LINE CLOVA:LINE社の中でも、B2B&AI事業を中心とするCLOVA事業を、2020年から足掛け2年サポートしています。 ここは私がAWS時代に、マイクロソフト側でAzureの啓蒙活動の最前線にいた砂金さんがカンパニーCEOを務めているという関係性から、(ガンダム史観的に)旧ジオン軍と連邦軍の将兵が同じ艦に乗っている的な状況を楽しんでます。
サイボウズ & AvePoint Japan : サイボウズは昨年から継続、そしてAvePointは今年から新たにマーケティングの支援をしています。 国産SaaSの雄であるサイボウズさん、そしてマイクロソフト系のエコシステムにいるAvePointさんは、自分の「土地勘」からすると、少し遠いかなと思っていたのですが、マーケティングで自分が大事にしているフレームワークである、OWWH(Objective / Who / What / How)が、この国産ISV・外資ISVの両社でもきちんとワークして、最近では2社の社内資料にまでOWWHが浸透してきているのは嬉しい限りです。
私としては、この5つの能力を「コミュニティマネージャー」が併せ持つのが理想だと思ってきたのですが、実際の例を見ると a) に偏っていることが多く、b) や c) について苦労している例が多くみられるようです。
ただし、これ自体は悪いことではありません。というのは、a) の能力というのは、あとから習得するのは結構難しいのに比べ、b) と c) の能力は後から学んで習得できるものなので、a) を満たす人であれば、後からb) c) を習得するプロセスを組めばいいわけです。
ですが、現実は、b) c) をバックアップしたり、トレーニングしてくれる人がいないままコミュニティマネージャーにすべてが任され、孤立していくというケースが少なくないようです。
これは、最近聞くようになってきた、コミュニティマネージャーの「後継者問題」も、同じ課題をはらんでいるように見えます。初代の(成功した)コミュニティマネージャーの人が、a) b) c) が全部できていた状態から、次の担当への代替わりが、b) c) の能力確認やトレーニングが十分でないまま行われてしまうと、社内のステークホルダーへの説明や協力が滞り、いつのまにか活動が袋小路に陥ってしまいがち。
ここでの解決策は、a) b) c) 全部を兼ね備えた人を探すよりも(いればもちろん最適な人、です)、b) c) を上司やチームがバックアップやトレーニングできる状態を目指した方が現実的であるといえるでしょう。こうした体制をとることで、「レイヤー構造の落とし穴」にはまる確率を下げていくことができると考えています。
最近、コミュニティマーケティングを支援するITツールや人的サポートサービスも増えてきていますが、それを活用する上でも、自社の担当者・部門は a) b) c) のどの能力を備えているかで、必要なサポートが変わってくるはずです。このあたりの見極めも、コミュニティマーケティングを成功させるうえでは重要になってくると思います。
一方で、JP_Stripes What's New は、直近でリリースされたサービスを、Stripeのナカの人が解説するセッション。時間も30分くらいでクイックにお伝えする内容にして、Deep Diveと同じくStremYard → Facebook Live 配信。こんな感じで、ライブデモもお見せしながら新機能のご紹介をしています。
これは現在進行中の施策なのですが、コミュニティが産みだすコンテンツの流通をもっと加速して、価値あるものを共有していこう、ということでStripe Japan でも初となる「開発者ガイドコンテスト」を現在行っています。優秀賞は50万円! または1,800万円の取引決済までの手数料無料!と、Stripe初の日本でのコンテストながら、いきなり太っ腹な企画です。
カツオといえば高知、ですが、その高知に初鰹(5月)、戻り鰹(10月)という旬の時期に、コミュニティを運営したりリードしたりしている人たちが集まるコミュニティリーダーズサミット in 高知(以下、CLS高知)というイベントがあります。今年で4年目、そして10月16日に通算8回目を迎えたわけですが、緊急事態宣言やマンボウ明けというタイミングもあり、ハイブリッド開催ながらも高知の会場には県内外から50名近い方々が集まって(オンラインを含めると100名以上のエントリー)開催できました。
Ask not why nobody is doing this. You are the "nobody"=自分ゴト化
一方で、コミュニティのメンバーに「自分ゴト化」してもらうことが、「コミュニティの力」を生み出すというを話をしてくれたのがCode for Japanの武貞さん。
Code for Japan は製品やファンコミュニティと異なり、CivicTechという社会課題に関心がある方が参加するというカタチなので、メンバーのベクトル合わせ自体はかなりしやすい素地がありそうです。実際、Code for Japan の行動規約:Code of Condact では、前述した「リーダーとフォロワー」という関係性よりは、お互いがリスペクトし、オーナーシップ(主体性)をもってコミュニティに貢献する、という世界観が書かれています。そうした「自分ゴト化」できるメンバーが増えれば、コミュニティの持つ影響力や力は増大しやすそうですね。
コロナ禍前は、Code for Japan のSlackの登録者数は400名程度だったのが、コロナ禍でやるべきこと、かかわるべきことが多くなったことで、一気に5,000名を超えるまでに成長したそうなのですが、自分ゴト化しやすい人が10倍以上に増えたら、これこそ「コミュニティの力」も爆発的に拡大することは間違いないでしょう。
コミュニティについて話すと、振り返る機会になるのもあり、他のスピーカーさんから教えてもらったことをコミュニティに持ち帰れるのもあり、楽しかったです🙌 #CLS高知 で話したこと概要はこちら👉 Civictechの"power of the community" https://t.co/f3dPbkrsUu