"リモート前提社会"への不可避な流れ
2017年からオフラインイベントやYouTube チャンネルで展開している Inevitable ja night ( #inevitableja )シリーズ。
「不可避な流れ」をテーマに、私がホスト役になり、テック系の旬なテーマをその分野のゲストとの対談スタイルで深堀してお届けしているイベントシリーズです。残念ながら2020年は諸事情によりまだ開催できていないのですが、最近の出来事に自分的に不可避な流れを感じるているので、対談ではないですが、ブログでアウトプットしてみます!
History repeats itself (歴史は繰り返す)
10年くらいのサイクルで「歴史」という言葉を使うと怒られそうですが、他に適切な言葉が見つからないので、そのまま使っちゃいます。2020年に入ってからの、日本での新型コロナウイルスへの対応で感じるのは、2011年の時と同じショック療法的な行動の変化。
今振り返ってみると、日本の様々な分野で「価値観」や「行動」が変わったトリガーが、2011年の大震災だったというのは多くの方が感じていることと思います。震災そのものの直接的な影響ももちろんあるのですが、その後の制約(長期の自宅待機、輪番停電など)への対応が、結果的に「変わらざるを得ない」動きにつながったのかと。
IT分野にも影響は大きくて、それまであった「クラウドなんて」という食わず嫌いな雰囲気が、悠長なことを言っていられない企業や団体を中心にクラウド導入が進むことで大きく変わり、その後のクラウドを肯定する流れを生み出したのだと思います。で、一度利便性や合理性が理解されると、不可逆、不可避な流れができる。
つい先日発表のあった「政府共通プラットフォーム」の発表も、この流れの延長にあるんだなと。
金融機関では、地銀でもクラウドで勘定系を含む基盤システムを作る時代ですし、
国内メジャーキャリアも、実をとって自社ではなくパブリッククラウド上で基盤構築。
そして、2020年の現在、新型ウイルス対策というショック療法的な動きで、ビジネスのみならず、教育、行政の分野でもリモート、オンラインへの対応が急激に進んでいます。
初動の早かったGMOグループは、代表自らがリモート対応の成果や課題を「現在進行形」で公開して、この動きを加速する重要なプレイヤーとして認知されてきていますね。
教育機関では異端児扱いだったN高も、この環境変化で一躍トップランナーに。この発表は色々ディスラプティブです。
そうそう、これは飲食業界の「架空の」お店の設定ですが、にゃんこ先生によるオフライン店舗しか持たない飲食店の人向けのUBER Eats の始め方記事も、おそらく事実をベースにしていてリアル。
って記事の中で書いてますが、これ、オフラインでしかビジネスできない他の業種にも当てはまるお話。OMO的なアプローチが気になっている人にもぜひ読んでほしいです。
で、こうした流れが2011年の状況に似ているなと感じるわけです。
急激な環境変化が、キャズム越えを促進する。
これが、2011年と2020年に感じる共通項です。ポイントは、
- アーリーアダプターが既に存在:その技術やユースケースの「アーリーアダプター」が既に一定数存在
- フォロワー発生状況の可視化:制約条件に対する即効性のある解決策としてアーリーアダプターの事例に倣う「フォロワー」が発生
- コミュニティタッチでの支援:同じ状況や関心軸のコミュニティを通じて、アーリーアダプターがフォロワーを支援。さらに状況が進むと、初期にフォロワーだった人たちが、新規フォロワーを支援する側に回るようになる。
という流れだと感じてます。
2011年当時の1 ~ 3 の流れは、①既にクラウドを使っていた人が、②震災によって既存の(オンプレ系の)ITインフラで課題や問題を抱えた人や組織を、③コミュニティ経由で支援する、というのが代表的なパターンで、至る所でそうした活動が見られました。
そして、コミュニティと情報伝達方法がより拡大した2020年は、2011年の手探り感は少なく、アーリーアダプターからフォロワーへの伝達、支援がスムースに進んでいるように見えます。前述のにゃんこ先生によるUBER Eats の始め方記事も、①UBER Eats を上手く使っているアーリーアダプター(にゃんこ先生)が存在していて、②今回の件で困窮している飲食店主(黒もふもふ)=フォロワー層が一気に増え、そのフォロワーからのトラフィックが沢山集まっているのが可視化されているという構図に他なりません。そのうち、③「にゃんこ先生の言う通りにやってみた」的なブログとかも出てくることでしょう。(今回のUBER Eatsの始め方記事が仮想的なブログアウトプット、とも言えます)
私にとって身近なIT業界や、子供たちが直面している臨時休校をめぐる分野でも、下記にあるように、個人やコミュニティレベルでどんどん情報発信が始まってます。
企業、団体からのからの支援も続々。
エコシステムがエコシステムを、コミュニティがコミュニティを産む不可避な流れ
こうしたリモートワーク(最近は"テレワーク"の表現の方が露出高めですが)が、色々衝突を産みながらも一気に広がっているのは、様々なIT環境がSaaSで提供されてきており、その利用形態もだいぶこなれてきていることがあると思います。
いわゆる「社内ネットワーク」という概念が希薄になり、多くのシステムやリソースにどこからでもセキュアにアクセスできる環境や仕事のスタイルが広がっていたからこそ、今回一気に大規模な在宅勤務に移行できる会社があったといえます。私がパラレルキャリアでかかわっている組織の多くは、VPNさえ無しでリモートアクセスできる状況にあります。
ということは仕組みやインフラ自体は結構下地ができていて、その活用度合いやマインドセットが十分ではなかっただけであり、今回を機に一気に変化する流れができそうです。
で、こうした多様なSaaSや上手な活用方法が広く世に存在するのも、AWS等のSaaSを生み出すためのクラウドサービスのエコシステムやコミュ二ティが充実していたからであり、今はその上に各種SaaSのエコシステムやコミュニティが重なってより大きなムーブメントになっているといえるでしょう。
そう、このロールケーキみたいな感じですかね。
逆に下地となるエコシステムやコミュニティがない分野は、成長に時間がかかるといえそうです。
もちろん、そんなことができているのは一部の業界や企業だけ、という言い方もできるでしょうが、うまくやっている事例があれば、そしてそれが合理的なやり方だと判断されれば、皆自然とフォロワーになっていくものです。
5年後、10年後に振り返った時、「今」はどんなタイミングなのかを考える
今の状況を「客観視」する、「俯瞰」する力というのは、変化の多い局面や混とんとした状況を切り抜けるうえで重要なスキルですが、やってみると結構難しい。そこでおススメの方法が、「未来の視点で振り返ってみる」という手法です。(私も多用しています)
今回の新型コロナウイルスに端を発する一連の動きが、結局どのような流れを生み出しすのか、そしてその下地となったエコシステムやコミュニティは何だったのかを、5年後、10年後から振り返る視点で考えてみるといいでしょう。
その視点でみると、今がまさにリモート前提社会のスタートラインではないかと思います。
ルールが変わればゲームも変わる、を理解しよう
リモート前提社会となれば、これまでの前提条件=ルールも大きく変わるわけです。そうなるとゲームそのものが変わることになりますよね。この動きはクラウドやモバイルの波と同じくゲームチェンジャー(クラウドとモバイル、その上にあるSaaSの普及がなければ、これほどの波にはならないしょう)であることを理解して、自分の考え方、ふるまい方に向き合うのが吉です。
5年後、10年後には、当時こんなこと言ってたなぁ、と笑い話になる時代がくるんでしょうね。
バイバイ、アドベンチャー
この2年ほど、長距離ランを中心に多用していたKTM 1190 アドベンチャーを先日手放しました。
Bye bye Adventure! pic.twitter.com/KgLmFvNOVL
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2020年2月7日
乗っていた時には、KTMのコトをちゃんとブログに書いてなかったので、後追いになりますがどんなバイクだったのか記録しておきます。
ちなみに20年ぶりにリターンした後に所有したバイクもこんな感じでブログ書いてます。どれもいいバイクでしたねー。(K1300Rは現在も継続所有中)
よく見ると、どれも「絶版車」ばかりですね。。。
アドベンチャーに乗ってみたかった
K1300Rの導入で、念願のバイク2台持ちとなったわけですが、F800Sとの使い分けのシーンで思いのほか悩むようになりました。というのはエンジン形式やパワー、外見など違いはあれど、基本的にBMWのロードスポーツということでどうしてもキャラ被りはあるわけで。。。 2台を使い分ける運用ルールが自分の中ではっきりしてませんでした。
どうせ2台持ちなら、違うキャラのバイクの方が良さそう、ということで気になっていたのが「アドベンチャー」というカテゴリー。自分の乗り方でも数日にわたる長距離ツーリングは結構多いので、行く先々で見るアドベンチャーバイクの積載量、ポジションの楽さには憧れがあったわけです。
下の写真はK1300RでSSTR2018のゴール・千里浜にたどり着いたときの一枚。このときも砂浜を走るアドベンチャーって絵になるなーと。ちなみに偶然にも一緒に写っているのはKTM1190 アドベンチャーですが、これは私のではなく一緒に行った知人のバイク。
憧れのLC8エンジン!
