マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

#MSTechSummit16 での登壇 (またはNSATの洗礼)

11月1日~2日に開催されていた日本マイクロソフト主催の Tech Summit 2016で、Day2最後のオオトリのセッションに登壇するという機会に恵まれました。9月のCodeIQでの澤さんとのセッションと同じように、AWS時代ではちょっと成立しなかったような場ですが、せっかくの機会なのでお受けすることに。

なお、有償のテックイベントにもかかわらず、技術系のディープな話はほとんどせず、キャリア形成にかかわる話をひたすら話し倒すという構成で、ある意味完全に裏番組的な立ち位置です。

blogs.technet.microsoft.com

ホーム&アウェイなキャスティング

たぶん、このセッションはキャスティングだけで集客したのではと思います。というのは、どういう話をするかはあまり事前の情報公開はなく、わかっているのはMSのエバンジェリストである西脇さん、元MSで現LINEの砂金さんという、MSイベントが超ホームグラウンドなお二人に、元AWSという超アウェイな私が絡むということだけ。

なお、当日までどのような話になるかわかってなかったのは、観客だけでなく、登壇側の私も同じであったことをお伝えしておきます。事前に西脇さんにお渡ししたのは、自己紹介スライドのみ。

で、開演直前のバックヤードで、スケッチブック(+マジック)、○×の札があることを知らされ、音声はヘッドセット(パネルなのに!)を装着。

ヘッドセット装着直後のックヤードで、いつものHere We Go写真。

 

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質問力

ある意味、パネルのクオリティは質問力にありますよね。どのようなお題、問いが設定されるか、それにどのように回答やさらなる質問が紡がれるか。

で、こちらが今回のファシリテーター・西脇さんによって用意された質問群。突っ込み具合含め、さすがのクオリティ。

  • なんで辞めたんですか?
  • なぜクラウドの世界に飛び込んだのか?
  • ぶっちゃけ、クラウドの提案が向いてなかった案件はある?
  • クラウド提案でお客様からいわれたキツイ一言
  • キャリアの転換点は何歳?
  • お互いの会社の面接を受けたことはある?
  • 海外で働いてみたいか?
  • これから来るテクノロジー。キーワードは?

他では聞けない質問を織り交ぜつつ、会場からの反応もソーシャルで拾って、大画面でみなに共有されている仕組み(が、Windowsベースで動いているっていうとこもポイントなんですね)もあり、会場の一体感がすごくありました。

回答も、スケッチブックにワンフレーズで書いたり、○×の札を上げるカタチで、テンポよく進みます。こんな感じで一目瞭然。

 

あとの質問の回答は、会場にいた方々限定ということで。(動画とっていたから、公開されるかも。希望者はMSさんに #SPL005 セッションの動画公開をリクエストしましょう)

ちなみに、これからくるテクノロジーでは、3人とも「AI」を挙げてましたね。私がそう思う背景はこちらの過去エントリーを。

 

stilldayone.hatenablog.jp

 

西脇さんのトーク回しと、TVバラエティ的な仕掛けのおかげで、1時間弱のセッション時間にもかかわらず、これだけの質問をこなせるという充実の内容。結果的に、会場の方が得られる情報量も多かったはずです。

あと、意外とよかったのがヘッドセット。いちいちマイクをとるアクションがないだけで、インタラクションがぐっと自然になりますね。これは次回から自分もぜひ取り入れたいアイテム。

 

キャリアの作り方

今回のパネルの一番のテーマは、キャリアをどう作っていくか、ということなのですが西脇さんがセッションの中で説明してくれた「キャリアは面で作っていく」という考え方がすごく腹落ちしました。従来のキャリアは、今までの活動の「線上」に伸びていく考えが多かったのに対し、西脇さんがおっしゃったのはイングレスのポータルのように、今の自分より遠くに新しい得意分野の領域を作ることで、自分のキャリアの「面積」が広がるという考え方。私自身も、B2Bマーケターとしてはかなりオールラウンダーだと思うのですが、知らず知らずのうちに、B2Bマーケティングの枠の中で、得意分野を増やす、ということをやってきたのかもしれません。今度は、B2Bマーケターという枠自体の外に、新たな得意領域を作れるかどうかが、次のステップでは重要なんでしょうね。

あと、キャリアを作るうえでは、私がお話しした「技術と心中しない」という視点も、あえて技術系の方にはお伝えしておきたいです。これは会場でどのくらいの人の共感を得られたかわからないのですが、私的にはすごく大事なスタンスかな、と。

NSATスコア

私自身は、あまりなじみがないのですが、MS界隈でイベント登壇される方なら、だれもが気になるNSATのスコア。このセッションのNSATスコアは、どうやらトップクラスだったようで、西脇さんのファシリテート力のすごさがわかりますね。あとNSATが高いということは、我々パネリストの話も楽しんでいただけたということで、勝手に喜んでおります。このセッションの感想とかコメントあれば、ぜひ #MSTechSummit16 #SPL005ハッシュタグでツイートいただけると、登壇メンバーで共有できるのでうれしいです!

※2016/11/5追記:このセッションのNSATはダントツの一位だったようです!