パラレルキャリア月報 -- May 2018
5月のパラレルキャリア月報です。社内打ち合わせや、クローズドなセッションは例によって省略です。実はSSTR(サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー)に初めて参加して千里浜で感動のゴールランもしたのですが、これももちろんお仕事成分がないので省略。千里浜の写真だけ掲載しておきます。
サマリー
この5月は初めて米国でのGoogle I/Oに参加したのを皮切りに、3月から仕込んでいたコミュニティリーダーズサミット in 高知、さらにAWS Summit Tokyo ではパラキャリ先のABEJAがキーノートでゲスト登壇するなど、ハイライトも多めでした。特にGoogle I/Oは、グーグルのHQ(Googleplex)の雰囲気や、Google I/Oのオーガナイズ等にも直接触れて、「グーグルらしさ」が自分なりにわかったようにも思います。
今回のGoogle I/OもAI絡みのネタが多かったですが、一番のインパクトはやはりDuplexですよね。こちらのブログでも書いた通り、チューリングテストをパスするレベルのものだと思います。この夏には、Duplexの実テストが開始されるようですね。日本語でも早く触れるようになることを期待。
また、5月18日~20日の3日間は、高知に全国から(もちろん高知県内からも)コミュニティリーダーを集めて、カツオを楽しむ。。。いや、コミュ二ティの力をアピールする「コミュニティリーダーズサミット in 高知(CLS高知)」を開催。自分は、こうしたゼロからイチを作る企画が好きなんだなと実感した次第。「難しい」と周りから思われていることをやり切るのは楽しみでさえあります。CLS高知については、こちらのブログに思いやアーカイブをまとめていますので。よろしければぜひお読みいただけると。
そうそう、5月17日は、パラレルキャリア先であるオンライン決済プラットフォームであるStripeでJCBカードが利用可能に(これに付随してJCB経由でダイナースとディスカバーも対応可能に)なりました。利用者の方々の声はこちらの #JCB待ってた のハッシュタグでもご確認いただけます。もともと、Apple PayやGoogle Pay、Alipay、WeChat Pay等で先行していたStripeですが、主要クレカブランドにすべて対応した(しかも料率は*最大で* 3.6%)ことで、かなり盤石な体制になったのではと思います。写真はStripeオフィスでの記者会見の際の、JCBの方と、Stripe COOのクレア、Stripe Japan 代表のダニエルとのフォトセッションの模様。
関連記事はこちらで。
登壇ログ
5月の登壇ログはコチラ
JP_Stripes Contributers Day (5/12) [Stripe]
全国10都市に展開した、Stripeのユーザーコミュニティ、JP_Stripes の各地のリーダーや登壇者の皆さんと、今後のコミュニティ活動の方向性についてオフラインで討議しました。ある程度、全国にコミュニティ活動が広がったときは、こうやってリーダー同士で考え方のキャリブレーションをしたり、今後のステップについてマイルストーンの共有をしたりするのは効果的です。全国規模のコミュニティを運営している方は、こうした会を持ってみるとよいかと思いますよ。
JP_Stripes にご興味ある方は、Facebookグループにもぜひご参加を。
CMC_Meetup Tokyo Vol.9 (5/15) [CMC_Meetup]
東京では9回目となるCMC_Meetup、今回は「円形ステージ」で有名なDEJIMAさんでの開催でした。
CMC_Meetup for B2C キックオフ(5/17) [CMC_Meetup]
CMC_Meetup 初の B2Cにフォーカスした会合。キックオフでは、プレゼンではなくディスカッション主体で参加者のコンテキスト固めができたと思います。
レポートはコチラを。
CMC_Meetup in 高知 Vol.2 (5/18) [CMC_Meetup]
CLS高知のプレイベント的に、高知で2回目となるCMC_Meetup を開催。佐川町の堀見町長によるホワイトボードプレゼンが圧巻でした! 私のスライドはコチラを。
コミュニティリーダーズサミット in 高知(5/18~19)
3月から高知県庁の有志の方々や、高知県内外のコミュニティリーダーの方々との共同で準備を進めてきた結果、素晴らしい3日間になりました。集まった方々によるアウトプットも下記の通りなかなかの数に!
- メディア記事:4本
- 参加企業のブログ:3本
- 参加者のブログ:12本
- 公開資料:10本
- ツイート数:1,100以上
そして初ガツオも美味しかった!
次回は戻りガツオの時期:10/13(土) に開催予定です。Save the Date!
