マーケティング、エバンジェリズム、ときどき旅。

ホントに自分がなりたいのはマーケターかエバンジェリストか、はたまた旅人なのかを徒然に書いていくブログです。

祝・ジェットスター就航! LCCで行く高知・四国満喫プラン

全国交通費変形地図などでもわかるように、四国、とりわけ高知県は移動コストの高い地域として知られてきました。なので、四国に来たことはあっても、高知までは足を延ばしたことが:ない人が沢山いらっしゃるわけですが、そんな陸の孤島・高知についにLCCが就航。本日(2018年12月19日)より、成田と関空からそれぞれ1日1往復で就航が開始になりました!

é«ç¥å°±èªãé«ç¥ï½æ±äº¬ï¼æç°ï¼ï¼å¤§éªï¼é¢è¥¿ï¼çéï¿¥3,990ï½

www.jetstar.com

このLCC就航のインパクトと、思わず高知(四国)に行きたくなるコンテンツをご紹介します! 

どれくらい安くなったの?

 東京からの移動を考えると、ほとんどの人は飛行機一択(JRも安くないですし、そもそも時間がかかりすぎ!)だと思います。JALANAどちらも正規料金ですと往復7万円越え、早割とかでも往復4万円弱くらいになります。

これが、ジェットスターになると

f:id:hide69oz:20181219112352p:plain

と、最安値で選択すると、4,990円~のはずですが、Club Jetstar会員になれば3,990円! これだと往復8,000円以下も! 会員にならなくても4,990円なら往復1万円に収まります。これは革命的。

運賃が安くなると、何が変わるか?

一番変わるのは旅行者の期待値、ですね。これまでのように、高知往復の航空機チケットだけで、5万円~7万円くらいかかると、現地での食事や宿への期待値も高くなってしまいます。宿や美味しいものを入れるとなんだかんだで、1泊2日でもすぐに7~8万円コースになってしまう。これでは週末にふらっと遊びに行くにはハードルが高すぎます。それこそ韓国に行って焼肉三昧してもお釣りがくる金額。

これがジェットスターを使うと、日を選べば往復で1万円ちょっと。土日を挟んでも2万円以内で高知往復が可能になてきます。これなら、先ほど例に出した週末韓国焼肉ツアーに十分対抗できます。ちょっと美味しいカツオを食べに行く、坂本龍馬ゆかりの地を訪ねる、トロッコ列車四万十川を巡る、といったこともやりやすくなるわけですね。

交通費が安いと、ちょっとした食事や体験でも心理的なROIが高くなくなりますし、1回の旅行であれもこれも、、、と欲張らなくてよくなるので、結果的にリピート率が高くなります。なので、このLCC就航は、週末韓国や、週末北海道を楽しんでいた層を取り込むインパクトが十分にあるわけです。

高知のおススメ

せっかく、高知に来やすくなっても、初回の訪問で「これは!」という体験をしないと、心理的ROIも高まりませんし、なによりリピーターになりにくい訳です。

なので、観光客のLTV(ライフタイムバリュー)を上げるには、初回に鉄板のコースで満足いただくことが不可欠です。

その意味で、高知のコンテンツのトップオブトップは、やはりカツオの塩タタキではないかと思います。

f:id:hide69oz:20181126041525j:plain

高知っぽさを味わうには、ぜひ高知城下にある「ひろめ市場」のやいろ亭というお店に直行してください。ひろめ市場自体は様々なお店があり、それぞれ楽しみ方があるのですが、どこか一つ選べ!と言われると、やはりやいろ亭かと。だまされたと思って行ってみてください! 出来立てのカツオのたたきは当然ながら冷たくなく、温かい(藁焼きで火入れしているから当然)という事実に気づき、冷たいタタキしか知らなかった人は衝撃を受けること間違いなし、です。

tamkaism.com 

あと、はしごで高知屋台餃子の雄・安兵衛に行っていただくのもおススメです。本店的位置づけの屋台のほうでも、店舗形式の「いまどき安兵衛」でもそれぞれのスタイルでお楽しみいただけます。いまどき安兵衛では、冷えたビールがやかんでサーブされます。

f:id:hide69oz:20181126033504j:plain

ヘルシーな食べ物が良い方には、魚を使わない土佐田舎寿司も素晴らしいコンテンツになるかと思いますよ。

dailyportalz.jp

 

f:id:hide69oz:20181218163418p:plain

※上記サイトより転載

 龍馬ファンであれば、桂浜の坂本龍馬、鉄道ファンであればJRの四万十川方面のトロッコ列車や"四国新幹線"土佐くろしお鉄道の展望列車などもいいですね。

onigiriface.com

最近は、市内の路面電車が3重に交差する「トリプルクロス」という現象が話題の模様。

trafficnews.jp

四国満喫プラン(小島調べ)

高知にLCCが来た! というと、すぐに東京⇔高知往復でのプランになりがちですが、高知空港にもどらなければいけない行程だと、広い高知、いや四国のほんの一部しか楽しめないことになります。そこで、私のおススメは高知に入って、四国の他のジェットスター就航地(松山または高松)から東京に戻るコース(もちろん逆も可)。このほうが行程中に見て回れるエリアも広く、同じ道を戻るというムダが省けるので、効率的です。

高知県の観光関連部署の方も、高知に入って高知から帰る、ではなく四国4県での送客を考えたプランをぜひ考えて欲しいですね。

åå½MAP

そこで、私のおススメプランこちらに。もちろん逆コースでもいいですし、ほぼ同じルートをJR(主に予土線)を使っても行けますので、乗り鉄の方は下の路線図を参考に自分でプランしてみると楽しいかと。

 shinkansen0-5

<太平洋と瀬戸内の食と自然を満喫ドライブコース>

Day1:

今のところ成田→高知は1日1便なので、自動的にNRT 12:35 --> KCZ 14:30 で高知入り。

空港でレンタカーピックアップして、そのまま桂浜へ。定番の坂本龍馬像&坂本龍馬記念館をおさえましょう。

のんびりしていても、18:00頃には市内ホテルにチェックインできるはず。なお、市内のホテルは温泉完備でひろめ市場至近のドーミーイン高知がおススメです。

夜:ひろめ市場 やいろ亭でスタート(塩タタキ、ウツボのタタキ、土佐あかうし、等) → 居酒屋葉牡丹土佐巻きとオムライスを → 安兵衛の餃子とやかんビールで〆

f:id:hide69oz:20181219095223p:plain

ルート図

Day2:

ホテルで朝食・チェックアウト

※ドーミーインなら、カツオのたたき、カツオめしが楽しめます!
※もし日曜日なら、城下町筋で開催されている日曜市にぜひ。

市内を抜けて、横浪スカイラインへ。途中ビラ・サントリー二で地中海感を満喫。

f:id:hide69oz:20181219163654j:plain

横浪スカイラインを抜けて、須崎から「道の駅なぶら土佐佐賀」へ。ここで再びカツオを楽しめますので、ランチを。

f:id:hide69oz:20181219165751p:plain

※上記サイトの写真転載

道の駅から、四万十川沿いに走る国道381号線に。道中は、四万十川にかかる「沈下橋」をいくつも見ることができます。ただし、欄干がなくてすれ違いも難しい狭さなので、クルマで渡るときにはご用心を。

