく便利。

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 尚、朝のカルトレインの駅はこんな感じ。日本ほどではないですが、それなりにラッシュアワーはあるようです。

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 デザイン重視

うまく伝えられる写真がないのですが、オフィスが全体的にセンスよいテイストなんですよね。デザインというかUXというか、そういうものの重要性を会社が理解している感じです。APIや実装のシンプルさにもつながるDNAのような感じでしょうか。前職のAmazon だと「Frugality(質素倹約)」という考え方がデザインやオフィスレイアウトにも一貫して適用されていたのですが(最近できた新しいシアトルHQのビルは違うかも)、Stripeはデザインや色使い(でも華美な感じはない)に一貫したポリシーを感じますね。下は記念写真的に撮ったレセプションでの一枚。ちなみに受付の人も「ワタシ、ニホンゴチョトデキル」的に、日本語でフレンドリーに対応してくれました。

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オフィスだけでなく、Tシャツなどにもこうしたストライプテイストが表れてますので、日本でのミートアップの際はTシャツやステッカーもなるべくお持ちするようにしますね。

直近の日本でのミートアップの予定はコチラをご覧ください。

eventregist.com

番外:

ちょうどサンフランシスコに行った時期が、スーパームーンと重なってました。夜景もきれいでしたね。今回は3泊のショートステイでしたが、次回はもう少し長めに滞在できればと。

https://www.instagram.com/p/BcSz_wLjxTX/

Super moon at Bay Area.

 

 

 

 

パラレルキャリア月報 - Nov 2017

2017年11月の活動月報です。例によって社内打ち合わせや、クローズドなセッション等は抜いています。今回は、海外含め割と移動が多めでしたが、その分多くのインプットをいただきました! そして、こんなケーキも。

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サマリー

今月のハイライトは、昨年立ち上げたコミュニティマーケティングを考えるコミュニティ = CMC_Meetup が1周年を迎えたこと、そのコミュニティマーケティングについての連載インタビューが出たこと、そして古巣のAdobeAWSのフラッグシップイベントに立て続けに参戦(Adobe MAX Japan → AWS re:Invent)したこと、ですね。コミュニティマーケティングついては、昨年時点ではほとんどキーワードとして取り上げられることがなかったことを考えると、CMC_Meetup が一年続き(東京開催×7、京都開催×1、福岡開催×1)、Webメディアにインタビューが掲載されるまでになったのはこの考え方が着実に拡がっているエビデンスになるかと思います。

あとは、「パラレルキャリア」軸でお声がけをいただくことも多くなりました。JAWS Festa でのパネルは今後のパラレルキャリアの進め方のヒントになる話が沢山聞けたのも収穫でしたね。また、にっぽんのマーケターさんにも私の「パラレルキャリア観」について取材をいただきました。該当記事はコチラ:

nipponmkt.net

登壇ログ

11月の登壇セミナーや公開資料はコチラ

11/4(土) JAWS Festa 2017 [Still Day One]

jft2017.jaws-ug.jp

今回は初の四国開催となったJAWS Festa。ブログにも書いた通り東京からバイクで駆け付けたのですが、私だけでなく多くの方が自腹で四国まで集まっていただけるのは、このコミュニティの「自走感」が感じられて嬉しいです。

今回はVRネタと、働き方改革ネタの二つのセッションに登壇。

www.slideshare.net

ASCIIさんで、セッション内容も記事にしていただいています。

ascii.jp

 パネルディスカッションの進行スライドはこちら。

www.slideshare.net

こちらのパネルでは、「リモートワーク」と「副(複)業」はわけて考えるべき、というのが共通した見解でしたね。リモートワークについては、パネルに参加いただいたソニックガーデン・倉貫さんのこちらのブログが参考になるかと。

kuranuki.sonicgarden.jp

11/10(土) Developer Sapporo 2017 [StillDayOne]

www.devfesta.jp

既に雪の舞う北海道に上陸。このDeveloper Festa は歴史の長いイベントで、AWS時代も講演者を手配させていただいていたのですが、自分が登壇するのは初めて。で、クラウドビジネス創世期に同じ戦線にいた方々ともご一緒する場になりました。記念に札幌某所の地下基地にてパチリ。