私が進行したパネルの進行スライドはコチラ。
INEVITABLE ja night #4 (5/23) [Still Day One]
Googleさんと定期的に開催している IBEVITABLE ja night の4回目。今回は元Cerevo、現Shftallでパナソニックグループに「出戻り」された岩佐さんとVUIについての対談でした。進行スライドはコチラ。
当日の内容含め、VUIについての考えは、こちらのブログもご参照ください。
GPU Deep Learning Community #8 (5/24) [ABEJA]
マクニカさんが運営サポートしている GPU Deep Learning Community をABEJAの新オフィス(白金高輪)でホストさせていただきました。こうしたAI絡みのミートアップであれば、場所のホストをABEJAでも進めていきますよ。ご興味ある方はご連絡を。
会場はこんな感じです。
その他、メディア掲載
番外編:You are what you eat :-)
サンフランシスコにて
麻生十番にて
高知にて
高知にて
六本木にて
金沢にて
サブスクリプションビジネスの「ターボ」:コミュニティとカスタマーサクセス
5月のCMC_Meetup Tokyo Vol.9にカスタマーサクセスの伝道師:岡田奈津子さんに登壇いただいて以来、カスタマーサクセスとコミュニティの関係についていろんな会社やポジションの人と話す機会がありました。その中で、なぜこの二つがXaaS系の「サブスクリプションビジネス」に重要なのかを考えていたのですが、サブスクリプションのターボのような存在だと確信してきたので、自分なりに言語化してみるとこにします。
※写真はイメージです。
事例:AWSにおけるコミュニティとカスタマーサクセス
まず、コミュニティとカスタマーサクセスがどのように機能していたか、サブスクリプションビジネス(従量課金ですが、モデルとしては間違いなくサブスクリプションです)では自分の在籍期間が一番長いAWSを例にファクトを見てみます。
私の在籍時には「コミュニティマネージャー」というポジションはAWS(ジャパン)にはありませんでたが、そのロールは一人マーケ時代の私や、歴代エバンジェリストの人が担当してきてJAWS-UGというコミュニティが出来上がっているので、ここは機能していたといえるでしょう。余談ですが、JAWS-UGの昨年(2017年)の活動実績は
- 勉強会開催数:約260回
- のべ参加人数:約9,300名
と、まさに自走するコミュニティの鏡と言える規模に成長しています。
もう一つの「カスタマーサクセス」についてはどうでしょう? 私が在籍中(2009年12月~2016年8月)のAWSには実は「カスタマーサクセス」というポジションは存在していませんでした。先日関係者に確認したところでは、2018年6月時点でもポジションや部署としては存在していないようです。では、「カスタマーサクセス」無しで、AWSはクラウドのサブスクリプションビジネスで今のような大きな市場シェアを取ることができたのでしょうか? 答えはもちろんNO。ちゃんと「カスタマーサクセス」を実行できる人やチームがいたのです。
「腕っぷしの強い営業」を採らなかったAWS
その中心となっていたのは、通常のサポートチームに加え、「営業」と、そこを技術的に助ける「SA(ソリューションアーキテクト)」のコンビネーションでした。それまでの(特に外資IT系全般の)良い営業像とは売り上げを上げられる人を指し、ハードウェアやソフトウェアライセンス等の売り切り系の製品の場合は、お客様が「使い始める」までが勝負でした。なので、導入後にハードやソフトがどれだけ使われるかには関心がいかない(もう代金は回収してしまっているので、当たり前といえば当たり前)構図となります。一方、AWSの場合はどうだったか? いくらお客様がEC2やS3を「使う」と言ってくれても、その時点では1銭にもなりません。実際にアプリケーションやサービスがAWS上で稼働し、その規模が大きくならないと(少なくとも継続利用されないと)売り上げが上がらないのです。そうなると、ワンショットでの導入金額ではなく、MRR(月々どのくらい使っていただけるか)や、LTV(どれだけ長く、たくさん使っていただけるか)でしか評価されません。となると、お客様のAWS導入プロジェクトや、AWS上で展開するビジネスが「成功」しなければ、MRRもLTVも上がらないので、営業とSAのチームは、お客様と伴走する力が重要になるわけです。
これは営業的には大変な仕事です。なぜなら導入を開始したお客様が増えれば増えるほど、「伴走」しなければいけない相手も増え続けるから、です。その一方で、新たなお客様の開拓もしなければいけません。そのためにはお客様に早く成功していただき、「自走」を促さなければならない。場合によっては、一時的に売り上げが下がっても、お客様に長く使っていただくために、よりコストの安い構成を提案することも日常茶飯事(AWS Trusted Advisor はこれがサービス化したもの)です。これらの活動は、いわゆる売り切りタイプの営業には向かないスタイルです。なので、私がAWSの営業ポジションの採用にも深くかかわっていたころは、「一発大きな契約をまとめる」方向に走りがちな腕っぷしの強い営業より、お客様と伴走できて、自走をお流せるタイプの営業の方を採るように心がけていました(もちろんそれだけでは採用になりませんが)。
逆に言うといわゆるライセンス売り切りと、クラウドのサブスクリプションを、同一の営業が同一のお客様(やマーケット)にするという体制は、私の経験からはかなり難しいように思います。
スケールするために営業とカスタマーサクセスの機能を分ける
上記のように、お客様と伴走できるタイプのサブスクリプションビジネスにあった営業チームをそろえ続けるのも一つのモデルですが、そうした人材が無尽蔵にいるわけではないので、どこかで伴走の部分を分けたほうが、組織的にはスケールしやすくなると考えられます。おそらく、ここが「カスタマーサクセス」という部門やロールに急速にスポットライトが当たり始めている背景かと思います。
カスタマーサクセスの組織に求められること、については、岡田先生のこちらの資料に一度目を通すとよいかと思います。
このプレゼンがあったミートアップの内容はコチラを。
レポートもあります。
詳しくは資料やツイートを見ていただくとよいのですが、カスタマーサクセスにとって重要なポイントを5つあげるとすると
- カスタマーサクセスは顧客と「伴走」しても良いが、「代走」してはいけない。なぜなら最終的には顧客に「自走」してもらう必要があるから
- カスタマーサクセスは「受け身」ではできない。顧客に「先回り」する力、体制が必要
- カスタマーサクセスのKPIは契約継続率(売上数字は営業のKPI)
- カスタマーサクセス対象の顧客効率的にカバーするために、ハイタッチ・ロータッチ・テックタッチの3つに分類(テックタッチでボリュームゾーンをカバーできることが前提)
- カスタマーサクセスは経営側のコミットが重要(XaaSビジネスは特に)
あたりに集約できそうです。