もともとKTMは興味あるバイクでした。その大きな理由がKTMの大型バイクの主力エンジンである水冷Vツインの「LC8」エンジン(確か、水冷=LIquid Cool + 8バルブの略称が名前の由来)! 試乗記とかでもこのエンジンの評価は高いので、いつか乗ってみたい、という気持ちが強かったですね。
そのLC8エンジン搭載車では、最もカッコいいと思っているRC8R。これは唯一無二な造形ですね。フルパワー仕様があれば、いまでも欲しい一台。
やはり体感してみないと! ということで、LC8エンジンの最高峰、1290を積んだ Super Duke GT をレンタルしてみたことも(さすがにレンタルにRC8Rはなかった)。いやー、さすが一気筒当たり650ccもあるVツイン、エンジンの存在感がすごい。
LC8 + アドベンチャー = KTM1190 アドベンチャー との出会い
そんなある日、知人のAさんが「(乗り換えで)今乗ってるKTM1190 アドベンチャーを手放すよ」とソーシャルに投稿しているのを発見。これって、LC8エンジン + アドベンチャーのスーパーコンボ! すぐに「譲ってほしいんですけど」と連絡して、すぐにF800Sの嫁ぎ先を探す作業に。その結果、
と個人売買でバイク入れ替えが完了。晴れてアドベンチャーバイクのオーナーになりました。
とにかく乗りやすいバイク(ただしアツい)
乗ってみて、まず感じたのは乗りやすさ! アドベンチャーというと車重が重いイメージがありますが、KTMは210kgとかなり軽量な部類です。
アドベンチャーバイクの雄、BMW R1250GS だと250kg近いので、その軽さが際立ちます。(ちなみにK1300Rは約260kgとGSより重い!)
そして、ポジションが楽。座って手を伸ばしたところにハンドルがありますので、長距離走っても肩や腰、膝などに負担が来ないのでどこまでも走れる感があります。ウインドプロテクションも高いし、ハンドルガード+グリップヒーターで、バイクで一番冷たくなりやすい手もしっかりとガード。
LC8エンジンも、神経質なことろなく扱いやすいのに、ここ一発の加速がよくてストレス知らず。排気音は大きめですが、バイク好きな人には好ましい音質かなと思います。
実際は給油やトイレ休憩と言った、別の要因で止まるわけですが高速とか走ってるとどんどん距離が延びる感じで、北海道ツーリングでも過去に行ったどのバイク(カタナ、F800S)よりも快適。オフロードも絵になるし、安心して走れます。
なので、こんな全国出張もKTMならぜんぶバイク移動でできちゃうわけで。
ただし、V型エンジンの常ではありますが、股下すぐのところにシリンダー(それも大排気量!)があるので、発熱量はなかなかのものが。真夏に首都高で渋滞にハマると、エンジン切りたくなりますね(笑)
カスタム、変更点など
乘りやすいバイクとはいえ、やはり自分好みに色々と変えたいもの。ということで、ちょこちょことモディファイもしました。
- タイヤ:当初は前オーナーの好みでブロックパターンタイヤをはいてました。これはこれでワイルド感あるのですが、やはり減りがはやいのと、自分の走りはオンロード主体なので、交換時期にミシュランのアナキーアドベンチャーに交換。ルックスはワイルドでありながら、オンロード性能が高いのでおススメです
- スプロケット:チェーン交換の際に、KTMらしい、オレンジ色のスプロケに交換。こうしたオレンジなカスタムパーツがそろっているところもKTMのいいところ!
- ライトのLED化:最近の新しいバイクは、どれもヘッドライトが白く輝きカッコいいですよね。ということで、ディーラーさんにお願いしてエラー表示の出ないLEDライト(適当に交換するとバイクのコンピューターがエラーと認識することも多いので)に交換。見た目もよいし、光量もましてナイトラン向きの仕様に
- LEDフォグ:ライトのLED化の際に、勢いあまってサイドにフォグも装着。アドベンチャー感が増しました!
なぜ乗り換えるの?
手に入れてから約2年間、沖縄を除くほぼ日本全国を走ったKTM1190 アドベンチャー、そんなに気に入ってるならなぜ手放すの? と思われるかもですが、なにごとも出会いと別れがあるわけです。そう、出会ってしまったんですよねー、これに。
一台手に入れるなら、一台手放す、総量規制があるなかではやむをえません。せめて、次のオーナーにはいい人を、ということで嫁ぎ先を探しました。その結果、知人の紹介でアドベンチャーバイクを探していた良いオーナーに巡り合い、先月無事に嫁いでいきました。F800S の時もそうだったんですが、自分が乗っていたバイクとたまに一緒に走りに行ける関係っていうのはいいですね。
アドベンチャーのススメ
降りてしまった人間がいうのもなんですが、旅をするのにアドベンチャーバイクはホントに向いてます。いつかはアドベンチャー、とか、長距離ツーリングで今のバイクに辛さを感じてるようでしたら、ぜひ試乗してみることをおススメします。迷わず楽しいバイクライフを!
50歳ってどんな年だったか記録してみる
昔々、「人生50年」と言われている時代もありましたが、とうとう今月それも過ぎて51歳になってしまいました。
※お祝いメッセをいただいた皆さま、ありがとうございます!
