マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

BD-1で500km! -- 自転車で行く東海道53次 (その1)

自転車で東海道53次の旧宿場町をめぐる旅。いつかやろうと思いながら、伸び伸びになっていたプランですが、実現できそうなタイミングがやってきたので、迷わず(?)実行してみました。

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BD-1

もともとは、高校生の時に自転車で四国一周の旅に出たほど自転車旅好きですが、免許を取ってからはいつしか自転車での「旅」は少なくなってしまってました。最近の自転車遊びも、もっぱらMTBを車で山まで運んで林道とかを走るスタイルが多かったので、「旅」とはちょっと違う感じ。

ただ、漠然と「いつかは東海道53次を自力で踏破したい」と思っていたところ、たまたま「東海道」がタイトルに入ったイベントへの登壇機会があったので、これを機に実現してみることに。

家にはMTBを中心に6台以上自転車があるのですが、今回の旅の相棒はコチラ。

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ドイツメイドのBD-1(現在は商標問題がクリアになってオリジナルのBirdyの名称に)。いわゆる折り畳みの小径車ですが、折り畳み機構が秀逸で、メインのフレーム部分を分割したり、折ることなくコンパクトになる設計。おかげで、漕いだ時の力の逃げが少ないですし、フレームそのものの剛性を高く保てるので、入手して10年以上たってもまったく問題なく使えます。

当然、車輪の径が大きいMTBロードバイクのほうが移動だけを考えると有利なのですが、東海道=国道1号沿いを走るということで、なにかアクシデントがあったときにすぐに交通機関やタクシーで撤収したり、宿で部屋に持ち込むことを考えたりすると、30秒でコンパクトにできるこのフォールディングバイクの特性が生きてきます。

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場所によっては、コインロッカーにも入ります。

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実際、数年前に四国88か所めぐりをした時も、いくつかのコースはこのBD-1を使ったのですが、その際も特に性能的なディスアドバンテージは大きくなかったように思いましたし、宿で部屋に持ち込める安心感は旅の途中では絶大なものがありましたので。

「走破」旅のルール

さて、この手の「走破」系の旅の場合、何をもって完遂できたかのルール決めが重要です。これがあんまり厳密だと旅が窮屈になりますし、ゆるすぎるとなんの旅だかわからなくなってしまい、これもつまらないことに。

で、今回は以下のルールを適用することにしました。

  • 起点は東京・日本橋、終点は京都・三条大橋
  • ルートは基本的には旧東海道を選択するが、これにこだわらない。走りやすい、安全なルートであればバイパスなども可能(ただし、多くのバイパスは自転車通行不可)
  • 各宿場跡がわかる史跡を目標に。本陣跡が残っていれば、極力そこを。
  • 全行程、自力で走る。いったん自宅に帰るなどの工程が入った場合も、自転車での到達点まで戻れば、そこから再開可能。

まぁ、これを破って一気に三条大橋まで電車やバスで行っても、誰にも分らないともいえるのですが、それでは面白くないのでもう一つルールを貸すことにしました。

  • 宿場跡についたら、コメントと史跡を随時Twitterにアップする。

要は、ちゃんと自力走破しているかどうか、衆人監視のもとに晒すことにしました(笑)。日本橋から三条大橋まで、チェックポイントはすべて写真とコメントをTwitterにあげていくというカタチに。ハッシュタグは #tokaido53 に決定。

今回のきっかけになったイベントのサイトでも、 途中から #tokaido53 が拾われるようになりましたので、衆人監視が一層加速。

jft2016.jaws-ug.jp

尚、自転車で旅しているというと、なぜか「野宿ですか?」と聞いてくる人が多いのですが、それでは単なる苦行になってしまうので、今回も全部宿泊施設。基本的にはビジネスホテルで、可能な限りドーミーインを選択するというスタンスです。 

装備

自転車旅ということで、必要なものは基本自分で運ぶ必要があります。自転車が小径車かつフォールディングバイクということで、あまり大型のバッグを取り付けることもできないですし、折りたたむときの邪魔になるだけなので、荷物はぜんぶザックに入れて背負うことにしました。今回も選択したのは最近お気に入りのマウンテンハードウェアのスクラブラー。雨に強くて、なおかつ軽いというのがとても良いです。

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輪行袋は、ザックの後ろに。で、ウエアは雨さえ降らなければそんなに寒くならないだろうということで、上は自転車用ジャージ、下はMAMMUTのライトトレッキング用のズボン。適度に防水性もあり、軽くて伸縮性もあるのでMTBに行くときにもよく使っているヤツを今回も投入。これ以外の予備(宿についた後、食事などで街に出る用途)で、モンベルのトレッキング用ズボンを一枚。

また、雨対策には、今回初投入のアイテムとして「ゴアテックス”相当”」の性能があるとされるイギリス軍のフィールドジャケットを入手。普通にゴアテックスなサイクリング用品を買えばよさそうなものですが、ゴアテックス”相当”」で一万円を切る価格にやられてポチっと。

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靴も雨のことを考えてゴアテックスで。こちらは今年から愛用しているサロモンのトレッキングシューズで、底がそれなりに固めなのも自転車のペダリングに向いてます。

 

バイス類は、iPhoneiPadと、モバイルバッテリー。この旅はGoogle Mapなしではとても大変ですし、その日の宿とかをとるのにもネット環境は欠かせないので、デバイス、電源ともある程度の冗長性を確保。

これに着替えとか入れていくと、あっという間にザックがいっぱいに。お土産を入れる余地はなくなりました。

さて、走り出す前の説明でだいたい終わってしまいましたが、次回は日本橋のスタートから。

ここまでの走行距離:0km