ちなみに、「ウチにはもうカスタマーサクセスの組織があるよ」という方、スライド内の「カスタマーサクセスが陥りやすい課題4選」に眼を通してください。
①知見の俗人化:カスタマーサクセス担当がやめると顧客もやめる問題。→チームや仕組みでの対応必須
②業務の肥大化:特に東京は顧客に「会いに行ける」距離なので、ついつい会いに行ってしまう→スケールしない。テックを使おう
③組織の形骸化:カスタマーサクセス部門の名前がついていても、実態はカスタマサポートだったり、KPIを持っていなかったり、営業の下にカスタマーサクセスがついていたり。→名が体を表す体制に
④方針の迷走化:発生場所は経営より ←うむ案件
けっこう当てはまる組織が多いと思いますよ。
コミュニティマーケティングがカスタマーサクセスを必要とする理由
コミュニティマーケティングについては、自分のAWSでの経験をもとに、この3年ほどいろんなところでお話してきました。2016年に立ち上げたコミュニティマーケティングを考えるコミュニティ= CMC_Meetup のFacebookグループには、今や1,200名を超える方が参加いただいていますし、わかりやすい解説がマンガになるほど認知が上がってきています。
このコミュニティマーケティングを始める上で、欠かせないのが「ファン」の存在です。いろんな会社でコミュニティマーケティングを始めたいという相談を受けるのですが、思いのほか「ファンが見つからない」「ファンの育て方がわからない」という問題に直面することが多いです。実は、このファンを効率的に作りだす仕組みが「カスタマーサクセス」であると理解すると、コミュニティマーケティングとカスタマーサクセスが深い関係にあることがわかります。
AWSにはカスタマーサクセス部門はありませんでしたが、初期の営業+SAのチームがカスタマーサクセスを実行してくれていたおかげで、継続的にAWSのファンが生み出されていたという事実があります。で、このファンの人たちがコミュニティの1st ピンになることによって、コミュニティ活動が加速されるという関係性にありました。この仕組みをコピーしようとするのであれば、カスタマーサクセス部門がファンを量産し、コミュニティマーケティング担当者が、ファンを起点にコミュニティ拡大を図るという体制を作るのがもっとも効率的だと思います。
熱量の高いファンが、コミュニティを通じて見込み顧客に対するデマンドジェネレーション(自分ゴト化)を活発に行うことで、その後の新規顧客獲得をスムースにしたり、既存顧客に対してより良いユースケース紹介することで、クロスセル、アップセルの促進やチャーン防止を進め、MRR、LTV拡大に寄与するようになります。ちょうど排気ガスを利用して出力向上を実現するクルマのターボエンジンのように、マーケティングファネルの途中に過給機が付いているイメージ。図にするとこのようなモデルになりますね。
コミュニティとカスタマーサクセスの「ターボ効果」
実際XaaSのビジネスをしている会社を見てみると、コミュニティマーケティングとカスタマーサクセスの両方の機能を備えていないところもまだまだ多いようです。その場合、従来のマーケティングファネル主体で案件化を進めることになりますが、売り切りビジネスと同様のファネルだと、サブスクリプションでもっとも重要なKPIであるチャーン防止も、カスタマーサクセスの助けなしで取り組みことになります。また、カスタマーサクセスがいないと、前述の通り「ファンが見つからない問題」に直面することも多そうです。結果、ターボのないエンジンと同じで、サブスクリプションビジネスの加速力に大きな差が出ると考えられます。
コミュニティとカスタマーサクセス、この二つの機能の連動がもたらすターボ効果は、サブスクリプションビジネスにおいて、とても有効だと思います。サブスクリプションビジネスのオーナーには、このターボの導入検討をおススメします。
【アーカイブ】CLS高知(2018/05/19開催)関連のアウトプット一覧
2018年5月18日(金)~20日(日)にかけて高知で開催された コミュニティリーダーズサミット in 高知(CLS高知)のアウトプットが、ありがたいことに開催1か月を過ぎても続々と出てくるので、そのアウトプットをアーカイブできるページを用意しました。
先日書いたブログの補完的な位置づけです。
2018年6月21日 6月25日 7月13日 現在の数的なアウトプットは以下の通りです。
- メディア記事:4本 5本
- 参加企業のブログ:3本
- 参加者のブログ:10本 12本 13本
- 公開資料:10本
- ツイート数:1,100以上
CLS高知・当日のアジェンダ
関連情報が掲載されるFacebookページ
高知県コミュニティサポーターズ - ホーム | Facebook
メディアによるカバレッジ
4本(2018年6月20日現在)
<ITメディア>
<ASCII.jp>
<ASCII.jp>
<ASCII.jp>
<ニコニコニュース>
参加企業によるカバレッジ
3本(2018年6月20日現在)
<イベントレジスト>
<ビッグビート>
<ビッグビート>
登壇者・参加者によるブログ
10 12 14本(2018年6月20日 6月25日 7月13日 現在)
<落合さん (関東からの参加者)>
<大橋さん (関東からの参加者)>
<大泉さん (関東からの参加者)>
<山下さん (関西からの参加者)>
<坂上さん (キックオフパネル登壇者)>
<松浦さん (グループ討議ファシリテーター)>
<四宮さん (LT登壇者)>
<四宮さん (LT登壇者)>
<北川さん (LT登壇者)>
<沖さん (LT登壇者) >
<片岡さん (運営チーム)>
CMC_MEETUP IN KOCHI と コミュニティリーダーズサミット開催までの舞台裏https://yukataoka.wordpress.com/2018/06/20/cls/
<id:hirocueki さんのブログ (高知からの参加者)>
<小島(運営チーム)>
<小島(運営チーム)>
登壇者スライド
公開資料:10本
<キックオフパネル進行スライド>
<田名辺さん(北海道の楽しい100人/半農半IT事業者)>
<中山さん(リモートワークジャーニー/ネオラボ)>
<沖さん(kintone Café 愛媛/アールスリーインスティテュート:愛媛)>
<小林 さん(Agile459/シーマイクロ:香川) >
< 宇都宮さん(TECH LAB PAAK/SHIFT PLUS:高知)>
< 竹﨑さん(コリビングスペースOUCHI/高知大学:高知)>
<武市さん(土佐高同窓生交流会/集合写真家:高知)>
ツイートまとめ
ツイート数:1,100以上
※最終更新:2018年6月21日 6月25日 9月22日
地方でのコミュニティイベントの創り方 --つながりの起点になる「人」とその土地ならではの「Good Excuse」を探そう
5月18日(金)~20日(日)にかけて、様々な分野でコミュニティをリードする人たちが高知に集結する「コミュニティリーダーズサミット in 高知」のキックオフとなる会合(前夜祭、本篇、大人の遠足)が開催されました。参加者の熱量も高く、期間中のツイート総数は1,100を超える数になり、トレンド入りも。