国道381号四万十川 絶景を走る 日本百名道

f:id:hide69oz:20181219164542p:plain

※上記サイトの写真転載

愛媛県に入り、大洲市を抜けて一気に瀬戸内側の国道378号へ。ここから海沿いに松山方面に走ります。そして見逃せないのが、鉄分多めの方には有名な下灘駅。ここは海にもっとも近い駅(に見える)場所としてしられていて、このコース取りですと、ちょうど夕陽が見えるタイミングかも。

以前、自分が訪ねたときはこの写真のように夕陽前だったのですが、「下灘駅 夕陽」で検索すると、いかに夕陽の名所かがわかるはず。

ここから海沿いに松山市へ。ホテルは松山市内をおススメします。

夕食:松山は瀬戸内海の幸がふんだんに楽しめます。高知のカツオやクジラ、(季節によっては)鮎と言った魚とはまた趣が違いますね。

仕上げはぜひ鯛めしで。鯛めしは、松山バージョンと宇和島バージョンがありますが、私は宇和島バージョンが好みです。

f:id:hide69oz:20181219171437j:plain

 全行程で、280km 位ありますので、ドライブ好きの人向け、ですね。

f:id:hide69oz:20181219173402p:plain

 ルート図

 

Day3:

路面電車道後温泉へ。6:00から営業していますので、朝風呂をお楽しみください。ちなみにタイミング良ければ市内はこんな列車も走ってます。

f:id:hide69oz:20181219171421j:plain

帰りのフライト時間によりますが、時間に余裕があればぜひ「しまなみ海道」まで足を延ばしてみてください。その名の通り、瀬戸内の景色を満喫できますよ。

f:id:hide69oz:20181219175614p:plain

ルート図 

帰りは松山空港でレンタカー返却して羽田へ。松山→成田は1日2便で、11:00発と15:45発です。せっかくなら午後発にして、瀬戸内も楽しんでいただきたいところ。

f:id:hide69oz:20181219173807p:plain

 

上記プランは2泊3日でドライブでの移動前提ですが、1泊2日の弾丸で、 ひたすら飲み倒す、ひたすら食い倒れる、というコースもアレンジ可能です。高知や四国に行ってみたい、という方はぜひご連絡を!

 

マーケターだからこそ陥りやすい、コミュニティマーケティング失敗に至る10のパターン

このブログは、コミュニティマーケティング Advent Calender Day3のエントリーです。

adventar.org

---

この2年ほど、様々な製品、サービスでのコミュニティマーケティングの支援、相談に関わることが多くなり、実はAWS時代よりもかなり経験値が上がってきています。その中で遭遇した、マーケターであるが故に陥りがちな「うまくいかない」パターンもはっきりしてきたので、まとめてみたいと思います。

この中の1つでも該当していると黄色信号、3つ以上該当するものがあれば、間違いなく赤信号な感じ。尚、基本的にはB2Bのケースということで見ていただければと。

f:id:hide69oz:20181203090409j:plain

インセンティブプログラムの導入

コミュ二ティマーケティングのキモは、サービスやブランドのファンが本心からその良さを語るからこそ、メッセージに力強さが生まれ、結果的に新規ユーザを多く獲得することにつながるところにあります。この「顧客の声」をもっと獲得しようとするときに陥るのがコミュニティ活動に金銭的な対価を支払うインセンティブプログラムを導入してしまうこと。インセンティブプログラム自体は、マーケティングではよくある手法ですが、コミュニティマーケティングとの相性は良くありません。具体的には、1)無償でアウトプットしてきたファンの熱を冷ましてしまう(多くの場合、コミュニティ活動とインセンティブ金額が釣り合わなく感じる、またはインセンティブが無い時にアウトプットをしたくなくなる)、2)ファンでもない人がインセンティブ目当てで、本心ではない(事実ではない)アウトプットをする、という2重のネガティブな行動を引き起こすことがあります。いずれも、コミュニティマーケティング最大の機能である「コンテンツ生成」力の質的、量的低下につながるので、悪手と言ってよいでしょう。

インフルエンサーマーケティングとの混同

コミュニティマーケティングは、口コミ的な伝播力を使うことから、該当サービスのファンでもないのに、ついインフルエンサーを使ってしまいたくなることがあるようです。有償でのインフルエンサー契約の場合、お金の切れ目が情報発信の切れ目となりますし、認知は得られても見込み顧客の共感が得られない(本当のファンではない人のコトバは、長期間にわたって響くことはない)ことになります。また、無償でコミュニティに引き入れることができたとしても、インフルエンサーは自分の「インフルエンス力」を増すために結果的にコミュニティの場を踏み台にしてしまうこともあるので注意が必要です。

コミュニティで大事なのは、インフルエンサーではなく、本当のファンであることを忘れてはいけません。まれに、本当のファンの中にインフルエンサーが混じることがありますが、あくまでもファンであることが主となります。

※コミュニティマーケティングとしてではなく、従来のマスマーケティングの1チャネルとしてインフルエンサーを使うのはアリだと思いますが、コミュニティマーケティングとは別物であることを忘れてはいけません。

③集客「数」からスタート

コミュニティを立ち上げる時には、どんな「関心軸」で人を集めようとしているのか、最初期から設計しておくことが重要です。セミナーやイベントのような感覚で、「まずは集客!」と始めてしまい、その後にコミュニティの方向性を決めようとしても、集めた人たちの関心軸がバラバラでまとまらないことも多くあります。まず集めるべきは人数ではなく、設定した関心軸に共感する人たちである必要があります。

④製品ローンチ前にスタート

意外とよく聞かれるのがコレ。前のめり過ぎて、製品がローンチしていないのに「コミュニティマーケティングをやりたい!」と言い出す現象です。製品ローンチ前や、ローンチしてても製品の熱心なファンがいない時期は、コミュニティマーケティングを始めるには早いと言えます。まずは、ユーザーの獲得、そしてそのユーザーの中で成功者を産み出すことが先決です。そういう意味では、コミュニティマーケティングの前に、きちんと製品ローンチを行い、カスタマーサクセスに専念することが先決ですね。

⑤既存ユーザだけに限定

参加者のコンテキストを合わせる上では、間違っていないように見えますし、多くの会社で既存ユーザを主体にしたユーザ会を組織していたりします。もちろん、こうしたユーザーとのエンゲージメントや製品へのフィードバック主体の会であれば全く問題ないのですが、「ユーザーが新規ユーザーを開拓する」というコミュニティマーケティングの目的からすると、これでは合致しない部分が多くあります。

