すでにAWSの外の人になって1か月たってますが、「是非に」ということでお招きいただいていた JAWS-UG の四国四県支部合同主催の「クラウドお遍路」というイベントでお話ししてきました。お題は「外のモノサシを知ろう」というお話。
「クラウドお遍路」とは?
今年で3回目を迎える、JAWS-UGの四国四県合同のイベントです。2014年には移住で有名な神山で開催、2015年が松山、そして3回目となる今回がうどん県こと、香川県の高松にあるeとぴあでの開催となりました。
eとぴあは、実は3年前にも伺ったことがあります。その時は、まだ四国四県にJAWS-UGがそろっていなかったので、これを機に四県すべてでJAWS-UGを起動しようという無謀な企画をたて(高知出身ということで、ちょっとバイアスかかってたと思います)、その初日がeとぴあでした。その後の4日間で高松→松山→高知→徳島(このときは美波町)を回って、すべての土地でJAWS-UGを開催したのですが、この時に各地でリードしてくれたコミュニティリーダーの皆さんが、今回の「クラウドお遍路」のコアメンバーということになります。
今回は、お遍路にふさわしく88名の参加者にお越しいただいたくことができたようです。3年前にまいた種が育って、ここまで四国のクラウドコミュニティが大きくなったのは、自分にとっても本当にうれしいことです。
「外のモノサシ」の重要性
今回いただいたテーマは「地方ITにおけるクラウドとコミュニティ」だったのですが、ありきたりのお話しもしても伝わらないとおもったので、少し攻め気味なトーンでプレゼンを用意しました。キーワードは「外のモノサシ」です。こうしたプレゼンネタで使うのはお初なのですが、私自身は日常での会話でよく使っているフレーズです。物事を理解するうえで、他の人、コミュニティ、組織、国のいろんな価値観、時間軸、視点 = 「外のモノサシ」を知らないと俯瞰できないよ、という意味でつかっています。
実家に帰ったときによく目にしたのが、高知に残っている人の多くが、県外(場合によっては市外にさえ)にでて仕事や生活をしたことがなく、それゆえ周りが見えなくなって停滞してしまっているという状況です。逆に、(高知に限らず)地方で元気に活動している人はたいがい外にでたことがある人たちで、「外のモノサシ」を知っているのと知っていないことの大きさを痛感していました。
ITの世界は特に変化が激しく、それゆえ「外のモノサシ」に触れる場として、勉強会やコミュニティが盛んになってきていると思うのですが、四国をはじめとする地方都市の場合、そもそも参加できるコミュニティや勉強会そのものが少ない、という状況があります。ニワトリとタマゴ的な話になりますが、待っていてもコミュニティや勉強会が増えるわけではないので(基本的に就労人口はどこも減少傾向ですから)、自らこうした活動を起こす=リーダーになったり、そうした機会に参加する=フォロワーが増えるような状況になるための気づきになればいいなと思ってお話しさせていただきました。
発表資料はこちらに公開しています。
来年は?
来年も「クラウドお遍路」企画は続くと思うのですが、どうやらJAWS Festa 2017として四国の枠を超えた大きな器にすると聞いています。ぜひ実はアクセスしやすい瀬戸内や山陰側のコミュニティも巻き込み、もっと多くの人が「外のモノサシ」を知ることができる場になればいいな、と思っています。
今回の自分のプレゼンで、一歩前に進みだす人が少しでも増えたのであれば、来年のイベントにも寄与できたと思えるかな、と。まずは200名参加を目指したいですよね >リーダーの皆さん
もちろん、どんなカタチにせよ来年もサポートしますよ!