全国交通費変形地図などでもわかるように、四国、とりわけ高知県は移動コストの高い地域として知られてきました。なので、四国に来たことはあっても、高知までは足を延ばしたことが:ない人が沢山いらっしゃるわけですが、そんな陸の孤島・高知についにLCCが就航。本日(2018年12月19日)より、成田と関空からそれぞれ1日1往復で就航が開始になりました!
このLCC就航のインパクトと、思わず高知(四国)に行きたくなるコンテンツをご紹介します!
どれくらい安くなったの?
東京からの移動を考えると、ほとんどの人は飛行機一択(JRも安くないですし、そもそも時間がかかりすぎ!)だと思います。JAL、ANAどちらも正規料金ですと往復7万円越え、早割とかでも往復4万円弱くらいになります。
これが、ジェットスターになると
と、最安値で選択すると、4,990円~のはずですが、Club Jetstar会員になれば3,990円! これだと往復8,000円以下も! 会員にならなくても4,990円なら往復1万円に収まります。これは革命的。
運賃が安くなると、何が変わるか?
一番変わるのは旅行者の期待値、ですね。これまでのように、高知往復の航空機チケットだけで、5万円~7万円くらいかかると、現地での食事や宿への期待値も高くなってしまいます。宿や美味しいものを入れるとなんだかんだで、1泊2日でもすぐに7~8万円コースになってしまう。これでは週末にふらっと遊びに行くにはハードルが高すぎます。それこそ韓国に行って焼肉三昧してもお釣りがくる金額。
これがジェットスターを使うと、日を選べば往復で1万円ちょっと。土日を挟んでも2万円以内で高知往復が可能になてきます。これなら、先ほど例に出した週末韓国焼肉ツアーに十分対抗できます。ちょっと美味しいカツオを食べに行く、坂本龍馬ゆかりの地を訪ねる、トロッコ列車で四万十川を巡る、といったこともやりやすくなるわけですね。
交通費が安いと、ちょっとした食事や体験でも心理的なROIが高くなくなりますし、1回の旅行であれもこれも、、、と欲張らなくてよくなるので、結果的にリピート率が高くなります。なので、このLCC就航は、週末韓国や、週末北海道を楽しんでいた層を取り込むインパクトが十分にあるわけです。
高知のおススメ
せっかく、高知に来やすくなっても、初回の訪問で「これは!」という体験をしないと、心理的ROIも高まりませんし、なによりリピーターになりにくい訳です。
なので、観光客のLTV(ライフタイムバリュー)を上げるには、初回に鉄板のコースで満足いただくことが不可欠です。
その意味で、高知のコンテンツのトップオブトップは、やはりカツオの塩タタキではないかと思います。
高知っぽさを味わうには、ぜひ高知城下にある「ひろめ市場」のやいろ亭というお店に直行してください。ひろめ市場自体は様々なお店があり、それぞれ楽しみ方があるのですが、どこか一つ選べ!と言われると、やはりやいろ亭かと。だまされたと思って行ってみてください! 出来立てのカツオのたたきは当然ながら冷たくなく、温かい(藁焼きで火入れしているから当然)という事実に気づき、冷たいタタキしか知らなかった人は衝撃を受けること間違いなし、です。
あと、はしごで高知屋台餃子の雄・安兵衛に行っていただくのもおススメです。本店的位置づけの屋台のほうでも、店舗形式の「いまどき安兵衛」でもそれぞれのスタイルでお楽しみいただけます。いまどき安兵衛では、冷えたビールがやかんでサーブされます。
ヘルシーな食べ物が良い方には、魚を使わない土佐田舎寿司も素晴らしいコンテンツになるかと思いますよ。
龍馬ファンであれば、桂浜の坂本龍馬像、鉄道ファンであればJRの四万十川方面のトロッコ列車や"四国新幹線" 、土佐くろしお鉄道の展望列車などもいいですね。
最近は、市内の路面電車が3重に交差する「トリプルクロス」という現象が話題の模様。