写真からも参加者の方の熱量が伝わってきますね。
東京から遠く離れた高知で、どうやってこの場が生まれたのか、これからどこに向かっていくのかについて、整理しておこうと思います。
「人」がコンテンツとなる場づくり
今回のコミュニティリーダーズサミット in 高知(以下、CLS高知)を開催するに至った経緯や概要については、こちらが詳しく書いたのですが、
まとめると、このミートアップを起点に、高知県内と県外の人の継続的な交流につながる、具体的なアクションを生み出していく事をゴールに設定していました。言い換えると、様々なコミュニティ活動を生み出す母体となるコミュニティの立ち上げとも言えますね。
そのためには、この人とつながりたい!と思わせる魅力的な人たち=ロールモデル(リーダー)と、その人たちに会いたい、これをきっかけに行動したいと思う人たち=フォロワーが適切な比率で出会う場が必要だと考えました。
ちなみにフォロワーの存在がロールモデル(リーダー)を作り出す上でいかに重要かとという話は、こちらのTEDの動画を見るとよくわかります。
今回、慎重にセレクションした上で登壇いただいたパネリスト、スピーカーの方々は以下の通り県外勢が多いですが、総勢18名(+進行の私)に。それぞれが自分のコミュニティをリードしていたり、コミュニティに大きな貢献をしているコントリビューターの方々です。
※並びは登壇順
- 友岡賢二さん(フジテック株式会社 常務執行役員 情報システム部長)
- 金春利幸さん(アールスリーインスティテュート Chief Innovation Officer)
- 坂上北斗さん(ウェブクリエイターズ高知 代表 / メディア・エーシー Webマーケティング部 マネジャー)
- 八子知礼さん(株式会社ウフル 上専務執行役員IoTイノベーションセンター長)
- 大関興治さん(ブエナピンタ 代表取締役/ THE NARUTO BASE)
- 村岡浩二さん(一平 代表取締役 )
- 中村文隆さん(株式会社南国スタイル 代表取締役専務)
- 原謙太郎さん(ヤッホーブルーイング よなよなエール広め隊 ユニットディレクター)
- 田名辺健人さん(北海道の楽しい100人/半農半IT事業者)
- 北川佳奈さん(JAWS-UG神戸/関西大学)
- 四宮琴絵さん(地域クラウド交流会/ジョイゾー)
- 藤崎優さん(マイソースファクトリー/オルターブース)
- 中山亜子さん(リモートワークジャーニー/ネオラボ)
- 沖安隆さん(kintone Café 愛媛/アールスリーインスティテュート:愛媛)
- 小林智博さん(Agile459/シーマイクロ:香川)
- 宇都宮竜司さん(TECH LAB PAAK/SHIFT PLUS:高知)
- 竹﨑美羽さん(コリビングスペースOUCHI/高知大学:高知)
- 武市真拓さん(土佐高同窓生交流会/集合写真家:高知)
ちなみに、今回の登壇者の方々はそれぞれご自身のハッシュタグ( #九州バカ #武闘派CIO #ちいクラ #MakikomiTiger #おうちのみうちゃん 等々)を持っている方が多いのも特徴的でした。自分のハッシュタグがあるって、ラベルマーケティング的にも正しいアプローチだと思います。
告知はターゲットリスト+登壇者ネットワーク中心で
これだけ発信力のあるコミュニティリーダーが集まっているので、告知は私のほうで用意したターゲットリスト(登壇者と同じく自分のコミュニティを持っているような人たち)と、登壇者の方のコミュニティ経由での告知に絞り込む形にして(県内向けに、一部Facebook広告は実施しましたが)集客をしました。告知の画像もこんな感じで登壇者押しな感じに。
なぜかというと、あまり不特定多数に告知してしまうと、フォロワーではなく、ワナビーズ(アウトプットをあまりせず、インプットだけ求めるタイプ)な来場者が多くなってしまう危険性があるからです。これは、私が主宰しているCMC_Meetup (コミュニティマーケティングについて考えるコミュニティ)でもよくお伝えするのですが、セミナーで来場者を集めるのが目的ならワナビーズな人を集客ターゲットにしても良いのですが、コミュニティの立ち上げの時期の場合はNGです。なぜなら、まだ少数なロールモデルな人の熱量をワナビーズが過剰に「消費」し、場合によっては「消火」してしまうことが多いからです。
一方、熱量の高いロールモデルに適切なフォロワーを混ぜると、更に熱量が増大することが多いです。ちょうど焚火の種火に枯れ木をくべる感じで、お互いが燃えて火が大きくなるのと似ています(ワナビーズは生木をくべるような感じで、最終的には火が消えてしまいます)。なので、コミュニティ立ち上げ時期には、ロールモデルとフォロワーを適切に集めることが重要になるわけです。CMC_Meetup では、この集団をコミュニティ構築に必須な「ファーストピン」と呼んでいます。
「初ガツオ」がGood Excuseに
上記のように「人」がコンテンツになることで、県外から適切な来場者を呼ぶ流れは作れるのですが、もう一つ重要なのが、なぜ「今」のタイミングで「高知」に行くのか? という意味付けです。参加した後は、高知のコミュニティリーダーとつながり、高知へのエンゲージメントが高まることは想定できるのですが、そもそもその前に「高知に行く」ことを納得してもらう理由(Good Excuse)がないと、コスト的にも時間的にも遠いところにある高知に来てもらうのは難しいですね。以下の交通費変形地図でも高知がかなり不利な位置にあることがわかります。
実際に、最近はやっている「制県レベル」(どの都道府県に行ったことがあるか、でレベル測定測定するもの)での皆さんの投稿を見ても、高知「だけ」は行ったことがない、という人が多数いることからも、かなり強いGood Excuseが必要です。
下はマーケ業界でも「旅人」として有名なオイシックスの西井さんの投稿。日本国内外をこれだけ旅している方でも、きれいに高知県「だけ」が白地図です。
そこで、その地域でしか体験できない「͡コト」やその時でないといけない「旬な要件」がGood Excuseとして必要です。今回の高知訪問のGood Excuseにプッシュしたのが、「初ガツオ」を「高知のひろめ市場」で、「コミュニティリーダーの人たち」と楽しむ、というたてつけです。というわけで、企画されたのがこの前夜祭。
ひろめ市場のやいろ亭前の席を30数席確保(この難易度は高知の人にしかわからないかもしれませんね)するという努力の甲斐もあり、前夜祭もSold Out!そして、登壇者同士の熱量も予想以上に高まり、2次会、3次会に流れていった人が多数。この熱量を見て、翌日のミートアップ成功をほぼ確信するに至ってました。
オフラインの場が生み出す「熱量」
先の前夜祭でもそうですが、同じ場を同じコンテキストで共有することが熱量を高めるうえですごく重要な舞台装置になります。で、この熱量がコミュニティが動き出すエネルギーにも直結するわけです。
