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マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

クラウドファーストな環境になったトーキョー

AWSの東京リージョンローンチから遅れること5年以上の歳月を経て、ようやくGoogleクラウドの東京リージョン開設が正式にアナウンスされました。

itpro.nikkeibp.co.jp

 自分の周りではあまり騒ぎになっていないようにも見えますが(ソーシャルが偏っている?)、これは実はすごいことで、東京という一エリアに、AWS、MS、Googleのグローバル御三家のデータセンター群が用意されたということになります。

グローバルで見た、東京の地の利

こんな都市や地域は他にどの程度あるのか、ちょっと見てみましょう。

AWS

 

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※出典:AWS グローバルインフラストラクチャ | AWS

Microsoft

 

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出典:Azure リージョン | Microsoft Azure

Google

 

f:id:hide69oz:20161102101144j:plain 出典:ITメディア:

Google、一連のクラウドサービスを「Google Cloud」という総称に - ITmedia ニュース

 

御三家は、すべて米国企業ということもあるので、北米の集積度合はもちろん群を抜いていますが、アジア・パシフィックで見ると現時点(2016年11月1日時点)で、この御三家のデータセンター群が集積しているのは、東京のみということになるようです。(今後、シンガポールシドニー、ムンバイももうすぐ3つ揃いますね)

競争力の強化と競争の激化

クラウドの優劣について、ここでは語るつもりはないのですが、大事なことはエンタープライズからスタートアップまで、東京に拠点がある会社はグローバルクラスのクラウドインフラやサービスを低レイテンシーで使える環境になっているということです。AWSMicrosoftに関しては、AWS DirectConnect等の閉域網で会社のネットワークとクラウドのデータセンターをつなぐサービスもすでに多く使われていて、自社ネットワークにクラウドを取り込むことも数年前に比べるとずっと簡単になっています。もちろん、一から外部の(オンプレ、コロケーションの)データセンターとつなぐよりは、クラウドのほうがはるかに早く、柔軟な環境構築ができます。更に、最近発表されたVMwareAWSの協業によるサービスが、東京リージョンで利用できるようになると、既存IT環境へのクラウドの取り込みは、一層進めやすくなります。

www.publickey1.jp

もちろん、オンプレとクラウドの比較の話とかをしたい方もいるでしょうが、日本国内という視点から、少し俯瞰してアジア・パシフィック、いや世界的にみてみても、現時点の東京はかなりクラウドファーストにしやすい環境にあるということです。つまり、IT的には他のエリアよりも競争力が高いわけです。

逆の見方をすると、この御三家のクラウド上で構築、運用されているサービスやシステムが日本に入ってくる技術的、物理的な制約がグッと下がっているとも言えます。海外で成功を収めたサービスやシステムが、ほとんど時差を持たずに国内市場に参入できるわけで、日本のビジネスが、一層グローバルでの競争にされされやすくなっているということになります。

この状況に対し、オンプレ一本で戦うという選択肢もあるでしょうが、現時点ではあまりいいチョイスとは言えないですね。

 

世界有数のクラウド構築、運用サポートが得られる東京

海外のクラウドユーザーやサービス提供の様子と比較すると、日本はクラウドが本来もつ「セルフサービス」な環境には不向きなところも結構見受けられます。ただし、東京に限って言うと、従来のITサービスに近い形でサポートをしてくれるインテグレーターや、多くの勉強会やイベントからの情報提供など、他者の力を借りやすい状況がとても揃っています。例えば、AWSであればクラウドインテグレーターのトップティアである「プレミアコンサルティングパートナー」が、日本に5社もありますし、どのパートナーもクラウドの導入・運用サポートに力を入れています。また、AWSのユーザーコミュニティ(JAWS-UG)は間違いなく世界有数の規模と情報発信・流通量(それも母国語で)を誇っています。ここまで手厚くクラウド利用をサポートしてくれる外部リソースも、私が知る限りほかの国ではあまり見かけないので、この東京ならではのアドバンテージをうまく使ってはどうでしょうか?

普通に考えると、国内市場がシュリンクし始め、2020年のオリンピックカンフル剤がきれたころに、経済状況は一気に変わる可能性が高いことは明らかですよね。この状況でIT投資をよりキャッシュフローに効くクラウドにシフトし、IT運用の体制も変化につよい体制に変更、強化しておくのが肝要かと。

クラウドリトマス試験紙に?

いろいろ「先延ばし」する理由が少なくなった今、2020年までにもっともクラウドファーストな都市・トーキョーになるのも決して夢物語ではないと思います。もちろんクラウド導入が目的ではなく、あくまでもビジネスが回ることがゴールなわけですが、これだけ条件が整ったクラウド活用ができない組織が、果たしてビジネスの変革ができるのか。私的にはクラウド導入可否が、その企業のビジネス成長のリトマス試験紙的にも見えてきます。

皆さんの組織やビジネスでは、どうですか?