とはいえ、きっと年金支給開始も70歳くらいになりそうな状況では、50歳はまだまだ通過点(だって、あと20年は一線で働かなければいけないし)ではありますが、節目っぽい年齢でもあったので、どんな年だったかメモしておこうと思います。
W受験(W合格)
まさに今、この状況の親御さんも多いかと思いますが、去年50歳になったタイミングが小島家もW受験の佳境! 我が家は息子と娘がちょうど6歳差なので、大学受験と中学受験が重なるタイミングでした。W受験とはいえ、勉強を教えてあげられるようなサポートもあまりできず("私文"の自分は国立理系志望の息子に教えられるものがほとんどありませんでした!)、もっぱら塾の送り迎えとか娘の試験会場への付き添い、家での勉強の邪魔をしない方向のサポートが主体。また、受験生にとって最大の脅威の一つであるインフルを家に持ちこまないように細心の注意を払い、12月―2月の間は仕事の移動は極力電車やバスを使わず、専らバイク移動で通してました。
渋谷はやはりココ(ヒカリエ)が便利。 #バイク通勤 pic.twitter.com/KUynDY2sUh
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2019年2月15日
※今年はコロナウイルス対策が注目ですが、昨年同様バイク移動が一番安全だと思われるので、今もバイク移動比率を高めるようトライ中です。
で、W受験の結果は、息子も娘も共に第一志望に無事合格! 学力、偏差値だけが学校の価値ではないですが、そのモノサシで測ると小島家史上最強の大学生と中学生の誕生。これに関しては、スゴイ!というしかなかったですね。子供たちに対して素直に尊敬の念を持てたのが50歳最大の経験だったかも。
もちろん、受験生2人を無事に完走させた家内にも大感謝!です。
書籍出版
これまでになかった経験、ということでは著書の出版があったことも大きかったです。それも2冊も!
いや、書籍の出版に関してははるか昔に共同執筆で電子政府がらみの書籍出版(インターネット電子申請:2002年)をしたことはあるのですが、このときは執筆者も多かったですし、そもそも所属していたコンソーシアムからの持ち込み企画(書籍化のコストを各社で負担した覚えが)だったわけで。
それと比較すると、出版社、編集等、先方からのオファーでの著書が世に出るというのは有難いお話です。
一冊目は、ここ数年で大きく認知が上がった(と思っている)コミュニティマーケティングについての書籍。ただし、単に「コミュニティマーケティングとは?」という解説本ではなく、私の大学時代のマーケゼミでの恩師の教えや、これまでの会社でのマーケ経験などが、どう「コミュニティ」に帰着したのかや、後半は、パラレルキャリアとコミュニティの相関についても書いているので、読み物的にも面白いのではないかとおもっています。まぁ、その分難産だったわけですが。
良ければレビューもいただけると嬉しいです。
(2/10 PM追記)ちなみに本の帯に顔写真が載っていると、ソーシャルで本が紹介されたときにFacebookから「あなたが写ってる可能性のある写真があります」とお知らせがきたり、いろんなイベントやミートアップで「あの本の人ですよね」と声を掛けられることが多くなり、どんな人が本を読んだり買ったりしていただいているのかが、ネットでもリアルでもわかりやすいのでおススメです。これから書籍を出す人はぜひ。
もう一冊は、これも最近注目度の高いDevRelに関する書籍。こちらは、戸倉 彩さん、中津川 篤司さんとの共著で、DevRelに必要とされる3C:Code、Contents、Community について解説と事例紹介をしています。私の担当はもちろんCommunity。
次は何歳で著書の発行タイミングがあるかわかりませんが、カスタマーサクセスや働き方文脈でアウトプットしてみたいですね。
パラ10達成
2017年=48歳からスタートしたパラレルキャリアですが、比較的長めにサポートをする企業と、短期(基本6か月)でサポートをする企業のポートフォリオで構成しています。ちなみに、2020年2月現在の長期サポート企業はコチラ(AWS以降の各社)に。
この6社と短期サポートの会社を併せると10社となる期間がこのところ続いてまして、自分で勝手にパラ10と呼んでました。バイク乗りの人はなじみのあるエンジン形式の呼び方(並列に4気筒のエンジンであればパラ4というわけですね)に合わせて、10社並列の状況を表したコトバというわけです。このパラレルキャリアを初めて3年になるわけですが、同時にかかわれる会社の数と、マネージャー時代に同時に1:1できる人の数が近しいことに気が付きました。自分の経験からいうと、10人超えると難しくなる感があったので、おそらくパラ10がきちんとパフォーマンスを出すうえでは上限としたほうがよさそうな感覚を得ています。このパラ10の枠内で、どんな組織、チームと一緒に走っていくのか、そこの見極めをしっかりしながら進めていこうと思います。
ワーケーション増加
パラレルキャリアでは、仕事先が「先進的」なこともあり、いわゆるテレワーク(リモートワーク)は日常的にできているのですが、せっかく時間の自由度が高いので、それを生かして昨年以上に「ワーケーション」にトライしました。
※ワーケーション:https://style.nikkei.com/article/DGXZZO50727690Y9A001C1000000/
前述のとおり、2月が終わる頃までは、受験対応モードで出張さえも抑えてたわけですが、5月には、道後温泉でのDevRel書籍用の「執筆逗留」を含む13日間を、高知、松山、北陸、東海をバイクで移動しながらのワーケーション。
#ワーケーションin四国 #Day1
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2019年5月20日
ワーケーションは、そのエリアならではの人と飲めるのも良いところ。という事で、今日は #歩き遍路 の方と呑んでます! pic.twitter.com/KfS84xcvxs
7月は沖縄で政府主導の「テレワークデイズ」に合わせて、#武闘派CIO な方々と1週間ほどのワーケーション
働き方改革に率先して取り組む企業のCIOの方々も、 #テレワークデイズ に参加中! pic.twitter.com/gWIWHBhQW6
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2019年7月22日
その翌週にはタイ(バンコク)にて
#テレワークデイズ wk2、バンコクのコワーキングスペースでカタカタカタ... pic.twitter.com/Zx3W22NMoh
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2019年7月29日
9月は、アメリカ・ベイエリアでのCMX Summmit と Stripe Sessions の週をまたいだカンファレンス参加をつないでの海外ワーケーション。
10月に日本を襲ったメガ台風:台風19号の時期には、バイク移動で3,500kmを超える行程でのワーケーションを敢行! 台風進路をちょうど避けたコース取りでしたが、それでも影響を被るほど(秋田→島根移動中に挫折して、富山でピットイン)の勢力で、事前の力を思い知った次第。
先月(2020年1月)は北海道で鶴居村で極寒キャンプ(マイナス13度!)を起点として、釧路、稚内、帯広、札幌とめぐる10日間ほどのワーケーションを。
ここでは念願の(さすがに冬の北海道はバイク移動できず)、冬の花咲線に乗ることもできましたよ!