四国満喫プラン(小島調べ)
高知にLCCが来た! というと、すぐに東京⇔高知往復でのプランになりがちですが、高知空港にもどらなければいけない行程だと、広い高知、いや四国のほんの一部しか楽しめないことになります。そこで、私のおススメは高知に入って、四国の他のジェットスター就航地(松山または高松)から東京に戻るコース(もちろん逆も可)。このほうが行程中に見て回れるエリアも広く、同じ道を戻るというムダが省けるので、効率的です。
高知県の観光関連部署の方も、高知に入って高知から帰る、ではなく四国4県での送客を考えたプランをぜひ考えて欲しいですね。
そこで、私のおススメプランこちらに。もちろん逆コースでもいいですし、ほぼ同じルートをJR(主に予土線)を使っても行けますので、乗り鉄の方は下の路線図を参考に自分でプランしてみると楽しいかと。
<太平洋と瀬戸内の食と自然を満喫ドライブコース>
Day1:
今のところ成田→高知は1日1便なので、自動的にNRT 12:35 --> KCZ 14:30 で高知入り。
空港でレンタカーピックアップして、そのまま桂浜へ。定番の坂本龍馬像&坂本龍馬記念館をおさえましょう。
のんびりしていても、18:00頃には市内ホテルにチェックインできるはず。なお、市内のホテルは温泉完備でひろめ市場至近のドーミーイン高知がおススメです。
夜:ひろめ市場 やいろ亭でスタート(塩タタキ、ウツボのタタキ、土佐あかうし、等) → 居酒屋葉牡丹で土佐巻きとオムライスを → 安兵衛の餃子とやかんビールで〆
Day2:
ホテルで朝食・チェックアウト
※ドーミーインなら、カツオのたたき、カツオめしが楽しめます!
※もし日曜日なら、城下町筋で開催されている日曜市にぜひ。
市内を抜けて、横浪スカイラインへ。途中ビラ・サントリー二で地中海感を満喫。
横浪スカイラインを抜けて、須崎から「道の駅なぶら土佐佐賀」へ。ここで再びカツオを楽しめますので、ランチを。
道の駅から、四万十川沿いに走る国道381号線に。道中は、四万十川にかかる「沈下橋」をいくつも見ることができます。ただし、欄干がなくてすれ違いも難しい狭さなので、クルマで渡るときにはご用心を。
愛媛県に入り、大洲市を抜けて一気に瀬戸内側の国道378号へ。ここから海沿いに松山方面に走ります。そして見逃せないのが、鉄分多めの方には有名な下灘駅。ここは海にもっとも近い駅(に見える)場所としてしられていて、このコース取りですと、ちょうど夕陽が見えるタイミングかも。
以前、自分が訪ねたときはこの写真のように夕陽前だったのですが、「下灘駅 夕陽」で検索すると、いかに夕陽の名所かがわかるはず。
ここから海沿いに松山市へ。ホテルは松山市内をおススメします。
夕食:松山は瀬戸内海の幸がふんだんに楽しめます。高知のカツオやクジラ、(季節によっては)鮎と言った魚とはまた趣が違いますね。
仕上げはぜひ鯛めしで。鯛めしは、松山バージョンと宇和島バージョンがありますが、私は宇和島バージョンが好みです。
全行程で、280km 位ありますので、ドライブ好きの人向け、ですね。
Day3:
路面電車で道後温泉へ。6:00から営業していますので、朝風呂をお楽しみください。ちなみにタイミング良ければ市内はこんな列車も走ってます。
帰りのフライト時間によりますが、時間に余裕があればぜひ「しまなみ海道」まで足を延ばしてみてください。その名の通り、瀬戸内の景色を満喫できますよ。
帰りは松山空港でレンタカー返却して羽田へ。松山→成田は1日2便で、11:00発と15:45発です。せっかくなら午後発にして、瀬戸内も楽しんでいただきたいところ。
上記プランは2泊3日でドライブでの移動前提ですが、1泊2日の弾丸で、 ひたすら飲み倒す、ひたすら食い倒れる、というコースもアレンジ可能です。高知や四国に行ってみたい、という方はぜひご連絡を!