この熱量を適切に高める上では、登壇者と聴講者という2軸ではなく、それぞれがピラーな関係で結びつくことが必要です。そのためには質問タイムや、ネットワーキングが欠かせなくなります。今回もセッションの後は極力質問を受けるようにしつつ、セッションが終わるごとに登壇者と参加者が交流できるネットワーキングタイムを設定していました。
あとは、皆がその場その場で感じていること、考えていることを「形に残す」作業も有効です。いろんなやり方があるかと思いますが、私はハッシュタグ付きで、ツイートを促すのが現時点では最も効果的だと思っています。今回も、ツイートがツイートを呼ぶ形で1.100を超える「熱量」が記録されたので、その効果を再確認した次第です。
アウトプットが次のアウトプットを呼ぶ連鎖
ミートアップのあと、できるだけ早く参加者のアウトプットが出てくるのが、流れをつくるうえで重要となります。今回もCLS高知の最中に「ブログを書くまでがミートアップ」と何度もお伝えしてアウトプットを促したり、CLS高知後もブログやメディアの記事が出るたびに登壇者同士のFcebookグループや、外向けのFacebookページで告知していったのが有効だったと思います。皆がブログ等のアウトプットをしているのを見て、「自分もアウトプットしよう」と思うようになるわけですね。
<メディア記事>
<参加企業の公式ブログ>
<参加者ブログ>
次は戻りガツオの時期に
冒頭でも書いた通り、このミートアップはコミュニティ活動による人材交流をか発にするのが目的です。なので、このイベント単体で終わったしまっては意味が半減してしまいます。具体的には、このコミュニティリーダーズサミットで出会ったコミュニティリーダー同士が個々につながりあうことでコミュティを軸としたつながりがどんどん増えていく形を促していきます。たとえば、今回紹介された県外で成功しているコミュニティイベントのフォーマット(#ちいクラ や #北海道の楽しい100人 など)を、高知でも実践してみたり、高知のコミュニティ活動に県外スピーカーや参加者にもっと来てもらうためのお声がけを増やしたり、(ここが一番大事なのですが)高知県の人が、県外のコミュニティイベントに参加したり、登壇したりする、といった活動です。ちょうど下の図のような流れですね。
もちろん、これはCLS高知の主催側である高知県庁の方々の理解と協力なしには成功は難しいわけですが、担当の方々が熱心に取り組んでいただいていて有難いです。県庁とコミュニティの協働モデルとしても、今後フォーマット化していけるといいなと。
今回始まった流れを更に拡大、加速させることを目的に、秋ごろにCLS高知・リターンズをやりたいと思っています。今回は「戻り鰹」がGood Excuseの一つですね。CLS高知・リターンズには、キックオフに参加した人たちのみならず、その人たちがその後にコミュニティ軸で知り合った人たちを「引き連れて」戻ってくる場ですね。開催日程としては10月後半の土曜日が有力です。日程は正式に決まり次第ご連絡しますが、戻りガツオを堪能したい人は今のうちにSave the Dateを!
VUIはK.I.T.T.を目指す -- AIの進化がVUIをゲームチェンジャーに
5月に参加した複数のイベント(Google I/O、INEVITABLE ja night #4、AWS Summit Tokyo)を通して、音声によるインターフェース・VUI(ボイス・ユーザー・インターフェース)を取り巻く今後の流れが見えてきた感があるのでブログにまとめておきます。
実はみんな知っているVUIの将来像
実はVUIは昔からTVや映画でよく見慣れた光景です。最近ではアベンジャーズのアイアンマンに搭載されている「J.A.R.V.I.S」なんかは有名ですし、私の年代だとナイト2000に搭載されている「K.I.T.T.」あたりが代表格でしょうか?
このレベルに達するには、人間の意図をくみ取って「会話」する力と、その結果をクルマ等のハードウェアをコントロールする仕組みが必要となるわけですが、以前書いたAIと自動運転の関係を考えるとハードウェアの制御部分は結構いけるかもしれません。
では、肝心の「会話」力はどの程度まで来ているのか?
チューリングテストをパスするAIの「会話」力
初めての参加となったGoogle I/O 2018。本題とはそれますが、レジストレーションが屋外というのがカルフォルニア! もし雨が降ったらどうするの?と心配してしまいますが、それはまず無いってことなんでしょうね。
で、本番のキーノートも屋外のスタジアム。レジストレーションの出遅れから屋根がかからないBBQ席(こんがり焼ける、という意味)での参戦です。
初めて見る生ピチャイ氏によるキーノートでは、主要なGoogleサービスにAIがどんどん実装されているところを紹介。その中でも衝撃的だったのは、やはりこのデモではないでしょうか?
ハイライトは、(動画開始後30秒くらいから始まる)AIアシスタントがお店に「電話」をかけて、スケジュール調整をする「Google Duplex」のデモ部分。お店の人が「ちょっと待って」と言うのを受けて、AIが"Mm-hmm"と答えるところは、会場がドッと沸きました。これって、完全にお店の人は「人間」相手に会話していると思ってしまうクオリティです。もちろん、これはデモシナリオなので、想定されたシーン以外だとこうはうまくいかないケースもまだあるとは思います。が、急速に進む機械学習(Googleさんはこの表現を好みますね)の効果で、どんどん人間らしく振舞えるようになるでしょう。チューリングテストを楽々とパスすると思われるこの会話クオリティへの反響は、好意的なものだけでなく、倫理的な疑問を投げかける声もあったようで、Google I/O後にこのような声明を出すことに。
AIが電話できる= APIがない相手とも連携可能に
「Google Duplex」がいつ正式ローンチするかわかりませんが、これが実用化されるとIT化されていない店舗やサービスを「人手を介さず」に取り込むシステムやサービスを作れるようになるわけです。これって、これまでのIT領域を一気に拡張するゲームチェンジャー的存在で、それ故新しいサービス提供者が台頭してくるようになると思います。
VUIというと、スマートスピーカーのように人間側から話しかけてAIとのインタラクションが始まるイメージが強いですが、AI側から会話がスタートするインタラクションもこれからどんどん増えていくと思います。まさにK.I.T.T.の世界。
VUIと家電の将来
このGoogle I/OでのVUI周りのアップデート情報も取り入れつつ、VUIにフォーカスしたイベント・INEVITABLE ja night #4 ~VUI がもたらすUXの不可避な流れ~が5月23日に開催されました。
<当日参加いただいた方がツイートしてくれたグラレコ図>
このイベントで、最近パナソニックグループ入りで話題となったShiftall CEOの岩佐さん(元Cerevoと言ったほうがわかる方も多いかと)と、家電とVUIが今後どのような進化を辿るかについて対談させていただきました。実は岩佐さんに登壇をお願いしたのが、まさにこの「パナソニック出戻り」ニュースで渦中の時でしたね。岩佐さん、お忙しいところありがとうございました!