下の図でいうと、ファネル上位の「見込み顧客に対するアプロ-チ」の部分ががかけてしまっていることになります。そのためには、コミュニティには既存だけでなく、見込み顧客も多く参加できるようにならなければスケールしないのです。

f:id:hide69oz:20181203105651p:plain

ちなみに、既存ユーザ主体のユーザ会を既にお持ちの企業の場合、これはそのまま継続して、オープンなコミュニティを新規に立ち上げる場合と、旧来のユーザー会を発展解消して、オープンなコミュニティに統合する場合の2パターンがあります。

⑥刈り取り系セミナーとの混同

これもよく見られるケース。見込みユーザー層が参加することから、よくある刈り取りセミナーのように案件にコンバージョンしたがる場合がありますが、これではスケールするマーケ施策になりません。コミュニティ参加者から、更に外部に向けて製品やサービスに関するコンテンツが生成されること(Sell through the Community) が重要なので、刈り取り型のセミナーのように参加者へのセリングを強くしては(Sell to the Community)マーケティング的な拡がりがなくなります。見込みユーザー層に対しては、コミュニティがあくまでもデマンドジェネレーションの場で、そのあとの案件化(リードクオリフィケイション)は、別のセミナーやキャンペーンを用意するようにしておきましょう。

※もちろん、参加者が導入の意向を示した場合は、営業的に対応するのは問題ありません。

f:id:hide69oz:20181203093028p:plain

⑦売上に直結したKPI設定

これも⑥と一緒によく起こる現象です。KPIの設定自体は、もちろん重要です。しかしコミュニティマーケティングのKPIとしては、生成されるコンテンツの数や、ミートアップへの新規参加者比率、さらにミートアップ自体の開催頻度やエリア拡大をおくべきですが、売上と直結するKPIが設定されることがあります。この手のKPIはあくまでも刈り取り型のセミナーやキャンペーンでカバーするもので、コミュニティマーケティングのKPIに置くと本来の目的から外れていく事になります。

⑧セッションコンテンツに頼った集客

セミナーであれば、スピーカーが誰か、どんなテーマを話すか、というセッションコンテンツが集客の大きなドライバーになりますが、コミュニティがある程度成長してくると、参加者同士が合えることに価値を見出してくるものです。なので、ミートアップの集客が毎回スピーカー頼みになるのは、まだコミュニティとして成熟しておらずセミナーの域を出ていない可能性が高いでしょう。スピーカーに関わらず、この場でコミュニティメンバー同士が会えることを参加目的にする人たちが一定数いないのは、コミュニティマーケティング的には厳しい状況と言えます。「学びたい」と「会いたい」がバランスするような運営をする必要があります。

⑨コミュニティ参加者をお客様扱い

ユーザーを丁重に扱うのはもちろん大事なことですが、ことコミュニティに関しては最終的に運営も含め自走してもらうことが理想的です。そのためには、コミュニティの場は自分の場として認識してもらい、主体的に動いてもらう必要があります。いつまでもお客様扱いしていると、自走がなかなか始まらないことになります。

⑩売上規模などの組織ヒエラルキーの適用

リード獲得時には必須でもある、参加者の所属企業の利用金額や予算規模がわかると、そうした数字が大きい人を優先対応しがちですが、コミュニティはあくまでも参加者の熱量が重要。個人>組織です。個人の熱量を無視して、会社規模などで登壇者やコミュニティリーダーを選んだりするとコミュニティ発展の芽を摘んでしまうことにつながりやすいです。(もちろん、熱量の高い人が、大企業に属している場合は問題なし)

組織のヒエラルキーではなく、個人の熱量を重視するようにしましょう。

 

いかがでしょう? 該当する項目がありましたか? コミュニティマーケティングの本来の目的や、マーケティングファネルにおける位置づけを誤ってしまうと、似て非なる活動になってしまうこともあります。今日のブログではDon't の部分にフォーカスしましたが、Doの部分については、こちらの資料もご参照ください。

www.slideshare.net

 

キャッシュレスをコミュニティで学ぶ -- JP_Stripes (または"しましま団")2年目の歩み

※このブログは、Stripe Advent Calender のDay 1 分のブログになります。

------

今年ほど「キャッシュレス」への世間一般の関心が大きくなった年もないのでは、と思うくらい日々メディアやイベントで「キャッシュレス」な話題が取り上げられるようになりました。私も2月に高校生起業家・山内さんとのキャッシュレス対談に始まり、

logmi.jp

年末に向けては、freee  / スマレジさん / LINE Pay 等の皆さんと一緒にStripeとして「ビジネスキャッシュレスアワード」(締め切り明日です!)を絶賛開催中

www.freee.co.jp

そういえば、昨夜もメルペイ、PayPal、Stripeと、決済系の3人で遅くまでキャッシュレス談義日高屋にて(笑)。

 

そんなキャッシュレスどっぷりな1年のなかで、自分の活動の中心を占めていたのが、オンライン決済プラットフォーム・Stripeのユーザーコミュニティ:JP_Stripesの活動。12月もまだいくつか開催予定を残していますが、今年だけでミートアップの数が27回。昨年の12回から一気に倍増です。開催都市も、今年新たに札幌、秋田、名古屋、宮崎、沖縄に拡大して昨年の6都市から計12都市と、こちらも倍増(今月、岡山も初開催予定なので、その時点で13都市に)。

f:id:hide69oz:20181201230046p:plain

JP_Stripes (Stripe ユーザーコミュニティ)公開グループ | Facebook


では、このコミュニティの拡大を支えたものは何か?

キャッシュレス、決済分野への関心

これは間違いなくありますね。Web系、業務系のデベロッパーやプロジェクトに関与している人は多数いますが、相対的に決済に関わる人はどの会社でも少ないものですが、その割には地方開催でも多くの人に参加いただいていると思います。それってStripeを既に使っている人だけでなく、「これから決済に関わるかも」と思っている方の参加も多いということ。で、実際Stripeをまだ触っていない状態でミートアップに参加された方が、次の会には触ってみた内容をLTしてくれる、といういい連鎖で参加者が増えてきましたね、で、実際に触った人からはStripeが持つDX(デベロッパーエクスペリエンス)の良さ、についてポジティブな評価をいただけているのも嬉しいところです。

リーダーグループの拡大

各地のコミュニティをリードしてくれているリーダーの方々の人数が増えて、横のつながりも増したのが大きな理由ですね。リーダーが増えたというのは、以下の2パターンがあります。

① 既存の支部に新リーダーが誕生

② 新しい支部と共に新リーダーが誕生

前者は、コミュニティに重要な新陳代謝を促すうえでも重要な要素ですね。特に8月以降の東京がほぼ毎月開催できたのは、リーダーの方々が持ち回りで開催オーナーになってくれたのが大きいと思います。

また、後者については、沖縄でJP_Stripes をリードしてくれている方が、宮崎でコミュニティリードをしてくれそうな人を紹介してくれて、そこからJP_Stripes 宮崎の開催に至る(今年、既に2回開催済)というようなケースも。既存のリーダーの方が紹介してくれる方は、やはり良いリーダー候補であることが多いので、この流れは大変ありがたいです。

また、5月に一度コミュニティリードしてくれている方を中心に東京のStripeオフィスに集まっていただいて、オフラインで横のつながりができたのも効果あったと思います。お互い、オフラインで会ったことがあるかどうかは、その後のネットワークやコラボレーションで大きな意味を持ちますね。

アウトプット! アウトプット!!   アウトプット!!!