本日のモバイルオフィス。#花咲線#快速ノサップ pic.twitter.com/whD02xoajv
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2020年1月14日
北海道はどうしても札幌エリア偏重になりがちですが、道東はかなり魅力的ですね。今年のオリンピック時期にも、道東を絡めたワーケーションを計画中です。
なんだかんだで、50歳の1/3の日数は家にいなかった模様です。このペースは51歳も継続する予定ですよ。
自動運転カー導入
ウソです(笑)。息子が運転できるようになった、というお話。
ついにクルマの免許をとれる年齢に息子がなったので、免許取得後(AT限定ではなく、今時珍しいマニュアル免許!)に彼用のクルマ(もちろん中古車)を導入することになり、これで50歳にして念願のクルマ2台体制になりました。せっかくのマニュアル免許なので、MT仕様のスポーツカーあたりに乗ってくれるとオトーサン的にはかなり嬉しい状況なのですが、なかなか思う通りには行かず。。。 AT(とはいえDCTというイケテル仕様)のワゴンに落ち着いてます。
2台体制になって気が付いたことは、車が2台あること以上に、免許を持っている同居家族が一人増えたことの圧倒的な自由度!ですね。家族で食事に行っても、息子の運転で帰ってこられるので、安心して呑めるという。。。
ちなみに、昨日彼に「自動運転カーみたい」って言ったら、嫌な顔してましたが(笑)。
ざっと振り返ってみましたが、10年前には想像もしていなかった人生になってるなと思います。W受験自体は想定内でしたが、その経験や結果は想定外。これだから人生何歳になってもワクワクがありますね。10年後、60歳がどんな状況になっているかが楽しみです。
番外:50歳でダメダメだったこと、TOP5。
もちろん、こりゃダメだなーと思うことも多かったです。TOP5はこんな感じ。
- 50肩:秋口におかしくなってから長期化してます。40代の時の痛みとは違いずいぶん長引くタイプで、いまだ治療継続中。51歳のうちに、完全復活したいところ、です。
- 体重:上昇傾向が止まらず。。。
- 老眼:一気に進行した感が。もはやノートPCやスマホは近眼用メガネをかけたままでは操作できないほどに。。
- MTB:今年は復活、と思ったものの結局1回しか行けてません。今年こそ!
- ブログ:ペースが激減(49歳:33本 → 50歳:4本)。以前は毎月書いていた「パラキャリ月報」を書かなかったのが最大の敗因。
とりいそぎ、運動量を増やしつつ、ハズキルーペあたりの導入を考えてみます。で、ブログアウトプットもこの一本からペースを回復させる所存です!
3年目のシマシマ団、3つのProgress
このブログはJP_Stripes Advent Calendar 2019 の1日目のブログです。
平成→令和へと時代の変わり目となった2019年、オンライン決済サービス Stripeのユーザーコミュニティ:JP_Stripes もその活動を大きく広げた1年だったといえるでしょう。毎年恒例になりつつありますが、アドベントカレンダー用のブログで、この1年の活動を振り返ってみたいと思います。
下記の画像は、各開催地の「ご当地ロゴ」一覧。こうしてロゴを並べてみるとずいぶんコミュニティが成長してきたなと感じますね。
JP_Stripes とは?
オンライン決済プラットフォームの米国企業・Stripeの日本におけるユーザーコミュニティとして2017年3月22日に最初のミートアップを開催。以来、全国の各都市に開催エリアを拡大しながら、活動を続けています。活動内容や、メンバー間の情報共有などは、こちらのFacebookグループにぜひご参加ください。
既存ユーザーの方だけが参加する、いわゆる「ユーザー会」とは異なり、サービスに興味がある人や利用検討中の人も参加も多いので、参加のハードルは低めです。その一方で、スピーカーは実際に利用しているユーザーの方が殆どなので、実際の運用方法や、課題に対する対処方法が聞けるのが良いところだと思います。
例えば、前回の東京開催では、ちょうど消費増税の実施直後ということもあり、Stripeを導入している各サービスで、どのような対応を行ったかを共有する実践的な内容でした。
togetter.comなので、キャッシュレス、サブスクリプション、SaaS等に興味がある方も、お気軽に参加いただければと思います。
ちなみに、Stripeは今年の大型調達でその企業価値が更に高まり、いわゆる「ユニコーン企業」を超える「デカコーン企業」として、その存在感を増しています。
Progress1:開催都市の拡大
コミュニティの拡大には、開催エリアの拡大は欠かせないものになります。今年も、各地のコミュニティリーダーの方々のサポートのおかげでエリア拡大を実現。
4月17日にキックオフがあった熊本からはじまり、仙台、島根、会津と続き、昨日11月30日がキックオフだったさいたままで、新たに6か所でJP_Stripesの開催がスタートしました。(来年2月には新たに金沢での開催も決まっています)
これにより、開催エリアは年初の12から18に、今年開催されたミートアップも昨日のさいたまで24回を数え、通算開催ミートアップ数も67回までに伸びています。
12月には、宮崎でも開催予定なので、最終的には2019年末までに通算開催数は68回になる予定です。
12月以降のJP_Stripes の開催スケジュールはコチラをチェック!
Progress2:初の全国イベント JP_Stripes Connect 2019 開催!
開催エリアを拡大するだけでなく、逆に全国のコミュニティメンバーが一か所に集まる全国イベント:JP_Stripes Connect 2019 を初めて開催できた年になりました。
キッカケは、2018年の秋ごろに、コミュニティメンバーの方からの「やってみよう!」という自発的な声からはじまり、会場や講師手配、ウェブサイトのデザインやイベントバナー、当日のオペレーションに至るまでコミュニティ主体で実施することが出来たのは、コミュニティにとって大きな前進だったと言えます。
声を上げてくれたメンバーに関西エリアの方々を多かったこともあり、開催場所は大阪で実施。ちょうどコミュニティ発足2周年と重なる3月23日に、約100名の方に参加いただき、セッションも3トラック構成で計27セッション、スピーカーはLTも含め30名近くになり多くのアウトプットがありました。当日は800を超えるツイートも。
こちらのツイートまとめからも、当日の熱気を感じていただけると思います。
常日頃、コミュニティマーケティングの文脈で、「自走するコミュニティ」が理想形の一つという事を言っているのですが、JP_Stripes もそのカタチに更に近づいたと感じています!
この全国イベントは、今回で終わりではなく、毎年開催する方向ですすめています。2020年は、4月18日(土)に東京で開催すべくメンバー間で準備中です。まずは、4月18日をSave the Date!
Progress3:FBグループ登録1,000名越え → ご当地ロゴ入り記念Tシャツ作成
開催地の拡大や、全国イベントの開催、日々のコンテンツアウトプットの結果、コミュニティ発足3年目にして、Facebookグループのメンバーが1,000名を超えました。これを記念して、開催各地の「ご当地ロゴ」を作成して、これを使ったTシャツを作成しています。デザインはバックプリントでこんな感じ。
めちゃくちゃ可愛い@StripeJapan さんのTシャツ on @hide69oz さん!このデザインは本当に凄い! #JP_Stripes うちもこんなかわいいのをデザインする方がいればなー…いないかな? #circlecijp pic.twitter.com/UlXGsNz4fX
— Natsumi (@natsumi_summer7) 2019年11月28日
このTシャツは
- 次回のJP_Stripes Connect までに開催する各ミートアップ参加者
- JP_Stripes Advent Calendar 2019 執筆者
にもれなく差し上げようと思っていますので、欲しい方はミートアップやアドベントカレンダーにぜひご参加を。 サイズは S / M / L / XL を取り揃えています!
