この2年ほど、長距離ランを中心に多用していたKTM 1190 アドベンチャーを先日手放しました。
Bye bye Adventure! pic.twitter.com/KgLmFvNOVL
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2020年2月7日
乗っていた時には、KTMのコトをちゃんとブログに書いてなかったので、後追いになりますがどんなバイクだったのか記録しておきます。
ちなみに20年ぶりにリターンした後に所有したバイクもこんな感じでブログ書いてます。どれもいいバイクでしたねー。(K1300Rは現在も継続所有中)
よく見ると、どれも「絶版車」ばかりですね。。。
アドベンチャーに乗ってみたかった
K1300Rの導入で、念願のバイク2台持ちとなったわけですが、F800Sとの使い分けのシーンで思いのほか悩むようになりました。というのはエンジン形式やパワー、外見など違いはあれど、基本的にBMWのロードスポーツということでどうしてもキャラ被りはあるわけで。。。 2台を使い分ける運用ルールが自分の中ではっきりしてませんでした。
どうせ2台持ちなら、違うキャラのバイクの方が良さそう、ということで気になっていたのが「アドベンチャー」というカテゴリー。自分の乗り方でも数日にわたる長距離ツーリングは結構多いので、行く先々で見るアドベンチャーバイクの積載量、ポジションの楽さには憧れがあったわけです。
下の写真はK1300RでSSTR2018のゴール・千里浜にたどり着いたときの一枚。このときも砂浜を走るアドベンチャーって絵になるなーと。ちなみに偶然にも一緒に写っているのはKTM1190 アドベンチャーですが、これは私のではなく一緒に行った知人のバイク。
憧れのLC8エンジン!
もともとKTMは興味あるバイクでした。その大きな理由がKTMの大型バイクの主力エンジンである水冷Vツインの「LC8」エンジン(確か、水冷=LIquid Cool + 8バルブの略称が名前の由来)! 試乗記とかでもこのエンジンの評価は高いので、いつか乗ってみたい、という気持ちが強かったですね。
そのLC8エンジン搭載車では、最もカッコいいと思っているRC8R。これは唯一無二な造形ですね。フルパワー仕様があれば、いまでも欲しい一台。
やはり体感してみないと! ということで、LC8エンジンの最高峰、1290を積んだ Super Duke GT をレンタルしてみたことも(さすがにレンタルにRC8Rはなかった)。いやー、さすが一気筒当たり650ccもあるVツイン、エンジンの存在感がすごい。
LC8 + アドベンチャー = KTM1190 アドベンチャー との出会い
そんなある日、知人のAさんが「(乗り換えで)今乗ってるKTM1190 アドベンチャーを手放すよ」とソーシャルに投稿しているのを発見。これって、LC8エンジン + アドベンチャーのスーパーコンボ! すぐに「譲ってほしいんですけど」と連絡して、すぐにF800Sの嫁ぎ先を探す作業に。その結果、
と個人売買でバイク入れ替えが完了。晴れてアドベンチャーバイクのオーナーになりました。
とにかく乗りやすいバイク(ただしアツい)
乗ってみて、まず感じたのは乗りやすさ! アドベンチャーというと車重が重いイメージがありますが、KTMは210kgとかなり軽量な部類です。
アドベンチャーバイクの雄、BMW R1250GS だと250kg近いので、その軽さが際立ちます。(ちなみにK1300Rは約260kgとGSより重い!)
そして、ポジションが楽。座って手を伸ばしたところにハンドルがありますので、長距離走っても肩や腰、膝などに負担が来ないのでどこまでも走れる感があります。ウインドプロテクションも高いし、ハンドルガード+グリップヒーターで、バイクで一番冷たくなりやすい手もしっかりとガード。
LC8エンジンも、神経質なことろなく扱いやすいのに、ここ一発の加速がよくてストレス知らず。排気音は大きめですが、バイク好きな人には好ましい音質かなと思います。
実際は給油やトイレ休憩と言った、別の要因で止まるわけですが高速とか走ってるとどんどん距離が延びる感じで、北海道ツーリングでも過去に行ったどのバイク(カタナ、F800S)よりも快適。オフロードも絵になるし、安心して走れます。
なので、こんな全国出張もKTMならぜんぶバイク移動でできちゃうわけで。
ただし、V型エンジンの常ではありますが、股下すぐのところにシリンダー(それも大排気量!)があるので、発熱量はなかなかのものが。真夏に首都高で渋滞にハマると、エンジン切りたくなりますね(笑)
カスタム、変更点など
乘りやすいバイクとはいえ、やはり自分好みに色々と変えたいもの。ということで、ちょこちょことモディファイもしました。
- タイヤ:当初は前オーナーの好みでブロックパターンタイヤをはいてました。これはこれでワイルド感あるのですが、やはり減りがはやいのと、自分の走りはオンロード主体なので、交換時期にミシュランのアナキーアドベンチャーに交換。ルックスはワイルドでありながら、オンロード性能が高いのでおススメです
- スプロケット:チェーン交換の際に、KTMらしい、オレンジ色のスプロケに交換。こうしたオレンジなカスタムパーツがそろっているところもKTMのいいところ!
- ライトのLED化:最近の新しいバイクは、どれもヘッドライトが白く輝きカッコいいですよね。ということで、ディーラーさんにお願いしてエラー表示の出ないLEDライト(適当に交換するとバイクのコンピューターがエラーと認識することも多いので)に交換。見た目もよいし、光量もましてナイトラン向きの仕様に
- LEDフォグ:ライトのLED化の際に、勢いあまってサイドにフォグも装着。アドベンチャー感が増しました!
なぜ乗り換えるの?
手に入れてから約2年間、沖縄を除くほぼ日本全国を走ったKTM1190 アドベンチャー、そんなに気に入ってるならなぜ手放すの? と思われるかもですが、なにごとも出会いと別れがあるわけです。そう、出会ってしまったんですよねー、これに。
一台手に入れるなら、一台手放す、総量規制があるなかではやむをえません。せめて、次のオーナーにはいい人を、ということで嫁ぎ先を探しました。その結果、知人の紹介でアドベンチャーバイクを探していた良いオーナーに巡り合い、先月無事に嫁いでいきました。F800S の時もそうだったんですが、自分が乗っていたバイクとたまに一緒に走りに行ける関係っていうのはいいですね。
アドベンチャーのススメ
降りてしまった人間がいうのもなんですが、旅をするのにアドベンチャーバイクはホントに向いてます。いつかはアドベンチャー、とか、長距離ツーリングで今のバイクに辛さを感じてるようでしたら、ぜひ試乗してみることをおススメします。迷わず楽しいバイクライフを!