結局はココかなーと思います。参加していただいた皆さんが、単に聞く側になるだけでなく、積極的にオフラインの場で発表や質問をしてくれるのに加え、ツイート、ブログといったオンラインでの外向きのアウトプットしてくれるのが大きいですね。

地方開催でも、最近は一回のミートアップで100ツイート以上アウトプットがあるのが普通になってきています。下記は、昨年のJP_Stripes 発足時からの昨日時点までの累計数字。

f:id:hide69oz:20181201220102p:plain

ちなみに、昨年末の数字と比べると、以下の通り。全般的にアウトプットが増えてますが、特にツイートの伸びが大きいことがわかります。

f:id:hide69oz:20181201222141p:plain

あと、発表スライドもほぼすべて共有していただけるのがありがたいですね。で、こうした発表スライドにも多くの方がアクセスするという良いサイクルが増えてきています。最近ですと、Tokyo Vol.10 での下記の登壇資料に2,800view 近いアクセスがあります。

www.slideshare.net

この資料でもわかるように、Stripeの機能そのものだけでなく、決済ビジネスを進める上で必要な情報やTIPSを得られるのも、コミュニティのいいところと言えますね。

毎回、スライドやツイートのまとめも、コミュニティ運営側の皆さんで準備されているのもありがたいです。

togetter.com

そうそう、どのミートアップも最後にはナナメ12度に手を上げる「しましま団のポーズ」で集合写真を撮ります。初めての人は、なかなか12度が決まらず苦労するヤツですね。手のあげ方で、リピーターかどうかがわかるようになっています。(嘘)

f:id:hide69oz:20181202211148j:plain

※JP_Stripes 沖縄 Vol.2 in 琉球銀行 での集合写真

まだまだ続くアウトプット

冒頭で書いた通り、このブログは Stripe のアドベントカレンダーの初日分です。というわけで、今日から25日まで、毎日Stripeに関するアウトプットが続々と。

f:id:hide69oz:20181201225303p:plain

Stripe Advent Calendar 2018 - Adventar

更に、来年2月~3月くらいには、全国のJP_Stripes な人が集まれる大型の全国イベントをやろうという話も進んでいます。こちらも詳細決まり次第ご案内しますが、ご興味ある方は JP_Stripes のFacebookグループにもぜひご参加を。

www.facebook.com

2019年は、今年以上に決済周りの動きが激しくなりそうです。こうした新しいトレンドを一人で追いかけるのはなかなか大変なので、ぜひ「学べて」「出会える」コミュニティの力を皆さんも使ってみてはいかがでしょうか? 多くの皆さんのご参加をお待ちしています!

 

 

 

パラレルキャリア月報 -- Oct 2018

10月は20日以上もの間、東京圏外にいたようです。このペースだと出張が年間200日オーバー。。。 リモートワークがOKな環境に感謝ですね。というわけで、10月のパラレルキャリア月報です。例によって打合せやクローズドな会合は省いています。

写真は名古屋の仕事の際に、足を延ばしてリニア・鉄道館(JR東海)で鉄分補給した際の一枚。歴代最速列車が並んでますが、鉄道国内最速記録:443.0km/hを叩き出した300X実車はかなりレアですね。

f:id:hide69oz:20181126032711j:plain

 

サマリー

10月のオオモノは戻りガツオ時期に合わせたコミュニティリーダーズサミット in 高知・リターンズです。初ガツオ時期の5月に初開催したコミュニティリーダーズサミット in 高知(以下CLS高知)を継続開催させる意味で大事なイベントでしたが、前回からの継続組を含め多くの方に高知までお越しいただけました。

CLS高知では、「学びたい」と「会いたい」を両立する場を大事なテーマにしているのですが、セッションでの「学び」はもちろんのこと、やはり高知の食を全国のコミュニティリーダーな方々と一緒に楽しめるてネットワーキングできる「会いたい」を実現する場が、この集客を支えているように思います。というわけで、今回の前夜祭もひろめ市場の特等席(=やいろ亭前)を貸し切ってのハイクオリティなもの。国内では唯一高知県だけが未踏の地だったワールドトラベラー・西井さんもやいろ亭の塩タタキを前にこの笑顔!

f:id:hide69oz:20181126033537j:plain

塩タタキはだいぶメジャーになってきましたが、これはレアキャラの「醤油タタキ」(大橋さんブログより幻の写真借用)。これは高知にこないとなかなか食せないのでは?

f:id:hide69oz:20181126124151p:plain

ちなみに、下記がCLS高知に来る前の西井さんの制県マップ。「高知だけ行ったことが無いんだよねー」という人多いですよね。(これを見て、速攻でCLS高知登壇をオファーしました!)

f:id:hide69oz:20181126112316p:plain

そうそう、高知にはやかんでビールを注ぐ文化もあります(笑)。次回参加される方はぜひこの洗礼を!

f:id:hide69oz:20181126033504j:plain

次回のCLS高知は2019年5月18日(土)の初ガツオ時期に開催予定です。前夜祭は17日の金曜日夜の予定なので、CLS高知リピーターのみならず、これを機会に高知初上陸をもくろんでいる方々もぜひSave the Dateを!

あと、CLS高知までバイク、クルマ移動をする方向けに「戻りガツオ・ラン」も企画しました。前回の高知ランは参加したバイクが全部同じ場所(横浜)から出発して、高知まで一緒に移動しましたが、今回はバイク2台、クルマ2台の参加で出発場所はバラバラでゴールだけ同じという、よりSSTRリスペクトな構成に。私は、仕事のあった大阪、福岡もバイクで行っていたので、当日は福岡からのスタート。関門橋、瀬戸大橋と海越えしての四国入り。写真は瀬戸大橋をバイクに今回の相棒KTM1190 Adventure と。

f:id:hide69oz:20181126100452j:plain

今回は4台参加でしたが、次回はもう少し規模拡大の予定。陸路で高知を目指す方はこちらにもご注目ください。写真はゴールの五台山(高知市街を見下ろせる展望台のある山)から撮った夕焼け。次もこの夕陽を目指して走ろうと思います。

f:id:hide69oz:20181126032742j:plain

登壇ログ

JP_Stripes 名古屋 Vol.2 (10/5) [Stripe]