番外編:Go_SaaS への取り組み
こちらは番外編として。Stripeでは、ID as a Service を提供するAuth0、DevOps環境を実現するCI/CDサービスを提供するCircleCIを共同で、日本でのSaaSやサブスクリプションビジネスの立ち上げを支援するGo_SaaS 三種の神器プログラムをこの6月に発表しました。
3社共同の記者会見に内容やプログラムの情報はこちらの記事やサイトでご覧いただけます。
enterprisezine.jpプログラムの適用を考えているISV、SaaS事業者の方向けのオンボーディングセミナーも2か月に1回のペースで開催中。次回開催は12月17日です。
そして、このプログラムを使ったサービスも続々とローンチ中。先日も、新たに利用開始をした事例についてプレスリリースで紹介しています。
で、このプログラムのポイントの一つが、3つのサービス(Auth0 / CircleCI / Stripe)全部にコミュニティが存在しており、日々多くの運用情報を得られるということ。こうした利用者の実践的な情報生成なくして、クラウド時代のサービス活用は難しいと思っています。現在は、各コミュニティの活動は個別に行われていますが、今後は各サービスの連動事例やデモなどで、スピーカーやコミュニティ間の交流も進むといいなと思っています。2020年は、こうしたインターコミュニティな活動が一つの目玉になるかもしれませんね。
Auth0、CircleCIのコミュニティについては、こちらをご参照ください。
- Auth0 コミュニティ ミートアップ情報:
- CircleCI コミュニティ ミートアップ情報:
というわけで、来年4年目のJP_Stripes の活動にも期待大です。キャッシュレス、サブスクリプション、SaaS、越境EC等にご興味ある方で、まだ参加したことが無い方は2020年はぜひご参加を! 全国のミートアップ会場でお待ちしています!
ふたりボッチのCMX Summit 2019 参戦記 (または、CMX Summit 2020 参加のススメ)
2019年9月5日、6日と米国・Redwood Cityで開催された、おそらく世界でも最大規模のコミュニティマネージャー、コミュニティマーケター向けのカンファレンス・ CMX Summit にはじめて参加してきました。いろいろと得られたものがあったので、記憶が新しいうちにブログでアウトプット!
より「コミュニティマーケティング」志向になったCMX Summit
CMX Summit は、最初に2014年にコミュニティマネージャーやコミュニティに携わるプロフェッショナルを対象に開催されたイベントで、そこから継続的に開催されています。これらの経緯は、ソーシャルカンパニー代表の市川さんが書かれたこちらの記事がわかりやすいかと思います。
このように、当初はコミュニティマネージメントに携わる「実務者同士」の会合の要素が強かったようです。企業系のコミュニティだけでなく、趣味や地域コミュニティ等の話も多かったようですが、今回初めて参加して感じたのは、(話に聞いていたよりも)企業マーケティングの一環としてコミュニティとどう向き合うか、というコミュニティマーケティングの視点をもったスピーカー、参加者が多く集まっている印象を受けました。
つまり私にとってはドンピシャなセッションが多数あったわけです。いわゆるコミュニティマネジメントのTIPS的なセッション以外にどんなトピックがあったかというと
- コミュニティの価値をビジネス的にどう評価するか?
- エンタープライズ企業がコミュニティとどう向き合うか?
- VCはコミュニティを(持つスタートアップを)どう評価しているか?
- オンラインとオフライン、どちらを重視すべきか?
- コミュニティのリブランド(再生)をどう行うか?
- コミュニティの海外展開の方法は?
等など、おそらく日本の皆さんにも興味ある話題が盛りだくさん。
こうしたセッションが30分枠で、3つの会場で次々に開催されるので、1日に受講するセッション数はかなりなものになります。私も2日で約30セッションを受講
各セッションが30分くらいで、どんどん進行するので2日で29セッションも受講してた。まさにラーニング(&ネットワーキング)カンファレンス。頭も疲労するわけですな。 #CMXSummit
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) September 7, 2019
豪華な講師陣
そして、そのセッションの講師陣も豪華(という表現が適切かはともかく)な布陣。ざっと日本でも有名な企業名とタイトルを並べただけでも
- Presdent at Attlacian (Jay Simons)
- CEO at Gainsight (Nick Mehta)
- CMO at Mozilla (Jascha Kaykas-Wolff)
- CMO at Electric Arts (Chris Bruzzo)
- VP of Social Enterprise at Lyft (Veronica Juarez)
- VP of Community at Salesforce (Erica Kuhl)
- Head of AR/VR experience at Facebook (Rachel Franklin)
- Head of Community at Dropbox (Laureline Boin)
- Head of Community at Netlify (Perry Eising)
- Developer Marketing Manager at Slack (Elizabeth Kinsey)
- Customer Marketing Manager at Marketo (Kelsey Bourque)
- Customer Success Manager at Asana (Terri Lomax)
- Community Engagement Manager at Zendesk (Nicole Saunders)
... と、これ以上書ききれないほどのスピーカー。ちなみに、タイトル(役職)も日本であまりないものが沢山あって興味深いですね。そして、会場でのスピーカーとのこの距離の近さ。
エンタープライズな顧客でさえ(コミュニティに)所属したいと思っている #CMXSummit pic.twitter.com/5o5ffzsT5j
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2019年9月6日
写真は、カスタマーサクセスの大型イベント Pulse の主催であるGainsightのCEO。Pulseのような大型カンファレンスだと、もはやこの距離は難しいでしょうが、CMX Summit ならまだいける!(笑)
日本からの参加者2名!