岩佐さんとの対談で、VUIによって、ITとインタラクションできるヒトやシーン(用途)が大幅に増えるという話を以下のゆでタマゴのような図で説明させてもらいました。
例えば、皆さんの周りでもキーボードがまだそんなに使えない小学生がAlexaやGoogle Homeをうまく使うシーン(最近は算数の宿題をスマートホームにやらせる猛者が現れている模様)や、運転中やPC作業中に「ながら作業」的にVUIを使っている状況(車載エコーは結構おススメ)に出会うことが増えていると思います。この図は、そうしたVUIによるITの利用シーンや利用者層の広がりを表したもので、岩佐さんにも「秀逸」と評していただきました。
家電業界にとっても、この図と同じようにVUIはもう当たり前に実装する機能となってきている、と岩佐さんが現状について説明いただいた後に、「AI+VUIのような大きな技術や設計思想の変更は、家電ベンチャーには大きなチャンス」と言われていたのがすごく響きました。こうした技術転換の時には、旧来の成功体験が優位に働かないことが多いので、これまでの積み上げをもつメーカーよりも、この新しい潮流への迅速な対応力があある組織のほうが有利とのこと。これは、10年くらい前にクラウドが出てきたときの、既存SIやISVの対応を振り返ってみると、うなずける話です。
岩佐さんには、セッション登壇のみならず、INEVITABLE TVのYouTubeチャンネルでもVUIについてお話いただいていますので、こちらもご覧いただければと。
家電からビジネスへ、そしてエコシステムのガラガラポンへ
そして、5月末に開催されたAWS Summit Tokyo 2018。この中で個人的に注目していたのがAlexa関連の展示やセッション。正確にはAlexaやAVS(Alexa Voice Service) はAWSとは別組織のサービスやテクノロジーということになりますが、AWSとのインテグレーション範囲も多く、実際ユーザやインテグレーターからすると区別して扱う理由がないポジションにあります。なので、AWS Summit でもAlexa周り展示やセッションがたくさんあるのも当然かなと。
余談ですが、AWS時代のチームメンバーがAlexaチームに移籍していりして、Amazon内でもAlexa部門の人気が高いことがうかがえます。このあたりのリソース移動の柔軟さもAmazonの強味ですね。
展示エリア奥には、ホームユースとビジネスユースを想定したショウルーム的な体験デモコーナーもありました。お金かかってます!
AWSブース一番奥の Amazon Echo デモツアーに潜入!
— アマゾンウェブサービス (@awscloud_jp) June 1, 2018
アレクサ!おはよう!
この一言で、何が起こるでしょうか?☺️#AWSSummit https://t.co/HJEJ5eFWtv
注目は上の動画でも後半に出てくるビジネスユース(Alexa for Business) のデモ。今回はオフィスでの想定ですが、VUI特性を生かしてもっとパブリックなスペースや、キーボード利用が難しい現場(工事現場)なんかにも適用範囲が広がると思います。そうするとリビング利用を想定しているエコーでは雑然とした環境で使うのはちょっと難しそうで、AlexaやAVSと連動する新しいデバイスの必要性が出てくるかと。ただし、利用用途やクラウドAI側(音声認識力や会話力、連携するスキルの種類、など)の急激な変化に対応する力がないと、いいハードが出てこないように思います。ちょっと現場で聞いた話だと、ハードを作るまえに騒音のレベルや利用用途等を完全にスペックが固まる前提での開発(そして後戻りやピポットができない)体制のメーカーが多いらしく、それだと成功しない感がありますね。岩佐さんが言っていたように早いサイクルでアジリティ高く量産品(←試作品ではないところがポイント)が作れるメーカーに商機と勝機が来るように思います。
以前は、こうした新しい技術の流れが出てきたときは、既存ハードメーカー間で共通規格の綱引きが多く行われてきたわけですが、いまやWebと同じ文脈でハード回りの仕様もどんどんオープンに出てくるのも、以前では考えられない状況ですね。Google I/O前日に1.0が発表されたAndoroid Things のような開発キットはまさに新しいエコシステム構築の象徴のようなモデルかと。
大きい者ではなく、速い者が勝つ時代
VUIを流行りのスマートスピーカーの技術とみていると、流れを見誤まりますね。クラウドAIの進歩と、次々と出てくるユースケースに対応したVUIハードウェアの開発がますます重要になるのは間違いないですし、ハードウェアの開発や販売を巡るエコシステムも大きく変わっていくのは不可避な流れかと。まさに「大きいものが小さいものに勝つ」のではなく、「速いものが遅いものに勝つ」(ユニ・チャーム 高原社長の書籍での言葉)時代の到来といえます。
エコシステムの見極めと、動きの速さが新しい勝者を生む時代、楽しみになってきました! そしてナイト2000なモビリティはいつ出てくるのか、期待です。
とりあえず、雰囲気だけでも味わうためにこのキットをつけてみようかな。
パラレルキャリア月報 -- Apr 2018
今月もギリなタイミングでのパラレルキャリア月報です。例によって、社内打ち合わせやクローズドなセッションは省いています。さて、4月はどんな活動だったか。
サマリー
ブログにも書いたのですが、4月はバイクでの移動が多かったですね。ざっと1,400kmの移動距離。このBiz Tripだけで10日以上と月の1/3を使っている計算です。
