マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

バイクとドローンと秘密基地 -- Rider's Garage ミートアップ!

ひと月ほど前になりますが、Rider's Garageの初回ミートアップで、千葉までバイクを飛ばしてきました。ミートアップ場所はバイカーズカフェとしてはある種理想的な環境にあるCafe Club Bigone  風の村。バイク乗りの方以外には、あまり知られてないかなー、と思いますが、ロケーションといい、たたずまいといいオトナの秘密基地的ところです。で、今回はバイクだけでなく、ドローンも投入しての盛りだくさんなミートアップになりました!

 

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秘密基地に集合!

当日は1月にしては割とあたたかな陽気で天気も上々。海ほたるで一緒に行く方(ゼファー750乗り)と待ち合わせ、千葉に向かいます。

会場のカフェへは道もちょっとわかりづらいうえに、入り口も看板を見落としやすいです。実際、この日も一回場所をロストしちゃいました。

こちらのゲートから入ります。

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バイク用に舗装された道を、奥に進んでいきます。

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既にミートアップ参加者が集まり始めてました。

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自己紹介もそこそこに、そこかしこでバイク談義がスタートします。この感じが、バイク系のミートアップのいいところ。お互いの名前やバックグラウンドを知らなくても、「バイク好き」という共有のコンテキストで簡単に会話が始まりますね。

 Rider's Garageって?

今回の会合は、Rider's Garage主催ということなのですが、そもそもRider's Garageとは何か? わかりやすく言うと「バイク用品のメルカリ」的なサービスです。

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従来のオークションのように高値を付けて競り落とすのではなく、出品者が提示した価格でよければすぐに購入(落札)できる仕組みで、スピーディーですし、競り特有の駆け引きも必要ありません。バイクは販売台数が伸び悩む市場ではあるのですが、自分も含め40歳前後でのリターンライダーが多く、比較的購買力がある層が増えてきている感じなので、カスタムしたいニーズも多いはず。Rider's Garageは通常のフリマやオークションと異なり、「バイク関連用品」に絞った流通になっているので、適切なカスタマー同士が出会える場になっています。

やりとりはスマホアプリだけで簡単に行えます。2017年2月現在、iOS版のみですが、バイク乗りの皆さんはぜひ一度見てみていただけると!

 

ガラパゴス化している日本のバイク市場と免許制度

実際にデータで見ると、バイクの国内販売台数は急激に落ち込んできたことが分かります。

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これを見ると、いわゆる原付=スクーターの落ち込みがすごいですね。最近ホンダさんとヤマハさんがスクーターの共同生産について発表がありましたが、業界2位のヤマハさんでもさえ、50ccのスクーターの開発・生産が負担になっているんだろうな、と感じます。日本では原付スクーターはメジャーな存在ですが、実質日本でしか通用しない「ガラパゴス規格」なので、世界市場を考えるとビジネスにならないんだろうなと思います。

ガラパゴスといえば、日本の400ccで区切られる免許制度にも問題ありそうです。世界基準でいうとミドルクラスのバイクは600cc前後なので、それより200ccも排気量の少ない400ccの中型バイクも、実質日本でしか売れないガラパゴス規格です。

国内のバイク販売の全体数字は2010年ごろまでで下げ止まり、横ばいに推移しています。この中で250cc以上の販売台数が少し数字を戻してきていますが、ここでも400ccの足枷が外れれば、もっと数字が回復するのではないでしょうか?

現状の

  • 原付(普通免許に付属):50cc未満
  • 小型二輪:125cc未満

はそのままに、125~400cc と400cc以上の2段階の免許区分をやめて

  • 普通二輪:125cc以上

として、現在400cc未満に限定されいる、いわゆる「中免ライダー」を自動的に限定解除に昇格すれば、世界で流通している魅力的な600~800ccくらいのモデルがもっと売れるでしょうし、国産メーカーも、日本でしか売れない(しかも数もはけない)ガラパゴスな400ccモデルを提供する呪縛から解放されて、一石二鳥だと思うんですけどね。そもそも、乗りたいバイクがなければリターンライダーも増えないわけで、免許制度での400ccの呪縛を解くのが一番効果ありそうに思うわけです。

バイク弄りが楽しくなるコミュニティを

....ガラパゴス話をすると、いろいろ書きすぎてしまいますが、免許制度が改訂されなくても購買力がそこそこあるリターンライダーが400cc以上の大型バイクを求めているのは明白な感じで、ここで新しいバイク用品の流通のみならず、バイクのあるライフスタイルも共有できるようなコミュニティがあると、長く乗り続けられる環境ができてくるのではということです。

