10/22に名古屋で開催されたAWSのユーザーコミュニティイベント、JAWS Festa 東海道 2016 に参加してきました。それも自転車で。
普通なら新幹線とかで移動するところですが、今回のイベントタイトルにもある「東海道」に引っ掛けて、旧東海道の起点である日本橋から、かつての53箇所の宿場町を経由しながら名古屋の会場まで行く、、というプランを思いついてしまいました。思いついたら実行あるのみ。
どうやって行ったの?
どのような経路をたどったのか、道中どんな感じだったかは、twitterの #tokaido53 のハッシュタグでログが見れます。ありがたいことにこちらにもログの紹介記事が。
ざっくり紹介すると、日本橋からスタートして、
雨降る中、第三新東京市を通過し、
多くの宿場町を訪ね、
追い剥ぎがでそうな夜の峠を越え、
誰もいないJAWS Fasta会場に一番乗り(開催前々日)。
当然ながら、その日は会場ではだれにも会えずに、そのまま京都に向けて走り続けてしまったので、冒頭の写真のように、イベント当日にわざわざゴールセレモニーをしていただいた次第です。JAWS Festaイベント運営チームの皆さんには、当日の運営が忙しいなかこんな準備をいただけて感謝です。でも、皆さんも一緒に #tokaido53 の投稿を楽しんでていただけたのでは、と思ったりしていますが。
終わってみれば小径のフォールディングバイクでの500km近い旅だったので、道中の話とか、装備についてはいろいろ書いておきたいことも盛りだくさんです。なので、こちらは別途ブログをしたためようと思っていますので、今回はJAWS Festaにフォーカスした話を。
自転車で行っただけ?
違います(笑)。ちゃんと登壇枠がありまして、トリのセッションとなるパネルディスカッションにパネリストとして参加してきました。「力水」をいただきながら、モデレーターの東急ハンズ・長谷川さんが参加者の皆さんからの質問を、私やさくらインターネットの田中さん、サイボウズの伊佐さんなどのパネリストに無茶ぶりしていくという形式。
こちらの内容はオフレコ話が多かったので、あまり深くは書けないのですが、参加者の皆さんからは、コミュニティに対する期待だけでなく、AWSにもっとエンタープライズ領域を攻めてほしいというリクエストもひしひしと感じました。
実際、事例の数やAWS Summit でのエンタープライズ向け企業の登壇者(社)数を見ても現時点でエンタープライズ領域でのクラウド利用のシェアはAWSがダントツのトップであることは疑いのないところです。が、問題はそういう相対的なシェアの話ではなく、クラウドを使っていない、使う準備ができていない企業のほうがまだまだ多いという現実、そしてそういう企業がお客様だったり、自身の所属企業だったりして、思うようにAWSやクラウドにダイブできないという状況、それを変えてほしいという声を感じました。AWSには現状で満足せず、もっと積極的な啓蒙をしてほしい、保守的な企業の流れを変えてほしい、という皆さんの思いが伝わってきた次第です。もちろん、AWS「さん」もこれまで以上にエンタープライズ領域へのビジネスや啓蒙を拡大していくと思います(採用動向を見ていると間違いなくその方向ですよね)。が、AWSだけでなく、コミュニティの皆さんの後押しも。この保守的な層を変えていく大きなうねりを作りだすうえでは、欠かせない力です。
今回のJAWS Festaでも多くの方に参加いただき、様々なコメントや意見がツイートされましたよね。こうした熱量をどんどん外側に伝播していければと、この流れはもっと加速するに違いありません。
私もできることがあれば、どんどん協力しますので、JAWS-UGにお役に立てるようなことがあればぜひお声がけを。
真に自走するコミュニティへ
今回、コンテンツもさることながら、事前準備、セッション選定、当日の運営、懇親会の盛り上がりに至るまで、オペレーションのアジャイルさとスムースさにはほんとに関心しました。企業セミナーでのありがちなウォーターフォール的な準備では決して実現できないライブ感や盛り上がりがあったと思います。まさにDevOps的なイベント企画、運営だったので、このカルチャーをどんどんJAWS-UG内部や、ほかのコミュニティの人にも展開していけるといいですね。そして、この運営にベンダー側や、イベント事務局的な会社が絡んでいないのもすごいことだと思います。AWSを辞める時にも少し触れたのですが、まさに「自走するコミュニティ」として、JAWS-UGは次の形態に進化したんだと思います。こうしたコミュニティの誕生にかかわれたのは自分としても誇らしいですし、これからも1コントリビューターとして関わっていきたいなと思っています。
来年のJAWS Festaは、松山を舞台に四国、中国地区のメンバーを主体として実施されますが、今回のカルチャーを引き継ぎながらさらに進化したイベントになるといいですね。次回運営コアメンバーの皆さん、期待しています!