福岡の滞在が長かったのは、ヌーラボの年一回のGeneral Meeting が福岡であったからです。今年も最終日のパーティーまで盛りだくさんでしたね。
で、このバイク移動以外にも、札幌(JP_Stripes, CMC_Meetup)、秋田(CMC_Meetup)出張もあったので、ほぼ家にいなかったような。。。
ちなみに、4月が私の会社(Still Day One合同会社)の期末だったのですが、この1年での出張日数がちょうど100日でした。
あと、数少ない東京滞在日に StripeのCOO、クレアとJP_Stripes の今後について話ができたのもハイライトですね。USサイドの理解があったほうが、コミュニティマーケティングを継続的に進める上でも当然プラスになるので。
登壇ログ
4月の登壇ログはこちら
AI EXPO ABEJAブース登壇 (4/4) [ABEJA]
今年のAI Expoは、最近のAIブームを実感させる大盛況の展示会でしたが、ABEJAブースにも多くの人が。私もブースで1セッション持たせていただきました。
八子クラウド座談会(4/7) [Stripe]
2016年12月の「AWSビジネス振り返り」セッションでの登壇から久々の登壇でした。今回はStripeの視点で、キャッシュレスへの不可避な流れを。
Amaozn Pay、Line Pay、楽天Payをはじめ、交通カード系な方もいらしていて、日本の決済の暗部についてもいろいろお話ができてよかったです。オフラインの情報交換は有益なのを再確認した次第。
CMC_Meetup in サッポロ Vol.2 (4/9) [CMC_Meetup]
地方開催ではいち早く2回目の開催となった札幌でのCMC_Meetup。今回は東京からはヌーラボ・井上さんが参加されたほか、地元のスピーカーも数多く登壇いただき、より実践的な場になりました。私からはコミュニティマーケティングのおさらい的なお話を。
JP_Stripes サッポロ キックオフ(4/10) [Stripe]
CMC_Meetup に続けて、札幌で初のJP_Stripes を開催。こちらも地場の方が3名も登壇いただき、初回から濃ゆい内容に。
私からはオーバービュー的なお話を。
JP_Stripes 福岡 Vol.3 (4/16) [Stripe]
福岡では3回目のStripe開催。私と福岡のコミュニティ運営メンバーである藤崎さんとどで、Amazon Go(シアトル)とトライアル(福岡)の比較セッションも。
JP_Stripes 広島 Vol.2 (4/20)
広島ではユーザの方主導でのハンズオンセッション! なので、私のほうでは簡単なオーバービューのみ。
ちなみに、ハンスオンのマテリアルもJP_Stripes の方が作ってくれたもので、この日もほぼ全員ハンズオンを完走できたというクオリティの高いもの。ありがたいですね。
CMC_Meetup in 京都 Vol.2 (4/23) [CMC_Meetup]
京都での2回目となるCMC_Meetup。今回は先に登壇者の皆さんにお話しいただき、最後に私のほうで各登壇者のお話からコミュニティマーケティング推進上のポイントとなるポイントを取り上げて解説するスタイルでした。初めてのパターンだったのですが、皆さんの腹落ち感が高かったので、これからもこのスタイルを使ってみようかと思います。
Jimdo x Stripe 合同ミートアップ(4/26) [Stripe]
夜景がきれいなStripeの新オフィス(原宿)で開催された、JimdoとStripeの合同ミートアップ。Jimdoは特にドイツをはじめとするヨーロッパで高いシェアを持つCMSですが、Eコマースの機能にStripeがビルトインされていてすごく親和性が高い組み合わせです。セッションでは、実際の組み合わせのデモ等もご紹介させていただきました。Jimdo のユーザーコミュニティ:Jimdo Cafeも全国にあるようなので、今後もこんなコラボレーションが各地でできるといいなと思います。
JP_Stripes 秋田キックオフ(4/27) [Stripe]
4月最後のセッションは、秋田でのJP_Stripes キックオフ。何気に日本海側では初のJP-Stripes 開催でした。開催をオーガナイズしてくれたneccoさんのApple Pay実装事例のほか、「代行のUBER」的サービスのトラパンツさんの事例など、濃ゆい事例を聞かせてもらいました。この代行アプリ、全国展開するとすごいかも!
トラパンツさんの発表資料はコチラを。
私の資料はコチラに。
今後も全国行脚します!
4月はJP_Stripes とCMC_Meetupでの全国行脚比率が高かったわけですが、今後もいろんな都市にお伺いする予定です。直近の予定はコチラをご覧ください。
JP_Stripes
CMC_Meetup
その他、メディア掲載
Amazon在籍時に感じたAmazonのDNAについての取材記事(日経クロストレンド)
番外編:You are what you eat :-)
札幌にて
札幌にて
福岡にて
福岡にて
広島にて
浜松にて
バイクで出張どこまでいけるか? -- 東京~福岡~広島~京都~横浜(自走:1,400km)で試してみた!
都内では仕事の移動にバイクを使うことは結構あるのですが、(駐輪場問題がありますが、それはまたどこかで書きます)今回長期の国内出張をバイクで移動してみました。意外とできるもんだと思ったので、ログも含めて全行程をブログに書いてみます。
いつ、どこで仕事が?