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私のセッションでは四国と同じくVRネタで。Web系のデベロッパーにはARよりも先にとっつきやすいテクノロジーだと思うので、ぜひ実際にVRアプリ作成までトライいただきたいところです。

www.slideshare.net

11/14(火) INEVITABLE ja Night #2 [Still Day One]

cloudplatformonline.com

Googleさんでシリーズ化していただいている「不可避な流れ」を語るナイトセッションシリーズ。2回目の今回はAIにフォーカスしたお話しでした。私のパートはgumi の代表である国光さんとの対談。AIの使いどころとして、「エモーショナルな判断」をする分野への適用と、RPAに代表されるプロセスの自動化における「正しい判断」をする分野の二つに大別されそうな話をさせていただきました。この対談内容はlogmi でも公開される予定なので、お楽しみに。

www.slideshare.net

11/19(日) Web祭 [ヌーラボ]

webmatsuri.kktix.cc

ヌーラボでサポートしている台湾・高雄市で開催されたWebデベロッパー向けのカンファレンス。実は台湾での講演には縁があって、過去2回ほどセッションを持たせていただいたことがあるのですが、いずれも台北での開催でした。今回、はじめて高雄のデベロッパーの皆さん向けにお会いしたのですが、皆アツい感じでしたね。会場は午後イチからAfter Partyまで結構長丁場だったのですが、多くの方が遅くまで参加していただけてました。私はコミュニティのハナシをさせていただいたのですが、台湾の人にもこのSell throght the Communityの考え方は受け入れやすいようです。

www.slideshare.net

Web祭のFacebookページがこちら。漢字で書かれているのでなんとなく読めますね(笑)。

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来年もきっとあると思いますので、台湾・高雄のデベロッパーにリーチしたい企業の方は、ぜひご連絡を。運営側とおつなぎします。

11/22(水) ABEJA Cloud AI Night #1 [ABEJA]

eventregist.com

ABEJAで11月から新たに始めたカジュアルミートアップイベント。初回はABEJA Platform が求められる背景についてスライドでご紹介させていただきました。ABEJA社内のエンジニアやRettyさんからのゲストスピーチもあり技術的にも深い会だったかなと。

www.slideshare.net

11/24(金) CMC_Meetup Vol.7 [CMC_Meetup]

eventregist.com

サマリーでお伝えした通り、CMC_Meetup の1周年記念となるミートアップ。今回150名分の参加チケットがSold Out するなど、これまでで最大の申し込み者、参加者数でした! 私のほうでは一年を振り返る的なご紹介と、

www.slideshare.net

コミュニティの「招かれざる客」問題についてKDDI ウェブコミュニケーションズの山田さんとの掛け合いセッションをさせていただきました。「招かれざる客」問題は、皆さんの関心が非常に高かったので、どこかで深堀したほうがよさそうですが

  • 飲食目当て  →500円でよいので「有償化」することでほぼ排除可能
  • 個人向け営業 →事前にお断り明記+現行犯逮捕 が現実的な対応
  • 粘着系    →塩対応

というのが大まかな対処方法としてお話しさせていただきました。こちらのスライドはちょっとカンベンしていただければと。

この回はツイート流用も多く、開催時間中はツイッターのトレンドで2位に入った模様。ツイート内容はこちらのまとめでご覧いただけます。

togetter.com

また、こちらのチャットワーク・藤井さんによる「運営チーム側から見たCMC_Meetup 成長記」は、コミュニティを運営している皆さんの参考になる素晴らしい資料かと。

www.slideshare.net

11/28(火)Adobe MAX Japan - VRセッション [InstaVR]

www.event-web.net

10年ほど前の、Adobe MAX Japan初開催の時は、Adobeの「中のヒト」として関わっていたイベントですが、今回初めてスピーカーとして登壇。それにしてもAdobe製品のVR対応機能はここのところ急激に進化していますね。

 

11/28(火) ABEJA Cloud AI Night in AWS re:Invent [ABEJA]

eventregist.com

ABEJA Cloud AI Night をre:Invent期間中に、ラスベガスでも開催。これに間に合うために、前述のAdobe MAX Japan 終了後に急いで米国に出国。乗り継ぎもタイトでしたが、何とか間に合うことができました。

 

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今回はディナーを兼ねた有償イベントだったのですが、60名近い方にご参加いただき熱量高い会合となりました。今回はスライドは使わずに最後のほうで「なぜABEJAがクラウド上でディープラーニング実行のためのプラットフォームを出すのか」についてお話しさせていただきました。翌日のre:Inventのキーノートでは、IoT/AI周りで怒涛の発表があったわけですが、その前にこのお話ができてよかったと思います。(その後だと、先んじてトライしている感が伝わらなかったかも)

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これを機にABEJA Cloud AI Night のFacebookグループも立ち上がっていますので、AI、ディープラーニング関連にご興味ある方にもご参加いただければと。

その他メディアでの露出:

にっぽんのマーケター:コミュニティマーケティングインタビュー記事

nipponmkt.net

nipponmkt.net

nipponmkt.net

番外編:You are what you eat :-)

松山にて

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長門にて(喜楽)

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小樽にて(おたる政寿司)

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札幌にて(だるま)

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台北にて(欣葉)

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高雄にて(高雄婆婆氷)

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ラスベガスにて(Delmonico Steakhouse)

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最後に、ラスベガスの居酒屋でのAWS OB(含むOB予定者)との会合。東京でもなかなか会えないメンバーで、パチリ。

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