さて、そんな内容盛りだくさん、スピーカーが豪華で距離も近い、とコミュニティマーケティング周りの人にはオトク感満載のイベントですが、今回は(何度も数えてみましたが)日本からの参加者は、元NewsPicksの小野さんと私のふたりボッチだった模様。
#CMXSummit の全行程終了。最後に色々お世話になった小野さんとパチリ。 pic.twitter.com/Sa2H53c4tN
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2019年9月7日
たった二日間参加するだけで、これだけ知見を得られる場もなかなか無いと思いますので、コミュニティマーケティングを実践中の方は、来年ぜひ参加したほうがいいと思います。より多くの会社や組織からのサポートを得るために、上司やステークホルダーと一緒に来るのも良いかと思いますね。ちなみに来年はもう日程も場所も決まっていて、2020年9月9日~10日で、今年と同じRedwood City での開催となります。取り急ぎ、今からSave the Dateを! もう行くと決めた人は、今なら(2019年9月22日まで)Super Early Birdで半額以下のチケット代ですよ。
参加を通じて感じたこと:Top 5
1:サブスクの成長にコミュニティが不可欠に
Saleforce, Atlassian, Slack, Marleto, Lyft... とサブスクリプションビジネスの教科書に出てくるような名だたる企業がその成長戦略にコミュニティを据えているところからも、ここはその関係性がハッキリしてきているといえるでしょう。
Trailblazer Ecosystem drives huge growth #CMXSummit pic.twitter.com/FOTBtVyWnu
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2019年9月6日
とはいえ、Slack等では、ベンダー側の取り組みが始まったのはつい最近と、はじめからベンダー主導でできたものは少なく、自然発生的にできたコミュニティとうまく相対してきたというのが正しいかもしれません。今後は、現在のSalesforceやMarketo、Atlasianのようなコミュ二ティ戦略を当初からきちんと設計、運用できることが、サブスクリプションビジネス成長の上で求められてくると考えられます。
スタートアップに投資するVCからしても、コミュニティを持っているかどうかは投資の判断材料の一つになってきているようですし、この流れは確定的だと思います。
続いてVCによる「Community is eating the world」なセッション #CMXSummit pic.twitter.com/2fBsMJLpCM
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2019年9月6日
2:コミュニティの評価が益々重要に
コミュニティが企業戦略に結びつくようになると、当然ながら社内のステークホルダーが多くなりますので、「説明責任」がより広範囲に発生することになり、多くの人を「納得させる」ための指標が益々必要になってくるのは必然とも言えますね。
これを図るうえで、①コミュニティの目的を明確にし、②それに寄与する指標を早めに設定し、③関係者への共有を行う、というのが一つの理想形であるとされていますが、多くの企業、コミュニティで評価軸の設定や計測方法の確立にストラグルしているのが現状のようです。定量的なモノだけでなく、定性的な指標も外せないので、ステークホルダー(特に上層部)からの理解をどう得るかがコミュニティに関わる部門や人にはますます求められるようです。
あと、ここを数値化するツールが沢山出てきているように見えます。まだコレ!という本命サービスを見つけられていないですが、ここ数年でマーケティングオートメーション(MA)が盛り上がったように、コミュニティマネジメントや価値測定をするツールやサービスの市場が大きくなる予感がしますね。
3:オフライン - オンラインのハイブリッドモデルを推奨
東京一極集中の日本と異なり、米国ではカバーすべき都市、地域が点在しているので、オンラインでのコミュニティマネジメントは当然重要なのですが、オンライン一辺倒では難しく、オフラインの場でどのようにエンゲージメントを高めて、コミュニティリーダーのいう事を傾聴し、モチベートしていくかが重要であることを、多くのスピーカーが指摘していました。その一方で、スケールやオフラインの体験をより「強化」するオンラインの場は不可欠としうことで、オフライン - オンラインのハイブリッド運用がベストプラクティス的な感じですね。
オンラインとオフラインの強み #CMXSummit pic.twitter.com/0Dqlomvv0s
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2019年9月5日
尚、オンラインコミュニティをどのツールで構築するかは、まだベストな方法が無いようで(比較的Facebookグループが多いようですが、これがベストというわけでもなさそう)、ここでも新たなサービスやビジネスが伸びる余地があるかも、です。
4:スケールのためには「自走化」がカギ
ここが多くの企業が期待しているところですね。自走化によって、カスタマーサクセスや、チャーンレートの低減、新機能の浸透などを従来のマーケティング手法よりはるかに低コストで、効果的に行えることは前述した「成功したコミュニティモデル」を持つサブスク企業のトップや責任者がこぞって話していたところです。
コミュニティがビジネスにもたらすもの #CMXSummit pic.twitter.com/OKNs1ayBjk
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2019年9月6日
逆にいうと、いかに既存のコミュニティを自走化できるか、がコミュニティマーケティングの成功のカギとなるということで、そのためにコミュニティに参加している人たちにどう接すべきか、リーダーをどう選ぶか、どう彼らから信頼を得るか(またはいかに信頼するか)について多くのセッションで語られていました。
アンバサダー制度やアワードの設定等も具体的なノウハウとして紹介されていました。また、この自走化の文脈でもオフラインの重要性がクローズアップされていましたね。アノニマス化されたオンラインでの対応では難しく、「個々」の参加者と向き合える場としてオフラインが効果的、という事でしょう。
5:このイベントは急成長しそう!
最後に行っておきたいのがコレ。CMX Summit が急速に大きくなりそうに感じた背景は
- SaaS/サブスク系の成長会社からのスピーカー多数(成長企業での実践が増加)
- 現場のコミュマネ向けの会合から企業のマーケター向けにはっきり方針転換
- メトリックスの取り方、どのツールを使うか、など企業向け情報が豊富
あたりですね。つまり、企業のお金で出張参加できる人が増えそう(今は自費参加者が多いのでは?)で、更にその人たちをターゲットにしたスポンサーが増える、というスパイラルが生まれそう。
カスタマーサクセスのイベント Pulseが今や5,000人を超える規模になったのと同じように、#CMXSummit も大規模イベント化しそうな「匂い」がしました。
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2019年9月7日
その他、両日のメモ代わりのツイートはこちらをご参照ください。
Day1 参戦メモ
Day2 参戦メモ
リキャップもやります!
ブログでは伝えきれない部分もあるので、報告会的な場も持ちます! 今回一緒に参加した小野さんのご協力を得て、CMX Summit 2019 のカンタンなリキャップセッションを10月24日開催の CMC_Meetup tokyo Vol.14 で行う予定です。ご興味あるかたは、こちらにもぜひご参加を。
CMX Summit のTシャツも何枚か入手してきたので、当日プレゼントしますよ!
#CMXSummit のTシャツも数枚入手したので、次回の #CMC_Meetup (10/24)にお土産として持っていきます。じゃんけん大会ですかねー。 pic.twitter.com/SXAvfivvaP
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) 2019年9月7日
How to explain Community Marketing in English -- 海外上司にコミュニティマーケティングを説明する際のポイント
CMC_Meetup の拡がりや、コミュニティマーケティング本の発売もあってか、最近は「コミュニティマーケティング」とサーチすると、日本語の情報が沢山出てくるようになりました。
2年ぐらい前は、Logmiなどの私の登壇記事やインタビュー記事くらいしかヒットしなかったものが、これをキーワードに広告やSEOを実施しているサイトも多くみられるので、ビジネス的にもホットになって来ているのかなと感じますね。
上司への説明が難関の一つ
これもひとえに実践者が多くなっている(=ニーズが増えている)証拠かな、と思うのですが、実践する人は社内への説明やステークホルダーからの同意を得るところで、躓くことも多くなってきているようです。
中でも難しいのが外資系企業で、上司が海外(アメリカとかシンガポール)にいる場合。日本でもまだ知られ始めたばかりのコミュニティマーケティングを、海の向こうの上司に説明するのはなかなか至難の技。ということで、そんな状況にある人が少しでも説明しやすくなるように、コミュニティマーケティングに関する英語のリソースのインデックスと、説明のコツ的なものをまとめてみます。
英語のリソース
昨年のBigbeat Live 2018での登壇内容の記事や、DevRel Cinference Tokyo 2019 での登壇内容動画等が、英語圏の人に説明するときには役に立つかもしれません。
<Bigbeat Live の英語ブログ>
このように、第三者が記事化したもののほうが、Confidenceを得やすい感じがありますね。
<DevRel Conference 2018 での登壇内容動画 & 資料>
で、上司やステークホルダーの関心を引くことが出来れば、こちらの英語プレゼン動画と資料に目を通していただくのが良いかと。
<Auth0 英語ブログでのインタビュー記事>
Auth0で、マーケティングの支援を開始するときに受けたインタビュー内容。Auth0もいまや「ユニコーン企業」なわけですが、そのAuth0が日本市場開拓において、「コミュニティマーケティングを重視している」というファクトは、海外のメンバーに説明するときにも信頼を得るよい材料になるはずです。
"Community Marketing expert Hideki Ojima shares why he chose to help Auth0 expand in Japan, his 3 principles for community growth, and more!"
