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マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

Evangelism -- エバンジェリズム について話してきました

週末にCodeIQさんのイベントでお話ししてきました。対談形式でのセッションという事で、お相手は、そのプレゼンスキルからも風貌からも「神」と呼ばれるMSの澤さん。というわけで、いつものHere We Go 写真もツーショットで。

 

https://www.instagram.com/p/BKvA85kglkv/

The Evangelists.

 

初コラボ(外向きには)

澤さん、写真で見るとスーツっぽいですが、下はショートパンツです。なんでも、この日に沖縄から戻ってきたようで。

ちなみに、澤さんとは以前から個人的にもお知り合いで、総火演にも一緒に行ったことがあるくらいですが、こうした対外イベントでの絡みは初めてですねー。AWS時代にはおとなの事情で、ちょっとなかった組み合わせです。

澤さんといえば、こちらの本でも有名な通り「プレゼンが上手な人」という位置づけだと思います。

 が、そもそもなんでプレゼンをするのか、誰にプレゼンをするのか、プレゼンの結果がどうあるべきなのか、を考えていくと、それが今回のテーマである「エバンジェリズム」となるわけです。

エバンジェリズムの必須三要素

「エバンジェリズム」とは何でしょう? ここではもちろん、本来の宗教的な意味ではなく、ビジネスにおけるエバンジェリズムという文脈です。エバンジェリスト」なら聞いたことがある人も多いと思いますが、それとの違いは何か。

ちなみに、我々世代でエバンジェリストと聞いて思い出すガイ・カワサキ氏の書籍によるとこんな感じ

エバンジェリズムとは、福音伝道の意。(本書では)自社の製品や思想を、あなたが信じているのと同様に、相手にも(商品、サービス、ブランドの価値を)信じさせるプロセスの意味に使われている。

-- "夢を売る―お客をわくわくさせる究極のセールス革命" より

 

やや乱暴な表現ではありますが、私は仕事の関係者には、よく「異教徒を改宗させる」プロセスだという説明をしていました。つまり自社サービスやブランドに感心がない人(=異教徒)を、自社のファンに変え(=改宗)、最終的にはその人自身が他の人にサービスや商品を薦めるインフルエンサーにまでなってしまう流れです。この先は、私が良くお話しする「コミュニティマーケティング」につながるわけですが、その話はまた別途。

で、このエバンジェリズムですが、私的には以下の三つが重要な構成要素だと考えています。

  • ターゲティング:まず「異教徒」のところに行かないと話にならないわけです。なので、改宗してもらうべきターゲットをきちんと理解して、そこにリーチする方法を考えなければいけません。本拠地で、自社ユーザ向けに話すという場は、本来的なエバンジェリズムからすると優先順位は低いはずです。本拠地でしか話さない人がいたら、その人はエバンジェリストではなく、単なるプレゼンターという事になりますね。(本拠地で話していても、それが「異教徒」に届く仕組みとセットであれば、話は別)
  • プレゼンテーション:いくら異教徒の前に出ることができても、その人に興味を持ってもらう伝え方ができなければ次に進みません。なので、「伝える力」はエバンジェリズムにおいてはとても重要な要素になります。一方で、外から見えやすい活動でもあるので、このプレゼンテ―ションだけが、エバンジェリズム活動のように誤解されることも多いです。が、あくまでもプレゼンというのはエバンジェリズムの一要素である、という事です。
  • エンゲージメント:「改宗」させるといっても、力ずくでとなると負の連鎖になりますのでいい形で持続せず、コミュニティマーケティングにもつながりません。なので、本人の意思でファンになってもらうことが重要になるわけです。よく「(自社商品やサービスに)愛がなければエバンジェリストにはなれない」と周りに説明するのはそのためです。プレゼン以外のあらゆるコミュニケーションチャネルで、改宗してくれた人、改宗してくれそうな人とのエンゲージメントの醸成は欠かさないわけですが、昨今のSNSなどの普及で、以前とは比較にならないレベルでエンゲージメントが保ちやすい環境になりました。逆に言えば、ここをおろそかにすると、あっという間に他のプレイヤーにひっくり返される形になります。ある種、24時間、公私ともにここを意識しなければいけないので、仕事と割り切ってやるには負担が大きいと思います。やはり自分自身がその製品、サービスやお客様に愛がないといけないと。また盲目的な愛ではお互い破滅するので、なぜ愛せるのかという合理的な理由や、自社で正しくないことがあればそれを正せる姿勢も重要ですね。

エバンジェリストとは?

上記のエバンジェリズムの構成要素を見ると、この活動が極めてマーケティング的なアプローチが必要という事に気が付くと思います。なので、私の中ではエバンジェリスト=マーケターなんですね。ただし、実際にそのすべてを物理的に一人で担うのは結構厳しかったりします。なので、組織がある程度そろっていればターゲティングの設定や、話す場やメディアの準備を行うプロデューサー側と、プレゼンテーションの作成や実施するタレント側に分けて、チームとしてエバンジェリズムを実施することも可能です。(むしろ、そうした組織の方が多いかも。)

その場合、プレゼンする人が「エバンジェリスト」というタイトルになることが多いので、エバンジェリスト=プレゼンター的なイメージが日本では多いかもしれませんが、実際はプロデュース能力も重要なわけです。

歌手にたとえるとわかりやすいかもしれませんね。プレゼンの上手い人=歌が上手な人とすると、その人が成功するには有能なプロデューサーが必要な構図と同じです。で、ごくまれに歌もうまく、自分も他人もプロデュースできる自己完結型の人もいる、と。

もし皆さんの会社やサービスで、新たに「エバンジェリスト」のポジションを作ろうとしているのであれば、この歌い手、タレント側の部分とプロデューサーの部分をチームで分担するか、一人に集約するか決めてからJD(Job Description)を書くとよいと思います。

プレゼンスキルの向上

エバンジェリスト=マーケターなので、どのマーケターもエバンジェリストになれる要素がある、というのが私の持論です。その場合、肝心の伝える力=プレゼンスキルの向上がカギになるわけですが、今回の澤さんとの対談でプレゼンの準備や実施方法で思いのほか共通項があることを発見しました。会場に居た方は分かると思いますが、キーワードだけで言うと

  • プレゼンテーションはプレゼント、クエッション(質問)はクエスト(探求)
  • Q&Aセッションの重要性
  • 手を挙げてもらおう
  • 他流試合の重要性
  • スライド作成のコツ
  • Google先生活用術 などなど

このネタだけでもブログ書けそうなので、これはまた次の機会に。

 

最後に、今回の登壇機会をつくっていただいたCodeIQさん、ありがとうございました!

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