名古屋で2回目となる、JP_Stripes。今回はヨーロッパからのスピーカー(Stripe中のヒト)も交えてのセッション。個人的には文教のお客様への決済システム導入の「闇」を語っていただいたこのプレゼンが印象的でした。これが地方(と文教市場)のオンライン決済導入の現実なんでしょうね。

www.slideshare.net

ツイートまとめはコチラに。

togetter.com

 

CMC_Meetup 大阪 Vol.2(10/9) [CMC_Meetup]

大阪で2回目となるCMC_Meetup。今回は初の十三に上陸。

www.slideshare.net

Q&Aでは、皆さんが関心高い「コミュニティマーケターに求められる資質」についても回答しましたよ。

 全体のツイートまとめはコチラを。

togetter.com

 

CMC-Meetup 福岡 Vol.2 (10/11) [CMC_Meetup]

福岡も2回目の開催。 今回は、福岡テンジン大学さんとオルターブースさんの取り組みについてお話いただきました。

私からは久々の福岡開催(約1年ぶり)だったので、キホンとギモン的なお話を。

www.slideshare.net

togetter.com

 大阪も福岡も20~30人くらいのさんかで、いづれも当日ツイートが200を軽く超えてくるあたり、CMC_Meetup の大原則「アウトプットファースト」がだいぶ徹底されてきているのを感じます。行動のみが人を変える、というのが信条なので、これからもガンガンアウトプットファーストで行きたいと思います。

 

コミュニティリーダーズサミット in 高知・リターンズ (10/13) [CMC_Meetup]

サマリーのほうにCLS高知の「出会いたい」要素については結構がっつりと書いてしまいましたが、今回も県内外の多くのコミュニティリーダーの方から、多くの「学び」が提供されました。一方通行ではなく、最後のワークショップでは「えんたくん」効果もあり、インタラクティブに議論が白熱。えんたくんを使うと、どうやっても議論から逃げられず、参加せざるを得ないうちに、徐々に白熱していく熱量生成システムとして優秀ですね。この手のワークショップでは皆さんお使いになることをおススメでします。

CLS高知会期(金:前夜祭~土:本篇&懇親会~日:大人の遠足)の3日間のツイート数は今回も1,000近くの投稿がありました。前回同様熱量の高さがまとめにログされています。

togetter.com

今回、坂本龍馬はどこで坂本龍馬になったか?」という話をぜひセッション内でやりたいと思っていたのですが、これを(龍馬ファンでもある)徳力さんが見事にモデレートしてくれただけでなく、素晴らしいまとめ記事を書いてくれています。「精神的脱藩」というのは、これからの世の中を生き抜くうえでの重要キーワードにもなりそうですね。そういう意味では、いまは幕末時期と構図が似ているのかも。

note.mu

私は、1次産業セッションで、FB農業者倶楽部主宰の上水さんとの対談をさせていただきました。

www.facebook.com

60歳を超える農家の方が、(今日時点で)7,500人を超えるFacebookコミュニティを運営(それも、はじめの2,000人近くはほぼ一本釣りでのコミュニティ構築だった模様)しているという事実は力を持ちます。スゴイ実行力だし、マーケターが参考にすべきことが数多くありました。当日の模様はこちらに日経MJの記事にもなっています。

www.nikkei.com

 その他のCLS高知関連のアウトプットまとめはこちらでご確認できます。次回(2019年5月18日予定)にもご期待ください!

note.mu

 

CMC_Meetup B2C  Vol.3 (10/16) [CMC_Meetup]

CMC_Meetup の完全自走化部会である "B2C分科会" の3回目のミートアップ。今回もH.I.S.さんの #タビジョ 事例を中心に、ディスカッション主体での構成。こちらタビジョの活動の軌跡。H.I.S.ブランドに関係ないキーワード、関心軸から初めて、最終的に商品開発で巻き取るところは色々と考えさせられるものがありますね。B2Cの事例はホントに学ぶところ多いです。

www.slideshare.net

私もパネルの一員でお話させていただきました。内容はこちらのツイートでも追えます。

togetter.com

 

JP_Stripes 沖縄 Vol.2 (10/19) [Stripe]

沖縄では2回目の JP_Stripes。今回はなんと琉球銀行さんの歴史ある建物でのミートアップとなりました。沖縄の方による実装案件中心のお話ですごく具体的でよかったなと。サービスへのフィードバックも沢山いただき感謝。次回は、今回の発表で初登場したサイダスさんの「にっこりbanto(番頭)」のステッカーももらえそうなので、今から楽しみです。(次回は1月18日予定)

 

togetter.com

 

www.slideshare.net

 

ABEJA AI NIGHT 名古屋 Vol.3 (10/22) [ABEJA]

 地方ではハイペースで開催している名古屋での3回目のAI NIGHT ミートアップ。今回はアノテーションにフォーカスしたお話を。

www.slideshare.net

togetter.com

 

JP_Stripes 広島 Vol.3 (10/26) [Strpe]

広島カープ日本シリーズ前夜に、広島で3回目のJP_Stripes。今回はGCP連携での医療分野での構築事例や、瀬戸内を超えて松山からもスピーカーが来るなど幅広い内容に。懇親会で聞いた、居酒屋、コンビニでの店頭決済オペレーションの複雑さはこれから解決すべき重要課題ですね。

当日のツイートまとめと私のスライドはコチラを。

togetter.com

www.slideshare.net

 

CMC_Meetup 焚き火部 キックオフ in 北海道 (10/27) [CMC_Meetup]

夏にCMC_Meetup で札幌に行った際の話から実現した、CMC_Meetup 焚き火部! コミュニティの立ち上げは、焚き火の起こし方に似ている、というコミュニティ焚き火理論を実践する会です(笑)

今回は北海道・苫小牧のキャンプ場で実施。雨上がりという悪条件の中、着火剤抜きで、マッチ一本から火をおこすガチ企画。

 と、こんな感じに。ツイート全まとめと、野外プレゼン内容はこちらのレポートにて。

developer.leap-arrows.jp

 

JP_Stripes Drink Meetup in ススキノ (10/29) [Stripe]

イベント形式ではなく、いきなり飲み会でキャッシュレスの話をするカジュアルなスタイルでのミートアップを JP_Stripes で初めて試してみました。初回は札幌のコミュニティメンバーの聖地・俺流で。抜群のコスパです。

 

f:id:hide69oz:20181126042819j:plain

ちなみに、Stripe への移行コストメリットをこのサッポロ☆クラシック換算で290杯と見積もった伝説のスライド(7月の JP_Stripes 札幌 Vol.2 で発表)はコチラ。

speakerdeck.com

 

freee部 キャッシュレスミートアップ (10/30) [Stripe]

クラウド会計サービスのfreee さん主催のコミュニティイベントで、キャッシュレスをテーマにお話してきました。

www.slideshare.net

freee さんとは、下記の「キャッシュレスアワード」も一緒に実施中です。キャッシュレスを推進するサービスやアイデア実行中の方はぜひエントリーを(11月末日〆切)。

www.freee.co.jp

その他メディア露出

ニシタイ:Bigbeat Live レポート(英語)

