北海道バイク旅は、テント泊を捨てたことで食事も完全外食となりました。ということで、どのお店で、何を食べるかが、旅のクオリティに大きく寄与するわけで、ここは日々真剣勝負。で、その結果食したものの中から、個人的なTOP5を備忘録代わりに。
TOP5と番外編
実はこれまで、花咲ガニって食べたことがなかったので北海道に行く前も「食べるべきものリスト」には入っていなかったのですが、偶然泊まることになった根室の宿ででてきたのがこれ。
もちろん、これだけが出てきたわけではなく、この下の写真で一人分。ホタテのお刺身やウニの茶碗蒸し、シマエビなど地物オンパレード。おまけに部屋出しです。
この中でも花咲ガニはお初だったわけですが、甘みもうまみもあっておいしかったです。宿の主人によれば、冷凍してしまうとこの味が出ないとかで、水揚げする地元で味わってほしいとの事でした。(花咲港は根室にあります)
翌朝も、てっぽう汁でまた花咲ガニを堪能できます。
ちなみにこの宿、台風崩れの低気圧で天気が崩れるのが分かったので、根室で連泊することにしたときに急きょとった宿でしたが、大当たりでしたね。レトロな日本旅館なのですが、清潔で、水回りも新しくなっているので快適に過ごせます。なにより支配人と仲居さん方の対応が気持ちよいので、旅好きな皆さんにはお勧めできる宿です。連泊という事で、二日目にはカニもタラバに変えて出していただけましたし。
ただ、9月上旬ですでに部屋にストーブ完備(で、夜はスイッチ入れます)という寒さには驚きましたが。道東方面にお越しの際はぜひ。
#2:特選味噌 @ ら~麺京屋(小樽)
北海道といえば、味噌ラーメンというイメージが強い世代(サッポロ一番世代ですな)です。で、どちらかというと旭川や札幌のイメージが強くて、小樽はそのイメージがなかったのですが、今回ふらりと入ったこのお店の特選味噌は素晴らしい。いや、夜遅い時間にやっているラーメン屋がすくなくて、選択肢があまりない中で入ったお店だったのですが、大当たり。コクの中にも甘みのあるスープとちぢれ麺が良く絡む逸品でした。
ただし、これが「小樽ラーメン」という系統のものというわけではなく、この店独自の一杯を追及している感じでした。店にも「ラーメンでもらーめんでもない、”ら~麺”を極めます」的なキャッチフレーズが書いてましたし。
バイクの人は、小樽港からフェリーで戻る人も多いと思いますが、出港前にぜひ立ち寄ってみて下さい。
#3:ハーブラム @ 大黒屋 (旭川)
旅の途中で立ち寄った旭川。イメージ的にはラーメンかなーと思っていたのですが、私が旭川に向かっているとfacebookで知った方から、「大黒屋でハーブラムを食すべき!」というガイドが。ここは素直に従うのが吉と思い、あまり店に並ぶことのない私ですが、店の前で並ぶこと約20分。
一人客は、カウンターで回転が速いこともあり、思ってたよりずっと早く入れました。
で、定番の生ラムやサラダに加え、ガイドのあった「ハーブラム」を。
これはハーブだけでなく、岩塩も加えて下味つけてますのでたれにつけなくても肉の旨みが味わえます。このお店のラムはほかの物も臭みは感じられない新鮮なものでしたが、このハーブでの下処理がさらに臭みをなくしてます。
勢いあまって、ラムのショルダーステーキも。厚切りです。
実は、北海道でのジンギスカンは長らく松尾ジンギスカンのあのタレに付け込んだスタイルが好きだったのですが、ここは正統派スタイルも良しと思わせる旨さでした。
並んでも行きたい大黒屋、おススメです。
#4:甘エビ天ぷら @ まつくら寿司 (増毛)
稚内からオロロンラインを一気に南下して、ついた町が増毛町。留萌線で廃線が決まっている区間での終着駅ですが、廃止を前にこの駅の入場券に注目が。もうすぐ入手できなくなるので、気になるかたはお早めに。
で、この町で入ったのが地元の寿司屋さん「まつくら寿司」。よくある田舎寿司的でシャリが大きめなのですが(ちなみに、この店の「ジャンボ生ちらし」はほんとにジャンボでやばい)、今回おススメなのは、寿司ではなく地物の甘エビを使った天ぷら。
月並みな表現ですが、衣サクサク、中はふっくらで、塩でいただくとプリングルス状態です。バイク移動中で一緒にビールがいただけなかったのが残念。
もしかしたら乗り鉄の方とか、今年は増毛駅を狙っている方も多いと思いますが、4その際はこちらの甘エビ天ぷらを、瓶ビールと一緒にぜひ。甘エビ天丼もあったので、今度はそれも試してみたいです。
ちなみに、増毛町は健さんの映画「駅 - Station」のロケ地だったところで、そのせいもあり当時の風景がよく保存されています。街並みもなかなか味わい深かったので、散策するのもいい感じですよ。
もう一つおすすめしたいのが、野付半島にあるいわゆるビジターセンター内の食堂で食べたメンチカツ。
食べるまで、よくある観光地レストランの冷凍チーン的なものだと思ってたのですが、一口たべてそのジューシーさにびっくり。慌てて、お店の情報を見てみると地元のお母さんたちが、地物を使って食事を出しているレストランでした。つまり北海道おふくろの味。で、この辺りは「別海牛」で有名なエリアで、ここのハンバーグやメンチカツはこの別海牛を使ったものだったんですね。どうりで旨いはず。絶対的な旨さ、というよりもしかしたら期待値を大幅に超えていたから特にそう感じたのかもしれませんが、メンチカツ好きの自分史上でもかなり上位のメンチです。
残念ながら、レストランの情報がWebに少ないのですが、場所はこちらの野付半島ネイチャーセンター内にあります。
ここまでの道は、左右が海というなかなかない環境を走れます。バイクやドライブのコースとしてもおススメ。
これは、TOP5というより、ここでしか食べられない系ということでご紹介。
稚内といえばチャーメン=炒麺なわけですが、今回はじめて食べてみました。博多の焼きラーメンとももちろん違うテイストで、限りなくあんかけ焼きそば的なお味です。
他ではあまり食べられないと思いますので、麺好きな方は最北の地に来た際にはお試しを。冬に食べると体があったまって余計においしく感じるかもですねー。麺も餡もアツアツなので、ここも瓶ビールが欠かせません。
北海道物産展に続く
10日以上、こんな食生活だったので、舌がすっかり北海道仕様に。ということで、横浜に戻ってきてからも、近所の北海道物産展へ。
ちょうど敬老の日で父も招いての夕食だったので、海の幸、山の幸からスイーツまでがっつり買い込んでしまいました。
当分、北海道の味から離れられなそうです。