海外上司への説明のコツ
①AWSが日本で実施、Stripe、Auth0などのユニコーン企業も日本で実践中というファクトを紹介
理論よりもファクト。クラウドサービスを展開するIT系企業が日本でのビジネスを考えるとき、AWSの成功ストーリーは参考にしたい内容の一つです。で、そのAWSの日本市場での躍進を支えたものの一つがJAWS-UGというコミュニティであることをまずは理解してもらうことが重要になるでしょう。
下記のサイトは日本語表記かつ数値的なものが伝わりづらいと思うので、こちらの数字を伝えるといいかと。
2018年のJAWS-UG活動数値:
- 支部数:50+
- 勉強会の年間開催数:250+
- 勉強会への年間延べ参加者数:12,000+
このような規模が伝われば、コミュニティに対する見方が変わる可能性は十分あります。
また、ユニコーン企業であるStripe、Auth0も、日本でコミュニティマーケティングを実践しているというファクトも説得力を持つと思います。
②コミュニティがマーケティングファネルのどこに効くかを説明する
コミュニティマーケティングで一番NGなのは、刈り取り系のセミナーやキャンペーンと同じ指標でKPI設定や評価がされること、です。
コミュニティマーケティングが効くのは、使い始めた人へのチャーン対策やアップセル等のLTVを向上させる部分、及びこれから利用検討する人たちが「これは自分に関係ある」と感じてもらう部分(=Demand Generation) であり、その先のステップとしてセミナーやキャンペーンを用意させて連動させたり、カスタマーサクセスでうまくオンボーディングしたお客様が、コミュニティでアウトプットする(=スピーカーになる)などの活動も併せて実施する必要があることは伝える必要がありそうです。
もっと端的にいうと、コミュニティだけをやるわけでは無い。コミュニティマーケティングと組み合わせることで、フィールドマーケティングで重要なMQLやSQLの生成、更には、カスタマーサクセスの施策がより効果的に行えるという説明が重要かと。
こちらのブログは英語ではないですが、コミュニティマーケティングとそのほかのマーケティング施策の混同にどういうものがあるかをまとめています。上司やステークホルダーと合意が取れない状況になったときに、この10のパターンのどれかに該当していないか、参考にしてもらうといいと思います。
③ Tedの動画を見せる
これは、日本進出を検討中の何人ものCxOに見せた結果、コミュニティマーケティングへの理解度や重要度の認識がかなり上がることが実証されています(注:あくまでも個人調べ、です)。ポイントは初めに踊っている人がリーダー、それを真似て踊りだす人がフォロワーという関係を、コミュニティでも再現すると説明することですね。
というわけで、この動画は必ず見せることをおススメします。で、こういうムーブメントを日本のマーケットで作りたくないかを問いかけるのが鉄板(自分の観測範囲では、必ずYesと言う)です。
この動画、まだ見たことが無い方はぜひ見ていただきたいです。
いかがでしょう? コミュニティマーケティングは、海外の上司や同僚が知らないから、彼らを説得するのが大変だから、というだけであきらめるにはあまりにも勿体ないアプローチです。このブログの内容が皆さんが一歩踏み出すときの参考になれば嬉しいです。
火星(M・A・R・S)時代への不可避な流れを確信する -- Amazon re:MARS 2019 参戦記
「Amazonが開催する初のAIカンファレンス」的な触れ込みで、Amazon re:MARS の開催を知ったのが、確かこのCNETのニュース。ということで1月頃ですね。
この手の大型カンファレンスは、初回に「持ち札」を最も惜しみなく出してくるのと、コンセプトに忠実な内容(次年度以降は、拡大させなければいけないので、ピュア度より拡がりが重視されがち)になる傾向があるのは、長年裏方をやってきていたので確信がありました。つまり、AI市場に携わっている自分としては、「参加して間違いないカンファレンス」だと思い、3月のプレレジストレーション開始後に速攻で申し込みました。セッション内容はまだ詳しく出ていませんでしたが、JB(Jeff Bezos) の登壇があるというのも個人的には大きな動機。もしかしたら、このイベント名にひっかけて、JBが所有するBlue Origin での火星プロジェクトなんかも発表あるかも、いうことで期待値は高まる一方です。
カンファレンス名「MARS」の意味は?
MARS -- 火星と聞くと、多くの人がこの映画を思い浮かべるかもしれませんが、
このカンファレンス名のMARSは、火星を意味するのではなく、これから重要度が増す以下の4つの分野の頭文字から来ています。
- M:Machine Learning (機械学習)
- A:Automation(自動化)
- R:Robotics (ロボティクス)
- S:Space(宇宙)
AI(Artificial Intelligence)が頭文字に来ないところが、なかなか意味ありげではあります。
キーノートやセッション内容については後述しますが、それぞれが独立した分野というより、この「MARSの組み合わせ」が未来を創るのだ、というビジョンやユースケース、フレームワーク等の紹介にあふれた場で、50になった自分でもワクワクする未來感、それもかなり手ごたえのある未来を感じられる場になってました。
会期は6月3日=火曜日の日中のワークショップから始まり、その夜に最初のキーノート、翌水曜日、木曜日は午前がキーノートで、午後にブレイクアウトセッション、最終日の金曜日はブレイクアウトセッション主体の、計4日間のカンファレンスです。あ、この手の大型カンファレンスにつきもののパーティーは、木曜日の夜に設定。場所はラスベガス郊外のサーキットということで、これまたアメリカンな感じで楽しみ。
話題のロボットSPOT登場、そしてAlexaと話すアイアンマン
もともと、月曜日入りして、時差ボケ調整しつつ、火曜日からの日程に臨む予定でしたが、マーケ支援で関わっている3サービス(Auth0 / CircleCI / Stripe)の記者会見を月曜日に東京で行うことになり、火曜日発に変更。ラスベガスの空港に火曜日15:00くらいについて、18:30~のキーノートに参加するという、ダイレクトコネクトな日程で参加することに。
行くぜ! Amazon #reMars !! pic.twitter.com/buzTNXqlaq
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) June 4, 2019
NRT → PDX → SLC → LAS と2回の乗り継ぎを経て、空港からホテルチェックイン、そしてカンファレンスでレジストレーションをすると、もう初日のキーノート開始の時間。ある意味、無駄のない移動だったとも言えます。
Amazon #reMars にチェックイン! そしてまもなくキーノート! pic.twitter.com/0bKRrkYRyF
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) June 5, 2019
初日は比較的Roboticsに振った内容で、その中でもBoston Dynamics CEOの登壇内容が様々なロボットの進化の過程と、今後の流れを俯瞰して教えてくれてかなり理解が深まりました。そして、壇上にはリアルにSPOTという最新の自律型4足歩行の多目的ロボットが登場。ニュース等でなんどか見たことがありましたが、実物を見るとその動きの精巧さに驚きます(セッション後はなんと会場を少し「散歩」している姿も見られました)
ステージの模様は、こちらのYouTubeでもサマリーが見られますので、ぜひ。SPOTがステージ上で動く姿も見られます。
そしてセッション最後には、ロボットといえば(?)この人、アイアンマン役でお馴染みのロバート・ダウニーJrが登場。アイアンマンといえば、AIのジャービス(J.A.R.V.I.S)がいつもの相方ですが、このキーノートでは、Alexaとの会話で話が進行。それも(MARSといえば、の)マット・デイモンが来れなかったので、その代役扱いされるというコミカルなもの。この近さで、ロバート・ダウニーJrのステージが見れるだけでもかなりオトクなのに、Roboticsに関する話題と、最後にはビデオで出てくるマット・デイモンとの掛け合いつき。初日から、ちょっと豪華すぎるんじゃないの? という構成です。