8月のBigbeat Live の模様が英語でレポートに!

www.bigbeatinc.com

 

【番外編】You are what you eat :-)

福岡にて

f:id:hide69oz:20181126040928j:plain

福岡にて

f:id:hide69oz:20181126040939j:plain

大阪にて

f:id:hide69oz:20181126040950j:plain

広島にて

f:id:hide69oz:20181126041001j:plain

高知にて

f:id:hide69oz:20181126041525j:plain

高知にて

f:id:hide69oz:20181126041543j:plain

沖縄にて

f:id:hide69oz:20181126041556j:plain

北海道にて

f:id:hide69oz:20181126041712j:plain

 

 

 

2歳になりました -- CMC_Meetup 成長記

コミュニティマーケティングを、みんなで考えて広めていくコミュニティ」が必要だと考えて、Community Marketing Community  = CMC_Meetup を立ち上げたのが、ちょうど2年前でした。立ち上げから2年たって、ビジネスにおけるコミュティへの注目度や、コミュニティマーケティングそのものへの関心も随分と高まってきたと思います。そこで、CMC_Meetup の2年の歩みを振り返りながら、コミュニティマーケティングの今の立ち位置や今後についてまとめてみます。

f:id:hide69oz:20181122161659j:plain

B2B、B2C、C2Cと全方位で拡大

2018年の今、コミュニティマーケティングを取り巻く状況はどのようになっているのでしょうか? AWSにおけるJAWS-UGの「成功例」がロールモデル化していることもあり、コミュニティマーケティング的なアプローチがIT系を中心としたB2B企業にかなり認知が広まってきています。B2Cでも、従来は「口コミマーケティング」や「ファンマーケティング」と表現されていたところにも、明確にコミュニティを志向した施策については、「コミュニティマーケティング」というラベルで紹介されることが多くなってきますし、最近大きく市場を伸ばしているC2Cの分野でもコミュニティマーケティングの注目度が上がっています。

2年前は「コミュニティマーケティングをやっています」と会社やマーケ担当が明言していることが(私が在籍していたAWSを除き)ほとんどなかったわけですが、今だとちょっとサーチしただけでもいろいろな会社の名前が出てきます。

【B2Cの例】ヤッホーブルーイング

www.is-assoc.co.jp

【C2Cの例】Anyca (DeNA)

seleck.cc

B2Bの例】ヌーラボ

seleck.cc

 

この状況であれば、コミュニティマーケティングに関する勉強会や記事を見ても不思議な感じはしないと思いますが、この流れができる2年前に、どうしてCMC_Meetup が立ち上がったのか?

CMC_Meetup はなぜできたか?

 これは2016年の夏に、私がAWSを卒業した頃にさかのぼります。会社を辞めたことで、声がかけやすくなったのだと思いますが、いろいろな企業の方から私に「マーケティングの話を聞かせて欲しい」という依頼が多く来るようになったのがキッカケです。私的にはプロダクトマーケ、イベントマーケ、リード管理など、オールラウンドにマーケティングの話をする気満々(今でも自分のことは「オールラウンドマーケター」だと信じていますが、、、)だったわけですが、どこに行っても聞かれるのは「JAWS-UGをどう作ったか?」 とか、「コミュニティマーケティングを教えて」という話ばかり。つまり、そこにニーズがあることに気づかされたわけです。

でも、いろんな会社を回ってお話しても、先方は初めて聞くお話なので喜んでいただけるものの、私は毎回ほぼ同じ話と同じ質問に答える、ということの繰り返しになるので、私が得るインプットはすごく少ないことになりますし、なにより効率が悪い。だとすると、聞きたいと思っている方に集まってもらって、そこで聞いてもらったり、質問いただいたり、更には聞いたことを実践した人にお話いただく方が、何倍もアウトプットもインプットも増えるわけです。これがCMC_Meetup という場を作るきっかけにななりました。

言い換えれば、コミュニティマーケティングという概念を、コミュニティマーケティングの手法で広める、というアプローチをすることに決めたわけです。

で、2016年11月に投稿した【ゆる募】がコチラ。

www.facebook.com

 

初期メンバーがコミュニティの成長曲線を決める

コミュニティ立ち上げ時の参加者を誰にするか、がコミュニティマーケティング成功のポイントというのは、常々CMC_Meetup でもお伝えしているわけですが、今回もそのセオリーに則って、「熱量が高く」「実際に行動を起こしやすい」メンバーを起点にしようと思い、先ほどの【ゆる募】投稿をしたわけです。

この投稿を見ると、いいね!が250に対して、コメントが50くらい(この時点で20%)。さらに、実際にメッセージを私に送って参加表明してくれた方が35名程度(250人→35名=14%)でしたから、関心が有っても行動できる人はだいたい15% ~20%前後ということになります。これは自分の経験値とも会う数字で、「よさそうだ」と感じても、実際に行動に起こすまでには多くのハードルがある事を表しています。

f:id:hide69oz:20181122192153p:plain

逆に、コミュニティの中心に、こうした「行動できる人」をなるべく多く置くことで、その後のインフルエンスも大きくなる、つまりコミュニティ拡大のスピードが速くなる傾向があるのです、CMC_Meetupでは、こういう行動できる人を(ボウリングピンに例えて)1stピン、と呼んでいます。

逆に行動が遅い人や、情報のGiveの前にTakeを要求するクレクレ君タイプの人は初期にはあまり混ぜないのが賢明です。CMC_Meetup では「ワナビーズ」と呼ぶこの層の人たちにも、いずれはコミュニティに参加してもらう必要がありますが、その前に1st ピンの人たちを集積して、コミュニティの熱量を上げておく必要があるのです。

そんなわけで、2年前の2016年11月に開催したキックオフの模様がコチラ。「行動する人」主体で立ち上げたので、初回からツイート数やブログなども結構ありましたね。

stilldayone.hatenablog.jp

コミュニティ拡大の3軸

マーケティングとしてコミュニティを捉えた場合、そのコミュニティが継続的に拡大していくことが重要だというのは皆さん異論のないところだと思いますが、熱量を失わないままコミュニティが拡大するための軸として、以下の3つを挙げることができます。

  • 自走化:ベンダー側の担当者と、コミュニティの成長スピードの依存関係を無くす。つまり担当者が参加しなくてもコミュニティが自走できれば、より多くの活動ができるようになる。もちろん自走化=自分ゴト化なので、熱量も高まることに。
  • 地方展開:コミュニティはオフライン起点になることが多いので、「集まりやすさ」は重要な要因。初めは東京や大阪で始まったコミュニティ活動が、地方に展開していくのは、コミュニティの成長スペードやカバレッジを広げる意味でも不可避。
  • 株分け:1回のミートアップ参加者が増えていくと、だんだん全員の関心ゴトに応えることが難しくなり、全体の熱量が下がることにもつながりかねない(初めての人 vs. 常連の構図もこれ)。なので、ある程度関心軸が分かれてきたら、関心軸毎にミートアップを「株分け」するのが、参加者を増やし続ける意味でも、熱量を維持、拡大する意味でも効果的。