リターンライダーには、かつてあこがれた80年代~90年代のいわゆる「旧車」を探して乗っている人も多く(私も最近まで乗っていたのは20年落ちのカタナでした)、この維持のためには、新品パーツというわけにはいかないものも多く、外装品を含めオークションやフリマに頼らないとパーツが手に入らない人も多いのが現状です。

また、新車でリターンした人も、新たにカスタムしたりパーツを新調したりする時に、取り外したパーツを「お金に換えて処分」できるのであれば、もっとパーツの流通が進むはすです。手元にパーツが残っていると、新しいパーツを買うのが家庭の事情的にはやりにくいんですよね。古いパーツが処分できれば、家庭内稟議も通しやすくなり、新しいパーツも入手しやすくなるわけで。。。

長らくバイクから遠ざかっていた人は、自分も含め、どこをどう弄っていいのかもよくわからなかったりしますよね。これもコミュニティを通じてパーツ流通だけでなく、安全な弄り方についても共有できると、もっといろいろ試したくなるんじゃないかと。

データを見ると、バイク購入者の年齢は結構高いので、きっかけがあればバイクを弄りたい人も多いはず。

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残念ながら、そのサイクルがまだ十分ではないように思いますので、そのあたりRider's GarageのようにCtoCのマーケットプレイスとコミュニティで実現できるモデルがあると、個人的にも凄くいいなと思うわけです。

もちろん、リターンライダーだけでなく、ずっと乗り続けている方や、これまで乗る機会がなかった「断念バイカー」(注:ヤマハさん命名)の方にとっても、こうしたマーケットプレイスやコミュニティがあることはプラスになるんじゃないかな、と。

news.bikebros.co.jp

今回のミートアップは、このあたりの仮説が正しいかを、皆さんにヒアリングする場としても実施したわけですが、興味深いフィードバックをたくさんいただきました。いただいたご意見は、今後サービスにも活かしていければと思っています。

ヒアリングは、カフェ自慢のハンバーガーをいただきながらのランチミーティング形式で! ここのカフェのハンバーガーはボリューム満点でおススメですよ。

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ドローンエバンジェリスト登場!

この日は、特別ゲスト的にIT業界では「エバンジェリスト養成講座」でおなじみの西脇さんにお越しいただきました。

自社製品のみならず、最近はドローンのエバンジェリスト的にも活躍されている西脇さんですが、今回は愛機DJIを持ち込んでいただき、ミートアップの様子をドローンで撮っていただきました

バイクの前でホバリング中のドローン。安定しています。

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高度を一気に上げていくと

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あっという間に、この高さまで。かなり速い!

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ドローンの操縦はこんな感じ、ドローンからのカメラの画像と、実際のドローン位置を把握しながらの操縦で、特に動くものを撮影するにはスキルが必要そうです。

 

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ありがたいことに、バイクの走行シーンもドローンで撮影いただきました。動画だけみると簡単そうですが、撮影にはかなりテクニックが必要なのが分かりました。なぜ「ドローン撮影」 ができる人に最近仕事が集中しているのかが分かった気がします。

こちらがドローンからの撮影風景。これだけ見ると簡単そうですが

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www.youtube.com

こちらがドローンがバイクを追っている動画。 カメラで移動するバイクをとらえながら操縦するのはかなり難しそうです。

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こちらも地上撮影と空撮の違い。一足先にお帰りになるカタナ愛好会の皆さんの出発シーン。

地上撮影編

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ドローン空撮編

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最後に西脇さんも入れてパチリ。西脇さん、次回はバイクでの参加をお待ちしております!

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今回のミートアップ参加者の皆さんには、作ったばかりのRider's Garageのステッカーもお配りしました。ライダーの方であれば、私に会ったときに行っていただければ、このステッカーを差し上げますよ。

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オフィスも秘密基地的なRider's Garage

そうそう、Rider's Garageのオフィスも、オトコのコ的には秘密基地的なたたずまいです。こんな感じに、オフィスの中にバイクを入れられる「ガレージオフィス」です。これまで自分がかかわったオフィスの中でも、もっとも理想的なオフィスの一つですね!

https://www.instagram.com/p/BQ-Gaj_jEgO/

Garage Office!

興味あるメディアの方がいれば、取材とかアレンジできると思いますので、ご連絡ください!