MLがすべての基盤に
この初日のキーノートでも触れていたのですが、このre:MARS のキーノートを通じて繰り返し言われていたのは、MLがすべての基盤(foundation)になる、というメッセージです。で、AIはMLの上のレイヤーという概念。
※写真はDay3のキーノートでの、Amazon CTO, ワーナー先生のスライド。
AI関連のカンファレンスやセミナーでも、(自分がこれまで見た限りでは)MLとAIがきちんと分けられずに使われているシーンが多かったように思いますが、このレイヤー図はしっくりきます。MLはあくまでもモデルを作るための手法であり、必要に応じてその上に "Intelligent" な仕組みを実装したものがAIである、という考え方ですね。
シアトルで会ったアマゾンの人(本社勤務)に聞いた話ですが、社内のオールハンズでAIについて質問があった際に、「AIとMLは分けて考えるべき」とJBが即答したらしいので、re:MARS のために用意したスライド、というよりこの数年のアマゾンの社内での共通の理解がre:MARS の機会に外に出てきた、と考えたほうがいいでしょう。
AIについて語るときに、MLやDL(Deep Learning)などのモデル構築手法とIntelligenceがごっちゃになっていることが多いので、自分もこのレイヤーを使って説明するようにしたいなと思った次第です。
AIはヒューマンインテリジェンスではない
これは、Day2のキーノートで登壇したMITのスピーカーが言っていた言葉。AI ≠ Human Intelligenceというのは、考えてみれば当たり前のことかもしれないのですが、腹落ちした表現でした。日本語で「人工知能」というと、どうしても人間的なふるまい(感情面も)をするものというイメージが付きまといますが、MLやDLで得られたモデルを使って、目的やコンテキストに応じてIntelligent なふるまいをするアプリやロボットを指すと理解すれば、別に人間を模していないことは確かです。
MITのスピーカーの後に出てきたiRobot のCEOが、AI搭載のロボットは、Autonomous(自律型) --> Responsive(応答型) --> Collaborative(協調型) -->System(システム型)の順にCapability (可用性)が上がると説明していましたが、確かにその通りで、人間になろうとしているわけでは無いわけです。AI搭載のRoboticsは、まさにこのステップでより複雑な処理をIntelligentに行えるようになるでしょう。
データ量だけではなく、シミュレーションがモノを言う時代に
よりIntelligetになるためには、MLやDLでの「学習の量と質」が重要なわけですが、今回のre:MARSでは、この学習量と質を「データ量」×「シミュレーション量」で実現するものだ、というのが既に常識になっているように思いました。
ニュースにもなったアマゾンの独創的(6ローター+垂直離着陸+ほぼ水平飛行)な新型ドローンですが、これも実際のデータだけでなく、無数のシミュレーション作業を経て、実用化に向かっていることが紹介されていました。
このドローンについては、こちらの記事が参考になるかと。
AmazonでのML/DLの実用例である、Amazon GoやAmazon Robotics、Logisticsでも、こうしたシミュレーターが有効活用されている話が(惜しげもなく)公開されていました。これからはシミュレーター無しでは、勝負できない時代になりそうです。
RoboticsとMLの融合は不可避
今回は、冒頭で紹介したBoston Dynamics をはじめ、多数のロボットをまじかで見たり体験できる場としても、価値あるカンファレンスだったと思います。
こちらの記事に詳しく紹介されていますが、多種多様なロボットが会場に展示。
どのロボットも、動きの制御にはMLやDLを使っており、もはや工場のラインにある単目的な産業用ロボットとは違う成長軌道にあるのがわかります。前述のシミュレーションの活用もあいまって、その進化スピードは速くなる一方なので、来年どのレベルまで上がっているか楽しみです。
そして、ML/DL+Roboticsをより身近に体感できるDeepRacerも会場に「サーキット」が用意されて、ほぼ一日中タイムアタックが行われていました。どうも「ガチ勢」は、セッションにはほとんど出ずに、こちらのDeepRacer League に参加していた模様。
尚、DeepRacer League は日本からも参加できますね。DL+Roboticsの学習をはじめたい方にはうってつけだと思います。詳しくは、コチラのアマゾンのサイトからご確認ください。
生JB登場
最終日のキーノートのトリは、JBへのインタビューセッション。 自社イベントでも、JBがこうした場に出るのは、初回のre:Invent 2012 以来ではないかと思います。私としては、これまでのキーノートでのカバレッジが少なかったスペース分野の話題を期待していたのですが、少しBlue Origin と月の話が出た以外は、あまり深堀されませんでした。自分としては、先日JBが発表したスペースコロニーの話とかも出るかなと期待していたのですが、それも残念ながら語られずじまい。
会場にはさすがにスペースコロニーの模型などはありませんでしたが、Blue Originの実物大モデルの展示がありました。私は時間がなくて中に入れなかった(予約制)のですが、こちらに動画も上がっていますので、ご参考までに。
そんな中でも、彼が今後注目すべき分野としてバイオテクノロジーを上げていたのは初耳でしたし、興味深かったですね。バイオテクノロジーも、ML/DLの恩恵を受けることはロボットやスペース同様間違いないところなので。
その他には、アマゾンのリーダーシッププリンシプルについての話や、10年後も変わらないことにフォーカスすべし、といった、いつも彼が話しているトピックが殆どだったので、ちょっと既視感多めではありましたが、多くの参加者によっては、生JBは初めてだったのではと思うので、良かったのではないかと。
エンドユーザーこそ、re:MARSに行くべき!
re:MARS に関しては、来年も開催されるかはまだアナウンスされていません。Amazon Go、Robotics、Rogistic等、これまで外向けに語られることが少なかった内容が、キーノートでVPクラスが続々登壇するだけでなく、ブレイクアウトセッションでも詳細に紹介されていて、今あるネタは出し切った気もする(その意味では、今回は相当オトクなカンファレンスだったと思います)のですが、次回もやるとなれば、今年を上回るネタは揃えてくるでしょうし、規模ももっと拡大するはずなので、展示エリアも含め更に大きくなると想像します。
今年感じた、スピーカーとの距離の近さや、ランチやパーティーでの快適度合い(re:Invent に比べると圧倒的に空いていた)は多少損なわれるかもしれませんが、アマゾンの製品アピールではなく、MARSなユースケースがこれだけ見られるイベントもそうそうないと思いますので、間違いなくおススメできると思います。MLやロボット関連の利用が、PoCレベルではなく、成長の原動力として既に実装されているという現実を多くの人が感じることが出来るはず。
そして、日本から参加する人はITベンダーの方より、むしろ実業をやっているエンドユーザーの方々(製造、小売り、ロジスティックス等)に参加いただきたいです。世界はどんどん先に進んでいる今、実業の方がITベンダーからの提案を待っていては、太刀打ちできないのは明確。自分の目で見て、考えて、行動できるようになるためにも、ぜひ実業の方の参加比率が高まることを期待しています。
今年参加した人たちとのネットワークも、このFacebookグループ(公開グループ設定)で見られますので、どんな人が参加していたか、皆がどんなアウトプットをしているかを見ていただけると、より臨場感が湧くと思います。
写真は、日本からの参加者有志によるネットワーキングディナーでの記念撮影。来年はもっと多くのMARSな人とネットワーキングできればと思います。