ちなみに、地方展開と株分けは、共にコミュニティリーダーを増やす施策にもつながります。コミュニティリーダーの数が増えることで、コミュニティの全体の熱量もさらに上がっていくわけです。

コミュニティマーケティングフレームワークを遵守して成長

2年前に発足したCMC_Meetup は、まさにこうしたコミュニティマーケティングフレームワークを実践して大きくなっています。

東京や各地で開催されるミートアップの多くが、場所確保やスピーカー手配など自分たちで行う「自走化」に向かっている一方で、開催単位も都市ごとだけでなく、B2C専門支部(B2C事業者のミートアップ)や、Deep Dive(コミュニティマーケティングを実践しているマーケ担当者のミートアップ) など、東京開催ながら、株分けされたミートアップも増えてきており、上記の3軸で規模を拡大していることがわかります。

また、コミュニティ成長の3つのファースト:コンテキストファースト、オフラインファースト、アウトプットファーストも徹底しました。特にアウトプットは回を重ねるにつれてその量もどんどん増加し、今月の東京でのミートアップではついに2時間のミートアップで。約1,000のツイートが投稿されるほどに。

※こちらのブログでは過去10回の東京開催のまとめを確認できます。

note.mu

こうしたフレームワーク遵守活動の結果、CMC_Meetup はこの2年で下記の規模までに成長しています。

  • ミートアップ数:27
  • Facebook グループ参加者数:1,500+
  • #CMC_Meetup ツイート総数:4,800+

f:id:hide69oz:20181122170805p:plain

 

著名人のオンラインサロンでもなく、有名な会社の製品でもなく、「コミュニティマーケティング」という新しいマーケ手法という関心軸だけで、これだけの共感者、フォロワーが2年で誕生したことの要因には、やはりコミュニティマーケティング成長のためのフレームワークをきちんと遵守したことが大きいと思います。
 

What's next?

今後も自走化、地方展開、株分けを加速させながら、CMC_Meetup が広まっていくでしょうし、なにより重要なコミュニティマーケティングの実践者がどんどん増えていく事になるはずです。そして、実践で得た知見はアウトプットファーストの考えに則り、どんどん公開してほしいと思います。

というわけで、コミュニティマーケティングに関する皆さんのナレッジや体験、考察をぜひアウトプットしていただきたい、と思い、コミュニティマーケティングアドベントカレンダーも用意してみました。

ぜひこのカレンダーに参加して、皆さんも「行動する人」になるキッカケにしていただけると嬉しいです。

adventar.org

まだCMC_Meetup に参加したことがない、という方にはぜひこちらのFacebookグループにもご参加下さい。きっと「行動する人」になりたくなるはず!

www.facebook.com

 

 

パラレルキャリア月報 -- Sep 2018

今年の9月はとても暑かった気が(ほぼ1か月たってしまっているので少し記憶が薄れてます)。。。 次回こそは、季節感が合っているうちに月報書きたいと思います。

というわけで9月の月報です。例によって、打ち合わせやクローズドな会合は省いています。

 

サマリー

いつものコミュニティ系の登壇に加え、大き目のハコでの登壇がGoogle Next 18 の前夜祭的に実施された INEVITABLE ja night 。400名近い方にエントリーをいただきました。いつものテクノロジーテーマではなく、テクノロジーの進化がもたらす「情シス」の役割の変化について、著名なCIOの皆様とのパネルや、情シスバックグラウンドを持つ方のキャリア論のディスカッションなど、かなり深くお話できたと思います。

今後も、テクノロジー軸だけでなく、こうしたキャリア論でもテーマ設定していこうかなと思います。

写真は登壇前のスピーカー陣と。

f:id:hide69oz:20181031184227j:plain

登壇ログ

クラウドお遍路高知(9/1) [Still Day One]

高知まで、バイクで行ってからの登壇。今回は漫才形式で、コミュニティがもつ「わらしべ長者」効果についてお話してきましたよ。

www.slideshare.net

尚、高知までのバイク珍道中の模様は、こちらのブログに。

stilldayone.hatenablog.jp

 

CMC_Meetup DeepDive (9/5) [CMC_Meetup]

CMC_Meetup ではB2C分科会に続いて2つ目となる、「関心軸」での分科会。既にコミュニティマーケティングを開催している方だけを対象にしたDeep Dive な会です。

ツイートできない内容も多かったので(笑)、分量少なめですがツイートまとめはこちら。

togetter.com

Deep Diveは9月13日に早くも2回目の開催。こちらは私が参加しないで開催された初のCMC_Meetup となりました。さすがコミュニティマーケティング関係者限定の会合。自走化が早いです!

togetter.com

JP_Stripes 東京 Vol.9 「秋の Connect 祭り」 (9/7) [Stripe]

東京で早くも9回目となる JP_Stripes。この回はStripe Connect 特集、ということでC2C系のプラットフォームサービスを展開しているスタートアップの皆さんが事例を共有してくれました。特に nearMe. は自分も使いたいサービスでドンピシャだったので、さっそく登録を。

nearme.jp

当日のツイートまとめはコチラ。

togetter.com

JP_Stripes 宮崎キックオフ (9/10) [Stripe]

九州では2都市目の開催、宮崎での JP_Stripes キックオフ。事例にはConnect 利用のモノもあり、「宮崎やるな!」と思った回。早くも2回目が11月19日に開催と、ペースも早めで、期待のエリアです。

togetter.com

名物「へべす」はサワーにも料理にもベストマッチ!

f:id:hide69oz:20181031182640j:plain

 

JP_Stripes 福岡 Vol.4 (9/11) [Stripe]

宮崎から空路で福岡へ! 福岡では4回目のJP_Stripes。毎回地元の事例をお話いただけるので素晴らしいですね。

セッション前に沖縄と秋田から来てくれたスピーカーの皆さんと、ヌーラボオフォスでパチリ。

f:id:hide69oz:20181031184103j:plain

セッションの模様はコチラを。

togetter.com

INEVITAVBE ja night #6 (9/18) [Still Day One]

前述した通り、400名近いエントリーでの開催。今回は、これまでのINEVITABLE ja night シリーズの中でも、参加者の満足度が最も高いものの一つだったので、「情シス」というオーディエンス設定が効いたのかな、と思います。

このテーマは奥深いので、またやりたいところです。

togetter.com

写真は、なぜか「おなじみの小島さん」と紹介されたところのものですね(笑)

 

ASAC Presentation (9/26) [Still Day One]

 トーマツが支援しているスタートアップのアクセラレーションプログラム:ASAC参加スタートアップの皆さまに向けに、コミュニティマーケティングの進め方について。リアルなシチュエーションでの質問が多くて、私もたくさんフィードバックをいただきました!