これを書いとかないと、単なるバイクブログになっちゃうので、どこで何をやってたのかはコチラに。
- 4/16(月)~4/19(木):ヌーラボ福岡本社勤務
- 4/16(月):JP_Stripes 福岡
- 4/20(金):JP_Stripes 広島
- 4/23(月):CMC_Meetup 京都
- 4/24(火):京都顧客訪問 + JP_Stripes 京都
- 4/25(水):夜に横浜でオフラインミーティング
もちろん、合間に東京の各社とのテレカンなどはありますが、おもな滞在エリアと日にちはこんな感じ。
ここから逆算すると、
- 4/16の朝までにヌーラボ福岡オフィス着、
- 4/20の朝に福岡を出て、同日夕方までに広島着
- 4/21に広島を出て、4/23の夕方前までに京都着
- 4/25の朝に京都を出て、同日夕方までに横浜着
さえできれば良い感じです。天気さえ崩れなければ、無理のないルートが組めそう、というわけで、さっそく準備を。
じゃーん。50Lの防水バッグです。ここにPCから仕事用のリュック、雨具、着替え(途中で洗濯予定)などを入れるとほぼパンパンになりますが、ザック一つで10日以上の荷物が収納できるのは良いですね。
いざ九州へ
九州上陸 pic.twitter.com/5qHKP36pqK
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年4月15日
。。。いきなりフェリー移動です。普通に走ればここだけで1,200 kmある走りごたえのある区間なのですが、この東京→福岡移動の日程の天気予報は全国的に大荒れの予想。いくら防水バッグがあっても、ちょっと日和ってしまいました。バイク込みで、展望風呂もついて、2泊で約29,000円とお値段も悪くないので、ここは安全策でフェリーを選択。
土曜日夜に東京港を出港して、月曜早朝に新門司港着。そこから1時間ちょっと走って無事に福岡のヌーラボ本社にシュッシャ! 普通の人より早いくらいの時間ですよ。
シュッシャ! pic.twitter.com/XdMGXF3ldh
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年4月16日
デスクにヘルメットも持ち込み。自由な環境です。
今週のデスク。^_^ pic.twitter.com/pMmFbJhxrx
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年4月16日
なお、月曜日の夜は福岡でのJP_Stripes でした。今回も新規参加者含め、多くの方にお越しいただきありがたかったです。
ヌーラボの福岡オフィスからは、終業後ちょっとバイクで走るといいコースがたくさん。水曜日はちょっと糸島あたりまでナイトランに。夕暮れの海岸線で、道もすいているのでいいですね。
セントラル経由で広島へ
京都移動の前に、話題の無人レジ導入のスーパー・セントラル 福岡アイランドシティ店で買い物体験。Amazon Goと比較されたりもしますが、目指しているものは別のところなのかなと思います。既存のレジと併存しているということは、これまでの物流や品出しがそのまま使えるということでもあり、現実的なソリューションのようにも思いました。実況っぽいツイートはコチラで。
いろいろ写真とか撮っていたら、お昼近くになってました。慌てて広島方面に移動開始。
関門海峡を抜け、
サヨナラ九州。 pic.twitter.com/c3jnHsRZCW
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年4月20日
4時頃には広島到着
Arrived. pic.twitter.com/nEt9V8Ral3
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年4月20日
夜はJP_Stripes 広島でした。原爆ドームのすぐ横のおりづるタワーにあるDreamArtsさんのオフィスでハンズオン。ハンズオンも、ほぼ全員完走と素晴らしい内容でした!
懇親会で新しいコアメンバーも確保。次回の広島開催も楽しみです!
広島で新たなコアメンバーが増えました! #jp_stripes pic.twitter.com/RRdqhoXRHS
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年4月20日
とびしま、しまなみ経由で日本海まで
広島からは土日を挟んで、月曜日の夕方までに京都につけばよいので、かなり自由度があります。まず土曜日は広島の宇品港から江田島にわたり、呉からとびしま海道、しまなみ海道と抜けて、鞆の浦経由で倉敷を目指す、瀬戸内満喫コース。天気が素晴らしいということもありましたが、ここはほんとにバイク向きのエリアですね。
とびしま海道。 pic.twitter.com/oaiYGGcsLM
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年4月21日
とびしま海道 --> しまなみ海道 はフェリーで。 pic.twitter.com/sewzjj0deF
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年4月21日
鞆の浦はモノクロで。
この日は倉敷・美観地区でゴール。
翌、日曜日はジーンズの町、児島から宇野を抜けて、そこから一気に北上。日本海を目指します。
児島で出会った「悪パンマン」。
児島では、バイカー用のジーンズを扱っている店もあり、私も一本購入しました。
ここから宇野経由で、城崎温泉まで。城崎では久々の畳の部屋と温泉で、旅気分を満喫。
日本海側から京(みやこ)入り!
さて、休日モードの走りはここまで。明けて月曜日は、ミートアップのある京都まで通勤モードで走ります。山越えで京都府入り。
京都入り。 pic.twitter.com/B28ushzfxp
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年4月23日
途中のランチは伊根の舟屋群エリアで。10年以上前に来たときはさびれた感じのエリアでしたが、京都から近いこともあるのか、外国の方が多数観光に来られている感じでしたね。人の流れをちゃんと設計して、その人たちのニーズにあった施設や飲食店(クレカ対応も当然)が用意されると、人を呼び込める好例だと思いました。
舟屋群とともにパチリ
こうして寄り道しながらでも、15:00には京都着。ホテルで資料の準備をしてから、夜はCMC_Meetup 京都へ。
翌日は、雨模様。朝にちょこっと伏見稲荷まで電車で行ってみましたが、海外からの観光客がすごいですね。
ザ・観光地。 pic.twitter.com/uz7Jpw5GgC
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年4月24日
あまりの混雑に、そうそうに退散してホテルで洗濯とデスクワーク。午後にこのブログサービスの提供元であるはてなさんとのミーティングの後に、JP_Stripes 京都へ。
これで、出張先でのお仕事はいったん終了、です。
テレカンしながら東京へ
翌、水曜日も天気予報は「大雨」が、近畿から東海、関東までびっしりと。ただし、雨の上がりは早そうだったので、少しスタートを遅らせて京都をスタート。おかげでほぼ雨に当たらずに戻ることができました。平日ということもあり、渋滞もほぼなく順調。
ほぼ順調。 pic.twitter.com/2JXLdZhmWx
— Hideki Ojima (@hide69oz) 2018年4月25日
途中、浜名湖SAでのテレカンを挟んでも、横浜での夜のミーティングには余裕間に合いました。この日の走行距離が一番長く、1日で430km程に。
次は東日本で
家を出てから戻るまでの12日間にわたる全走行距離は、1,400km程度。東京→九州のフェリーの部分を自走していたらゆうに2,500kmを超える行程でしたが、実は平日の移動日は3日ほどしかなく、日程的にも楽な行程でしたね。移動中もSAでテレカンできるし、ホテルにこもっての作業も捗るので、これはアリだと思います!
西日本はこれでペースがつかめたので、こんど機会があれば東日本でもこうした出張が組めるのを狙ってます。
追伸:水曜、木曜日に東京での用事がなければ(またはテレカンでOKだったら)その週末の秋田にもバイクでいってみたかったですね。菜の花と桜のコラボがみられる「菜の花ロード」は次回ぜひバイクで行ってみたい所になりました。