www.slideshare.net

ぜひ、今回受講の方にも、コミュニティマーケティングを実践いただきたいなと思います。

その他のメディア露出

ニシタイ:Bigbeat Live レポート(前編)

www.bigbeat.co.jp

 

ニシタイ:Bigbeat Live レポート(後編)

www.bigbeat.co.jp

 ※8月31日の掲載だったようですが、前回の月報で漏れていたので、こちらに。

番外編:You are what you eat :-)

二子玉川にて

f:id:hide69oz:20181031102737j:plain

宮崎にて

f:id:hide69oz:20181031102747j:plain

鹿児島にて

f:id:hide69oz:20181031102801j:plain

宮崎にて

f:id:hide69oz:20181031102811j:plain

渋谷にて

f:id:hide69oz:20181031102821j:plain

六本木にて

f:id:hide69oz:20181031102834j:plain

銀座にて

 

f:id:hide69oz:20181031102851j:plain

パラレルキャリア月報 -- Aug 2018

台風が来るたびに、秋が近づく気配ですが、秋になり切る前に8月のパラレルキャリア月報を。例によって、クローズドなセッションや打ち合わせは抜いています。

下記は、Backstageでの登壇内容をグラレコいただいた一枚。こうしたグラレコも最近どんどん増えてきていますね。

f:id:hide69oz:20180930231316j:plain

サマリー

8月土佐高の先輩でもあるビッグビート社長の濱口さんのお誘いで、初めて参加したBigBeat Live ( #BigbeatLive) の登壇に始まり、JP_Stripes 3連発を挟んでの、コミュニティマーケティングの認知度の定点観測の場ともいえるイベントレジスト社主催のBackStage ( #Backstage18 )への3年連続登壇で閉まるという流れ。

ビッグビートは広告代理業、イベントレジストはチケッティングサービスと出自は少し異なりますが、どちらもクライアントの要望に応じてイベント運営を行うビジネスをしています。その2社ともが、「自社主催」で大型イベントを開催しているというのが、時代を感じますね。クライアントからのオーダーを「代行」するだけでは顧客の満足を得られないので、自ら主体者となってゴール設定をし、そのためのイベントの企画、運営を行う力をつける(また、その力があることをクライアントに示す)ための動きだといえます。

イベントや各種マーケティング施策は、実行も大事ですが、そのゴール設定からステークホルダーの巻き込み、参加した人にどう「行動」してもらうの設計が実際はモノをいいますよね。コミュニティ活動も同じで、参加することももちろん意義がありますが、運営側に回るともっと視野が広くなります。できれば、自分でコミュニティを主宰してみるのがおススメ。

登壇ログ

BigbeatLive (8/1)  [Still Day One]

400名近いB2Bマーケターを集めた今年のBigbeatLiveはシンフォニーマーケティング庭山さん、B2Bhacker.com・飯室さん、私の3人がそれぞれホストを務める3部構成。今回は、私が普段からイベントで口にしている「勉強になりましたは敗北の言葉」というのを、イベント全体のスローガンに採用いただきました。

f:id:hide69oz:20181001021202j:plain

その甲斐あってか、参加者の熱量やイベント後の行動にも手ごたえを感じられる場になりました。「行動してほしい」という期待値をきちんとお伝えすることが大事ですね。

当日の熱気や、その後のアクションについては、適宜こちらの「ニシタイ」にレポートが上がっていますので、ご参考までに。

www.bigbeat.co.jp

当日の私のモデレートによるセッションにはサイボウズ鈴木さん、ビズリーチ・青山さん、そしてDropbox植山さんとのパネルで、いい意味で「公私混同」できるマーケターが最強でしょ、という話をさせてもらいました。この話では私も新たな気づきが結構ありましたので、別途ブログにまとめたいなと思います。

当日の私の自己紹介スライドと、パネルの進行スライドはこちらを。

www.slideshare.net

www.slideshare.net

INEVITABLE ja night Vol.5 (8/2) [Still Day One]

いつもとは毛色を変えて、この回はエンターテイメント分野にフォーカスして「エンターテック」をテーマに開催。この分野では第一人者のParadeAll・鈴木さんをお迎えしての対談。横道にそれますが、鈴木さんの声はすごく良く通るので、一緒に対談やっていても進行がとてもやりやすいです。

www.slideshare.net

そんな鈴木さんの良い声は、こちらのINEVITABLE TVでもお聞きいただけます(笑)・

www.youtube.com

 

JP_Stripes 東京 Vol.8 (8/3) [Stripe]

東京では8回目のJP_Stripes。SaaSのプライシングにかなりフォーカスした回でした。プライシングとビジネスモデルの相関性を強く感じた回でもあります。

 

togetter.com

JP_Stripes 京都 Vol.5 (8/6) [Stripe]

京都のはてなさんを会場に、Stripe Sigmaに関するかなり深い話を聞くことができた回。ちなみに、京都は既に5回目の開催で、東京意外では一番開催数の多い JP_Stripes でもあります。アクティブな運営グループの皆さんに感謝。

 

togetter.com

JP_Stripes 松山 Vol.3 (8/18) [Stripe]

四国では初めてのStripeハンズオンを実施。実際に触っていただける方も増えてきてありがたい限り。

togetter.com

Backstage 2018 (8/29) [Still Day One]

今回のBackstageも前回同様、メイン会場での登壇と、展示エリアでのCMC_Meetup 番外編のダブルヘッダーです。

パネルでは、「行政とコミュニティ」をテーマに、神奈川県庁の脇さんと、高知県庁の武市さんとの対談セッション。一般に行政とコミュニティというと、「地域軸」のコミュニティが主体なことが多いのですが、これからは「関心軸」コミュニティが重要になるというハナシでとても共感できました。まだまだ行政とコミュニティの関係には伸びしろがありそうです。

www.slideshare.net

CMC_Meetup のほうでは、初めてCMC_Meetupを知る方もいるので、まずはコミュニティマーケティングのキホンについて少し紹介して、あとはB2BとB2Cの違いについて、DeNA宮本さん、チャットワークの藤井さんと一緒に進行するスタイル。セッション中もセッション後もたくさん質問をいただけたので、来場していた皆さんの関心軸にもあっていた模様。

www.slideshare.net

冒頭に紹介したように、グラレコでもアウトプットいただきました!

note.mu

最近、CMC_Meetup は東京での開催が少し間が空いていますが、地方や専門支部ではいいペースで開催されていますので、お近くで開催される会があれば、ぜひお越しください。

eventregist.com

 

番外編:You are what you eat :-)

高知より取り寄せ(明神丸)

f:id:hide69oz:20181001020309j:plain

横浜にて(へべすそば)

f:id:hide69oz:20181001020320j:plain

博多にて

f:id:hide69oz:20181001020345j:plain

松山にて(三津浜焼き)

f:id:hide69oz:20181001020409j:plain

高知にて

f:id:hide69oz:20181001020438j:plain

高知にて

f:id:hide69oz:20181001020512j:plain